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與那覇潤の検索結果1 - 40 件 / 55件

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與那覇潤に関するエントリは55件あります。 歴史社会政治 などが関連タグです。 人気エントリには 『呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座アーカイブ』などがあります。
  • 呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座アーカイブ

    いま話題の芥川賞受賞作に倣えば、「学者、燃ゆ」だろうか。正直、驚くとともに、強い懸念を感じている。 『応仁の乱』などのベストセラーで知られる呉座勇一氏(日本中世史)が、SNSでの「炎上」がきっかけで、NHK大河ドラマの時代考証を外れることになった。発端は、フェミニストとしての批評活動でも知られる北村紗衣氏(英文学)との論争である。 炎上ならなにをしてもよいわけではない 当初は、日本中世史の大家である網野善彦(故人)の文章を「正しく読めるのはどちらか」という論点での、よくある学者どうしの諍いだった。しかし呉座氏が従来から、彼のTwitterアカウントのフォロワー(=おおむねファン)にしか見えない場所で、何度も北村氏を揶揄していた事実が明らかになり、「女性蔑視だ」との非難が殺到することになった。 呉座氏はその後、北村氏に対して非を認め、謝罪している。私自身、呉座氏の行為は褒められたことではなく

      呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座アーカイブ
    • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)

      さる3月に、日本中世史の研究者として名高い呉座勇一さんが、ツイッターの鍵アカウントでさまざまな差別や誹謗中傷を行っていたことが明るみに出、問題となりました。この件では、単に呉座さん個人がひどい発言をしていたという問題ではなく、研究者を含む多数のアカウントが、いっしょに差別やハラスメントを、いわば「遊び」で行っていたことが重大視され、日本歴史学協会が声明を出し、また研究者有志がオープンレターを出すという事態になりました。差別や誹謗中傷がまかり通る学界では、とても今後の発展は望めませんし、実際に攻撃の被害を受けた人を救うためにも、必要なことであったと私は考えます。またこれらの声明やオープンレターに賛同された方がたの中には、過去にハラスメントの被害を受けられたという方もおられるようで、そういった方がたの危機感は一層深いものだったと思います。 しかし遺憾ながら、少なからぬ「ネット論客」や、それに同

      • 再上映中の『もののけ姫』を「日本史と中国史」で読み解く(與那覇 潤) @gendai_biz

        中世に託して現代を描く 6月末から、スタジオジブリの旧作の「劇場での再上映」が始まりました。公式なアナウンスには入っていませんが、おそらくはコロナ禍で最大の損害を被った業種である映画館に足を運ぶ体験を、もういちど広く知ってほしいという趣旨もあるのではと思います。 どの作品も懐かしいですが、とりわけこのタイミングで『もののけ姫』が久しぶりにスクリーンに映ることは、私にとってひとしおの感慨をそそります。 解説は不要かもしれませんが、『もののけ姫』は1997年公開。宮崎駿監督の「引退作」だとPRされたこともあって、爆発的なヒットとなり、日本映画の興収記録を更新。しかし引退宣言は後に撤回され、以降も新作ごとに「今度こそ最後」と報じられては覆る、いわば宮崎監督が「いつまでも引退できない時代」が今日まで続いています。 もっとも、私がこの作品をとりわけ懐かしく思うのは、また別の個人的な事情によるものです

          再上映中の『もののけ姫』を「日本史と中国史」で読み解く(與那覇 潤) @gendai_biz
        • 與那覇 潤 様

          第一に、インターネット上で行われる(日本語による)コミュニケーションについての私の理解です。筒井(2020)は、理屈と議論について、 理屈による否定・非難は、続けようと思えばいくらでも続けることができます。決着がつかないはずの議論になんとなくの終わりがあるとすれば、特定の意見が多数派になった場合、権力・権威を持っている人が特定の意見を支持した場合、そして特定の理屈を並べ立てる人に時間的な余裕があって、ずっと反論し続けることができる場合でしょう。ネット上での議論にはこのような状況がたくさんあります。たとえば、ずっとネット端末にかじりついていられる「暇な人」や、口調が強くて権威的に話す人が勝つことが多いのです。

          • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(2)

            本記事は「與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)」の続篇です。 前記事から間が空いてしまいましたが、いろいろな仕事や出張などもあり、まとまった時間が取れませんでした。お待ちくださった方がたには申し訳ありません。 さて、呉座勇一さんのツイッター上でのさまざまな差別や誹謗中傷の問題に対し、與那覇潤氏が記した一連の記事には、はなはだ問題があり看過できない、というのが私の立場です。それは事実の誤認ないし歪曲によって被害者を加害者と入れ替え、見当違いな非難を明後日の方向にぶつけているようにしか思えません。與那覇氏が3月に発表した記事「呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う 「実証史学ブーム」滅亡の意味」(以後これを「與那覇1」と略します)からして、呉座さんがツイッター上でやってしまったことを直視せず、実証が欠けていると歴史学界を非難しておきながら、ちっとも実証的でないことは前稿で明らかに

