就活で完敗し、漫然と日々を暮らすなか2度の転機によって作家をめざし、晴れてラノベ作家としてデビューした高木敦史さん。デビュー作の『“菜々子さん”の戯曲』は「売れていない方の中では売れている方」という極めて曖昧な評価で、シリーズ二作目で早くも打ち切りに。 担当編集者に「高木さんはラノベを分かっていない」と言われ、担当編集者に言われた「ある方法」に従って週に10~30本のプロットを出し続ける日々を1年続けます。 ようやく編集者からのOKをもらい、満を持して書いたその作品はしかし、全く売れず失敗に終わりました。が、その迷走と経験は高木さんを作家として逞しくさせるものでもありました。大好評「高木敦史の迷走物語」第3回目です。(第2回はこちら) 「見て書く」以外のやり方はないのか? 高木です。これまで2回にわたり、デビューまでの迷走、新人の頃の迷走について書いてきました。 自分は物語を書くとき、基本