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  • 『タロットの宇宙』(国書刊行会) - 著者:アレハンドロ・ホドロフスキー,マリアンヌ・コスタ 翻訳:黒岩卓 - 柳下 毅一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:アレハンドロ・ホドロフスキー,マリアンヌ・コスタ翻訳:黒岩卓出版社:国書刊行会装丁:単行本(680ページ)発売日:2016-12-28 ISBN-10:4336061114 ISBN-13:978-4336061119 本気で読み込めば、人生すら変えてしまうかもしれない……アレハンドロ・ホドロフスキーはただの映画作家ではない。 それは本当はカルト映画として受け止められた『エル・トポ』(69年)のときからすでにわかっていたことである。だが、我々はそれがどういう意味なのか、彼の映画がその創作活動のなかでどういう位置を占めるのか、ちっともわかっていなかった。続く『ホーリー・マウンテン』(73年)でも、それが錬金術的な精神の錬成の過程を描いたものだという理解こそあれ、本当の意味でなんなのかについて考えた人はいなかったような気がする。つまり、それはあくまでも「錬金術的な精神錬成を扱った映画」だ

      『タロットの宇宙』(国書刊行会) - 著者:アレハンドロ・ホドロフスキー,マリアンヌ・コスタ 翻訳:黒岩卓 - 柳下 毅一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    • 哲学的考察が「浅い」と言われるとき|山口尚

      自分の facebook の投稿を振り返っていると、2014年10月19日に以下のような文章をあげていた。もう6年以上経ったのか! 題名は「哲学的考察が「浅い」と言われるとき」である。ひとによっては何かしら役に立つかもしれないのでここにアップロードしておく。 >>> http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20141015/p1 森君のブログ(うえのリンク)にもありますが「分析哲学は浅い」と批判されることがあるようです(あるいは「薄っぺらだ」や「本当の哲学でない」などの表現で批判されることもある)。 「分析哲学は浅いか」――この問いについて気になるのは、ここでの「浅い」はどういう意味か、です。以下、私の考えを述べます。 まずは前置き。私の関心は《分析哲学は本質的に浅いか否か》にはありません。「分析哲学」と呼ばれる伝統に属す者が深い思索を展開しうるか否かは、結局のと

        哲学的考察が「浅い」と言われるとき|山口尚
      • 「イメージを切り貼りするとなにがどうなるのか」|投稿論文あとがき|参照ミーム一覧 - obakeweb

        論文が発表されました。最新号の『フィルカル』5(2)に載っています。 「イメージを切り貼りするとなにがどうなるのか:インターネットのミーム文化における画像使用を中心に」と題して、画像表象・描写の哲学を論じた論文です。年始に開催された「描写の哲学研究会」での発表がベースになっています。*1 以下、簡単な論文紹介と、論文中に添付できなかったミーム作品の一覧を載せました*2。実際に作品を見てみないことにはいまいち味気ないと思いますので、合わせてお楽しみください。 簡単な論文要旨 テーマは大きく分けてふたつ。(1)実践において「使用される」ことで画像が担う意味内容に焦点を当てる、(2)その代表的実践としてインターネット・ミームにおける画像使用を分析する、です。 (1)については巻頭言で松永さんが言及されている通り、「画像の語用論」と呼びうる試みです。今日では広く画像まわりのさまざまなトピック

          「イメージを切り貼りするとなにがどうなるのか」|投稿論文あとがき|参照ミーム一覧 - obakeweb
        • ヒトは全ての事情を把握できない|ヤギワタル

          「ルールを守る正しさ」と「正義」は違う。暴走するのは個人的な恨みで、正義は暴走しない。正義はルールをつくる源でもあり、ルールにしばられてしまうものでもある。正義の定義は難しい。正義がなされていないと思うなら、ルールを変えるしかない。ルールつくるのはとにかく大変なので学ぶと良いのでは。という話を書いています。 1.今日の天気だけを見てつくったマイルール 運動する習慣を身につけようと思って、たとえば「毎日30分ジョギングする」という計画を立てる。自分がその計画にちゃんと従うよう、紙にでかでかと「毎日30分、朝ジョギングする」と書いておく。マイルール。 2、3日はうまくいったのに、4日目あたりに雨が降ってジョギングに行けない。そこで「毎日30分ジョギングする」という自分に課したルールに、「雨が降っていない日に限る」と書き加える。最初に計画を立てたときには、雨が降ることを想定していなかったのだ。

            ヒトは全ての事情を把握できない|ヤギワタル
          • 岸本でブルデュー『ディスタンクシオン』に入門して思うこと - #EBF6F7

            つい先日、TwitterではNHK出版の「100分de名著」シリーズ、岸政彦『ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年12月』(以下、著者の名前を取って「岸本」と呼ぶ)が話題になっていた。 NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月 [雑誌] (NHKテキスト) 発売日: 2020/11/25 メディア: Kindle版 僕は『ディスタンクシオン』自体も、その解説書も未読で、文化資本という概念や木の皮の写真の話が出てくることといった、どこかで聞きかじったアトランダムな知識しかもっていなかったが、興味がなかったわけではない。 一応美学をやっているし、この本は趣味を扱っているわけで、いずれはちゃんと知っておくべきだという認識があったので、これを機に岸本で入門してみることにした。 そして、岸本を読んで知ったのだが、『ディスタンクシオン』は「千ページほど

