●「大型ロボットでしかできないこと」が、人が乗ることだった まず、このロボットのコンセプトについて伺った。前田武志さんは以前も大型ロボット「OmniZero.7」で「第14回 ROBO-ONE」に出場し、多くの人の度肝を抜いた。そのロボットまでの制作経緯については、この記事やこの記事に詳しい。もしかすると前田さんは当時から「乗るロボット」を製作するつもりだったのか。だが前田さんはそうではない、と笑って否定した。 「いや、全然考えてませんでした。あのときは取りあえず大きいのを作ってみただけだったんです。最初は、戦うために強い大きなロボットを作ろうと思っていたんです。けれど、『第16回ROBO-ONE』のミッションが『二足歩行ロボットがまだやったことがないこと』だったので、何か新しいことをやらないといけないなあ、大型ロボットでしかできないことは何かな、と考えたんです」 それで、人が乗り込む、と