SNS(会員制交流サイト)を発端に、青少年が犯罪に巻き込まれたり、自ら加害者になったりするケースが各地で多発している。兵庫県内では昨年、傷害事件で摘発・補導された少年が前年比で7割以上も増加。SNSがきっかけとなった大規模乱闘も起きた。専門家は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で家で過ごす時間が多くなり、SNSへの依存度がより高まっていることが、トラブル多発の背景にあるとみている。 【写真】およそ50人が関係する乱闘事件があった公園の芝生広場 ■乱闘加勢、SNSで拡散 「けんかになりそうだから来てくれ」 昨年8月22日夜、神戸市の内装工の少年A(19)は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、地元の友人グループにこんなメッセージを送った。 集合場所は神戸市中央区の「みなとのもり公園」。SNSを通じて仲間が仲間を呼び、わずか数時間後の翌23日未明、Aに加勢するために現場に駆けつけた少年らは