            • 「コミュ力」が高い人は「共感力」が低い? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

              著者: 斎藤環 , 與那覇潤 精神科医・斎藤環さんと歴史学者・與那覇潤さんの対談本『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋 』(新潮選書、5月27日発売)の特別企画として、前々回 、前回とコミュニケーションにおける「共感」の問題について考えてきました。今回はさらに驚くべき「共感」の裏側が……!? 同書の中から、一部を再編集してご紹介いたします。 双極性障害にともなう重度の「うつ」をくぐり抜けた歴史学者・與那覇潤さん(左)と、「ひきこもり」を専門とする精神科医・斎藤環さん(右)。 「発達障害バブル」を考える 與那覇 「時代を象徴する病」であるかのように、この十年間で一気に注目度が上がったメンタルの病気は発達障害ですね。「アスペ」(アスペルガー症候群)のような略称がネットで広まり、2017年には岩波明さん(精神科医)の『発達障害』がベストセラーになりました。むしろ有名になりすぎて、なんで

                「コミュ力」が高い人は「共感力」が低い? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
              • コロナ禍と自粛の100日間は「昭和史の失敗」の再演だった(與那覇 潤) @gendai_biz

                「欧米コンプレックス」が混乱の発端 「コロナうつ」の発生を懸念する記事が目立つこのごろだが、重度のうつの体験がある私も実際に具合が悪い。もっともこの異常な状況下で元気がよいのは、メディアをジャックする「貴重な機会」を掴んだ一部の(自称を含む)専門家くらいのもので、仮に緊急事態宣言が解除されたところで、自粛要請が生み出した沈鬱な世相は容易に元へは戻らない。 コロナウィルスによる日本での死者自体は欧米に比べて圧倒的に少なく、一般人に求められる予防法が通常の感染症(たとえばインフルエンザ)と大差ないこともわかってきた。それでもメディアが「未曽有の危機」として報道を煽り、あれこれの対策リストを列挙するのは、むしろ国民を「躁的」な状態へ誘導してうつを緩和するためなのかとさえ、感じることがある。 かつてない初めての困難に立ち向かう経験は、人の心を奮い立たせるものがあるし、何より対応に失敗しても、そこま

                  コロナ禍と自粛の100日間は「昭和史の失敗」の再演だった(與那覇 潤) @gendai_biz
                • コロナ以後の世界に向けて「役に立たない歴史」を封鎖しよう(與那覇 潤) @gendai_biz

                  前月の記憶も忘れる社会 目下のコロナ騒動が前例のないものではなく、歴史家の眼で見ればかつて起きた国家的な失敗の反復に過ぎないことを、前編では論じた。しかし私はいま、そうした「歴史」というものの無力さを痛感している。 短くとも数十年、長くて一千年単位の「時間の幅」を意識せずしては、歴史は書けない。この前提にはおそらく、多くの人が同意してくれるだろう。しかし人びとの記憶はいまや、1年間はおろか、1か月も続かないのが現状だと思う。 思い出してほしい。安倍晋三首相が全国の小中高校に、春休みまでの臨時休校を要請したのは2月27日。このとき識者や世論の反応は「唐突すぎる。現場の混乱や共働き家庭の育児など、副作用が大きく乱暴だ」というものだった。 ところが1か月経った3月末から4月頭にかけては、逆に「なぜ政府は緊急事態宣言を出さないのか」との憤懣が急激に高まり、煽られるように4月7日に安倍氏が緊急事態を

                    コロナ以後の世界に向けて「役に立たない歴史」を封鎖しよう(與那覇 潤) @gendai_biz
                  • 自粛とステイホームがもはや「正義」ではないこれだけの理由(與那覇 潤) @gendai_biz

                    なぜ飲食店ばかりが標的になるのか 昨年末から15時開店になっていた都内のバーで、この原稿を直している。客は私だけ。どう考えても「密」にはほど遠く、誰からも不謹慎と言われる覚えはない。 菅義偉・現首相のモットーが「自分でできることはまず、自分でやってみる」(『政治家の覚悟』 後記)だということは、広く知られている。しかし彼の政権には、私がふだん世話になるお店を助ける気がないらしい。だから文字どおり、「自分でできることをまず、自分でやりに」来たわけだ。 1月8日から首都圏(1都3県)では再度、日本政府による新型コロナ対策のための緊急事態宣言が適用されている。しかし2020年4~5月の「最初の緊急事態宣言」と比べても、これはおかしなことばかりだ。 昨春のコロナ第一波の際、東京都が記録した1日の感染者数のピークは256人である(4月9日)。一方で、同年12月31日には1337人の感染者が確認され、

                      自粛とステイホームがもはや「正義」ではないこれだけの理由(與那覇 潤) @gendai_biz
                    • 與那覇潤氏の「警鐘」への感想とお詫び

                      私が「(1)」を発表したのは11月8日でしたが、早くも10日には與那覇潤氏がその記事に対する反論として「嶋理人さんへの警鐘:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える③」(以下「與那覇4」と略します)なる記事を発表し、さらに私がさまざまな所用で先の記事の続きを書かずにいる間の15日には「専門家を名乗る学者が起こす「専門禍」:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える④」(以下「與那覇5」と略します)を発表していました。さらにようやく私が23日に「(2)」を公開したところ、それに対して27日に與那覇氏が「オープンレターがリンチになった日:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑧」(以下「與那覇6」と略します)を矢継早に発表されています。 私はこの間、「與那覇4~6」については発表から数日後には存在を知って読んではいましたが、所用も重なっていましたし、直接の反論は控えてきました。その間書いていた

                      • 呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」 @reichsneet #ゲンロン220114 ゲンロン完全中継チャンネル | シラス

