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皆さんは、「匿名加工情報」をご存じだろうか。これは、特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報のこと。この匿名加工情報については、一定のルールを守れば本人の同意なしで、事業者間でのデータ取引などに利用できる。これはパーソナルデータの利活用を促進を目的として、個人情報保護法の改正により新たに導入されたもの。とはいえこの匿名加工情報については、一般消費者の認知が15.9%とかなり低い。 匿名加工情報について調査したのは、データサイエンティスト協会。これは2013年に設立し、新しい職種であるデータサイエンティストに必要なスキルや知識を定義し、育成のカリキュラム作成、評価制度の構築などを行っている。現在は普及のための活動に力を入れている。 その中で、事業会社の課題、知見、ノウハウを共有する場となるコミュニティ・ハブ委員会を立ち上げ活動をしてい
日々、たくさんの記者発表会案内のメールを受け取る。ここ最近、IT系の記者発表会は午前なら11時から、午後なら13時か14時から始まるものが増えた。 ところで、時々記者発表の開催時間が「午前11時から午後12時」という表記のメールを受け取ることがある。これ、当然ながら午前中の11時からお昼12時の1時間の発表会だ。人間がメールを見てそれを間違えることはないだろう。 ところがMac OSのメールアプリで、該当する表記のところをクリックしてカレンダーに取り込もうとすると、コンピュータは正直なので午前の11時から夜中の12時までスケジュールを確保してくれる。せっかく2クリックでスケジュールを入れられるのに、修正するのがちょっと面倒だったり。 「午前11時」と書くならお昼の12時は「午後0時」となるのだろう。あるいは「午前12時」か。午前午後の表現の際には、そもそも12時という表記は存在するのだろう
ここのところ、クラウドの本命はSaaSだという話しを続けて取り上げてきたが、そのSaaSを提供するベンダーはITベンダーではないなと思う発表があった。 今日、各種建築資材を提供するLIXILのグループ会社K-engineが建築分野のSaaSサービス提供の発表を行った。このサービスは、新築のための家の図面データをクラウドにアップロードすると、自動で見積もりや工程表を瞬時に作成するというもの。LIXILというバックエンドのコンテンツというか建築ソリューションがあるからこそ実現できたクラウドサービスであり、このサービスの構築にはLIXIL社内で3年ほどの時間をかけているそうだ。その成果を自社のサービスとしてではなく独立したK-engineという会社を新たに興し展開する。 今回のSaaSでは家1棟分の建材、工事項目について約3,500の3次元データに分解し、これを使って図面からすぐに見積もりが作成
1週間ほど前から、Windows Phone の端末を手に入れ利用を始めた。やっと使い勝手にも慣れてきて、だんだんと使いやすくなってきたところ。 入手した端末の値段は、2万6000円ほど。スマートフォンとしてはかなりお安い。AndroidでもiPhoneでも、機種変更時の端末価格は6万円とかは当たり前。なので、なかなか一括購入には踏み切れない。しかしこのくらいなら、一括でも買えそうだな。なんて思っていたら、さらにお安い端末がNokiaからは出るようだ。 Lumia 520はおよそ1万7000円というのだから驚き。たしかにスペック的にはちょっと物足りないけれど、スマートフォンとしての基本機能は十分に満たしている。これくらいの価格だと、かなり気軽に乗り換えようという気にもなりそうだ。この価格は、Nokiaとしてはかなり戦略的なものだろうとは思う。かなり真剣にWindows Phoneの世界市場
先日、ツバメのヒナを保護してしまった。もしかしたら、ちょっと軽率に行動してしまったかなと。反省する意味も込めて、顛末をブログにしておく。 その日は、都内はとてもとても風が強かった。たまたま地元の神社を参拝したあと、道を歩いていると目の高さぐらいで必死に羽ばたく小鳥が。やがてバランスを失って、植え込みに落ちた。「いま、鳥が落ちたよね!?」とにかく、その植え込みまで行ってみる。すると、グレイの小さな小鳥が植え込みにはまり込んでいる。 怪我でもしているかのように、羽を不器用にばたつかせていた。このままにしておけば、ノラ猫に襲われてしまうかもしれない。怪我をしているのなら、治療をすればまた飛べるようになるのではと。すこし躊躇もしたけれど、保護することにした。 手を差し出しても逃げる気配はまるでない。持っていたタオルにくるんで、とりあえず行きつけの動物病院に運ぶことに。運んでいる途中で、目を閉じ動か
