中学時代、学校の頂点にいたのは、中学で一番強いヤンキーであった。 学校のヒエラルキーを上がるためにはヤンキーとして成り上がるしか方法はなく、僕はいかに悪いことをして目立つかばかりを考えていた。 地獄のミサワのようにドヤるわけでもなく、田舎の公立中学では特に勉強しなくても学年上位の成績は取れたわけだが、 僕はわざと授業を欠席したり、テストを不真面目に受けることで、ヤンキーとしての格を上げようとしていた。 当然、ヤンキーの上に立って、モテるためである。 冬休みにちょっとしたブリーチ剤をかけて髪を明るくし、スクールバッグに「喧嘩上等」という文字を書いた。 あの時の僕は、僕なりに必死だったのだ。 田舎の公立中学校で成り上がるために。 中学三年になり、進路を選ぶ時がきた。 成績的には地元の進学校に入ることは可能だったが、僕はヤンキーになるためにわざと偏差値の低い高校を選ぼうとした。 強いヤンキーは皆