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円安とは
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4人の少女たちによる匿名クリエイティブ活動を描いたオリジナルTVアニメーション『夜のクラゲは泳げない(以下、ヨルクラ)』が面白い。ガールミーツガールをきっかけに、自分の「好き」を見つけ、手を取り合いながら前へと突き進んでいく圧倒的青春感と、そこに立ちはだかる壁。ここでは竹下良平監督に、本作に込めた想いやこれまでの話数の演出について語ってもらった。 ――本作はオリジナル作品ですが、どのように企画が立ち上がったのでしょうか? 竹下 もともとキングレコードさんと動画工房さん、そして自分という座組みで原作もののアニメをやろうという動きがありました。ただ、私の中でオリジナル作品を作りたいという気持ちがあり、試しに3つほど企画を作って提出したんです。そのうちのひとつがプロデューサーさんの目に留まったという感じですね。 ――ちなみに他のふたつはどんな作品を構想していたんですか? 竹下 アクション作品です
2024年3月15日~20日に開催された第2回新潟国際アニメーション映画祭。映画祭2日目となる3月16日、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(以下、逆襲のシャア)』がイベント上映されることを記念し、監督の富野由悠季氏とモビルスーツデザインを手がけた出渕裕氏によるトークショーが開催された。後編では、『逆襲のシャア』で描かれたシャア・アズナブルをはじめ、アニメにおける「生っぽい人間像」について掘り下げるトークが展開された。 ――『逆襲のシャア』に関して、出渕さんが今、思うことがあるそうですね。 出渕 ふたつ思っていたことがあります。ひとつは、シャア(・アズナブル)というキャラクターを再発見、再構築した作品ということです。『機動戦士Zガンダム(以下、Z)』のときに、クワトロ・バジーナという人がいたじゃないですか。あれは失敗作というか、クワトロをいい人にしちゃった。アムロ(・レイ)たちと一緒にしてお
2024年3月15日~20日に開催された第2回新潟国際アニメーション映画祭。映画祭2日目となる3月16日、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(以下、逆襲のシャア)』がイベント上映されることを記念し、監督の富野由悠季氏とモビルスーツデザインを手がけた出渕裕氏によるトークショーが開催された。本記事では、その内容を前後編にして掲載。前編では、アニメにおける長編、短編とはどういうものかを入口にトークが行われた。 富野 まず(アニメ業界)60周年というのが、イヤなの。もうひとつイヤなのは、ここで『逆襲のシャア』を上映するというんだけど、あの作品、何年前のものか知ってる? 36年前。高畑(勲)さんの作品の上映もあるので、それよりは新しいかもしれないという言い方はできます。僕にとって高畑監督は師匠ですから。師匠と一緒に上映されるのはいいのだけれど、照れるなあと。 出渕 富野さんとこうした公式のトークをやる
――『マッシュル-MASHLE-(以下、マッシュル)』のOPアニメーションは、どういうきっかけで手がけることになったのでしょうか? 榎戸 アニプレックスの古橋(宗太)プロデューサーから「OPをやってみませんか」と声をかけてもらいました。古橋さんは『Fate/Grand Order(以下、FGO)』のCMの担当プロデューサーだったんです。そのときの縁からいろいろと声をかけてくれていて、また一緒に仕事をしたいと思っていたんですよね。しかも今回、オープニング楽曲がCreepy Nutsさんだったのが自分の中では大きくて。スケジュール的にはけっこう厳しいタイミングだったんですけど、ぜひやりたいな、と。オファーがあった時点でお引き受けしようと決めました。 ――そのタイミングで、もう楽曲(「Bling-Bang‐Bang‐Born」)は完成していたんですか? 榎戸 いや、まだでした。引き受けたときに楽
――『マッシュル-MASHLE-(以下、マッシュル)』の話題の前に、榎戸さんのこれまでのキャリアについて聞きたいと思います。そもそもアニメーターになるきっかけというか、影響を受けた人というと、誰になるのでしょうか? 榎戸 中村豊さんをはじめ、さまざまな方から影響を受けているんですけど、それこそ「Web系」と呼ばれているアニメーターさんたち――たとえば、山下清悟さんをはじめとする方々に刺激を受けて仕事をしてきたところはあります。業界に入る直接のきっかけとなったのは、『ブラッククローバー』の監督をされている𠮷原達矢さんですね。 ――なるほど。そもそもアニメに興味を持つようになったのは、いつ頃なのでしょうか? 榎戸 高校生の頃からアニメは好きだったんですが、大学に進学するにあたって何をやりたいのかを真剣に考え始めた頃にちょうど「アニメというのは人が描いていて、作画という概念があるんだ」というの
