阪神・淡路大震災をきっかけに設けられた「防災士」の資格を今年度、全国で取得する人が例年と比べて大幅に減少する見通しであることがNHKの取材でわかりました。 長引くコロナ禍で必要な研修が十分に実施できなかったことが影響したとみられています。 「防災士」は阪神・淡路大震災のあと、防災を担う人材の育成を目的に平成15年にNPO法人「日本防災士機構」が設けた資格制度で、地域の防災リーダーとして活動しています。 「日本防災士機構」によりますと全国でこれまでにおよそ22万人が登録され、コロナ禍前の2019年度は全国で新たな取得者が2万2000人ほどだったのに対し、今年度は12月末時点で1万1000人余りとおよそ半数にとどまっているということです。 このうち ▽兵庫県ではおよそ6割 ▽高知県でおよそ1割 ▽広島県や鳥取県、それに栃木県でそれぞれおよそ2割にとどまるなど、各地で減少する見通しとなっています