新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出ていた4~5月ごろ、自民党の秋本真利議員(衆院千葉9区)の秘書が、選挙区内の有権者に対し使い捨てマスクを配布していた。毎日新聞の取材で明らかになった。秋本議員側は政党支部としての「適正な政党活動」と主張しているが、専門家からは「公職選挙法に抵触する可能性がある」との指摘が出ている。 同選挙区内に住む70代の男性によると、秋本議員の男性秘書が4月末ごろ、自宅を訪問。「こういうご時世ですのでマスクを持参しました。感染防止に使ってください」などと話し、茶封筒を手渡された。封筒の中には、フィルムで包装された不織布の使い捨てマスクが7枚入っていた。 男性は後援会などには入っていないが、昨年末に秋本議員を囲む会合に参加したことがあった。秘書は「会合の参加者に配っている」と話していたという。 取材では…