                        無料ダイジェスト動画はこちらからご覧いただけます。 https://youtu.be/e3M0aefyWbQ ■ 【イベント概要】 ゲンロンカフェでは2021年7月、歴史学者の與那覇潤氏と近現代史研究者の辻田真佐憲氏を招き、東浩紀が聞き手となって「物語と実証の対立を超えて」と題したイベントを開催しました。 SNSやネットでは、過去の経緯を無視し、「いまここ」の正しさだけを意識した応酬が繰り返されています。そこでは右派も左派も実証(エビデンス)を振りかざしますが、いっこうに新しい物語は立ち上がってきません。そんな不毛な状況を乗り越えるためには、「新しい歴史教科書をつくる会」が生まれ、歴史修正主義と実証主義が同時に流行し、過去への視線が大きく変わった1990年代まで遡り、歴史学の語り全体を振り返る必要があるのではないか。そのような問題提起でイベントは終わりました。 このたびゲンロンカフェでは、

                          呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」 @reichsneet #ゲンロン220114 ゲンロン完全中継チャンネル | シラス
                        • 〈今なぜ批評なのか〉 第二回「真の知性とは何か/平成とはいかなる時代だったのか」 與那覇潤×綿野恵太|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

                          今回は、昨年『知性は死なない』(文藝春秋)を刊行された與那覇潤さんをゲストにお迎えしました。双極性障害の闘病体験を記録するとともに、平成の時代を振り返られた本です。今日も平成とはどんな時代だったか、がテーマの一つになると思いますが、與那覇さんとはほぼ十歳離れているので、世代的な見方の違いも表われてくるのではないでしょうか。與那覇さんは今、宇野常寛さん責任編集の『PLANETS』のメルマガで「平成史――ぼくらの昨日の世界」を連載されています。最初にまず、與那覇さんにとって平成とはどんな時代だったのか、お聞かせいただけますか。 平成を「幻滅の時代」と捉えるか、「そもそも希望なんてあったの?」と感じるか。そこに世代差が現れるように思います。平成がはじまった一九八九年に、ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わり、国内でも九三年に非自民の細川政権が成立する。新しいポジティブな方向へ向かっていく雰囲気が平成

                            〈今なぜ批評なのか〉 第二回「真の知性とは何か/平成とはいかなる時代だったのか」 與那覇潤×綿野恵太|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
                          • 疑惑の「河井夫妻問題」、新聞・テレビが見逃している「重大な論点」(與那覇 潤) @gendai_biz

                            ポイントを外した各社の報道 6月18日、河井克行・前法相(衆院議員)とその妻の案里・参院議員が公職選挙法違反で逮捕されました。2019年に案里氏が広島選挙区で初当選した際、夫婦で違法な報酬をばら撒き買収まで行ったとする容疑で、近年まれな大疑獄といえるでしょう。 政治メディアの報道も過熱しており、 (1)克行氏が自民党内で安倍晋三首相への支持を取りまとめ、「側近」と呼ばれる地位を得ていたこと。 (2)広島選挙区には参院自民党の長老だが、安倍首相とそりの合わない溝手顕正議員(当時)がおり、案里氏の出馬には溝手氏を追い落とす意図があったとみられること。 (3)実際に案里氏の陣営には溝手氏の10倍に近い、1億5000万円もの政治資金が自民党から提供されていたこと――などに、日々注目が集まっています。 これらはたしかに大きな疑惑ですが、私には最大のポイントを外しているように思われます。そもそも参院広

                              疑惑の「河井夫妻問題」、新聞・テレビが見逃している「重大な論点」(與那覇 潤) @gendai_biz
                            • 「元・学者」が日本学術会議騒動に抱いた大いなる違和感 - 與那覇潤|論座アーカイブ

                              日本学術会議という、平素は話題に上ることすら乏しい組織が珍しく注目されている。同会議が新たな会員(規定にのっとり全体の半数を改選)として推薦したメンバーのうち、6名が任命されなかったからだ。 法律上、任命権者は内閣総理大臣と定められているので、菅義偉首相が「任命することを拒んだ」形である。6名のうちに加藤陽子氏(歴史学)・宇野重規氏(政治思想)という、幅広い媒体でオピニオン欄・書評欄の常連を務める「著名研究者」が入っていたことも、問題を激化させているようだ。 官邸は任命拒否の理由を明らかにしていないが、6名全員が安全保障法制ないし共謀罪に反対し、「学者の会」を組織して活動していたため、それが理由だと目されている(違うというのであれば、官邸側が反論すべきだ)。これが火をつけたのか、平素は眼前の政治には我関せずという姿勢の研究者や大学教員たちまで声を上げ、ネット上ではかなりの規模の騒動となった

                                「元・学者」が日本学術会議騒動に抱いた大いなる違和感 - 與那覇潤|論座アーカイブ
                              • コロナ危機の深層〜「批判を避ける」ために、他人を煽っていませんか(與那覇 潤) @gendai_biz

                                「批判回避」を最優先する政治家たち 「ウィルスより人が怖い」 ――こうしたドラッグストアの店員さんの声が報じられたのを、ご記憶の方も多いでしょう。パニックに煽られた客がトイレットペーパー等の紙製品に殺到し、不穏な空気が街中の商店に流れた3月上旬のことです。「紙不足はデマだ」という正しい情報が広く知られた後も、実際に店頭で当該の品物を見かけない日々は長く続きました。 世界的にコロナウィルスの流行は続いており、わが国でも安倍晋三首相や小池百合子都知事が頻繁に会見を開いては、国民(都民)に「自粛」を要請するパターンが繰り返されています。そうしたニュースを報じる記事のコメント欄を見れば、しびれを切らしたのか「もう緊急事態宣言しかない」「一刻も早く都市封鎖してくれ」といった書き込みが溢れている。SNSでも同様でしょう。 しかしそうした世相を見るたび、私の脳裏には「コロナより批判が怖い」というフレーズ