――まずは『大室家』の原作に触れたときの印象を教えてください。 横谷 僕は失礼ながら、なもり先生の作品に触れたことがなくて、脚本のお話をいただいたときに初めて『大室家』と『ゆるゆり』の原作を読ませていただきました。そのときの印象は、ギャグマンガなんだけど、キャラクターがギャグを成立させるためだけにいるのではなく、ひとりひとりの個性がしっかり立っている作品だなと。とくに『大室家』はホームドラマのような感覚もあり、面白く読ませていただきました。 龍輪 僕は友達が『ゆるゆり』の大ファンだったので、『大室家』のこともよく知っていました。だから監督の話をいただいたときは、『ゆるゆり』のアニメに参加していなかった自分が『大室家』のアニメを手がけることに、ファンの皆さんは納得してくださるだろうか……とプレッシャーを感じてしまったんです。ただ、『ゆるゆり』はドタバタギャグが楽しい作品ですけど、『大室家』は
――バディもののポップさもありつつ、全体的にはハードボイルドな雰囲気も漂っている本作ですが、このややドライな肌触りは、今の時代性を考えてのことでしょうか? 出渕 そこはあまり深く考えなかったですね。肌触りは直感でやっているところがあって、SFでアンドロイドが主人公と決まった時点で、自然と「格差」や「分断」というテーマが生まれ、フィルムの雰囲気も決まっていったというのが正直なところです。 ――フィクションではありますが、今の世界情勢にかなり通じるところがありますね。 出渕 「格差」や「分断」は普遍的なテーマですから、これも特別意識したわけではないんですよ。世の中を見渡せば、そういう問題はつねにどこかで起こっていますから。とはいえ、ハマスとイスラエルの戦闘が始まった際は「まさかこんなことが起きるとは……」と驚きました。第3話の舞台となっているネアン自治区は、まさにガザ地区を含むパレスチナ自治区
人造人間の少女・ルジュが、バディのナオミとともに「インモータルナイン(政府に敵対する9人の人造人間)」の殺害任務にあたるテック・ノワールSF『メタリックルージュ』。『ラーゼフォン』以来、19年ぶりにボンズとタッグを組み、総監修&シリーズ構成としてオリジナル作品を世に放つ出渕裕へのロングインタビュー。中編では、特撮作品を思わせるメカデザインや、バトル演出に焦点をあてる。 ――人造人間(ネアン)同士のバトルについてですが、戦闘形態に変身したり、それぞれに特殊能力があるなど、特撮ヒーローっぽさも感じます。 出渕 それは意識してやっています。僕は特撮関係の仕事もしているので、それをアニメに逆輸入している感覚ですね。もともと僕が特撮作品のキャラクターデザインに誘われたのは「特撮にアニメ的なセンスが欲しいから」という理由だったんです。僕自身、もともと特撮好きではありましたが、そこで実際やってみて得た知
――本作は出渕さんにとって『ラーゼフォン』以来、19年ぶりとなるボンズとのオリジナル作品です。企画はどのように進んでいったのでしょうか? 出渕 ざっくり言うと、僕が『宇宙戦艦ヤマト2199』の作業から抜けたあたりから、なんとなく話が進んでいきました。プロデューサーの南(雅彦)君とはプライベートでもたまに飲みに行く仲なんですけど、彼も社長ですし現場を若手に任せる立場になっているから、しばらく南くん本人とはガッツリと組むことがなかったんですよ。だから「久しぶりに何かやろうよ」という話になって。僕らの世代で何かやるとなったら、これは何というかもうSF一択なので(笑)、自然とジャンルは決まった感じです。 ――「SFをやろう!」が出発点なんですね。 出渕 なんとなくですけど、そうですね。ただ、単純に「1クール作品を作って終わり」ではなくて、将来的にボンズの自社IP(知的財産)として共有できる世界観に
――今回の撮影は「悪のヒロイン」がテーマでした。 ペイトン 今までの撮影では、正義のイメージが強いヒロインをテーマに撮影していただきましたが、今回のテーマを聞いて「そうだよな、ダークなヒロインもありだよな」と思いました。 ――ペイトンさんの中で「悪のヒロイン」と聞いて思い浮かぶイメージは? ペイトン 私がよく見る『プリキュア』シリーズだと、だいたい背が高くてスタイルがいい女性が悪のヒロインだったりします。ただ、他の作品も含めていろいろ思い出してみると、子供の姿をしている悪のヒロインもいたりするんですよね。中学生、高校生くらいの主人公とあまり年齢差がないような子が悪のヒロインや幹部をやっていたり。幹部の部下、みたいな立ち位置のヒロインもいますし、いろいろなパターンがありますよね。そういう意味では、正義も悪も変わらないのかもしれないですよね。 ――「身長が高くてキリッとしている」みたいなイメー