              岸本でブルデュー『ディスタンクシオン』に入門して思うこと - #EBF6F7
            • 「肉食の自由」? - 道徳的動物日記

              davitrice.hatenadiary.jp ↑ 昨年の5月に触れた話題について、改めてちゃんと書いてみた。 日本で動物の権利を主張する団体の最大手であるアニマルライツセンターは、2016年からほぼ毎年、渋谷で「動物はごはんじゃない」というプラカードを掲げたデモ行進を行っている。 そして、2019年の6月1日は、「動物はごはんじゃない」デモに対抗する形で「動物はおかずだ」デモが行われた。 同年の5月に発表された「動物はおかずだ」デモの声明文には、以下のような文章が書かれている。 「しかし「動物はごはんじゃないデモ行進」は、自らが肉を忌避するだけでは飽き足らず、他者の権利や自由を否定し肉の撲滅を目論んでいる。」 「憎むべきは、ヴィーガンという生き方を選んだ人間ではない。他者の権利や自由を踏みにじる行為である。」 動物の権利を主張する言説や、それに基づいた菜食主義を主張する言説に対しては、

                「肉食の自由」? - 道徳的動物日記
              • Methodological Commons: デジタル人文学で昔から定番の話 - digitalnagasakiのブログ

                前回のブログ記事では、最近回顧されているデジタル人文学の話題としてScholarly primitivesを採り上げてみましたが、そうなってくると、そもそもデジタル人文学の基礎的な概念として常に採り上げられる Methodological Commons(方法論の共有地) についても、この機会にちょっとご紹介しておいてもよいのではないかと思いまして、それが最初に提示された、以下の著名な講演原稿の暫定訳を掲載いたします。(例によって、間違いなどあるかもしれませんのでご注意ください。) eadh.org 追記: 著者の一人であるHarold Short先生から、最新版の画像をいただきましたので、掲載いたします。(2020/12/22) Methodological Commons 著者のWillard McCarty先生と Harold Short先生は、いずれもキングスカレッジ・ロンドンの人

                  Methodological Commons: デジタル人文学で昔から定番の話 - digitalnagasakiのブログ
                • 縄文やケルトにハマった人に知ってほしい「天才宗教学者」の存在(岡本 亮輔) @gendai_biz

                  縄文やケルトといった古代の文化や宗教が多くのファンを惹きつけている。そして、縄文人は月や蛇を信仰した、かつては女神崇拝を基盤とする母系社会が存在したといったことが言われるが、なぜ何千年も前の文字を持たない人々の世界観や宗教観を語ることができるのか。そうした経験科学では解明できない古代へのアプローチ法を確立したのが、天才宗教学者ミルチャ・エリアーデだ。 岡本亮輔『宗教と日本人―葬式仏教からスピリチュアル文化まで』では、エリアーデの宗教シンボル論の功罪を検討し、その影響力は、遠藤周作や大江健三郎、澁澤龍彥など日本の文学者たちを経て、現在の古代ブームにまでいたっていることを論じる。 賛否をめぐる議論も含め、ミルチャ・エリアーデ(1907〜1986)が宗教研究に与えた影響は計り知れない。ルーマニアに生まれ、ブカレスト大学で高等教育を受けたエリアーデだが、在学中に数年間インドに留学し、第二次大戦中は

                    縄文やケルトにハマった人に知ってほしい「天才宗教学者」の存在(岡本 亮輔) @gendai_biz
                  • 追憶 坂本龍一氏:病気になれないニューヨーク、子どもを産みたくなるパリ

                    坂本龍一(さかもと・りゅういち) 音楽家。1952年生まれ。78年「千のナイフ」でソロ・デビュー、同年YMO結成に参加。88年映画「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞作曲賞を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年には新たな音楽コミュニティー「commmons」をエイベックスとともに設立。また、2007年一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行なうなど90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。東日本大震災後、「こどもの音楽再生基金」などさまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発を訴える活動をおこなっている。主な作品に「B-2 UNIT」「音楽図鑑」「BEAUTY」「LIFE」「out of noise」、著書に『音楽は自由にする』、共著に『縄文聖地巡礼』、『いまだから読みたい本――3.11後の日本』、『NO NU