                                  コロナ危機の深層〜「批判を避ける」ために、他人を煽っていませんか(與那覇 潤) @gendai_biz
                                • 歴史のない社会でどう「公共」を教えるか?與那覇潤インタビュー - 教育図書

                                  歴史のない社会でどう「公共」を教えるか?與那覇潤インタビュー 教育図書「公共」教科書の監修者、與那覇潤さんのインタビュー記事をお届けします。與那覇潤さんは第1章「公共の扉」の冒頭、公共哲学、倫理の分野の監修をご担当いただきました。歴史学者としての活躍で知られる與那覇さんならではの視点から、「公共」という新科目が担う役割を語っていただきました。 コロナ禍が示した「原発事故も忘れる社会」 「公共」は本来、「現代社会」の後継科目ですよね。しかし出来上がった教科書を拝見して、むしろ「歴史」を教える際の新しいモデルにもなっているのではないか、という印象を持ちました。 歴史教育というものは、過去から未来へと続く「一貫性」の感覚なしにはあり得ません。つまり古代からずっと続く人類の歩み、ないし日本史であれば日本人の歩みの中で自分たちが生まれて、今後ともその歩みを続けていくのだ、という前提がなければ、「昔の

                                    歴史のない社会でどう「公共」を教えるか?與那覇潤インタビュー - 教育図書
                                  • 『呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座アーカイブ』へのコメント

                                    ブックマークしました ここにツイート内容が記載されます https://b.hatena.ne.jp/URLはspanで囲んでください Twitterで共有

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                                    • 特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 歴史学者・與那覇潤さん 議論収縮、失った未来 | 毎日新聞

                                      文体が小気味よく比喩の巧みな歴史学者、與那覇(よなは)潤さん(40)は3年にわたる闘病を終え、精力的に執筆活動を続けている。重度のうつ状態を経た人にとって「コロナの時代」はどんなふうに映るのだろう。 「新型コロナウイルスの騒動を経て感じるのは、私たちは過去と未来の双方を喪失したということです。一番ショックだったのは、コロナ流行の9年前の3月に日本をパニックに陥れた、東日本大震災の教訓が生かされなかったことです」

                                        特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 歴史学者・與那覇潤さん 議論収縮、失った未来 | 毎日新聞
                                      • 〈今なぜ批評なのか〉 第二回「真の知性とは何か/平成とはいかなる時代だったのか」 與那覇潤×綿野恵太|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

                                        えっ、それはニヒリズムではないですか。というのも、與那覇さんには「史論の復権」というタイトルのご著書もあるので、歴史学に諦念をお持ちになったことに驚きました。 かつての僕自身も含めて、いわば無文字社会でフィールドワークをしながら「まともな歴史書もなく、伝承だけで生きてて恥ずかしくないのか!」と怒るような人たちが無駄に熱血バカだったんですよ。そう思い至った時、九〇年代半ばに上野さんが「歴史は相対的だ」と言った意味がわかってきた。『構造主義の冒険』(勁草書房、一九八五年)などの旧著をみるとわかりますが、上野さんって元々、社会学より人類学のセンスに近いんです。日本も韓国も「どうせ近代社会じゃない」ことを前提に、相互の民間信仰の矛盾からいがみ合う二つの部族社会をどう調停するか。その立場で考えるなら彼女のアプローチが正しく、歴史学者が間違いです。

                                          〈今なぜ批評なのか〉 第二回「真の知性とは何か/平成とはいかなる時代だったのか」 與那覇潤×綿野恵太|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
                                        • (耕論)感染者を責める私たち 新型コロナ 三浦麻子さん、與那覇潤さん:朝日新聞デジタル

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                                            (耕論)感染者を責める私たち 新型コロナ 三浦麻子さん、與那覇潤さん:朝日新聞デジタル
                                          • トイレットペーパーはなぜ消えたのか? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

                                            著者: 「ひきこもり」を専門とする精神科医・斎藤環さんと、「重度のうつ」をくぐり抜けた歴史学者・與那覇潤さんが、心が楽になる人間関係とコミュニケーションを考えた対談本『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』(新潮選書)が、2020年5月27日に発売されることになりました。月刊誌「波」で行われた刊行記念対談の一部を、「考える人」にて先行公開いたします。ぜひご一読ください。 左から與那覇潤氏、斎藤環氏 エビデンス主義の限界 與那覇 この春の新型コロナ騒動でトイレットペーパーがあっという間に売り場から消えたのを見て、改めて本書で論じた「うつ病社会」の問題点が浮き彫りになったなと感じました。 医療の専門家が「エボラ出血熱のような致死率の高いウイルスではなく、お年寄りや病人以外は、過剰に恐れる必要はない」、各種のメディアが「トイレットペーパーは国内で生産しており、供給が止まることはない」とエ

                                              トイレットペーパーはなぜ消えたのか? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
                                            • いまこそ「史論家」が必要だ──百田尚樹、つくる会、歴史共同研究再検証(前篇)|呉座勇一+辻田真佐憲+與那覇潤

