ブックマーク / shiba710.hateblo.jp (80)

  • 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』重版記念/「ボーカロイド文化のその後の10年」 - 日々の音色とことば

    『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』が増刷しました。 2014年4月の刊行から9年目。これで3刷目となります。こういうたぐいのが発売から時間が経ってから重版となるのは当に嬉しい限り。僕にとっては初の単著でもあり、思い入れの大きなでもあります。 新版には「ボーカロイド文化のその後の10年」と題した文章を綴ったペーパーを挟み込んでおります。 2023年8月31日、初音ミクの16歳の誕生日にあわせてこちらのペーパーに記した内容もブログ上に公開しようと思います。 00年代のネットカルチャーの泡沫が過ぎゆく時の波に洗われて消えていく中、初音ミクの登場のときにあった熱気を、20世紀のロックやポップ・ミュージックの歴史とつなぐ形できちんと単行の形で残す仕事をすることができたのは、自分にとってもすごく大きなことだったと思っています。 ボーカロイド文化のその後の10年 ブームは去っても、カルチャーは

    『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』重版記念/「ボーカロイド文化のその後の10年」 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2023/08/31
  • 映画『バービー』に潜む“死”と“不安” - 日々の音色とことば

    『バービー』を観た。 驚いたのは、予想してた以上に“死”にまつわる映画だったということ。 全然気付かなかった。なにしろキャッチコピーは「バービーの世界、初の実写化!」。キービジュアルもピンク色のカラフルな仕上がりだし、予告編もまるでおとぎ話のようなコメディタッチの映像。きらびやかでポップな世界観が全面に打ち出されている。 www.youtube.com ただ、その一方で、『バービー』が単なるファンタジーじゃなく、ジェンダーを中心にさまざまな社会問題を取り扱った映画だということは、いろんな記事を通して、なんとなく伝わってきていた。 たとえば以下の記事には「映画『バービー』は女性をエンパワーメントするフェミニズム映画として大絶賛されている」とある。 globe.asahi.com たしかにそのことは映画の大事な要素になっている。 「完璧な毎日が続くバービーランドから、ある日、バービーとケンが“

    映画『バービー』に潜む“死”と“不安” - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2023/08/13
    “ビリー・アイリッシュが、ただ一人だけ、この映画の本質を理解している”
  • 『君たちはどう生きるか』に描かれた“誕生”と“継承” - 日々の音色とことば

    『君たちはどう生きるか』観てきました。 すごかったです。とにかくすごかった。ポスタービジュアル以外何も公開されない特殊な宣伝手法もあって、ストーリーも登場人物も全く前情報がない状態で観た宮崎駿監督の最新作。年齢を考えるとこれが最後の作品になってもおかしくない。 なので最初は「これはどういうことだろう」とか「この描写の意図は」とか、筋書きに追いつくためにいろいろ考えながら観てたんだけど、気付いたら途中からそういうのぶっ飛んでた。圧倒的な体験で、気がついたら涙ぐんでました。 でもこれ、観る人によっては「これって一体なんのことだったんだろう……?」みたいな人もいるだろうな、とも思った。特に後半はイマジネーションの奔流のような展開なので、理屈で捉えようとすると何がなんだか全然わからないままで終わるという可能性もある。 でも、そういう人に向けた“わかりやすさ”みたいなものを一切放棄して、とにかく自身

    『君たちはどう生きるか』に描かれた“誕生”と“継承” - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2023/07/16
  • 小さくて弱いもの、疎外されたもの、傷ついたものの側に立つスピッツの歌について - 日々の音色とことば

    スピッツの『ひみつスタジオ』がすごくいい。 これまでのスピッツのアルバムの中で一番好きかもしれない。何度か聴き返して、どういうところが好きなのか改めてわかってきた。 ストリーミングチャートでヒットして新たな代表曲になりつつある「美しい鰭」とか、リード曲「ときめきpart1」とか、タイアップ曲も沢山入っているけれど、たぶん、アルバムの中で最も重要な楽曲は「オバケのロックバンド」。草野マサムネだけでなく、三輪テツヤ、田村明浩、崎山龍男と、メンバー全員が代わる代わる歌う一曲。奇抜なアイディアだけど、これ、“遊び”でも“企画モノ”でもなく、メンバー1人1人の自己紹介的なフレーズと、スピッツというバンドのアイデンティティを真正面から歌ったキーポイント的な曲だと僕は思う。 《子供のリアリティ 大人のファンタジー》 とか 《毒も癒しも 真心込めて》 とか、ほんとにそうだよな、と思う。 この曲から、そして