先週金曜日は、「INDD 2012 Tokyo」というイベントに取材のために参加。このイベントは、「InDesignユーザーの祭典」となっており、制作の現場でInDesignを使いこなしている人たちのためのセミナーイベントだった。 今回のイベントが開催された背景は、かつては「InDesignコンファレンス2008東京」などのイベントが開催されていたが、ここ最近はInDesignをテーマにした集中セミナーは開催されておらずその開催が望まれていた。一方でユーザー主体の勉強会などは活発化しており、「これらのノウハウや熱意をもとに、ユーザー主体で、毎年継続開催していけるようなセミナーイベントを開催していこうと、有志によって企画されたのがこの「INDD」(アイ・エヌ・ディー・ディー)です」とWebにある。アドビやモリサワが特別協賛している大規模なイベントではあるものの、イベント自体は有志によって運営
予定通りkobo Touch Editionが本日届いたので、さっそくセットアップ。さらに、既存のSONY Readerと比較してみた。 とりあえず箱から取り出して、電源を入れてみる。充電しなくても電源が入ったのは偉い。まずは、マニュアルだのなんだの一切見ずにセットアップに挑戦。電源を入れたら次の画面が。 ま、これくらいの英語なら戸惑うこともないか。ということで「SETUP NOW」をタップ。タップの半のはSONY Readerとそれほど変わらないレスポンスかな。 < ここで言語選択画面。いっそこれが一番最初に出てくればいいのにと思ったり。 なんだ、端末だけじゃあセットアップできないのねということに。しょうがないので、さっそくkoboのサイトにアクセスしてKobo Desktopというアプリケーションをダウンロード。 Mac版はダウンロードしたらApplicationフォルダにドラグアンド
新しいKobo Touchは厚さ10mmで重さ185g、ジャケットのポケットにも入れられ片手で操作可能。フォーマットはEPUB3、発表会の映像を見たところでは縦書き、ルビは再現している。すでにあるiOS版のKobo Readerは縦中横とかうまくいかなかったけど、そのあたりは改善されているのだろうか。正式なiOS版は近日中にリリースされる予定。そうなれば、クラウドで連携して端末環境が変わっても同じところから読み続けることができるようになる。 また、Facebook連携の機能もあり、読んでて面白いことをFacebookに投稿してソーシャルリーディング的なことも可能になる。電子書籍ストアーのほうは、「koboイーブックストア」というものになり世界240万冊、当面日本語書籍は3万冊程度になるようだ。将来的には150万冊というからかなり強気か。Kobo独自の専用コンテンツなんていうのも出していきた
昨日は、電子書籍制作者向けの実践的なEPUB3の技術セミナーに参加していた。内容的には、オーディオ、ビデオの埋め込みと固定レイアウトについて。 EPUB電子書籍閲覧環境ビデオはiOSが一歩リード EPUB3のオーディオ、ビデオの埋め込みは、基本的にはHTML5のものと同様に記述すればOK。もちろん、別途設定はしなければならないけれど。それでオーディオなりビデオなりを埋め込んだEPUBファイルはできあがるわけだが、リーダー側がそれをきちんと表現できるかはまた別の問題。現時点で、Android用のリーダーで、まともにビデオを表示できるものはほとんどないとか。埋め込んであっても何も表示しない、あるいは、代替えイメージやテキストを表示するというものがちらほら。一番たちが悪いのが、あたかもビデオを再生できるような枠だけ表示して、実際には映像は再生できないというもの。これだと、電子書籍側が悪いのではと
昨日は、旧い友人に誘われて、ファンクショナルアプローチに関するセミナーに参加。さわりのさわりくらいの内容だったので、まだまだ理解したわけではないけれど、短いセミナーの中でなるほどなと納得するところもあった。 ファンクショナルアプローチとは、日本語では「機能的研究法」というそうで、ウェブページの説明によると、 問題を直接解決しようとする今までの方法と異なり、一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから解決しようとする、GE社で開発された革新的な問題解決の技術のことです。 とある。GE社で開発されたこともあり、製造業の問題解決方法としてはそれなりに有名なもののようだ。昨日の話を聞いた限りでの自分の理解としては、ものごとがある形なり色なりの表現となっていることをそのまま色や形として把握するのではなく、どうしてそういう色や形、表現になっているのかという意図を考えていくということ。昨日の講
