2021年のパソコンはどう進化する? 注目はやはりApple、Intel、Microsoftのプラットフォーム変革:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/3 ページ) 2021年のパソコンはどう進化していくのか。年始のコラムはそれを支えるプラットフォームの変革について話を進めていきたい。昨年末のコラムから続く内容となるので、合わせてご覧いただきたい。 昨年、第11世代Coreプロセッサを中心とする「Intel Evo」プラットフォームでモバイルコンピュータを大きく前進させたIntelだが、想定外だったのはAppleが独自に開発したMac向けSoC(System on a Chip)の「Apple M1」が予想以上の高性能だったことだろう。 あれぐらいは想定内だった? いやいや、限られたスペックの範囲内において、そして「電力あたりのパフォーマンス」という視点において、M1は確かに予想以上の性
Oracleが「VirtualBox v7.0.0 BETA 1」でAppleのHypervisorフレームワークを採用し、Apple Siliconを実験的にサポートしています。詳細は以下から。 Oracleは現地時間2022年08月27日、WindowsとmacOS, Linuxのクロスプラットフォームに対応した仮想化ソフトウェアVirtualBoxの次期メジャーアップデートとなる「VirtualBox 7.0.0 BETA 1」を公開しましたが、同バージョンではApple Silicon Mac(macOSAArch64)ビルドも実験的に提供しています。 Please do NOT use this VirtualBox release candidate on production machines. A VirtualBox release candidate should be
Geekbench Browserに、AppleがWWDC 2020で発表した「Universal App Quick Start Program」で、デベロッパーに有償貸し出しされたApple Siliconを搭載した開発用Mac「Developer Transition Kit」のRosetta 2環境におけるGeekbench 5 for Mac (Intel) で計測したCPUベンチマーク結果が多数投稿されている。 iPad Pro 11-inch (2nd generation) のiPadOSネイティブGeekbench 5 for iOSと比較すると、CPUのシングルスコアで25%ダウン、マルチスコアで37%ダウンという結果になっている。 現状、まだRosetta 2も初期ベータ段階で、また、Apple Development PlatformのMac App StoreでG
米連邦取引委員会(FTC)は12月2日(現地時間)、米NVIDIAが昨年9月に発表した英Armの買収は、半導体市場の競争を阻害するとして、買収差し止めを求めて提訴したと発表した。裁判は2022年8月9日に開廷の予定だ。 NVIDIAは昨年9月13日、ソフトバンクグループ(SBG)およびSoftBank Vision Fundから英Armを買収することで正式に契約したと発表した。買収総額は約400億ドル(約4兆円)。取引は2022年3月ごろに完了する見込みとしていた。 NVIDIAは買収発表の際、「Armはブランドを維持し、オープンライセンスモデルでの運用を続け、中立性を維持する」としていた。 だがこの買収に対しては、米Google、米Microsoft、米Qualcommが各国の規制当局に苦情を申し立てたと報じられている。10月には欧州委員会が、11月には英CMAがこの買収についての調査を
NVIDIAが「Grace」というCPUを発表した。2020年NVIDIAとソフトバンクが合意した、「ソフトバンクが持つArm社の株式をNVIDIAに売却する」というスキームの効果が早くも出てきた形だ。 Graceは、Armが設計する次世代のNeoverse(ネオバース)というCPUのIPデザイン(半導体の設計図)を採用し、次世代Neoverseコアを複数内蔵するCPUになる。 このArmアーキテクチャのCPU製品が発表されたこと自体は既定路線であり、何も驚くべき事ではない。 そもそもNVIDIAは、Arm CPUを既に10年以上前から販売している。具体的には、同社がスマートフォンやタブレット向けにかつて販売していた「Tegra」、そして現在自動車向けに販売している「DRIVE」シリーズは、ArmベースのCPUを内蔵している。 だから、「データセンター向けにArm CPUを投入する」という
Amazon Graviton3 vs. Intel Xeon vs. AMD EPYC Performance Written by Michael Larabel in Processors on 26 May 2022 at 02:46 PM EDT. Page 1 of 9. 67 Comments. Earlier this week AWS announced general availability on their new Arm Neoverse-V1 based processors, Graviton3. Right after that I posted some initial Graviton3 benchmarks against prior-generation Graviton2 for showing the very sizable generatio