                                              2022年1月14日、中世史家の呉座勇一さん、近現代史研究者の辻田真佐憲さん、そして評論家の與那覇潤さんをゲンロンカフェに迎えたイベント「歴史修正と実証主義──日本史学のねじれを解体する」を開催しました。 百田尚樹氏の『日本国紀』についての議論から始まったイベントは、歴史における「事実」と「物語」、国民国家とポストモダン、学術書と新書、専門家と史論家など、さまざまなものの「あいだ」を検討していくものになりました。「いまここ」の正しさばかりを主張する論争が繰り返される現代社会で、歴史を語り直すことのさきに見えるものとは。必読の鼎談です。 本イベントのアーカイブ動画は、シラスで7月14日まで公開中です。 URL=https://shirasu.io/t/genron/c/genron/p/20220114 また、6月10日には、呉座さん、辻田さん、與那覇さんによる鼎談シリーズの第2弾「開かれた

                                              • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)

                                                さる3月に、日本中世史の研究者として名高い呉座勇一さんが、ツイッターの鍵アカウントでさまざまな差別や誹謗中傷を行っていたことが明るみに出、問題となりました。この件では、単に呉座さん個人がひどい発言をしていたという問題ではなく、研究者を含む多数のアカウントが、いっしょに差別やハラスメントを、いわば「遊び」で行っていたことが重大視され、日本歴史学協会が声明を出し、また研究者有志がオープンレターを出すという事態になりました。差別や誹謗中傷がまかり通る学界では、とても今後の発展は望めませんし、実際に攻撃の被害を受けた人を救うためにも、必要なことであったと私は考えます。またこれらの声明やオープンレターに賛同された方がたの中には、過去にハラスメントの被害を受けられたという方もおられるようで、そういった方がたの危機感は一層深いものだったと思います。 しかし遺憾ながら、少なからぬ「ネット論客」や、それに同

                                                • 「死にたい」と言われたら、どうするか? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

                                                  著者: 斎藤環 , 與那覇潤 先日公開した「トイレットペーパーはなぜ消えたのか?」の記事に、大きな反響をいただきました。そこで今回は、とくに関心の高かった「同意なき共感」について、斎藤環さんと與那覇潤さんの対談本『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』(新潮選書、5月27日発売)の中から、一部を再編集してご紹介いたします。 双極性障害にともなう重度の「うつ」をくぐり抜けた歴史学者・與那覇潤さん(左)と、「ひきこもり」を専門とする精神科医・斎藤環さん(右)。 ヤンキーに癒された入院体験 與那覇 双極性障害にともなう重度の「うつ」のために、2015年に約2か月、入院をしました。各種の研究もしている大学病院だったこともあって、病名としても年齢層としても、幅広い患者さんと知りあうことができました。 斎藤さんと初めてご一緒したのは2014年の頭に、日本社会の「ヤンキー性」をめぐって対談(※1

                                                    「死にたい」と言われたら、どうするか? | 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
                                                  • 【呉座騒動】與那覇潤先生も「「誤読」ないし「意図的に歪曲」」してない?

                                                    呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座 - 朝日新聞社の言論サイト 今話題のこれ。自分は一般論部分には特に反論はないし具体論についても部分的に同意するところはある。 まあその上で色々思うとこがある中で恐らく最もどうでも良さそうなところに噛み付くのだが。 元のツイートは職業や学歴など、本人の選択次第で「移動可能」な特性を非難するのは差別ではない、とする(呉座氏以外の)主張に対して、そうしたロジックを認めれば「在日問題も『帰化しろ』で終了してしまう」と批判したものだ。 これの話って五野井DaDa論争のことだろうと思う。以下のTogetter見るに個人的には心底”Theネット”という感じで大変意義のない争いにしか見えんけど。 学者「ナチズムには差別が内在しているので表現の自由に値しない。共産主義?それは別」 - Togetter けどこの與那覇先生の読解って正しいんですかね?

                                                      【呉座騒動】與那覇潤先生も「「誤読」ないし「意図的に歪曲」」してない?
                                                    • 日本のコロナ対策が“首尾一貫しない”本当の理由〜「実体語と空体語」の呪い(與那覇 潤) @gendai_biz

                                                      なぜ政府の対応は「二枚舌」になるのか 欧米諸国に比して軽微な被害にもかかわらず、コロナ以後の日本社会はいよいよ混沌としてきました。7月下旬の4連休に間に合わせるべく、同月22日から国の観光業支援策である「GoToトラベル」がスタート。しかし一方では連日公表される感染者数の増加から自粛が呼びかけられ、そのGoToも利用者の要である東京都が適用対象外になるなど、ちぐはぐな対応に不満の声が上がっています。 「アクセル(旅行の促進)とブレーキ(在宅の呼びかけ)を同時に踏むようだ」とする批判を、いまやメディアやSNSで目にしない日はありません。しかしそうした矛盾が、安倍晋三首相や小池百合子都知事といった「眼前の政治家」の未熟さに起因するのではなく、日本史上では「ほとんど常にそうだった」伝統をなぞっているのだとしたら、どうでしょうか。――ちょうど半世紀前の時点で、すでにそうした問いを深めた思想家がいた

                                                        日本のコロナ対策が“首尾一貫しない”本当の理由〜「実体語と空体語」の呪い(與那覇 潤) @gendai_biz
                                                      • (耕論)「上級国民」流行する国 吉川徹さん、與那覇潤さん、山田航さん:朝日新聞デジタル