本日の朝日新聞朝刊に、楽天が国内で電子書籍端末を来月には発売開始するとの記事が掲載された。日経新聞がAmazon来るぞと報道してその後の動きがないのとはちょっと異なり、三木谷さんとの一問一答も載っているのでこれはガセではないようだ。 朝日新聞の記事によると、7月にはEインクのKobo Touchを国内で発売を開始する。価格は1万円前後の予定で、それよりもさらに安くなるかもしれないとのこと。当初の電子書籍の蔵書は売れ筋を中心に5万点ほどを予定しており、これは他の電子書籍マーケットと遜色ないものになりそう。Kobo Touchで対応するフォーマットは、基本的にEPUBとなるようだ。端末のプレオーダー受付は7月2日から、量販店での販売もするとのこと。 Amazonの国内の電子書籍の動きがオオカミ少年状態になっていたので、日本の電子書籍市場の起爆剤としては、こりゃ楽天に期待するしかないなと思ってい
最近、電子書籍のセミナーなどで話す際に取り入れている話題が、「ルールは無用」ってな話だ。 電子書籍が売れないという話は、ここでも何度かしている。大手出版社が出したものでも、数10冊しか売れない。100冊くらいはざらで、1000冊を越えればそれなりのヒット作だなんて話しもよく聞く。もちろん、2万冊、3万冊と売れている電子書籍もあるけれど、まだまだ少数だ。 そんな情況なので、さまざまな工夫をしながら電子書籍のビジネスに関わっている。単品売りではなく、マーケティングツールとして活用し市場には無料で配るであるとか、新たな電子書籍ならではの広告のありかたを模索するとか。電子書籍ビジネスの実現方法も工夫が必要だと思っている。電子書籍は出版してもあっと言う間に埋もれてしまう。その理由の1つは、全国のリアル書店にある、平台にあたるような露出場所がほとんどないからだ。なので、ネットの世界で継続的な露出をして
かれこれ1年半ほど、電子書籍のビジネスに携わってきた。昨年はブームで、今年はやっとリアルなビジネスになってきたように思う。 電子書籍が売れない理由 とはいえ、電子書籍は売れない。海外の情況はちょっと違うかもしれないが、日本はかなり厳しい。もともとコンテンツに力があれば、紙だろうが電子だろうがそれなりに売れる。けれども、普通のレベルのコンテンツの場合は、電子にしたからといって当然売れるわけではなく、むしろ苦労して電子化しても早々に埋もれてしまいかねない。 売れない理由として、まずユーザーサイドの課題としては、本命と言えるような電子書籍のリーダー端末がないことが挙げられる。個人的にはSONY Readerを押したいところではあるが、いかんせんReader Storeには本がまだまだ少ないし、なんといってもネットワーク機能がないことが、ちょっとこれからの「電子書籍ならではの活用方法」をスポイルし
5月にEPUB3.0という縦書きやルビなどに対応した新たな規格が決まることもあってか、ここ最近さまざまなところからEPUBに関するビジネスの相談がやってくる。 ところで、実際にEPUBをいくつか作成してみると気がつくことがある。どういうことかというと、現状がHTMLでWebページを制作し始めた初期のころの状況によく似ているということ。当時はHTMLがどんどん拡張されていく過渡期にあり、さまざまなブラウザーがそれに対応したり、標準規格になっていないものを先取りしていたりした。なので、当時もっとも頭を悩まされることになるのが、このブラウザでのこのバージョンではきちんと思ったとおりに表現されるのに、こっちのブラウザでは表示が崩れてしまうということに。そのためのチェックを行ったり、どれでも無難に表示できるようにするにはけっこう苦労したわけだ。 じつはEPUBはまさにいまそんな状況。仕様のほうはきち
