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狂おしいほどの肉欲にとらわれて 血のしたたるようなステーキが食いてえ。 まるで往年のプロレスラーが言いそうなことですが、誰しも狂おしいほどの肉欲にとらわれることがありますね。肉欲、あります。 そんなときはステーキに限ります。 お店で食べるとちょっと高くつくので、俺は自宅でステーキを焼くんだとインターネットでレシピを探すと、なんですかこれは。 ひとつ、肉の厚みは2.5センチ以上でなくてはならない。 ひとつ、鉄のフライパンでなくてはならない。 ひとつ、肉の温度は70℃を越えてはならない。 ……などなど。 めんどくさい。 ネット上のこだわりステーキレシピにはいちいち細かい決まりごとがあって、すごくハードルが高いです。なんかもうぜんぜんワイルドじゃない。 実は、肉の調理に関しては科学的な答え合わせがほぼ終わっております。 低温長時間の加熱と表面の適切なメイラード反応によって、塊肉は間違いなくおいし
焼肉とは不思議な食べ物で、一度最上の店を経験してしまうと、それ以下の店にあまり行く気がなくなってしまうものである。 しかし定期的に食べたくなる食べ物でもある。自分にとって最上の店に行くにも超人気店になってしまっており、予約がなかなかとりづらかったりし、結局足が遠のいていく。それでも別の焼肉店で妥協すると「う~ん、アノ店とは違う……」となる。それでいて、ビールを飲み、数枚頼むと簡単に5,000円ぐらいに到達してしまう高級品でもある。 家でやろうと思っても、小学生の頃、ホットプレートでやったあの焼肉を思い出し、「正直そこまでウマくはないよな……」とまた思ってしまう。焼肉食べたいけどあんまりお金払いたくない。 でも、ウチでやろうにも、ホットプレート焼肉はおいしくない。だったらビーフカレーでも食べておいた方がよくなってしまう。 そこでひらめいた! ベストセラー『大人の肉ドリル:家で「肉食」を極める
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