                                                        ウクライナ情勢 速報 朝刊 記事一覧 紙面ビューアー 夕刊 記事一覧 紙面ビューアー 連載 ランキング コメント その他 特集 動画・音声・写真 土曜別刷り「be」 記者イベント 天気 数独 12星座占い サイトマップ 検索 ヘルプ Q&A(よくある質問) 総合ガイド お申し込み ログイン マイページ 有料会員紙面ビューアーコース登録済み 無料会員(クーポン適用中)紙面ビューアーコース登録済み 無料会員紙面ビューアーコース登録済み 朝日ID会員朝日新聞デジタル未登録 紙面ビューアーコース お客様サポート(個人設定) お客様サポート(個人設定) メール設定 スクラップブック MYキーワード 会員特典・プレゼント 提携プレミアムサービス ログアウト

                                                          (耕論)「上級国民」流行する国 吉川徹さん、與那覇潤さん、山田航さん:朝日新聞デジタル
                                                        • 重い病気のあとで新しい人生をはじめるのに役立った10冊 | たいせつな本 ―とっておきの10冊― | 與那覇潤 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                                          アジールの原理を探して 「ここは無縁所だな――。」 2015年の3月、ある大学病院の精神科に入院して意識の回復をみたとき、最初に思いついたのはそれでした。「意識の回復」といっても、オーバードーズで記憶が飛んでいるといったことではありません。思考に靄がかかり、目や耳から入ってきたことばの意味が脳裏に浮かばず、自分の頭が自分のものとは思えない。そうした重度のうつ状態が、ようやく薄れてきたという意味です。 無縁所とは、日本中世史の大家だった網野善彦が『無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和』(平凡社ライブラリー、原著1978年)で用いた概念で、一般にはアジール(避難所)の同義語だと解釈されます。外部の世界では差別や迫害にあう人びとが逃げ込んで、マイノリティどうしの結束による自治を営むイメージでしょうか。そうした同書の描写は『吉原御免状』(隆慶一郎著、原著1986年)の遊郭や、『もののけ姫』(宮崎駿

                                                            重い病気のあとで新しい人生をはじめるのに役立った10冊 | たいせつな本 ―とっておきの10冊― | 與那覇潤 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                                          • 辻田 真佐憲 on Twitter: "というわけで、年初の大型イベントです。『日本国紀』文庫版も快調に売れるなか、「実証主義ブーム」の中心にいた呉座勇一さんに初登壇いただきます。 呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」… https://t.co/vvJ9wU8Nvo"

                                                            というわけで、年初の大型イベントです。『日本国紀』文庫版も快調に売れるなか、「実証主義ブーム」の中心にいた呉座勇一さんに初登壇いただきます。 呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」… https://t.co/vvJ9wU8Nvo

                                                              辻田 真佐憲 on Twitter: "というわけで、年初の大型イベントです。『日本国紀』文庫版も快調に売れるなか、「実証主義ブーム」の中心にいた呉座勇一さんに初登壇いただきます。 呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」… https://t.co/vvJ9wU8Nvo"
                                                            • 『ゲンロン戦記』とゲンロンは誰のためにあるのか──與那覇潤×東浩紀(司会=石戸諭) 「平成の鬱と新しい知性の実践」イベントレポート

                                                              12月19日、東浩紀の新著『ゲンロン戦記――「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)の刊行記念イベントが行なわれた。本書は、東がゲンロンを経営するなかでぶちあたった挫折の数々を赤裸々に語った本として話題沸騰中だ。失敗からこそ導き出されるその哲学に共感する読者の声も多く聞かれる。 イベントはお祝いムードのなか進んだが、たんなる「ゲンロン礼賛」だけでも終わらなかった。東の対談相手を務めた歴史学者の與那覇潤が、『ゲンロン戦記』を評価すると同時にいくつかの批判的な問いを投げかけたからだ。司会として、同書で聞き手・構成を務めた石戸諭がふたりの議論を橋渡しするかたちで議論は展開した。 さまざまな問題が縦横無尽に語られた充実の7時間のなかから、ここではゲンロンの観客や読者をめぐって議論が行われた場面を取り上げる。「ゲンロンって結局は東浩紀信者の集まりでしょ?」という見方が仮にあるとして、東はそれにどう返

                                                                『ゲンロン戦記』とゲンロンは誰のためにあるのか──與那覇潤×東浩紀(司会=石戸諭) 「平成の鬱と新しい知性の実践」イベントレポート
                                                              • 呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」 @reichsneet #ゲンロン220114 ゲンロン完全中継チャンネル | シラス

                                                                無料ダイジェスト動画はこちらからご覧いただけます。 https://youtu.be/e3M0aefyWbQ ■ 【イベント概要】 ゲンロンカフェでは2021年7月、歴史学者の與那覇潤氏と近現代史研究者の辻田真佐憲氏を招き、東浩紀が聞き手となって「物語と実証の対立を超えて」と題したイベントを開催しました。 SNSやネットでは、過去の経緯を無視し、「いまここ」の正しさだけを意識した応酬が繰り返されています。そこでは右派も左派も実証(エビデンス)を振りかざしますが、いっこうに新しい物語は立ち上がってきません。そんな不毛な状況を乗り越えるためには、「新しい歴史教科書をつくる会」が生まれ、歴史修正主義と実証主義が同時に流行し、過去への視線が大きく変わった1990年代まで遡り、歴史学の語り全体を振り返る必要があるのではないか。そのような問題提起でイベントは終わりました。 このたびゲンロンカフェでは、