AMDの最高財務責任者(CFO)であるデヴィンダー・クマール氏が、2021年9月9日に開催されたDeutsche Bank Technology Conferenceで、「AMDは、顧客に求められればArmベースのチップを製造する準備はできています」とコメントしたことが報じられています。 AMD: We Stand Ready to Make Arm Chips | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/news/amd-we-stand-ready-to-make-arm-chips クマールCFOは、競合するArmチップに対するAMDの見解についての質問に「私の立場から言わせていただくと、コンピュートソリューションを見ると、それがx86であれARMであれ、あるいはその他の分野であれ、それは我々が集中的に投資している分野です」と回答。さら
MicrosoftがApple Silicon Macで「Windows 11 on ARM」仮想マシンの使用を正式に認めたことで、VMwareも今後対応するようです。詳細は以下から。 Microsoftは現地時間2023年02月16日、MacでWindowsやLinuxなどの仮想化が可能な仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop」シリーズを開発するParallels International GmbH.をパートナーとし、Apple M1/M2 Mac上の「Windows 11 on ARM」仮想マシンを承認&ライセンスを提供すると発表しましたが、これに対し、同じくMac向けの仮想化ソリューションを提供するVMwareも今後の対応を発表しています。 Parallels® Desktop version 18 is an authorized solution for run
VMwareが個人利用に限り無償化された仮想化アプリ「VMware Fusion 12 Player for Mac」のライセンス登録サイトを公開しています。詳細は以下から。 仮想化ソリューションVMwareシリーズを開発&販売している米VMware, Inc.は現地時間2020年09月14日、macOS 11 Big SurやAppleのHypervisor、eGPUをサポートした仮想化アプリ「VMware Fusion 12 Player/Pro」を正式にリリース。このFusion 12 Playerから個人利用(非商用)に限りライセンスが無償化されていたものの、昨日の段階ではライセンスの登録サイトがトライアル版にリダイレクトされうまく動作していませんでしたが、本日、個人利用のライセンスの登録サイトが公開されています。 Fusion Player offers a Personal U
macOS 12 Montereyでは新しいVirtualizationフレームワークを利用してApple Silicon MacでmacOSの仮想化が可能になるそうです。詳細は以下から。 Appleは昨年06月に開催したWWDC20の中で、macOS 11 Big Surでは新しいVirtualizationフレームワークが実装され、より簡単にARMベースのLinux仮想マシンをApple Silicon Mac上に作成&管理できるようになると発表しましたが、macOS 11 Big Surでは、このVirtualizationフレームワークはARMベースのLinuxカーネルのみの対応で、macOSの仮想マシンの作成はできない状態でした。 The Virtualization framework provides high-level APIs for creating and mana
DockerがApple Siliconをネイティブサポートした「Docker Desktop for Mac」をリリースしています。詳細は以下から。 Docker, Inc.は現地時間2021年04月15日、Preview版を公開し開発を続けたていたARMベースのApple Siliconに対応した「Docker Desktop for Mac (v3.3)」をv3.3.1へアップデートし、同バージョンから正式にApple Siliconのサポートを開始したと発表しています。 PALO ALTO, Calif. – April 15, 2021 – Docker, Inc.™, today announced general availability of its much-anticipated Docker Desktop for Mac [Apple Silicon], enabl