    小さくて弱いもの、疎外されたもの、傷ついたものの側に立つスピッツの歌について - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2023/05/27
  • NewJeansとアジアと「チョベリグ」な日本 - 日々の音色とことば

    僕が『平成のヒット曲』というを出したのは約2年前の2021年のこと。そこの後書きにはこう書いた。 改めて振り返った今、ひょっとしたら我々が過ごしてきたのは、ある種の「幸福な時代」だったのではないだろうかという思いがある。 もちろん、そう考えない人も多いだろう。バブル崩壊後の経済停滞は長く続いた。二度の震災もあった。書の中でも「失われた」という言葉は頻出している。 それでも、ポピュラー音楽、大衆文化について考える時には、「平成」という言葉は、(たとえば「大正」と同じように)、ある種の豊かさのイメージと共に振り返られるようになっていくのではないかという予感がある。 その予感は、いい意味でも、悪い意味でも、当たったような気がしている。 悪い意味というのは、その「豊かさ」の感覚が、いよいよ失われつつある、ということ。日という国が他の国と比べて相対的に貧しくなっているというのは、たとえば海外

    NewJeansとアジアと「チョベリグ」な日本 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2023/05/26
  • ハッピー・ハードコア漫才としてのヨネダ2000「餅つき」 - 日々の音色とことば

    今年も『M-1グランプリ』面白かった! なんだかんだで忙しくて直後に感想書けなくてもうすっかり時間が経ってしまったんだけど、それでもブログに書いておこう。ヨネダ2000の「つき」のネタがBPM160であることの“意味”について。 www.youtube.com 抜群に面白かったです。僕は劇場に足を運ぶほどのコアなお笑いファンではないけれど、去年から「すごいのがいる」という噂は伝わってきて。で、THE Wに続いてM-1で観て、すっかりファンになってしまった。 直後の感想はこれ。 ヨネダ2000、抜群に面白かった。ミニマルテクノ! — 柴 那典 (@shiba710) 2022年12月18日 マジでミニマルテクノなんですよ。「ぺったんこー」「あーい!」のリズムが癖になる中毒性があって、しかも「あーい!」に強弱のダイナミクスがあったり、ドラムが入ってきたり、DA PUMPのダンスが始まったり、

    ハッピー・ハードコア漫才としてのヨネダ2000「餅つき」 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2022/12/24
  • 春ねむりさんのことについて (追記あり) - 日々の音色とことば

    (※追記しました) まあ、これは書かねばならないよな。なんせ当事者なので。 沈黙していたほうが波風立たないのはわかっているけれど、自分のスタンスを表明しておかないのはよくないなと思うのでね。そして僕にとってブログというのはそういうことを文字にして残しておく場所でもあるので。 というわけで、何があったのか、僕がどう思っているのかを、つらつらと書いていきます。 8月28日に、宇野維正さんとのトークイベントをやりました。 「毎回波乱のトークバトル 2022年夏編」というイベント。サブタイトルは「ポップカルチャーから見た社会/社会から見たポップカルチャー」。以下のサイトで配信の視聴チケット購入できます。アーカイブ視聴期間は9月11日(日)23時59分まで。 (アーカイブ視聴期間終了しました) twitcasting.tv LOFT9 Shibuyaで宇野さんとのトークイベントをやるのはこれで3回目

    春ねむりさんのことについて (追記あり) - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2022/09/10
  • cakesサービス終了と、この先の不安 - 日々の音色とことば

    cakesがサービスを終了する。 cakes.mu 正直、かなり寂しい思いはありますよ。もちろんメディアの世界は諸行無常であって、全ての場所やサービスが永続的に続くわけじゃないことはわかっている。紙と違ってウェブメディアのアーカイブ性が低いということも、わかってはいる。でも、「サービス終了後はすべての記事が閲覧できなくなります」というのは、やっぱり寂しい。 いろいろあったけれど、cakesは書き手として初期から携わったメディアプラットフォームだというのが大きいんだと思います。まだnote株式会社じゃなくて株式会社ピースオブケイクだったころ。今はもう辞めてしまった編集者の中島洋一さんとタッグを組んで企画を立てて始めた対談連載が「心のベストテン」だった。 cakes.mu 今調べてみたら、初回の記事は2014年。こんな風に始まってます。 音楽について語りたい。パァッと明るく話したい。「CDが売

    cakesサービス終了と、この先の不安 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2022/05/27
  • リアリティショー化された戦争/オンライン演説のナラティブについて - 日々の音色とことば

