幼少期から「本を読むのが好きだった」というオーナーの森俊介さんは1984(昭和59)年神奈川生まれ。小学校の卒業アルバム内のクラスアンケート企画で読書のナンバーワンに選ばれ、現在でも年に100冊以上を読み、今年は既に120冊を超えているという。図書室の開設は中学生のころからの夢で、卒業作文でも書いていた。 大学卒業後、就職を機に渋谷に引っ越し、宇田川町と松濤に計4年住んでいた。渋谷は「好きな街」であることをはじめ、「多様な人がいる」点や「日本の文化の発信地」であることから、当初から渋谷への出店を決めていたという。2012年に勤めていた会社を辞め出店地探しを始めるも難航。「心が折れそうになって」恵比寿や六本木でも探したと森さんは振り返る。 そうして見つけた物件は道玄坂沿いのビルのワンフロアで、以前はオフィスとして使われていた。店舗面積は115平方メートル。2部屋だった部屋の間仕切りを取り壊し