私は、普段から自宅で作業することが多い。なので、会社に行っても自宅にいても、なるべく同じような環境で仕事ができるようにしている。 その際に大いに役立っているのが、DropboxとSugerSync。とにかく、いま業務に使っているデータのほとんどはDropboxに放り込んで同期させている。Dropboxは有料会員となっていて、電子書籍のEPUBファイルや大量の写真データ、映像データなどを社外の人と共有するのに役立ている。SugerSyncのほうは、おもに業務系のアプリケーション、個人的に利用している経理系や請求関連のデータのバックアップ先として利用している。こちらのほうはデータサイズもそれほど大きくはないので、無料のサービスの範囲で十分間に合っている状況。 メールやカレンダーは、基本的にGoogle Apps。なので、どこにいてもブラウザさえあれば利用できる。その他にも複数のメールアドレスを
なんかここ最近、電子書籍がらみのエントリーばかりのような気もするけれど、まあ仕方がないか。 先日聞いた話だが、以前までは通っていたような電子書籍のアプリが、AppleのApp Storeの審査でリジェクトされつつあるとのこと。単純な電子書籍アプリはだめだという噂は少し前から聞こえていたけれど、某出版社で以前は審査に通っていたものと、同様なものを申請したところ軒並みリジェクトされている状況だとか。 Appleとしては、書籍についてはEPUBにしてiBooks Storeで販売してね、というのが言い分なのだろう。ユーザーにとっても、電子書籍アプリがどんどん増えてしまう状況は、決して使いやすい物ではないので、当然と言えば当然なのかもしれない。とはいえ、海外はともかく、日本ではその肝心のiBooks Storeがきちんと開いていない。そんな現状で、先にアプリのリジェクトだけが先行するというのはどう
本日、佐々木さんのCMパンチと弊社との共同のプロジェクト「eBookPro」で、ニュースリリースを配信した。内容は、シェア型の費用モデルで電子書籍アプリを制作しますよというもの。 これまでも、電子書籍制作を請け負うビジネスをしてきたのだけれど、じつはこの電子書籍の制作費、昨年の今頃にくらべてどんどん相場が下がっている。いまだに法外な費用を請求する場合もあるけれど、DTPのデータをベースに単純なiPadアプリケーションを制作するだけなら、かなり低価格で請け負うところも出てきているのが現実だ。 このまま価格競争に陥っても何ら面白くないと言うことで、eBookProでは初期の制作費用はもらわずに、作った電子書籍が売れたら売り上げをシェアしましょうねというサービスを始めることにした。これ、基本的には完成原稿があることが前提。原稿に編集の手が入るとなると、そのための作業費用は応相談にはなる。また、独
さて、昨日のAdobe Digital Publishingフォーラム2011の話題をもう1つ。2つ目のセッションで解説が行われたePubについて。 「電子書籍の新フォーマット、日本語対応EPUB3.0の詳細解説」と題して、国際大学フェローの村田 真氏が講演を行った。最新版となるePub3.0は、今年の5月には完成され公開される予定だとのこと。内容的には、日本では重要な縦書き、ルビに対応するというのが最も大きな変化だろう。そして、記述の方向性としては、HTML5を取り込み、レイアウトのスタイルシートに関してはCSS2.1+CSS3(一部)ということになるようだ。 この今年5月リリースという日程、村田氏によれば「絶対」だそうだ。そのため、5月時点で間に合わない機能を標準から落とすことはあっても、5月にはePub3.0は必ずリリースされるとのこと。そして、縦書きとルビに関しては、すでにできあが
Adobe Digital Publishingフォーラムに、いままさに参加中。 キーノートセッションが終わったところなんだけれど、なかなか興味深い話があったのでちょっと紹介しておく。電子書籍は紙とは違うものだけれど、実は本質的な部分で紙と同じ部分があるということ。それは何かというと、文脈だ。 どういうことかというと、電子書籍は文章があり、そこにビデオやら音やらを加えることができる。それだけならば、Webとたいして変わらないじゃないということになるのだが、Webとの違いはそこに文脈があるということなのだ。つまり、文脈という流れがあり、その適切なところに効果的なビデオなり音なりが挟み込まれていくことで、コンテンツの価値が高まり、読者のエクスペリエンスへとなっていくのだ。 これは、広告も同じ考え方になるとのこと。WIREDなどのすでに電子書籍で成功している雑誌には、Webではなかなか広告を打た