    3月23日。ウクライナのゼレンスキー大統領の日の国会での初めてのオンライン演説を聞いた。移動中だったので電車の中でYouTubeのライブ配信を見た。 youtu.be 正直な感想として「これはすごい」と心底思った。今、アメリカやヨーロッパやいろんな国で起きている情動のさざ波のようなものの一端に触れた気がした。 言葉はとても強い力を持っている。それは実際に人を動かす。人は誰しもそれぞれの物語の中を生きていて、そのナラティブが折り重なっていく中で歴史が形作られる。 また、語りは言葉の持つ力を増幅させる。どんな声で、どんな口調で語られるのか。声に宿るトーンは、ときに語られる内容自体よりも強く聴き手の感情に作用する。 そして、マクルーハンが言うとおり、メディアとはメッセージである。どんな媒体を使って情報を伝えているかという、そのこと自体が時代の中で強いメッセージ性になる。今回の場合は「オンライン

    リアリティショー化された戦争/オンライン演説のナラティブについて - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2022/03/24
  • この後戻りのできない変化の中で - 日々の音色とことば

    なんだか、とても気落ちしている。 ニュースに心をかき乱されて、々とした日々を過ごして、思うところを上手く言葉にできない居心地の悪さを抱えたまま時間が過ぎていく。 大きな戦争が起こってしまった。2022年2月24日、ロシアウクライナに侵攻。砲弾が飛び、街が破壊される映像が次々と伝わる。そこから10日。いろんな情報が押し寄せる。世界史の1ページのなかで、簡単に戻ることのできない変化が生じてしまったことを感じる。冷たい水に浸かっているかのような無力感がある。 けれど、それはそれとして、いつもどおりの日常は進む。仕事をして、ご飯をべる。取材に出かけ、〆切に向けて原稿を書く。朝のニュース番組をつけると専門家が情勢を分析している。チャンネルを変えると芸人が街を歩いている。 10ヶ月前に自分が書いたことを思い出す。 ひょっとしたら、このコロナ禍の先の世情は、予想していたよりも、もっときな臭いものに

    この後戻りのできない変化の中で - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2022/03/07
  • ミームは呪術、アルゴリズムは魔術 - 日々の音色とことば

    ミームは呪術、アルゴリズムは魔術。 そのことに気付いている人は多いと思う。オカルティックな言葉を聞くと眉に唾をつけたくなるタイプの人でも、よくわからないこと、説明のつかないことが起きているという実感のようなものを持っている人はかなりいるんじゃないかと思う。 僕が勘付いたのは2019年頃のこと。ポップ・ミュージックの領域で仕事をしている人間なもんで、きっかけはやっぱりリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード」だった。全米シングル・チャート19週連続1位。歴代最長ナンバーワンとなったこの曲がなんでヒットしたのかを探る原稿を書いてるときのことだった。 www.youtube.com 「TikTok発のヒット」みたいな、もっともらしい説明や能書きは調べれば確かに出てくる。カウボーイの格好をして踊るダンスチャレンジが流行ったとか、カントリーとラップを融合した曲調が斬新だったとか、カントリーチャート

    ミームは呪術、アルゴリズムは魔術 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2021/08/11
  • 「誇り」について - 日々の音色とことば

    Spotifyの「#SpotifyPride」プレイリストを聴きながら、これを書いてる。 Spotifyが、LGBTQQIA+の権利や文化について世界中でさまざまな啓蒙活動が行われる6月の#SpotifyPrideを祝したオリジナルプレイリストを公開した。 Spotifyではグローバルにおいて「Claim Your Space(自分らしさを追求しよう)」をテーマに、「プライド月間(PRIDE Month)」を祝う様々な活動を実施。日では、誰もが自分らしくいられる安全な場所(Space)を、LGBTQQIA+のクリエイター陣がキュレーションするプレイリストにより音楽で再現。これまで、LGBTQQIA+のコミュニティにおいて、その人らしくいられる場所のひとつとして音楽イベントがあったが、リアルなイベントが開催しづらい今、どこでも楽しめるプレイリストを通じて音楽でつながることのできる機会を提供

    「誇り」について - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2021/06/07
  • 無力感の中で - 日々の音色とことば

