最近、広告のコピーなどで使われている表現で、気になっているもの。それは形容詞をそのまま名詞として使う言い方だ。たとえば、 ・私のきれいを支えてくれる ・みんなのうれしいを実現します 「きれい」「うれしい」というポジティブで明るい形容詞を印象づけるために、さまざまな言葉が省略されている。正しく言うなら、「私がきれいであり続けることを支えてくれる」や「みんながうれしいと感じる状態を実現します」だが、それだと長いし硬い。 コマーシャルのコピーとしては、感覚的な掴みでわかりやすくていいのだろう。でも個人的には、好きではない表現。なんか首筋がゾワッとする。 「きれい」「うれしい」「楽しい」「悲しい」「面白い」‥‥。形容詞にはしばしばシンプルな主観が盛り込まれる。だから子どもは形容詞から覚える。ディズニーランドに行って「面白い!」。マンガを読んで「面白い!」。変な虫を見つけて「面白い!」。その場その場