前回リフロー型の電子書籍について書いてから、随分時間が経ってしまった。今回はリフローしないデザイン固定型の電子書籍について整理したい。 その前に、前回のリフロー型で1つ大事なものを忘れていた。日本語で縦書き表示ならこれでしょうというのが、青空文庫形式だ。iPadならi文庫HDというアプリケーションで閲覧できる。で、このi文庫HDのできがいい。文字の大きさはもちろん、フォントも変更可能。縦書きの右開きでも横書きの左開きでもOKだ。しおり、検索機能ももちろん、外部の検索エンジンとの連携も実現している。フォーマットは、基本的にはテキストにちょっとしたコマンドを加えるようなものなので、誰でも作成できるだろう。青空文庫形式では、絵を入れたりとかはできないが、テキストはじつに読みやすくレイアウトしてくれる。日本語の小説などには、最適なものだろう。辛いのが、DRMがないことだ。これが実現できれば、けっこ
2011年の初っぱなからなんだけれど、あいかわらず景気の先行きは不透明な状況だ。明るい話よりも厳しい話のほうが多く、どうやってそのような中を生き抜いて行くかは、企業にとっても、個人にとっても大きな課題だろう。 昨年、そういった厳しい状況の中にあって、やっぱり人材の育成って大事だよねって話を聞く機会があった。しかしながら、大事だとは言うものの、企業においては人材育成って軽く見られているイメージもある。どうにかしなければと言う割には、実際にはあまりコストも手間もかけていないのが現実ではないかと。 これ、思慮深い経営トップなどは、決して人材育成というものを軽くは見ていないはず。ところが、現場で実際に人材を育成しなければならない中間管理職などは、目の前の仕事をとにかくこなすことに精一杯で、結果的に軽く見ることになっているのでは。なるほど、たしかにそうかもしれない。コストを削減して利益を追求するあま
電子書籍についてセミナーなどで紹介する機会も増え、しばしば現状で自分たちが関わっている電子書籍を分類し説明を行っている。ということで、中小の制作会社目線で、現状の電子書籍を分類してみたいと思う。 リフローするかしないか まず、大きくは2つの種類に現状の電子書籍は分類できる。それは、リフロー型とリフローしないものだ。リフローというの、簡単に言えば文字の大きさを変更すると、ページ繰りが変わるというもの。ePub形式のファイルをiPadのiBooksで読んだり、Amazon Kindleなどで購入できる書籍がこれに当たる。逆にリフローしない電子書籍というのは、ページのデザインが固定的で変化しないものだ。DTPのデータをそのままイメージ化したものや、WIREDやTimeなどの独自アプリケーション形式の電子書籍もこちらに分類できる。 リフロー型は、文字の大きさを自由に変更できるので、読者の好みに合わ
先日、PRラボ( @PRLABO )という集まりの勉強会で、電子書籍をマーケティングで活用するにはというテーマで話をしてきた。勉強会は若手中心で、みんな前向きかつ柔軟な発想で感心することが多く、自分にとっても刺激となる勉強会だった。 その勉強会で使った資料に、電子書籍のメリット、デメリットというのを入れていた。その内容を今一度ここで整理しておくことに。 【メリット】 1.文字の大きさなど自由に変更できる これはePubやKindleのMobi形式などの電子書籍が持っている機能の1つ。文字を大きくすることで、読みやすくなる。これらの電子書籍のフォーマットは、画面全体ではなく文字だけを大きくでき、文字の大きさによってページ繰りが変わりページ数も変動することに(これをリフローと言う)。通常はそれに合わせ目次や栞も動的に変化する(実際は、ビューワーアプリの機能に依存)。この機能のおかげで、老眼のた
手許にMacBook Airの11inchがやってきてから1週間ほどが経過。やっとレポートできるくらいに使うことができた。 サイズ的には、ちょっと旧いVAIO Type TZとほぼ同じくらいで、横幅がAirのほうが1cmくらい大きい。そのぶんキーボードのサイズに余裕ができている感じだ。 写真を見ても分かるように、Appleのワイヤレスキーボードと横幅はほぼ一緒。違いはファンクションキーの大きさくらいか。Emacs使いの私としては、ESCキーが小さくて若干押しにくいけど、あとはそれほど違和感なく打てる。 さすがに本体の薄さのせいもあり、ストロークはちょっと浅め。これは気になる人にはかなり気になるかもしれない。 かなり薄い感じもするけれど、アルミボディーはまったく剛性には不安を感じさせない。最初はそこまで薄くしなくてもいいのではなんて思ったけれど、やっぱりこれはこれでカッコいいかも。 機能的な