                      追憶 坂本龍一氏:病気になれないニューヨーク、子どもを産みたくなるパリ
                    • 人権は他人のもの?自分のもの?(改題の上再掲) - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                      なんだか、人権は他人のためのものか、自分のためのものかが話題になっているという風の噂に、これまでそのテーマについて書かれたエントリを昨年まとめておいたので、改題の上再掲しておきます。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-3f8204.html(憲法記念日に人権を考える・・・hamachan版) ============================================== 本日、憲法記念日ということもあり、本ブログで過去、人権について書いたエントリをいくつかお蔵出しします。 ============================================ http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-baa7.html(りべさよ人権

                        人権は他人のもの?自分のもの?(改題の上再掲) - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                      • 美しいと感じるとき|東京藝術大学お嬢様部

                        はじめにP. S チャーチランドという哲学者が書いた『脳がつくる倫理』という本は、執筆者にとってかなりの衝撃でした。 この本は脳の認知研究で倫理の基盤を見ていこうという本で、それまで読んできた倫理学の本が「カントは~」などの引用と長い論述に支えられていたのとは全く違います。 例を挙げると、「道徳的」とされるものは、それを守るとオキシトシンが分泌されるようなもの、と語られ根拠として実験データが説明されます。 社会的行動はオキシトシンといったホルモンの、つまり私たちの生物学的あり方に基づくというところから倫理を考えるというものです。 科学は決して芸術や人文学に取って代わろうとしているわけではない。とはいえ物事の本性に関する哲学的な主張、たとえば道徳的直観のようなものは脆弱であり、科学と哲学、つまり証拠が思弁に勝つべきなのである。 P.S チャーチランド『脳がつくる倫理』序より要は「哲学者なる昔

                          美しいと感じるとき|東京藝術大学お嬢様部
                        • 追憶 坂本龍一氏:原子力と、iPS細胞と、ハイデッガーと。

                          坂本龍一(さかもと・りゅういち) 音楽家。1952年生まれ。78年「千のナイフ」でソロ・デビュー、同年YMO結成に参加。88年映画「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞作曲賞を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年には新たな音楽コミュニティー「commmons」をエイベックスとともに設立。また、2007年一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行なうなど90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。東日本大震災後、「こどもの音楽再生基金」などさまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発を訴える活動をおこなっている。主な作品に「B-2 UNIT」「音楽図鑑」「BEAUTY」「LIFE」「out of noise」、著書に『音楽は自由にする』、共著に『縄文聖地巡礼』、『いまだから読みたい本――3.11後の日本』、『NO NU

                            追憶 坂本龍一氏:原子力と、iPS細胞と、ハイデッガーと。
                          • ラカン理論のインストール手順 1

                            臨床ではなく、思想として 自分のラカン入門を例にして、どんな順番でラカン本を読んでいくのがいいのか考えてみた。もちろん臨床ではなく、思想としての入門。それから主要な理論についてはいくつか図解もするので、参考にしてもらえればと思う。 よく知られているように、ラカンには残念な偏見がつきまとっている。難解だと言われ続けた挙げ句に、「理解させるつもりがない」とか、構造主義やポストモダンと一緒に「もう終わってる」と言われ、そもそも精神分析自体が脳科学などの認知科学や神経生物学などに取って代わられた事実もあったりして、最終的には「ひねくれた」理論というレッテルを貼られているような状況である。 たしかにラカン自身わざと難解にしている節もあるし、そのせいで敷居も高い。またポストモダニストと共鳴している部分も往々にしてある。くわしいことは知らないが、理論としても、臨床としても、少し古くさいものなのだろう。し

                              ラカン理論のインストール手順 1
                            • 人工知能と人間のよりよい共生のために | RAD-IT21

                              2005年、京都大学大学院文学研究科で博士号(文学)を取得。2014年より名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。2017年より名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は情報の哲学、技術哲学、人文情報学など。翻訳書にアンディー・クラーク『生まれながらのサイボーグ』(共訳、春秋社、2015年)、ウェンデル・ウォラック&コリン・アレン『ロボットに倫理を教える』(共訳、名古屋大学出版会、2019年)、著書に『ロボットからの倫理学入門』(共著、名古屋大学出版会、2017年)、『人工知能と人間・社会』(共著、勁草書房、2020年)などがある。 1.はじめに 2019年末、東京大学に所属する人工知能研究者、大澤昇平のツイートが物議を醸した(2020年3月現在は東京大学を懲戒解雇されている)。彼はある国に言及して、その国籍を持つ人間は能力が低いので自分の経営する会社では雇わないと発言し、そのことを差別的だ

                              • 「美大生におすすめの本20選」Vol.1:高島直之教授 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館

                                図書館では「先生たちの頭の中をのぞいてみたい」という趣旨で、先生方がおすすめする”美大生なら読んでおいてほしい本”を紹介する館内展示を企画していました。 臨時閉館が続き、みなさんにお披露目できる日がしばらく先になりそうですので、先生からのメッセージと共に、ここで紹介させていただきます。 第1回目は、造形学部芸術文化学科研究室の高島直之先生です。 「本を読み〈沈黙の声〉に耳を澄ませよ」 ほんとうに美しいものに出会ったとき人は沈黙を強いられる。そこで沈黙に耐えて〈美〉を味わうことができるのかどうかが重要だ、と小林秀雄はいっている。 鑑賞者に沈黙を強いるということは、その芸術作品の内部においても言葉にならない沈黙の要素があるということではないか。 いつだってその時代においてオリジナルで「完全な表現」というものはない。たとえば、ゴッホやセザンヌの作品が作家自身の手から離れて自在に地域や時代を超えて

