3カ月にわたり夢中で見たテレビ東京ドラマ「なぞの転校生」が終わってしまった。NHK少年ドラマシリーズの名作(75年)を映画監督岩井俊二氏が企画プロデュース・脚本で39年ぶりにリメーク。最近の民放連ドラではずば抜けのわくわく感と世界観があり、オリジナル世代としても急所を突かれた。テレ東深夜枠とあって平均視聴率は2%台と振るわなかったが、この1年ほとんどの連ドラを見た立場から、勝手に裏1位に認定したい。 ********** リメークもので現代性を感じてハマったのは「妖怪人間ベム」(11年、日本テレビ)以来、SFで泣けるほど感動したのは「Q10」(10年、日本テレビ)以来だった。 アニメや戦隊ものなど、評価の定まった70年代の名作を安直にリメークする風潮が止まらないので、「なぞの転校生」がリメークされると発表された際には複雑な思いだった。「なぞの転校生」といえば、「タイムトラベラー」「夕