加藤さんが、「メルマガ購読者を減らす方法?」というエントリーを挙げていて、読んでみてそりゃその通りだよねと至極納得。 自分のMailboxの情況を見ても、メーラーの画面を2スクロールするメルマガがどれくらいあることか。1画面目に明らかに広告だという文章だけがあり、メルマガの目次すら表示されないと、スクロールすることなく消去してしまうこともしばしば。 もちろんメルマガの内容にもよるのだろうけれど、企業の情報発信では記載されているURLのクリック率はいまやかなり低いのでは。1%以下なんていうのもざらだろう。そうなると加藤さんの指摘の通り、乱発する方向になりかねない。 メルマガを発行する企業としては、いかにして読んでもらえるコンテンツにするかなんだけれど、だからといって長々とした文章をメルマガに記載するのも難しい。そのため、どうしてもクリックしてサイトに誘導することになる。この1クリックの手間が
さて、先週はSalesforce.comのイベントCloudforceに出展&参加していた。ここで話題になっていたのが、CEOのベニオフ氏の発言である「偽物クラウド」の話だった。 @ITの大津さんも上記の記事で書いているが、先日のサンフランシスコでのOracle OpenWorldでのOracle CEOラリー・エリソンの「Salesforce.comのアーキテクチャが10年遅れている」という発言に、ベニオフ氏の発言は真っ向勝負をかけるもの。Oracleがその際に発表したOracle Exalogic Elastic Cloudを、「偽物」と言い切ったというわけだ。 エリソン氏は仮想化技術を使って「Elastic(伸張性、柔軟性)があるのがクラウド・コンピューティングであり、Salesforce.comのマルチテナントの仕組みはこのElasticがないから駄目だよねと言い、一方のベニオフ氏
近々に、電子書籍やiPadを活用したビジネスの発表をしたいなぁと思って準備しているところだ。 実際、この領域のビジネスについてすでにいくつか引き合いもあり、感触は悪くない。とはいうものの、多くの場合、その内容はまだまだ柔らかいものが多い。電子書籍やiPadを使いたい、使わなきゃと思ってはいるけれど、具体的な利用形態やその上でのビジネスゴールが描けていないこともままある。まあ、あまりに変化が早いので、とにかく時代に乗り遅れないようにしなきゃという焦りの状況なのだろう。 そんな中で、我々がいまのところ照準を当てているのは、iPadや電子書籍を活用したBtoBのビジネス領域。対コンシューマ市場のところは、財力、体力のある大手連合にかなう術もないので、ニッチでもいいからBtoBでいち早く活用に着手したいところ。そして、そういう先進的な考えを持っている人たちと、この先は仕事を一緒にしたいなと思ってい
3年弱使っていたドコモのガラ携が壊れてしまった。通話していると、すぐにリブートしてしまうような状況。無償で修理はできるようだったのだけれど、思い切って機種変更することにした。 iPhone 4 白の発売待ちのこの状況で、機種変更は痛い出費ではある。とはいえ、ドコモの通信網インフラの充実度を考えると、iPhoneへの1本化はいまのところ考えられない。ということで、まだまだドコモを使うことにはなりそうで、機種変更に臨んだわけだ。話は逸れるが、ドコモがSIMフリー化することが先日話題になったが、ドコモの携帯端末を他社のSIMで利用するなんていうことは、いまのところ国内ではまったくありえないと思っている。わざわざ繋がりにくいものに変えるなんて意味でだ。まあ、この圧力が、iPhoneやiPadのSIMフリー化にというのはもちろん歓迎な話ではあるけれど。 で、手に入れたのはドコモの最新モデルF-06B
もちろん、こんな世界がくるというのは予測していたことではあるけれど、実際に目の当たりすると、やっぱり衝撃的なことだなぁと思えてくる。iPadが出た際には京極夏彦氏の「死ねばいいのに」がすぐに出て、iBookの日本語対応が遅れても、ある種ゲリラ的にどんどん電子書籍は出てくるのだなぁと感じていた。しかしながらしねばいいのにの取り組みは、大手出版社がきっちりと絡んでいたこと。既存の出版社ビジネスの1つの形に過ぎないかなぁと思っていた。 ここのところ、いろいろと電子書籍については情報を追いかけているけれど、出版社ごとにかなり温度差があるなぁというのが感じるところ。まあ、同じ出版社の中でも、人によってかなり電子書籍に対する温度差はあるわけだ。そんな状況下で、今回の取り組みだ。作家自らが電子書籍のビジネスを立ち上げてしまったわけだ。出版社は介在していない。価格もかなり手頃な設定なので、さっそく購入。も
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