                                  「美大生におすすめの本20選」Vol.1:高島直之教授 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館
                                • 教育フォーサイト│世界は自ら変えられる、を子どもたちが経験できる環境づくりを

                                  いま日本が目指す教育とは何か これからの教育を各界の第一人者に聞く「教育フォーサイト」。 今回はMistletoeファウンダーの孫泰蔵氏に話を聞いた。 千葉県柏市柏の葉に、子どもたちが創ってみたいモノ、挑戦してみたいコトに自由に取り組めるクリエイティブフィールド「VIVISTOP柏の葉」があります。パソコンやタブレットはもちろん、ノコギリやミシンなどの身近な道具から、3Dプリンターやレーザーカッターといった最新機器までがそろい、木材やダンボールなどの材料も多種多様に用意。ロボットやアプリケーション、アニメーション、絵本、洋服など、子どもが自分のアイデアを自分の力でカタチにしていく場所です。 2017年3月にこの施設を立ち上げたのが、イノベーションを興す起業家を国内外問わずに支援している孫泰蔵氏です。現在、世界15か国、約170社のスタートアップにかかわる一方、「VIVISTOP」のほかに、

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                                  • 拡張するデザイン、もしくはデザインではない何かへ──「Designs for the Pluriverseを巡って:デザイン、人類学、未来を巡る座談会」前編 | CULTIBASE

                                    拡張するデザイン、もしくはデザインではない何かへ──「Designs for the Pluriverseを巡って:デザイン、人類学、未来を巡る座談会」前編 モダンデザインを確立したバウハウスの設立から約100年。その中でデザインの対象は、従来のグラフィックやプロダクトから、サービスや組織といったより社会性を持つものへと広がり、いまや政策や社会システムにまで拡張されようとしています。 シンプルな問題から、より複雑な問題へ。この変化は人への深い理解を要求し、デザインは人類学などの他分野と影響し合うことで適応してきました。デザインがエスノグラフィーを用いたプロダクトの開発や改善を行うようになった一方、人類学はその活動にデザインすることを取り込み、社会や文化へ積極的に介入する。これらの実践が交差する領域はデザイン人類学と呼ばれ、近年注目を集めています。 これからの人や社会、そしてデザインのあり方

                                      拡張するデザイン、もしくはデザインではない何かへ──「Designs for the Pluriverseを巡って:デザイン、人類学、未来を巡る座談会」前編 | CULTIBASE
                                    • 【本質主義とは】意味から構築主義による批判までわかりやすく解説|リベラルアーツガイド

                                      本質主義(essentialism)とは、人種、民族、性別といったカテゴリーに不変的な性質があるとする考え方です。 本質主義的な考え方は日本社会で多く見られますが、一般的に批判されるべき考え方とされてます。それは本質主義的な考え方が、人種主義といった不正義を稼働させる要因の一つだったからです。 この記事では、 本質主義の定義・意味 本質主義への批判 本質主義と構築主義の関係 本質主義の今後の展望 をそれぞれ解説します。 読みたいところからで構いませんので、読み進めてください。

                                        【本質主義とは】意味から構築主義による批判までわかりやすく解説|リベラルアーツガイド
                                      • 盲ろうの東大教授・福島智が説く「生きることこそ使命」

                                        視覚と聴覚の両方に障害のある人は盲ろう者と呼ばれる。人類史上、最も有名な盲ろう者といえばヘレン・ケラー(1880-1968)だが、現代の日本にも、盲ろう者として歴史に名を刻む人物がいる。9歳で失明、18歳で失聴するという苦難を乗り越え、世界で初めて大学のフルタイム教員となった福島智・東京大学教授だ。コミュニケーションや情報収集の手段など、盲ろう者に関する基礎的なことを教えてもらいながら、福島さんが考える“生きる意味”について話を聞いた。 福島 智 FUKUSHIMA Satoshi 1962年、兵庫県生まれ。幼少期に片目ずつ失明、18歳で失聴し、全盲ろうとなる。83年、東京都立大学に合格し、盲ろう者として日本初の大学進学を果たす。金沢大学助教授などを経て、2008年より東京大学先端科学技術研究センター教授。盲ろう者が常勤の大学教授になったのは世界初。全国盲ろう者協会理事、世界盲ろう者連盟ア

                                          盲ろうの東大教授・福島智が説く「生きることこそ使命」
                                        • 性質の形而上学入門、あるいは形而上学の重要性について|山口尚

