自動運転にあたっては通常の自動車と同様に、農機も障害物を検知し、回避するシステムを搭載しなければならない。農地に収穫物のない状態で使われる田植え機やトラクターは先行して製品化が進んでいたが、収穫作業に使われるコンバインは、麦や稲などの収穫物とそれ以外の人や障害物などを見分ける機能が必要であることから、開発のハードルが他の農機より高かった。だが今夏、クボタは世界で初めての無人自動運転コンバインを発売すると発表した。発売は2024年1月の予定で、これにより農機の自動運転技術は大きく進歩する。 同社が今回開発した「アグリロボコンバインDRH1200A-A」には、レーザーセンサーやAIカメラが搭載されている。AIカメラは前後左右に4台搭載されており、農地内にいる人や車両、障害物を検知できるようになっている。自律走行で毎秒2.8メートルで進むが、障害物を検知すると6メートルの位置で警告音を鳴らし、3