Mac上で、WindowsやLinuxなどのOSや、その上で動くアプリが使えるようになるParallels Desktopの最新版が8月9日にリリースされた。これまで通り、インテルCPUを搭載したMacと、M1やM2といったApple Siliconを搭載したMacの両方をサポートする。それぞれの違いも含め、最新版の特長を中心にレビューしよう。 正規版Windows 11がMicrosoft Storeで購入可能に Parallels Desktopは、毎年8月の初頭に律儀にメジャーアップデートを続けている。もちろん、それには理由がある。Parallels Desktopを動作させる母体、いわゆるホストOSとなるmacOSが、毎年メジャーなアップデートを続け、ちょうど8月ごろがそのリリースの直前の時期に当たるからだ。今年も6月のWWDCで発表されたmacOS 13 Venturaが、今秋リ
Appleシリコン搭載MacでLinuxを動作させることを目指すAsahi LinuxプロジェクトがFedoraプロジェクトに参加してフラッグシップディストリビューションとして「Fedora Asahi Remix」をリリースすることを発表しました。Fedora Asahi Remixのリリース時期は2023年8月末とされており、記事作成時点ではテスト版が公開されています。 Our new flagship distro: Fedora Asahi Remix - Asahi Linux https://asahilinux.org/2023/08/fedora-asahi-remix/ Appleが2020年11月に「M1」を発表して以降、新たに登場するMacにはApple独自開発のAppleシリコンが搭載されるようになりました。しかし、Mac向けAppleシリコンの登場初期には「App
Apple M1を搭載したMacBook ProとMacBook Airの発売以来、Windowsエコシステムはアップルの「Armノートパソコン」に追いつくために懸命に取り組んできた。この先、クアルコムの最新チップセットが、マイクロソフトとそのパートナーにとっての切り札となるかもしれない。 2020年にMacBook ProとMacBook AirでデビューしたAppleシリコンのM1チップセットは、デスクトップパソコンにおける世代交代を体現していた。このインテルのx86プラットフォームからアップル独自のArmベースのプラットフォームへの移行は、Windowsベースの競合他社や旧型のインテルMacBookノートパソコンに対して大きな利点をもたらした。 新型MacBookは、同価格帯の同スペックのノートパソコンと比較して、顕著な性能向上を実現していた。バッテリー寿命が延長され、高いパフォーマ
1 Introduction Compilers, assemblers and similar tools generate all the binary code that processors execute. It is no surprise then that these tools play a major role in security analysis and hardening of relevant binary code. Often the only practical way to protect all binaries with a particular security hardening method is to have the compiler do it. And, with software security becoming more and
MicrosoftがApple M3チップを搭載したMacとParallels Desktop 19で作成した「Windows 11 on ARM」仮想マシンを正式に承認しています。詳細は以下から。 Microsoftは現地時間2023年02月、Appleが2020年より販売を開始したApple Silicon M1とM2チップ搭載のMac上で、Windows 11を動かすためのソリューションとして、仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 18 for Mac」を利用した「Windows 11 on ARM」仮想マシンを正式に承認しましたが、 Microsoftは現地時間2024年01月17日、このサポートページを更新し、Apple M3シリーズのチップを搭載したMacとParallels Desktop 19 for Macを利用したWindows 11 on ARM仮想
Apple Silicon搭載のMacでIntelバイナリを動作させるトランスレータ「Rosetta 2」はカーネル拡張とx86_64プラットフォームを仮想化するVMアプリをサポートしないため、現状ではWindows VMは難しいようです。詳細は以下から。 Appleは日本時間2020年06月22日午前10時より世界開発者会議(WWDC20)をオンラインで開催し、その基調講演の中で、今後約2年をかけてMacのプロセッサをIntelからApple製(Apple Silicon)へ移行する計画を発表するとともに、Intelバイナリ(アプリ)を今後も利用できるよう、PowerPCからIntelプロセッサへ移行した15年前と同じくバイナリトランスレータ「Rosetta 2」を次期macOS Big Surへ導入すると発表しましたが、 追加公開された「Rosetta 2」の資料によると、Rosett