                                          「現代形而上学」という分野がある。ゼロ年代半ばには『現代形而上学論文集』(柏端達也・青山卓央・谷川卓編訳、勁草書房、2006年)なども公刊されなかなか盛り上がっていた。最近はやや下火になっているので、薪をくべてみたいと思う。 本ノートは《形而上学はどのような意味で重要か》の私なりの説明を提示する。私は本ノートの議論が形而上学の魅力の唯一の説明だとは考えないが、いずれにせよ以下の文章は形而上学への関心の喚起へ少なくとも部分的に貢献しうるものだと思われる。 以下で掲載する文章は、私が2014年4月に書き facebook 上で仲間に向けてあげていたものである。それはーーこう書くと言い訳がましいがーー現在の私にとって多かれ少なかれ誰か他の若者が書いたようなところも含む。すなわち、現在の自分であれば別様に表現するだろう箇所がいくつかある、ということだ。とはいえ私は当時と大きく立場を変えたわけではな

                                            性質の形而上学入門、あるいは形而上学の重要性について|山口尚
                                          • 〈哲学入門〉読書会 第五期・第六期(2024年2月-2024年9月)

                                            更新 2024.01.12 哲学の劇場 Youtubeチャンネルの #177 として「プロジェクト紹介ビデオ」の第四弾を作成していただきました。今回は山本貴光さんに 新連載「読むためのトゥルーイズム」の感想などを伺いました。40分ほどの動画です。 2023.12.25 本会の当初からの目標であった雑誌連載が年明けからスタートします。掲載媒体は『文學界』(文藝春秋社)、連載タイトルは「読むための トゥルーイズム (自明の理) 」に決まりました。2024年1月初旬に発売される2月号から掲載されます。 2023.12.25 2024年2月から第5期読書会がスタートします。これにあわせてホームをリニューアルしました。今期の対象文献は 吉田幸司『「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング』です。 第3・4期の頁はこちらに移動しました。 2023.10.01 第4期読書会がスタートしました。今期の対象文

                                              〈哲学入門〉読書会 第五期・第六期(2024年2月-2024年9月)
                                            • 【追記あり】論文が出ました。「芸術作品のカテゴリーと作者性 :「なぜ会田誠の絵をVOCA展に出してはいけないのか」」 - 昆虫亀

                                              論文が出ました。 森功次(2020)「芸術作品のカテゴリーと作者性―「なぜ会田誠の絵をVOCA展に出してはいけないのか」」『人間生活文化研究』No.30 2015年の美学会(早稲田大学)で発表したやつをブラッシュアップして論文化したものです。 2015年のVOCA展で、奥村雄樹さんが会田誠に絵を描いてもらって出品しようとしたところ、実行委員会側から出品を拒否された、という事件がありました。 この論文は、分析美学の議論を用いつつその事件を分析し、そこから芸術哲学に関する考察を行ってみる、というものです。 分析美学の応用チャレンジ論文とも言える。 下記から無料ダウンロード可です http://journal.otsuma.ac.jp/2020no30/2020_457_1.pdf(pdf) 2015年にこの事件について知って「お、ここにはなんかすごく面白い美学的パズルがあるぞー!」と気づいて、

                                                【追記あり】論文が出ました。「芸術作品のカテゴリーと作者性 :「なぜ会田誠の絵をVOCA展に出してはいけないのか」」 - 昆虫亀
                                              • 八田真行 イーロン・マスクは一人ではない(中央公論) - Yahoo!ニュース

                                                Twitterを買収し、名称をXと変更したことで耳目を集める、米国のイーロン・マスク氏。彼が浸かってきたシリコンバレーの思想に、近年新たな動きが見られると、八田真行・駿河台大学准教授は指摘する。 (『中央公論』2023年10月号より抜粋) 時代を象徴する大富豪 電気自動車(テスラ)と宇宙開発(スペースX)。全く異なり、しかもかつてはあまり見込みがないと思われていた分野で起業して成功を収め、一代で世界一の大富豪となったイーロン・マスクは、その言動でも注目を集める存在だ。2022年にTwitter(現X)を買収したことで、知名度や影響力は良くも悪くも一般のレベルにまで達した。 マスクの型破りな言動を、彼自身の一風変わった性格に帰するのは間違いではない。9月中旬に邦訳書が出版されるジャーナリストのウォルター・アイザックソンによる評伝は、これまで謎に包まれていたマスクのパーソナリティに光を当てるも

                                                  八田真行 イーロン・マスクは一人ではない(中央公論) - Yahoo!ニュース
                                                • 記号論理学から計算科学へ。フレーゲ、ラッセル、チューリング【哲学とプログラミング】

