陳列された商品を整理する従業員=東京都足立区西保木間2の「スーパーさんよう」で2022年6月10日午後、道下寛子撮影 家計は値上げを「許容」しているのか。 内閣府が29日発表した6月の消費動向調査によると、1年後の物価見通しについて、2人以上世帯の94・2%が「上昇する」と回答し、過去最高だった前月(94・4%)に続き、5カ月連続で9割を超えた。「5%以上上昇する」との予想は60・9%に達し、現行調査となった2013年4月以降で過去最高を記録。暮らし向きの指標も軒並み悪化し、国民は物価上昇を覚悟しつつも、家計が苦しい状況にあることが浮かび上がった。 【一覧】6月以降の主な食品値上げ 今後半年間の消費者心理を示す消費者態度指数(季節調整値)は32・1(前月比2・0ポイント減)で、3カ月ぶりに悪化。食品や日用品、電気代などの値上げが響いた形で、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた21年1月