    久しぶりの更新。 迷ったけれど、やっぱり書いておこう。今考えていることを忘れないために。 ■取り残された国 およそ1年前、僕はこう書いた。 地球上で様々な国、文化、統治機構の「A/Bテスト」が行われてしまっている shiba710.hateblo.jp パンデミックという未曾有の事態にどう立ち向かうか。危機をどう乗り越えるのか。沢山の国や地域が、同じタイムラインで、同じ問題に直面した。だからこそ如実に統治機構の差があらわれる。共同体の価値観や、行政組織の運営の効率性をどうアップデートしてきたかどうかが問われる。そして、ここ日においては、心底残念な形で、その結果が証明されつつある。 news.yahoo.co.jp ワクチンの接種を進めることが解決策であるのは最初からわかっていた。が、日という国家は接種開始に乗り遅れ、そこからの歩みも遅々として進んでいない。 上記の記事で引用されている5

    無力感の中で - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2021/05/15
  • 津野米咲さんの急逝に思う - 日々の音色とことば

    あまりに突然の悲しい報せ。 赤い公園の津野米咲さんが亡くなった。29歳だった。 natalie.mu 「どうして」という言葉が湧き上がって、胸に詰まる。とても大きな喪失感がある。 最初に赤い公園のライブを観たのは2011年のことだった。インタビューで最初に会ったのは2012年にメジャーデビューのミニアルバム『透明なのか黒なのか』『ランドリーで漂白を』をリリースしたときのこと。その頃は全員が白い衣装を身にまとっていた。独特な和音と、不思議なほど耳が惹きつけられるメロディのセンスを持ったバンドというのが第一印象だった。話してみたら、すごくあっけらかんとした明るくて人懐っこい人柄と、底知れない才能を感じた。 www.cinra.net この頃からある時期まで、赤い公園は、ずっとライブの最後に「ふやける」という曲を演奏していた。自主制作盤には収録されているが、デビュー以降は音源化されていない。明ら

    津野米咲さんの急逝に思う - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/10/21
  • このコロナ禍の先に何が待っているのか - 日々の音色とことば

    きっと、忘れてしまう。 書きとめておかないと、考えたことは、あっという間に流れていってしまう。だから僕はここに文章を書いている。読むのは1ヶ月後、1年後、10年後の自分を想定している。 新たな習慣が生まれ、それが、少しずつ過去を古くしていく。ニュー・ノーマルが訪れるときに、過去の価値観の何を捨てていくのか。変えずに持っておきたいものは何か。それを取捨選択する時間が今だ。 この2ヶ月くらい、僕は繰り返し、そのことを考えている。 僕の生活は大きく変わった。電車には乗らなくなった。ライブには行かなくなった。取材や打ち合わせはオンラインで行うようになった。4月に入って緊急事態宣言が発令されてからは、犬の散歩や買い物以外はほとんど外出せず、自宅で過ごすことが増えた。 新しく始めたこともいくつかある。 ストレッチや筋トレを日常に取り入れるようになった。自宅の近くの多摩川の河原をランニングするようになっ

    このコロナ禍の先に何が待っているのか - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/05/25
    ブログ書きました。
  • アフターコロナの世界で「戦争に反対する」ということ - 日々の音色とことば

    これも今のうちに書きとめておこう。 新型コロナウィルスへの感染拡大に対して、欧米各国の首脳が「戦争」という言葉を使っている。 その言葉に、なにか違和感がある。骨が喉につかえるような、ちょっとした引っかかりを感じる。なんだろう、これは。 「これは戦争だ」「私は、ある意味、自分のことを戦時下の大統領だとみなしている」(トランプ米大統領) www.bbc.com 「われわれは戦争状態にある」「直面しているのは他の国や軍ではない。敵はすぐそこにいる。敵は見えないが、前進している」(マクロン仏大統領) www.newsweekjapan.jp 「我々は戦時下の政府のように振る舞う必要がある」(ジョンソン英首相) www.bbc.com もちろん、緊急事態であるのは間違いない。各国で甚大な被害が広がっている。そして医療従事者は“前線”にいる。重篤化したCOVID-19の患者を救うために日々戦っている。

    アフターコロナの世界で「戦争に反対する」ということ - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/03/30
  • 時代の転換点に立ち会っている - 日々の音色とことば