                                                  哲学の一分野である論理学の歴史はとても古く、紀元前4世紀のアリストテレスまでさかのぼりますが、19世紀後半に登場したフレーゲをはじめとした記号論理学の登場こそ、ここから計算科学が産み出されていったという意味で、哲学とプログラミングの最大の接点と言えます。もちろん、今でも記号論理学の考え方はプログラミングに活かされています。 論理学と数学 哲学にもいろいろな内容が含まれています。すべてがプログラミングとつながっているわけではありません。非常に大雑把に言えば、哲学とプログラミングの接点は「論理学」にあります。 古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、当連載第3回目で説明した通り、紀元前4世紀に論理学を体系化しました。三段論法など、今でも用いられているものもあり、とてもしっかりとしていました。その後、10世紀以上にわたってアリストテレスの論理学はイスラム圏も含めて広く用いられ続けます。 しかし、彼

                                                    記号論理学から計算科学へ。フレーゲ、ラッセル、チューリング【哲学とプログラミング】
                                                  • 「美学特講1」01

                                                    関西学院大学 大学院「美学特殊講義1」 第1回(2020年5月20日 水曜4限 15:15-16:45) 関西学院大学の大学院生の皆さん、こんにちは。2020年度春学期の授業「美学特殊講義1」を担当する吉岡です。現在の状況下において講義をどのように実施すべきか検討した結果、このような形で進めることに決めました。この講義が予定されていた日時、水曜日の4限(15:15)に、今行っているような形で文章としてアップロードしますので、その内容に関連した短いレポートを作成し、次の週の水曜15:15までに送ってください。詳細は学内の教務システムとメールで通知します。本日は初回ですので、この講義についての全般的な紹介と、今回なぜこういう形で講義を行うことにしたのかという理由について、お話ししたいと思います。 この講義「美学特殊講義」は、これまで様々なトピックを扱ってきました。私のバックグラウンドはヨーロッ

                                                    • ユーグレナ・フィロソフィー&今後の事業方針

                                                      euglena Group 株式会社ユーグレナ 東証一部(証券コード:2931) Confidential ユ ー グ レ ナ ・ フ ィ ロ ソ フ ィ ー & 今 後 の 事 業 方 針 2020年8月11日 Copyright © euglena Co.,Ltd. All rights reserved. 1. はじめに 2. なぜ今、変わるのか 3. “Sustainability First” が生む、競争優位性 4. 事業の新しい姿 5. 参考資料(SDGs達成に向けた取り組み等) 03 10 19 26 41 目次 2 Copyright © euglena Co.,Ltd. All rights reserved. 1 . はじめに 3 Copyright © euglena Co.,Ltd. All rights reserved. ユーグレナは 「ミドリムシの会社」から

                                                      • 宗教哲学研究

                                                        『宗教哲学研究』は1984年以来、年1回刊行されてきました。宗教哲学に関する論文や書評を中心に掲載しております。また、宗教哲学の領域における若手研究者の優れた学術業績を顕彰する「宗教哲学会奨励賞」を設置しております。奨励賞の受賞作や投稿規定、投稿方法に関しましては、宗教哲学会Webサイトの会誌紹介のページをご参照ください。

                                                        • ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019|gaccoh

                                                          12/22(日)に東京セミナー学院(池袋)で川瀬和也さんによる『精神現象学』にスポットを当てた講座「ヘーゲル(再)入門ツアー 2019→2020」を行います。 「ヘーゲル(再)入門ツアー 2019→2020」 日時:2019年12月22日(日)12:30〜15:50 会場:東京セミナー学院(池袋駅より徒歩7分) お申し込みはこちらから それに合わせて以前川瀬さんが作ってくださった『ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019』をこちらにもアップしておきます。気になった本があればぜひ実際に読んでみてください。そして講座にもご参加ください!(GACCOH太田) ---------- カテゴリ1:ヘーゲル(再)入門 西洋哲学に興味のある者でその名を知らぬ者はいない、と言ってもよい大哲学者ヘーゲル。しかし、彼の思想を学ぶことには独特の困難が伴う。 ヘーゲルの文章は非常に難解で、西洋哲学の中でもトップレ

                                                            ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019|gaccoh
                                                          • 自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章|山口尚

                                                            自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章 本ノートでは、ダニエル・デネットの『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)において《人間は、道徳的責任の基礎となる自由意志をもつのか》という問いがどのような仕方で答えられているか、を確認します。「道徳的責任(moral responsibility)」とは、ひとを責めたり罰したりする実践を正当化する基礎を意味します。すなわち例えばYを罰するさいの根拠として持ち出される《Xの死はYのせいだ》という関係が本ノートの考察する「道徳的責任」です。はたしてデネットは、しばしば哲学的な疑義に曝される自由意志の概念(すなわち繰り返せば道徳的責任の基礎となる自由意志の概念)を、どのように説明するのでしょうか。 本ノートで指摘したい点をあらかじめ述べておきます。それは、「自然主義

                                                              自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章|山口尚
                                                            • 【千葉雅也】人生は両極じゃない"脱構築"する生き方

