IIJの自社サイトのページビュー(PV)がある日突然、前月比13倍に急増した。調べるとバズったわけでも炎上したわけでもない。ただ一般的なアクセスとはいえず、アクセス解析に支障が出た。対処を急ぐ必要があった。 多くの企業や組織がWebサイトを運営し、情報発信や電子商取引などに使うのが当たり前になった。Webサイトを改善するには、どんな人がどんなコンテンツをどれだけ読んだかを運営側が把握・分析することが欠かせない。そうした分析には米Googleなどが提供するアクセス分析サービスがよく使われる。 言うまでもなく、正確な分析にはサイト利用者のアクセスを漏れなくつかまなければならない。だが純粋なサイト利用者ではないアクセス、つまりボットなどによるアクセスでページビュー(PV:Page View)が急増するとそうもいかない。今回のトラブルは企業のWebサイトで急増した「無害な通信」に起因するものだ。