元もと,「屋久島」は薬草の島の「薬島」だったので,この言い方は,ありかなと思ったり。 2名分並んでいるが,これは全体の半分の量。ともかく出てくる小鉢や皿の数が半端ではない。全て島の食材を工夫したものだ。 このお店が出来た当初,ようやく地方にある食材や料理によるおもてなしが最適というのが,各地の観光業者でも少しは普及しつつあった頃だが,相変わらず,冷凍のトンカツや海老フライが,都会から来る人へのおもてなしのスタンダードだと信じている宿が珍しくもなかった。 飛び魚の煮物,大根おろしかけ。 島の食材で,寧ろ精進料理並みに質素に見える量を圧倒的なバリエーションで数揃えることにより,お腹がいっぱいになるそのことも新鮮だった。 飛び魚のつけ揚げと椎茸,ゴーヤ,茗荷の天ぷら。飛び魚のつけ揚げはもの凄く厚みがあり,カリッとしていて中がふわふわであって,それでも厚さ故食べ応えがあり,もの凄く美味しかった。