                                                              【Presented by Rethink PROJECT】 私たちが現在、そして未来に直面する様々な問題。 未来の為に、もう一度掘り起こし、考え直す番組。 RethinkJapan、今回のテーマは「哲学」から学ぶ現代日本。 「千葉雅也」氏をゲストに過去から未来を見つめ直します。 出演者: 波頭 亮 千葉 雅也

                                                                【千葉雅也】人生は両極じゃない"脱構築"する生き方
                                                              • 陰謀論が流行るのは「わからない」に耐える能力が落ちているから 文化人類学者が考える「ネガティブ・ケイパビリティ」の重要性

                                                                文化人類学者・辻信一氏の新刊『ナマケモノ教授のムダのてつがく』刊行記念イベントが開催されました。コロナ禍でよく聞いた「不要不急」という言葉や、「コスパ」「タイパ」などの現代的な価値観では、「ムダ=良くないもの」として捉えられています。しかし、その捨ててしまったものは本当に「ムダ」なのか? 南米に棲むナマケモノの生態に魅せられ、スロー思想を深めてきた同氏が、「ムダ」について問い直します。 役に立っていそうで、実はなくなっても困らない「ブルシット・ジョブ」 辻信一氏:さて、本(『ナマケモノ教授のムダのてつがく』)の3章に、グレーバーという僕が尊敬する人類学者が出てきます。残念ながら2020年に亡くなってしまったんですが、その直前に、『ブルシット・ジョブ』という本が日本で出版された。この「ブルシット・ジョブ」というのもおもしろい言葉で、「ブルシット」とは「一見意味がありそうだけど、本当は意味がな

                                                                  陰謀論が流行るのは「わからない」に耐える能力が落ちているから 文化人類学者が考える「ネガティブ・ケイパビリティ」の重要性
                                                                • ボクタチの闘争 - kom’s log

                                                                  「同じ人間だろ」は断固否定しなくてはならない。同じ人間ではない、という基本的な態度をとるべきなのである。 同じではないから、対話が必要なのであり、理解できる部分とできない部分を見極め、合意を形成し、ボトムラインの線引きを行う。ここからここまでは合意に達しましたね、ということで。同じ人間はそもそもありえない。同じ、ということはありえないと絶望しつつも合意が形成できることに僥倖を感じつつそこに社会関係がうまれる。 たとえばこのあたりにみられるように大騒ぎしている某府知事。バカだ、と一蹴すればよい話なのだが、そういっていられるのは実は今日明日の話であって、今後15年ぐらいのスパンで考えれば一蹴するわけにもいかぬ症状である。この人間が考えているのは競争だ。しかもその頭にあるのは、自分を競争という闘争の場から一歩引いて競争とはなにか、競争はこの場面においてあるべきか、といった思想ではない。本人がたと

                                                                    ボクタチの闘争 - kom’s log
                                                                  • はやくも「AI倫理」の問題が争点となってきた(し、それをテーマとする本も刊行される) - YAMDAS現更新履歴

                                                                    wired.jp www.itmedia.co.jp はやくも「AI倫理」がホットな問題、というかコンフリクトの争点になってきた……という書き方は少し勇み足で、管理職から見て扱いずらかった AI 研究者を機を見てお引き取りいただいた、というのが実態に近いのかもしれない。たとえそうでも Google 側の説明にはどうしても無理を感じるので、Google 内外で本件の余波がありそう。 さて、少し前に「ロボット・AI時代にその危険性と人間の専門技能の擁護を説くフランク・パスクアーレ『New Laws of Robotics』」を書いた際にフランク・パスクアーレのことを調べていて、彼が Oxford Handbook of Ethics of AI という本に関わっているのを知った。 The Oxford Handbook of Ethics of AI (Oxford Handbooks) 発売

                                                                      はやくも「AI倫理」の問題が争点となってきた(し、それをテーマとする本も刊行される) - YAMDAS現更新履歴
                                                                    • レジュメ|ジョナサン・コーエン&アーロン・メスキン「写真の認識論的価値について」 - obakeweb

                                                                      Cohen, Jonathan & Meskin, Aaron (2004). On the epistemic value of photographs. Journal of Aesthetics and Art Criticism 62 (2):197–210. 写真の認識論的価値(epistemic value)*1を巡る、2004年の重要論文。 K.Walton、C.Abell、R.Hopkins、S.Waldenらの論争から、近年の「ニューセオリー」周辺のアップデートまで、写真から得られる「情報」「知識」を巡る議論はいずれもCohen & Meskin 2004の上に成り立っていると言っても過言ではない。コーエン・アンド・メスキンでピンとこないのはモグリです。 やや古い議論ですが、今日的な論争の基盤になる論文なので、分析写真論に関心のある方はぜひ見ていってください。 0.イント

                                                                        レジュメ|ジョナサン・コーエン&アーロン・メスキン「写真の認識論的価値について」 - obakeweb
                                                                      • Amazon.co.jp: 世界哲学史1 ――古代I 知恵から愛知へ (ちくま新書): 邦武,伊藤, 志朗,山内, 隆博,中島, 信留,納富: 本

