イルカは水中どこでも「あくび」をする?水族館のイルカが水中であくびをするのを発見した三重大学の研究チームが、野生のイルカでも同様のあくびを見つけた、と発表した。飼育下だけの特有の行動でないことが確認されたという。イルカは水中では呼吸ができず、「あくびには呼吸は必須ではない」ことが改めて裏付けられたとしている。 同大大学院・生物資源学研究科の院生だった榎津晨子(あきこ)さん(現在は都立大客員研究員)らが、伊豆諸島(東京都)の御蔵島周辺の野生のミナミハンドウイルカが水中であくびをするのを確認した。 島の観光協会が持つ1816時間分の映像を分析して見つけた94例の口開け行動のうち、他個体に向けたものなどを除く5例で、あくびの特徴の「口をゆっくり大きく開ける」「最大まで開く」「素早くとじる」行動があったという。いずれも午前中で、休息中の行動が目立った。 「あくびの定義、変えるべき」 研究チームはこ