現在放送中の『ぽんのみち』は、広島県・尾道を舞台に女子高生たちがゆるく麻雀を楽しむ日常系アニメだ。キャラクター原案を『五等分の花嫁』で知られる春場ねぎが手がけたことや、講談社による初のアニメオリジナル作品ということでも注目を集めているが、なぜ「日常系で麻雀」という異色のジャンルを選択したのか? 企画の成り立ちや制作の舞台裏を、プロデューサーの立石謙介に聞いた。 ――講談社がコミック原作ではないアニメを作るにあたって、「日常系×麻雀」というジャンルを選んだ理由をお願いします。 立石 以前から、講談社のコミックにあまりないジャンルをアニメオリジナルでやってみたくて、その条件に当てはまるものとして、いわゆる「日常系」はどうだろうと思っていたんです。そんな話を『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』の打ち上げでしたら、1週間後くらいに打ち上げで一緒だったMBSの亀井さんから「あの話、やりませんか?」という連絡をい
――『スナックバス江』の原作はもともと知っていましたか? 落合 マンガ好きで、読んで面白かった作品を紹介し合う友達がいるんですけど、彼から2年くらい前に教わって読んでいました。でも、まさかアニメ化するなんて(笑)。 ――驚きますよね。 落合 ちなみに、オーディションを受けることが決まってからは、あえて連載を追わないようにしています。アフレコが終わったら、また購読を再開しようと思っています。 ――スナックに行ったことは? 落合 『バス江』の打ち入りで行ったのが初体験でした。めっちゃ面白かったです。こんなににぎやかなんだ!と。そうしたら監督から「『スナックバス江』はこんなににぎやかな店じゃないから、これが『バス江』の世界観だと思わないでね」と言われて(笑)。たしかに冷静に考えれば絵面も全然違うし、僕が初めて体験したスナックは特別だったんですよね。 芦名 あれはね、スナック「大繁盛」だったよ(笑
――まずは原作の印象から聞かせてもらえますか? 斉藤 今回のお仕事のお話をいただいたことがきっかけで知ったんですけど、読んだらすっかりハマりました。今となっては大ファンで、連載を追いかけています。 ――どんなところが斉藤さんのツボにハマったんですか? 斉藤 描かれている世界が「大人」なところですね。話されている内容のバカバカしさだったり、納得できるところだったりの塩梅みたいなものが、とても「大人」の雰囲気なんです。こんな人たちが私の身のまわりにいればいいのに、私もこの世界に行けたらいいのに……と思わせてくれた。(原作者の)フォビドゥン澁川先生は天才だと思います。 ――ちなみにスナックに行ったことは? 斉藤 初めて行ったのは大学生の頃……20歳くらいだったかな。バイト先の先輩に連れて行ってもらったんです。お店の人も、お客さんも仲よくしてくださって、みんなでわいわい楽しく飲んで。それ以来、「ス
――この作品に関わる前、スナックにはどんな印象を持っていましたか? 高橋 作品に出演することが決まってから、芦名みのる監督おすすめの、この作品の描写でも参考にされたというスナックに連れて行ってもらったんです。それがスナック初体験だったんですけど、ママさんたちのおもてなし精神がすごくて「スナックって、こんなに楽しい活気にあふれたところなんだ!」と感じて帰りました。でも、その印象のまま第1話のアフレコに行ったら「それはショーパブのノリだから!」と監督に言われて「え、じゃあ、何を私たちに見せたの!?」と(笑)。どうも、そのお店のとても盛り上がる時間帯に入店してしまったみたいなんです。 ――たしかに、時間によって店の雰囲気も変わりますよね。 高橋 だから最初の印象は「おもてなし精神にあふれたところ」でした。そのあとで、ベテランのママさんがいるところも勉強させていただいたりして、だんだんと『バス江』
――声優陣のキャスティングに対するこだわりも聞かせてください。 宮島 原作を読んでいたときに僕の中にあった「このキャラクターはこんな声だろう」というイメージに近いものを、ひたすら探し続けていく仕事でした。ライオス、マルシル、チルチャック、センシに関してはそれぞれ100人以上の声優さんにオーディションに参加していただいたのですが、そのおかげもあって、ピタリとキャラクターに当てはまるキャストの皆さんに出会うことができました。 ――オーディションで印象に残っている出来事はありますか? 宮島 ライオスに関してはかなり難航しました。ちょっと異様なくらい魔物への関心があるだけでなく、パーティを率いる頼もしいリーダーでもあり、さらに妹思いの兄という3つの要素を自然に溶け込ませるとなると相当難しい。さらに付け加えると、ライオスの異様な部分は天然由来なので、演技100%で表現すると原作のイメージから離れてし