                                                                          Amazon.co.jp: 世界哲学史1 ――古代I 知恵から愛知へ (ちくま新書): 邦武,伊藤, 志朗,山内, 隆博,中島, 信留,納富: 本
                                                                        • 井庭崇のConcept Walk | 井庭研 重要文献リスト120冊(2021年7月バージョン)

                                                                          << 2021夏プロ「新しい世界観の概念装置を組み立てる:ホワイトヘッド哲学を学び、アレグザンダー思想の理解を深める」 | main | 2021年秋学期 井庭研 各プロジェクトにまつわる文献リスト >> 井庭研では、たくさん本を読みます。難しいものも読みます。重要なものは、何度も読み直し、読み込みます。 本を読むのは、単にそこに書いてあることを知るということではありません。本を読むのは、考え方の型を知り、考える力をつけるためであり、それを自分の創造の道具・基盤とするためです。概念・知識は単体ではあまり役に立ってはくれませんが、他の概念・知識とつながって豊かなネットワークに育っていくと、ものを考える力、創造的に発想する力の源泉となります。 そのためには、ある程度の量を一気に読むことが重要となります。《量は質を生む》のです。ある程度の分量の本を短期間にどんどん読むことで、概念・知識のつながり

                                                                          • 本当に巨大テック企業は哲学者を雇っていたのか - YAMDAS現更新履歴

                                                                            ix-careercompass.jp 昨年ワタシは「テック企業が哲学者を雇うべき理由 あるいは(バイトテロの無知がもたらす予期せぬ教育的効果)」というエントリを書いているが、Google や Apple や Facebook といった巨大テック企業は本当に哲学者を雇っていたんだね。 世界的には「哲学コンサルティング」の導入が急速に広がっています。哲学コンサルティングとは、哲学的な知見や思考法、態度や対話をなんらかの仕方でビジネスや組織運営に応用することを指します。 グーグル、アップル、フェイスブック・・・ 世界的企業がこぞって「哲学者」を雇う理由 | iXキャリアコンパス 欧米と日本の「哲学コンサルティング」の利用の違いはなんか分かる気がする。 欧米の哲学コンサルティングには企業・経営理念の構築や根拠づけ、倫理規定・コンプライアンス策定といった経営レベルのものが多いのに対して、日本の場合

                                                                              本当に巨大テック企業は哲学者を雇っていたのか - YAMDAS現更新履歴
                                                                            • ohmura-takahiro.com

                                                                              ohmura-takahiro.com 2024 著作権. 不許複製 プライバシーポリシー

                                                                                ohmura-takahiro.com
                                                                              • 時間は存在しない/カルロ・ロヴェッリ|棚橋弘季 Hiroki Tanahashi

                                                                                なにこのシンクロ感。 カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』。 一昨日の夜に読みはじめ昨夜読み終えた、量子重力理論を研究する理論物理学者の言うことが、1つ前に読んだ社会学者ブリュノ・ラトゥールの『社会的なものを組み直す』でのアクターネットワーク理論の主張とリンクしまくっていて、びっくりした。 この世界は、ただ1人の指揮官が刻むリズムに従って前進する小隊ではなく、互いに影響を及ぼし合う出来事のネットワークなのだ。このロヴェッリによる「世界を出来事のネットワーク」として捉えた記述などは、ラトゥールが以下のように「エージェンシー郡の結び目を紐解く」必要性について記述するのと重なるように思う。 行為は、数々の驚くべきエージェンシー群の結節点、結び目、複合体として看取されるべきものであり、このエージェンシー群をゆっくりと紐解いていく必要がある。ネットワーク、そして、その結び目。 かたや社会科学者の言

                                                                                  時間は存在しない/カルロ・ロヴェッリ|棚橋弘季 Hiroki Tanahashi
                                                                                • 久保田晃弘「スペシフィック・コード」 | ÉKRITS / エクリ

                                                                                  1行のコード ソフトウェアと、それを記述するコンピュータ・プログラムは、今日もっとも身の回りに溢れ、私たちの生活の中に偏在するメディアとなった。コンピュータはプログラムに書かれたコードを翻訳、解釈、実行することで、大量のデータを処理し、その結果を表示したり、コンピュータ同士でやりとりする。人々は、コンピュータのプログラムを作成するだけでなく、ソフトウェアを日常的に使用することで、ものごとの見方や考え方を形作っていく。私たちは、プログラム・コードをつくるだけでなく、プログラムによってつくられている。 プログラムは、コンピュータと人間の双方が理解可能な、人工言語によって記述されている。プログラムはコンピュータと人間のコミュニケーションの記述であり、より一般的には(分析や解釈の対象となる)「テクスト」である。そこには、アルゴリズムだけでなく、プログラム制作の前提、目的、過程、改良の過程が埋め込ま

                                                                                    久保田晃弘「スペシフィック・コード」 | ÉKRITS / エクリ