北海道根室市の長谷川俊輔市長らが3日、衆院沖縄・北方問題特別委員会(北村誠吾委員長)で参考人として9年ぶりに意見陳述。 長谷川市長は日露両国の主権を損なわずに4島を日本の経済圏に組み込む構想を提示した。 構想は4島への生活物資の供給や医療支援、周辺海域での水産資源の活用、環境問題や防災対策への協力を実施し、4島を経済圏にする内容。長谷川市長は「ロシア人は日本の品物を欲しがっている」と説明し、「外務省は領土問題がないがしろになると心配するが、ビザなし交流は主権を棚上げして行っている。日露間で合意すれば問題ない」と強調した。 羅臼町の脇紀美夫町長は1998年に始まったスケトウダラ漁の「安全操業」で、ロシアトロール船による漁具被害が計4400万円に上ることを明かした。国後島出身の脇町長は「自由に往来出来ない悔しさの中で現在に至っている」と語った。 また元島民団体「千島歯舞諸島居住者連盟」の小泉敏