                                                                  呉座勇一×辻田真佐憲×與那覇潤「歴史修正と実証主義――日本史学のねじれを解体する」 @reichsneet #ゲンロン220114 ゲンロン完全中継チャンネル | シラス
                                                                • 再上映中の『もののけ姫』を「日本史と中国史」で読み解く(與那覇 潤) @gendai_biz

                                                                  このうち物語の軸をなすのは、女性2人の争いです。エボシは自分のたたら場で弱者を保護し、活躍の場を与えるひとかどの人物ですが、しかし彼女が営む製鉄業は周囲の自然を傷つけている。そのことにサンは怒っている。今日風に言うと、いかに「福利厚生が充実した、従業員に優しい企業」を経営していても、事業内容が地球環境にとってマイナスなら、エコロジストには許せないということですね。 これは牽強付会ではなく、前作にあたる『紅の豚』の公開を受けた1992年の取材では、宮崎監督自身が労使協調的な「会社社会主義」への幻滅を口にし、構想中の時代劇(=『もののけ姫』)について「企業戦士の代わりに侍が出てくるようなのにしたってしょうがない」と述べていました(『風の帰る場所』文春ジブリ文庫)。その点で一見すると中世史に素材を採りながら、きわめて現代的なテーマを扱った作品だといえます。 冷戦下のユートピアの残像 こうした『も

                                                                    再上映中の『もののけ姫』を「日本史と中国史」で読み解く(與那覇 潤) @gendai_biz
                                                                  • 東京五輪の出場選手が「上級国民」に見えてきたら深呼吸して読む話(與那覇 潤) @gendai_biz

                                                                    開催で「変異株の祭典」は起きるのか どうやら、本当にオリンピックをやるらしい。 7月4日の都議選にむけて、第一党である都民ファーストの会が「無観客での開催」なる公約を発表したのは6月15日。同党のオーナーと呼べる小池百合子都知事には、この際「開催中止」を掲げて勝負に出るとの憶測が絶えなかったが、その選択肢は消えた。 国政でもまさに同じ日、菅義偉内閣に対する不信任案は粛々と否決され、これまた一時は噂された五輪前の衆院解散は見送られた。いかに野党内に中止を唱える勢力が存在しても、議会政治という手段で東京五輪の開催を止めることは、すでに不可能になったと言ってよいだろう。 もっとも新型コロナウィルスの流行、および呼びかけられる自粛政策への不安/不満から、国民感情は盛り上がっているとはなお言いがたい。特に開催地の東京では飲食店での「酒類提供の制限」がいまも続くなか、選手村での飲酒は(実質的に)自由と

                                                                      東京五輪の出場選手が「上級国民」に見えてきたら深呼吸して読む話(與那覇 潤) @gendai_biz
                                                                    • 斎藤環・與那覇潤『心を病んだらいけないの?』を読む - 関内関外日記

                                                                      心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書) 作者:斎藤環,與那覇潤 新潮社 Amazon 医師と当事者 おれは精神科医の書くものが好きである。一般人、患者向けに書かれたものでもよいし、同業者に向いて書かれたものでもよい。後者はもちろんむずかしいこともあるが、なにやら「相手の手の内を知る」ような気になるのもたしかである。 おれは同病者の書くものが好きである。具体的に言えば精神病を患っている人の書くものである。できることなら自分と同じ双極性障害(躁うつ病)II型だとなおさらよい。「こうすればよくなった」という体験談でもいいが、べつに前向きな話でなくともよい。こっちはこうだ、そっちはどうだい? という単なる興味である。 となるとこの本、『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』はベリーベリナイスな本ということになる。斎藤環は精神科医だし、與那覇潤は双極性障害を患った人である

                                                                        斎藤環・與那覇潤『心を病んだらいけないの?』を読む - 関内関外日記
                                                                      • 山口智美 on Twitter: "性差別の問題は軽視しつつ、的外れな方向に持っていき、言い訳を入れつつも呉座氏を擁護する役割しか果たしていない感じの記事で、読んでしまって無駄な時間を費やしたわ。呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座 - 朝日新… https://t.co/rHwNvs8p5C"

                                                                        性差別の問題は軽視しつつ、的外れな方向に持っていき、言い訳を入れつつも呉座氏を擁護する役割しか果たしていない感じの記事で、読んでしまって無駄な時間を費やしたわ。呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座 - 朝日新… https://t.co/rHwNvs8p5C

                                                                          山口智美 on Twitter: "性差別の問題は軽視しつつ、的外れな方向に持っていき、言い訳を入れつつも呉座氏を擁護する役割しか果たしていない感じの記事で、読んでしまって無駄な時間を費やしたわ。呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う - 與那覇潤|論座 - 朝日新… https://t.co/rHwNvs8p5C"
                                                                        • まもなく丸2年のコロナ禍 感染者数報道がもたらした“数値過敏症”という病 評論家・與那覇 潤(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

                                                                          里帰りや旅行を満喫した正月気分も束の間、巷では再び新型コロナウイルスの感染者が激増している。連日報道される「数値」に一喜一憂する生活もまもなく2年――。この間、我々日本人は「何か」を蝕まれてはいまいか。評論家の與那覇潤氏(42)がその実相に迫る。 【写真8枚】この記事の写真を見る *** 日本では2020年の3月に本格化した新型コロナウイルス禍から、まもなく2年となります。不安をあおるメディアの報道や、政権による場当たり的な自粛の要請が世相を萎縮させ、私たちの社会全体が、すっかり「うつ病的」になってしまいました。 女性や子どもの自殺者の異例なまでの増加は、死に至る疾患としての「文字どおり」のうつ病が増加していることをうかがわせますが、それだけではありません。どうにか危機をしのいでいるように見える「健常者」の一人ひとりにすら、いまやうつ病に近いともいえる傾向が忍び寄っていると、私は考えていま