    時代の転換点に立ち会ってるんだな、と日々思う。 1ヶ月前に僕は一つ前の記事を書いた。 shiba710.hateblo.jp 社会が大きく変わる予感はその時点でひしひしと感じていた。だから書かなきゃいけないと思った。でも、あそこで引用していた「今後のシナリオ」の見通しを今読むと、たった1ヶ月で世界は「最悪のケース」のさらに向こう側の扉を開けてしまったんだなと感じる。 感染拡大はパンデミックとなった。ミラノで、マドリードで、ニューヨークで、医療機関が危機に瀕している。世界中の都市が封鎖され、日常は失われた。 www.nytimes.com 危機に瀕したときこそ、自分が何に価値を感じていて、何を大事にして生きていくのかを、ちゃんと書き留めておかないといけない。それが自分を繋ぎ止める錨になる。 ■音楽業界の動きについて 3月に、Yahoo!ニュース個人とQJWebに以下のような記事を書いた。 n

    時代の転換点に立ち会っている - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/03/26
    ブログを書きました。ユヴァル・ノア・ハラリとチャイルディッシュ・ガンビーノについて。”地球上で様々な国、文化、統治機構の「A/Bテスト」が行われてしまっている”
  • 社会が揺らぐときに、浮足立ってしまわないために - 日々の音色とことば

    こういうことはちゃんと書いておくべきだと思うのでブログに書きとめておこう。 ■社会が揺らぐとき 新型コロナウイルスの拡大感染によって、社会が大きく揺らいでいる。ここ数日、状況が目まぐるしく変わりつつある。 特にエンターテインメント産業は大きな打撃を受けている。政府の方針と要請を受け、沢山のライブやイベントが中止や延期を発表している。 natalie.mu エンターテインメント業界の損害は数百億円規模というニュースが出ている。それは単なる数字ではなく、アーティストや、それを支えるスタッフや、ライブやイベントの現場で働く沢山の人たち、一人ひとりの生活を大きく揺るがすものだ。 headlines.yahoo.co.jp というか、まあ、僕自身も他人事じゃない。すでにいくつかの予定されていた仕事がなくなったり、中止になったりもしている。当事者のど真ん中。 もちろん影響はエンターテインメント業界だけ

    社会が揺らぐときに、浮足立ってしまわないために - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/02/28
  • 「ポップの予感」第八回 2019年とはどんな年だったのか - 日々の音色とことば

    2019年はどんな年だったのだろうか。 それを振り返るためには、まず「9の年」が持つ、因縁めいた符合について語らなければならない。 ディケイドの終わりには、変革が訪れる。時間の流れは連続で途切れないものだけれど、人々はそこに意味と物語を求める。十年ごとの区切りで時代を語ろうとする。そのムードが積み重なって、やがて、社会そのものの色合いを変えていく。 そしてもちろん、音楽はそこに密接にからみあっている。 たとえば、アメリカのポルノグラフィ業界を描いた映画『ブギーナイツ』には、1979年の大晦日に行われたパーティの模様が映し出されている。「グッド・バイ70s、ハロー80s」。きらびやかで騒々しいそのムードは、時代の空気の一つの象徴だ。1979年と言えば、マイケル・ジャクソンが『オフ・ザ・ウォール』をリリースし、トレヴァー・ホーン率いるバグルズが「ラジオスターの悲劇」で一世を風靡した年。 www

    「ポップの予感」第八回 2019年とはどんな年だったのか - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/02/04
  • 「ポップの予感」第五回 リル・ナズ・Xと、ミーガン・ラピノーと、開いた扉の向こう側 - 日々の音色とことば

    「ここまで来て、自分がやりたいことをしない人生を送ることは嫌だったんだ。それに、これがもっと多くの人にとって、扉を開くことになると思った」 7月5日。リル・ナズ・Xは、BBCのニュース番組『BBC Breakfast』に出演し、「自分はゲイだ」と告げた。そして、カミングアウトの真意をそう語った。 2019年上半期、ヒットチャートの頂点に君臨し続けたのは彼だった。デビュー曲「Old Town Road」が全米13週連続1位(7月5日時点)と空前の大ヒットを記録し、まさにスターダムを駆け上がったさなかの発言だ。世界中でセンセーションを巻き起こし、子供たちにまで熱狂的な支持を広めつつある一方で、「一発屋」と揶揄するような声も増えてきたタイミングでもある。慣れないはずのテレビ出演の場で、しかし、そんな風に語る彼の表情は、どこか落ち着いて理知的に見えた。 リル・ナズ・Xとは何者か? そして、どのよう

    「ポップの予感」第五回 リル・ナズ・Xと、ミーガン・ラピノーと、開いた扉の向こう側 - 日々の音色とことば
    shiba-710
    shiba-710 2020/02/02