AMD、日月光半導体製造(ASE)、Arm、Google Cloud、Intel、Meta、Microsoft、Qualcomm、サムスン、台湾積体電路製造(TSMC)が、チップレットのエコシステムと未来世代のチップレット技術を確立するための新たな「Universal Chiplet Interconnect Express」(UCIe)技術を発表した。この標準規格を策定する業界コンソーシアムを立ち上げる。 UCIe標準規格は「UCIe 1.0」として策定されている。物理レイヤー、プロトコルスタック、ソフトウェアモデル、コンプライアンステストで標準化された「ダイからダイ」のインターコネクトを提供する。エンドユーザーがより容易に、複数ベンダーのエコシステムからのチップレットコンポーネントを「組み合わせ」、システムオンチップ(SoC)の構成をカスタマイズできるようにする。 AMDのエグゼクティ
オープンソースのElectron製Mac OS 8/Windows 95エミュレーター「macintosh.js/windows95」がApple M1などARMプロセッサのデバイスに対応しています。詳細は以下から。 macintosh.js/windows95は元Microsoftのエンジニアで、現在はSlackHQでSlack for macOSなどを開発しElectronのメンテナーを務めるFelix Riesebergさんが開発&公開したElectron製Basilisk II/v86ラッパーで、Webベースの技術を利用してmacOS/Windows/LinuxのクロスプラットフォームでMac OS 8やWindows 95を動作させることが可能ですが、この両アプリがApple SiliconなどARMプロセッサを搭載したデバイスに対応しています。 build: Try to bu
STRATECHERYより。 ブルームバーグのマーク・ガーマンは、Appleが来週開催されるWorldwide Developer Conference(WWDC)で、ついにMacがARMチップへの移行を発表することをレポートしている。 その計画に詳しい関係者によると、Appleは、早ければ今月の年次開発者会議で、インテルのチップに取って代わる、Macコンピュータの独自のメインプロセッサへの移行を発表する準備をしていると言う。同社は6月22日の週にWWDCを開催する。Kalamataと名付けられたこの取り組みをイベントで発表することで、2021年に新しいMacが発売される前に外部の開発者に調整の時間を与えることができる、と関係者は述べている。ハードウェアの移行はまだ数か月先のことなので、発表のタイミングは変わる可能性があると付け加え、プライベートな計画を議論していることを特定しないよう求め
iOSデバイス上に仮想マシンを作成できる仮想化アプリ「UTM」がmacOS 11 Big SurとApple M1チップ搭載のMacをサポートし、M1 Mac上にARM64版WindowsやUbuntuをインストールすることが可能になっています。詳細は以下から。 Appleが2020年11月に販売を開始したApple Silicon「Apple M1」チップ搭載のMacでは、x86_64のWindowsやLinux OSは動作しないものの、AppleのHypervisorフレームワークとオープンソースのCPUエミュレータQEMUを利用して、ARM版のWindows 10やLinuxを動作させられることが確認され、ラッパーアプリも公開されていますが、 JailbreakしたiPhoneやiPad上に仮想マシンを作成し、WindowsやLinuxを動作させるQEMUベースの仮想化アプリ「UTM
長らく噂が絶えないARMベースのMacBook。その登場は我々が思っているよりも早いかもしれません。そう予測するのは著名アップルアナリスト、TF SecuritiesのMing-Chi Kuo氏です。 同氏の予測によると、むこう12〜18ヵ月の間に、Intel CPUの代わりに自社設計のプロセッサーを搭載する新製品がリリースされると指摘。自社設計のプロセッサーとは、iPhoneやiPad、HomePodにも採用されるAシリーズのチップのこと。 製品が登場するタイミングとなる2021年には、現在の7nmプロセスから5nmプロセスへとさらに微細化が進むとみられており、ARMベースのMacが搭載するのもこの5nmプロセスのAシリーズチップ(A15?)になるのではないか、と思われます。 ●IntelからARMへのスイッチ アップルはプロセッサーの変更を最も上手くこなしている企業といえます。直近では
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