<トゥインクル・シリーズ>からの引退を表明し、ラストランへと向かうキタサンブラックの姿を追う『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』。第12話では、シュヴァルグランがジャパンカップを制し、これまで何度も勝利を阻まれてきたキタサンブラックへの雪辱を果たした。そのシュヴァルグランを演じる夏吉ゆうこを迎えたリレーインタビューの第5回。第12話の激闘を振り返りながら、ライバルに抱いていた心情を語ってもらった。 ――まずは、シュヴァルグランのGⅠ初勝利が描かれた第12話の感想から教えてください。 夏吉 第12話のシュヴァルグランの出番は前半と後半で内容が分かれていて、前半はトレセン学園へ入学した頃や、ライバルのキタサンブラックが現れて、同じように頑張っているのに結果が出ないときの気持ちとか、ここまでのシュヴァルの心情を描いた回想シーンが多かったですね。そのおかげで、ジャパンカップに向けて静か
黒柳徹子の自伝的小説をアニメーションで描いた映画『窓ぎわのトットちゃん』。監督・脚本を努めた八鍬新之介(やくわしんのしけ)に、作品に込めた思いやこだわりを尋ねてきたインタビュー連載の最終回は、劇中で異彩を放つ4つのシーンに注目しつつ、作品が公開された現在の心境を語ってもらった。 ――劇中には、序盤、中盤、終盤のそれぞれに印象的な3つの空想シーンが配置されています。これらはどうやって生み出されたのでしょうか? 八鍬 日常シーンが続く作品ですから、どこかでお客さんの心が解放されるような非日常なシーンが欲しいなとは思っていたんです。序盤の「電車シーン」は、トットちゃんがトモエ学園に転校してきて、初めて廃車を利用した電車の教室に入って夢想するシーンですが、原作でも「まるで電車が走り出した感覚をおぼえた」というような下りがあって、そこから膨らませたパートです。このパートを手がけたのは神戸佑太くんとい
――『窓ぎわのトットちゃん』の原作が発表されたのは1981年です。世界中で愛されるベストセラー小説ではありますが、なぜ今、このタイミングで映画化しようと思ったのでしょうか? 八鍬 じつは、僕が初めて原作を読んだのはわりと最近で『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の作業を終えた2016年頃ですね。ちょうど自分が親になったこともあって、ふと「この子たちが大人になる頃、この社会はどうなってしまうんだろう?」と思ったんです。当時、海外ではシリアの内戦が激化し、国内でも虐待事件が報道されることが多くて、すごく不安でした。僕が普段、手がけている『ドラえもん』シリーズのような、王道のエンタメ作品ももちろん必要ではあるんですけど、もっと現実とリンクしていながら、明るい光が射し込むような作品を作りたいなと感じたんです。そこで原作になりそうな本を手当たり次第に読んでいたときに、たまたま見つけたのが『窓ぎわ
いよいよ公開が近づいてきた劇場最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(Febriからもキャラクター本が発売されることが決定しました!)。はやる気持ちを落ち着かせるために、ここでは『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の脚本を手掛けた吉野弘幸氏に、当時の制作秘話を語っていただいた。メインスタッフである吉野氏だから見えた『機動戦士ガンダムSEED』の真実とは? ――そしてさらに『機動戦士ガンダムSEED(以下、SEED)』の終盤から途切れなく、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(以下、DESTINY)』の準備が始まるわけですよね。 吉野 そうですね。ほとんど休みなく仕込みに入りました。ただ、僕はこのとき、『舞-HiME』(2004年9月〜2005年3月放送)がもう動き出していたので『DESTINY』の前半の作業時期は、あまり深く関わ
