コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
昨年来のnoteでも再三論じてきました通り、ドル/円相場はやはり徐々に水準を切り上げてきました。2023年のドル/円相場の展望に関する筆者の基本認識については過去のnoteをご参照頂きたいと思いますが、やはりFRBの政策姿勢とこれに伴う米金利動向だけで円相場の動向をある程度読める時代は終わったように思えてなりません。この点は昨年9月のnoteをご覧ください: もちろん、この先、FRBの利下げ転換という重大な局面を控えているため、その際にある程度は円高・ドル安に振れることは避けられないでしょう。しかし、重要なことはそこで騒ぎ過ぎないことだと思います。あくまで中長期的な円安相場の中での押し目というのが筆者の目線です。 なお、ドル/円相場の購買力平価(PPP)がいずれの物価基準に照らしても「過剰な円安」という状況にあるため、「円高への揺り戻しを心配しなくても良いのか」という照会は断続的に受けるも
[Scott Sumner, “Some thoughts on PPP in China, the US, and Japan,” Money Illusion, September 23, 2019] 中国についてぼくが考え違いをしていたことに,為替レートがある.2010年前半に,ぼくはこう予想していた――「バラッサ・サミュエルソン効果〔散髪みたいな非貿易財よりも自動車みたいな貿易財の生産性が高い国は物価が高くなる効果〕により,ドルに対する人民元の実質為替レートは強く価値が上がるだろう.」 そうはならなかった.さらに,中国を訪れた後でも,その理由はいまひとつわからずにいる.それでもいちおう,中国に行ってみて気づいたことについて,いくつか書いてみよう. そうそう,ちょっと言い添えておこう.人民元の価値が実質で上昇するという予測は,中国〔のモノやサービス〕がかつてにくらべてもっと安くなくな
要旨 購買力平価でみると、1ドル100.4円であった。実際の為替レートは1ドル135円と比較して▲25%も割安だ。日本の貿易構造は、エネルギー輸入拡大で赤字傾向になり、為替も円安が定着した。大幅な円安でも輸出拡大が起こりにくいと、為替が円高方向にリバランスせず、円安トレンドを生んでしまう。 目次 1ドル135円は▲25%割安 PPPとは何か? 2013年までの円高の説明 貿易収支を赤字化させる変化 円高が止まった理由 安くなる労働コスト 黒田総裁の誤算 1ドル135円は▲25%割安 円の価値は、安くなりすぎていると多くの人が感じている。では、この「安い」という感覚は、何と比較して「安い」のだろうか。いくらか為替理論を知っている人は、割安という基準が購買力平価(PPP)と実際の為替レートを比較して、安いのだと考えるだろう。 代表的なPPP指標は、OECDのデータに示されている。2021年の購
要旨 長期的な為替レートの水準として参照される「購買力平価(PPP)」と比べると、足下の市場実勢レートは3割強円安方向で推移している。 新興国通貨の市場実勢レートはPPP対比で割安な水準にあり、日本円が先進国通貨としての位置づけを保てない場合、足下のドル円水準が中長期的にも維持されるリスクがある。 一方、主要先進国通貨における市場実勢レートとPPPの大幅な乖離は2~3年しか持続しない傾向にある。先進国通貨としての日本円のポジションが不変である場合、ドル円レートは2024~2025年にかけて120円近辺まで円高が進行する可能性が示唆される。 為替レートは金利差、貿易・経常収支、潜在的な経済力などの多様な要因によって変動するが、長期的な為替レートの水準を考える際には「購買力平価(PPP: Purchasing Power Parity)」を参照することが一般的だ。PPPとは「為替レートは異なる
どうも。当ブログを管理運営する「ななし」です。「一生勉強」をモットーに法律系の国家資格を独学で勉強しており、現在は司法書士試験に独学で挑戦中です。 今日は、購買力平価を使用して長期のドル円相場を大雑把に予想する方法を、実際に現在のドル円相場を予想することで紹介してみようと思います。記事の後半ではチャート分析を少しだけ加味したドル円の見通しも書いています。 FXのテクニカル指標に、価格帯別出来高や出来高などがあれば、長期的な予想はもちろん短期の予想も個人的にやりやすくなると思うのですが、FXには全体の価格帯別出来高などが分かるものがないので、その代わりに購買力平価を使用してドル円の長期予想をしています。 購買力平価を基準としてドル円相場の長期的な予想をしているので、かなり大雑把なドル円予想です。ちなみに、この購買力平価を使用した為替相場の予想が短期トレードに与える影響は皆無です。 ※記事は、
はじめに・・・2022共通テスト出題予想 その1 「購買力平価」 内外価格差 購買力平価説 【練習問題】購買力平価の計算① 【練習問題】購買力平価の計算② 【練習問題】購買力平価の正誤問題 はじめに・・・2022共通テスト出題予想 「円安が止まらない・・・」というコラム・シリーズを書いたのが3月。 ★シリーズ:日本の「円安」が止まらない。 その1(円高・円安 ・金利・インフレの基本) その2(円高・円安 の要因と物価・金利・株価) その3(円高・円安の影響・悪い円安) その4(円高・円安・対外投資・内外価格差) その5(物価・為替レート・通貨の購買力) その6(「実質実効為替レート」という指標) その7(物価と賃金がなぜ上がらないのか?) その8(金利、なぜ上げないのか?) そして9月現在も同様。 かつては、「円高」が輸出に不利と槍玉に挙げられていたが、現在は円安による輸入品の高騰、「悪い
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く