                                                                            まもなく丸2年のコロナ禍 感染者数報道がもたらした“数値過敏症”という病 評論家・與那覇 潤(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
                                                                          • 往復書簡「コロナ時代における『対話』という処方箋」 | 小林秀雄賞 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                                                            第19回小林秀雄賞を受賞した與那覇潤さん(左)と斎藤環さん(右)。受賞作では、双極性障害にともなう重度の「うつ」をくぐり抜けた與那覇さんと、「ひきこもり」を専門とする精神科医の斎藤さんによる「開かれた対話」が注目を集めました。 第1信(與那覇潤さんから斎藤環さんへ) 斎藤環さま ご無沙汰しています。私たちの共著『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』が小林秀雄賞をいただくことになり、新たな書簡を交せることを嬉しく思います。対談形式の作品がこうした賞に恵まれることは珍しく、同書で「対話」の重要性を訴えてきた私たちにとっては、その点でも励まされる出来事でした。 3月にお目にかかった後、世界的なパンデミック/インフォデミックの波が日本にも及び、大きな混乱がもたらされました。新型コロナウイルスへの感染を避けるための自粛や在宅の要請(国によっては強制)は、多くの失業者を生み出したばかりか、強

                                                                              往復書簡「コロナ時代における『対話』という処方箋」 | 小林秀雄賞 | 斎藤環 , 與那覇潤 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                                                            • エマニュエル・トッド×與那覇潤 日本は「ゾンビ徳川時代」? | 毎日新聞

                                                                              旧ソ連崩壊を「予言」したことで知られる仏の歴史人口学・家族人類学者、エマニュエル・トッドさんと、日本近現代史に詳しい評論家、與那覇潤さんの対談。下は、日独社会の比較から日本を縛る江戸時代の名残、東アジア共通の課題である少子化にと話題が広がった。【構成・鈴木英生、写真・和田大典】 <対談の上は「高等教育と大衆が分断した欧州」です> 家族形態の似た日独の違いは? 與那覇 これからの日本を考えるうえで気になるのは、トッドさんが日独を同じ直系家族=注=に分類していることです。「親の家業を継ぐ」意識から来る保守的な気風が強い半面、集団行動に適した組織を持つため、両国とも近代に急速な産業化を達成できたとされています。 しかし冷戦後、ドイツはヨーロッパ共同体(EU)を積極的に運営し、トッドさんの観点では帝国的とさえ呼べるほど自国に都合のよい周辺秩序を作りあげました。逆に、日本は、ひたすら内に閉じこもって

                                                                                エマニュエル・トッド×與那覇潤 日本は「ゾンビ徳川時代」? | 毎日新聞
                                                                              • 與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 | レポート

                                                                                2021.09.07レポート 與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 8月に『平成史―昨日の世界のすべて』を上梓したばかりの與那覇潤さんと、今年も『中国vs.世界 呑まれる国、抗う国』など旺盛な執筆を続ける安田峰俊さん。平成の日本から、コロナ時代の世界情勢に至るまで語り合ったオンライントークイベント(ジュンク堂書店池袋本店主催、2021年8月19日)を抄録します。 ■武漢ロックダウン礼賛論の不可解 與那覇 安田さんと知り合ったのは、今から10年前の2011年、つまり東日本大震災の年です。私は同年の11月に『中国化する日本』を刊行したのですが、その際SNS経由で現代中国について教えていただいたり、著者インタビューをしてくださったりしたのがきっかけでした。 当時は「日本が中国化している」と主張すると、何を突飛なことを言っているんだと叩かれたりもし

                                                                                  與那覇潤×安田峰俊 コロナが生み出す「中国化する世界?」 オンライントークイベント抄録 | レポート
                                                                                • 言葉で復元、深みに到達 文芸評論家・加藤典洋さんを悼む 歴史学者・與那覇潤:朝日新聞デジタル

                                                                                  ■歴史学者・與那覇(よなは)潤 最晩年の加藤さんにお送りいただいたものが、いま手元に三つある。生前最後の刊行となった『太宰と井伏』の文庫版(本年5月)と、その解説を執筆した私への礼状(3月16日付)、4月に書き下ろしで刊行された『9条入門』である。 面識がなく、文学研究者ですらない私に解説を依頼されたときは、正直戸惑った。当時すでに闘病中だった加藤さんが、拙著で書いた私の病気の体験に目を留めてのことだった。 病床では誰もが自分の身体を意識し、言葉になる以前の「肌触り」に敏感になる。加藤さんの評論には、身体感覚としてのみ感受されていた「かつての空気」を、言葉で復元しなおす性格があり、そこに狭義の歴史学では到達しえない深みをずっと感じていた。 文芸評論とは「書かれた言葉」を媒介として、他者の身体に触れる技法なのだろう。その専門家と病気が縁で文章を交わし、著作でしかご本人を知らないままに追悼の文

                                                                                    言葉で復元、深みに到達 文芸評論家・加藤典洋さんを悼む 歴史学者・與那覇潤:朝日新聞デジタル

                                                                                  新着記事