36人が死亡し、32人が重軽傷を負った令和元年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第5回公判が13日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれ、弁護側の被告人質問が続いた。被告は京アニの小説コンクール「京アニ大賞」に応募した2作品の落選後、ほぼ同じ内容の小説を小説投稿サイトで公開したが、「海の一滴みたいな形。作品自体見てもらえない」と述べ、退会したと明かした。閲覧者数を示すPV(ページビュー)は「0」だったという。 被告の刑事責任能力の有無や程度が最大の争点。検察側は、被告が同賞で落選したことを機に「アイデアを盗用された」と思い込むようになり、「筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)」を決意したと主張している。 被告は平成28年、京アニ大賞に自身が執筆した「仲野智美の事件簿」「リアリスティックウェポン」の2作品を応募したものの落選。その後、