いよいよ公開が近づいてきた劇場最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(Febriからもキャラクター本が発売されることが決定しました!)。はやる気持ちを落ち着かせるために、ここでは『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の脚本を手掛けた吉野弘幸氏に、当時の制作秘話を語っていただいた。メインスタッフである吉野氏だから見えた『機動戦士ガンダムSEED』の真実とは? ――女性ファンの人気が大きかった印象がありますが、そこは当初から想定していたのでしょうか? 吉野 キラとアスランの関係は、両澤さんがある種の少女マンガの文法で考えていたんですよ。竹宮惠子先生の『ファラオの墓』とか、あのあたりの70年代の少女マンガがベースとして、ライター陣に共有されている雰囲気がありました。だから方法論として女性に受けるのはわかっていたんですけど、それが「ガンダム」という作
いよいよ公開が近づいてきた劇場最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(Febriからもキャラクター本が発売されることが決定しました!)。はやる気持ちを落ち着かせるために、ここでは『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の脚本を手掛けた吉野弘幸氏に、当時の制作秘話を語っていただいた。メインスタッフである吉野氏だから見えた『機動戦士ガンダムSEED』の真実とは? ――劇場最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が2024年1月26日に公開されます。ほぼ20年越しの企画実現ということで、盛り上がりがすごいですね。吉野さんもいろいろなところでお話しする機会が多いのではないですか? 吉野 そうですね。いろいろな媒体に登場するせいで、劇場版の脚本を書いていると誤解されるくらい(笑)。実際は、世界観の設定でちょっとだけお手伝いさせていただいています
士郎正宗原作によるコミック『攻殻機動隊』を原典としたアニメの最新作『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間(以下、最後の人間)』。全24話からなる壮大な近未来SFアニメのシーズン2(第13話〜第24話)を120分にまとめた劇場版がいよいよ公開。シーズン1の劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(以下、持続可能戦争)』から続投となった監督・藤井道人のインタビュー後編では、実写映画の監督から見たアニメーションの世界について聞いた。 ――前作『持続可能戦争』で初めてアニメーション作品に携わった藤井さんですが、実写映画との違いや共通点はどう感じましたか? 藤井 アニメーション作品に関わってよかったなと思ったのは「思っていた以上に実写とアニメーションの間に境界線はない」ということを知ることができたことです。もちろん、それぞれに特性があって、アニメで表現したほうが伝わりやすいものもあれば
――今回のテーマとも近いと思いますし、文芸部時代のエピソードを教えてもらってもいいですか? ペイトン もともとは、文芸部という部活があることも知らなかったんです。高校に入って部活紹介を見て、最初は「入るなら演劇部かな」と思ったんですけど、すでに芸能活動をしていたので、もしかするとじっくり打ち込めないかなと思って。そんなとき、私の前に「文芸部です!」とひとりの先輩があらわれて。「文芸部って何だろう?」と興味が湧いてきたんです。それで、クラスでいちばん仲がよくて本好きだった子を連れて、一緒に入部しました。今思うとすごく強引で「ホントごめん」と思うんですけど(笑)。でも、その子も楽しそうにしていたから、結果的にはよかったのかな。 ――文芸部では、どんな活動をしていたんですか? ペイトン 文芸部と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、きっとみんなで小説や詩を書いて、それをときどき本にまとめる、みたいなイ
――物語が進んでいく中で、愛音(あのん)にも挫折があったことが示されます。彼女にもトラウマを持たせた理由は何でしょうか? 綾奈 第1話で愛音が「またダメにならないように頑張ればよくない?」と言いますよね。彼女のああいう吹っ切れ感やある種の雑さが、CRYCHIC(クライシック)の解散後、前向きな気持ちになれなかった燈(ともり)に影響を与えるようにしたかったんです。燈には「ダメになってもやり直せる」という発想がまったくなかったので、愛音のその言葉を聞いてびっくりする。愛音自身は完璧な人間ではないですが、燈にとって自分にない価値観を持った素敵な人に映ったはずです。 ――誰もが悩みを持つというのは現実的な話ですし、第7話でライブが成功したものの、メンバー間には不協和音が流れるところもリアルだなと思いました。 綾奈 あそこは描いていて「面白くなったな」と思いましたね。本作はこれまでの『バンドリ!』シ
