これから本番、銀行再編 1997年に北海道拓殖銀行、98年に日本長期信用銀行や日本債券信用銀行が破綻し、金融危機の様相を呈していた。一方、96年には橋本内閣(当時)が「金融制度改革」を打ち出し、危機のあと、政府主導で都市銀行の「再編」は進められ、2006年にまでに「3メガバンク+りそな」の体制となって、ほぼ終了した。 現在、銀行の経営改革は進んでいるが、その大きな方針は2つある。「地方銀行の再編(合併・統合)」と「支店・ATM削減」である。 まず、「地方銀行の再編」であるが、都市銀行に遅れること15年も経過している。しかし、昨年来、菅政権が方針を示し、再編のムードが高まっている。 地方銀行には(第1)地方銀行と第2地方銀行がある。第2地方銀行は以前の「相互銀行」(その昔は無尽会社)であった。地方銀行は現時点で、ほぼ100行がある。最近では、親密ではなかった第1地方銀行と第2地方銀行が地域で