――『It’s MyGO!!!!!』の映像演出については、柿本(広大)監督とも話し合いを重ねたのでしょうか? 綾奈 演出プランに合わせて脚本を書いた回もありました。とくに第3話は「一人称視点でやりたい」と希望があったので、参考として(主人公の主観で物語が進む)『マルコヴィッチの穴』を見ました。ここまで映像のイメージがある状態で脚本を書くのは初めてだったので、面白かったです。 ――全編が燈(ともり)の視点から描かれた第3話は話題になりました。 綾奈 脚本のセリフの部分にほぼ「OFF」って書いてありますからね(※キャラクターの口が見えない状態でセリフを話すこと)。まったく映っていないのもどうかと思ったので、ときどき鏡に顔を映したり。燈は基本、下を向いていて、自分の顔を見る機会があまりなくて。初ライブのあと、祥子(さきこ)に「いい顔してますわ」と言われて鏡を見て、そんな自分の顔にちょっと驚いたと
――『It’s MyGO!!!!!』は、視聴者も想定外のシリアスなドラマになりました。 綾奈 最初にプロデューサーから「がっつりシリアスなドラマが見たい」という依頼がありました。それを聞いて「自分の人生を差し出そう」と思ったんです。それが「一生、バンドしてくれる?」というセリフにもつながっていくのですが。 ――つまり、実体験が反映されているわけですね。 綾奈 はい。お話をいただいた当時、燈(ともり)みたいに人間関係で裏切られ、人間不信に陥っていました。その気持ちを、燈に背負ってもらった感覚はあります。 ――キャラクターに託すことにしたと。 綾奈 虚実の実のあるドラマが描けるのではないかと期待して。世間に自分の状況を説明したいということではなく、こういう経験って誰にでも起きると思うし、私自身も悩んでいる真っ最中だから、どこへ向かうかまったくわからない。そういうものと向き合いながら物語を作って
後宮を舞台に「毒味役」の少女がさまざまな難事件を解決する、この秋注目のTVアニメ『薬屋のひとりごと』。主人公・猫猫(まおまお)が放つ不思議な引力は、美しき宦官(かんがん)・壬氏(じんし)にどんな影響を与えていくのだろう。原作をこよなく愛し、シリーズ構成を兼任する長沼範裕監督に、謎解きエンターテインメントの要となるコンビの魅力を聞いた。 ――『薬屋のひとりごと』の放送が始まり、印象的な世界観に心惹かれた方も多いと思います。監督が原作小説を読んだときの、第一印象はどうでしたか? 長沼 まさに、読み始めたら止まらない小説。(日向夏)先生の知識や仕掛けの作り方、そして猫猫を軸に世界がどんどん広がっていくストーリーに一気に引き込まれ、どんな方が書いているんだろうと気になりました。アニメの制作が決まってから先生にお会いしたのですが、びっくりするぐらい気さくな方で。印象に残っているのは「アニメ『薬屋のひ
――連載第4回のテーマは「ボクっ娘」でした。 ペイトン まだ4回目なんですけど、テーマのレパートリーがめちゃくちゃ多いなと思いました(笑)。毎回、本当に予想できなくて、「おお! そう来たか!」っていつも思っています。斜め上から球が投げ込まれるというか(笑)。 ――撮影では、どんなことを意識していましたか? ペイトン 男性の方がみんなそういう歩き方をしているわけじゃないと思うんですけど、中性的な印象になるかなと思って、普段よりもちょっとがに股気味に歩いていました。あとは、話すときもちょっと声を低めにしてみたり。 ――声は写真には反映されませんが、気持ちの変化が写し出されるかもしれないですしね。 ペイトン これも個人的な印象なんですけど、ボクっ娘の女の子って自分を「僕」と呼ぶことで、まわりから強く見られたいのかなと思って。あと、なんとなく大人に反抗したい子供が使っているのかなという印象もありま
――TVアニメ第3期が制作されると知ったとき、どんな物語になると想像していましたか? 上田 ゲームのリリース1周年記念に公開されたショートアニメ(ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」1st Anniversary Special Animation)がキタサンブラックとサトノダイヤモンドの入学編だったので、ふたりが中心のお話だろうとは思っていました。キタサンブラックにとって初めての有馬記念が、ゴールドシップにとっての引退レースになることも知っていましたが、まさかアニメでこんなにしっかりと描かれるとは思っていませんでした。 ――放送されたばかりの第3話について聞く前に、第1話と第2話を振り返っての感想を教えてください。 上田 台本を読む前から、モチーフ馬のキタサンブラック号がめちゃくちゃ強かったことはもちろん知っていたんです。だから、第1話でキタちゃんが負けて終わったのにはすごくびっくりして
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