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首都圏のマンション価格の高騰が止まらない。不動産経済研究所の発表によれば、2023年、首都圏(1都3県)で供給された新築マンションの戸当たり平均価格は8101万円、前年比28.8%の値上がりである。東京都区内に限れば、平均価格は1億1483万円、前年比39.4%もの値上がりを記録。この春闘において一部のサラリーマンの給与は5%程度の上昇を示したが、マンションを購入したい人たちにとってはほとんど焼石に水。夫婦ペアローンを組んで1億円近くの借金を背負い、この先20年、30年にわたって返済していく覚悟が必要な買い物となってしまっているのが現状だ。 中古マンションも値上がり 新築が「高すぎる」となれば、どうしても住居を買いたい人たちは中古マンションを選ぶことになるが、こちらも高騰が目立つ。東日本不動産流通機構の調べによれば、2023年度の中古マンションマーケットでは、平均成約価格は4700万円、前
ただし、北陸新幹線にこだわらなければ、これはちょっと遠回りだったりもする。実は敦賀駅、東京から行こうとするならば、東海道新幹線の「ひかり」にでも乗って(名古屋駅で「のぞみ」から「ひかり」に乗り継ぐパターンでもいい)米原駅で特急「しらさぎ」に乗り継ぐ方が30分ほど早い。 今回の路線図。東京からだと米原から行く方がちょっとだけ“近い”、北陸新幹線の新終着駅「敦賀」 このあたりは乗り換え案内アプリでも使っていただければたちどころに最適解が出てくるので、ここでくどくど書く必要もあるまい。いずれにしても、北陸新幹線が延伸開業したことで、東京駅を出発する列車の終着駅ラインナップに「敦賀駅」が加わったことだけは間違いない。 「敦賀」が終着駅になると何が変わる? そこでさっそく北陸新幹線に乗って敦賀駅にやってきた。多少時間がかかるとはいえ、東京駅から乗り換えナシで行くことができるというのは、これはなかなか
賃貸物件に住んでいると、定期的に訪れる「契約更新」。ひと月に家賃と更新料を支払うのも億劫だが、更新とともに翌月から家賃の値上げを知らされることも珍しくない。 家賃の増額を通知する紙に「近傍同種建物の賃料相場や物価上昇に伴い値上げする」という記載があっても「それって関係あるの?」と、釈然としないまま部屋の契約を更新した、なんて人もいるだろう。そこで、賃貸物件の家賃の値上げにまつわる謎について、不動産のプロに解説をしてもらった。
「ゴミ」「喋り方が不快」契約社員OLを追い詰めた職場に、その後訪れる予想外の「スカッと展開」とは? 『甘い恋は星ふる夜に』第1話(後編)
東京五輪選手村跡地に建設されている分譲・賃貸マンション晴海フラッグで、選手宿舎から一般住戸へのリニューアル工事が完成した板状棟17棟の物件引き渡しが今年初めから3月末にかけて行われた。 晴海フラッグ ©時事通信社 大人気物件となった晴海フラッグ 晴海フラッグは、五輪選手村跡地に分譲19棟4145戸、賃貸4棟1487戸のほか商業施設や介護住宅、保育施設などを併設した巨大マンション群を開発するプロジェクト。五輪レガシーはもちろん、希少な都心立地にもかかわらず販売価格が周辺時価の2割から3割安いことがあいまって、266倍もの高倍率の住戸が出現するなど大変な人気物件となった。 すでに販売が終了した板状棟に加えて昨年より、新築されるタワー棟2棟1455戸(25年10月引渡予定)の分譲も開始され、今年5月中旬開始予定の第2期(最終期)をもってすべての販売が終了する。 実はこの物件は販売開始時から購入申
『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』(福嶋聡 著)dZERO 私は小さな書店を営んでいるのだが、開店当初からいわゆる「ヘイト本」と呼ばれる本は並べたことがない。取次ぎを通さず、ほとんどの本を買取っており、返本もしないので、限りあるスペースにどの本を選び、並べるかと考えると自ずとそうなる。本著を読んでいる間考えていたのは、私がもし大型書店で働いていたならばどうするだろうか、ということだ。 著者は「ヘイト本」には批判的な立場だが、「それでも、書店の人間として『ヘイト本』を書棚から外(はず)すという選択はしません」と語り、「書店=言論のアリーナ(闘技場)」論を掲げた。店長を務めていたジュンク堂難波店では、「店長本気の一押し!『NOヘイト!』」というブックフェアを2014年12月末より開催。差別意識に満ちた出版物を批判しながらも、書棚からは排除しないという姿勢を貫いた。それからおよそ
このバイアスは、自分の将来や身のまわりの環境について「いいことは起き、悪いことは起きない」と楽観視してしまうことですが、これを「楽観バイアス」と言います。 社会心理学者は「楽観バイアスが災害場面で発揮されると正常性バイアスになる」と説明しています。つまり両者は、本質的には同じものです。 楽観バイアスも、精神的な安定を求めるために生じます。そのほうが生き残りに有利だからです。たとえば「自分はいつ死ぬのか」と、悲観しながら過ごすより「今日も明日も生きていけるだろう」と思っていたほうが、前向きな行動を取りやすくなります。 とはいえ、楽観バイアスが原因の一つとなって、死亡事故に繋がる事件が起きたと思われる事例もあり、無視はできません。近年で言うと、2022年9月に静岡県で起きています。 3歳女児がバスに置き去りされ死亡 3歳女児がバスに置き去りにされ、熱中症で死亡してしまった事件です。 バスを運転
『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』(室橋裕和 著)集英社新書 まずはカレーと別な話から始める。日本では数年前から、中国大陸出身者たちが本場の味を提供する中華料理店「ガチ中華」がブームである。 ただし、私は中華料理店については、日本式の町中華と本気のガチ中華の中間に「パチ中華」というジャンルがあると考えている。 これは地方の国道沿いに多い、コンビニの居抜き物件などで営業する中華料理店だ。店主や従業員はすべて中国東北部(旧満洲)の出身者だが、なぜか「台湾料理」を掲げ、天津飯や名古屋式の激辛台湾ラーメンなど、中国でも台湾でも食べない町中華に近いメニューを出す。味はピンキリで、それなりの店から、どうしようもなくまずい店もある――。 本書が描く日本の格安外国人カレー店の性質は、このパチ中華と極めて近い。ネパール人店主たちは、日本で知名度が高いインド料理を看板に掲げつつ、インドでもネパール
「申し訳ございませんが、ほかのクルマを当たってください」――行き先は上野から富山の超長距離…それでもベテランタクシードライバーがそうしたお客を断りたい理由とは? 1日300km走行、タクシードライバーの悪戦苦闘の日々を描いた内田正治氏の著書『タクシードライバーぐるぐる日記――朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) 最も遠方のお客様は… 先日、こんなニュースを目にした。 ◆ 横浜市から鳥取市まで600キロ以上にわたりタクシーに無賃乗車したとして、鳥取県警鳥取署は17日、住所、氏名とも不詳の女を詐欺容疑で現行犯逮捕し、発表した。(略)署によると、女は同日午前2時半ごろ、代金を支払うつもりがないのに横浜市戸塚区のJR戸塚駅からタクシーに乗り、約8時間かけて鳥取市東品治町のJR鳥取駅付近まで運転させ、乗車料
死刑囚の告発から明らかになる殺人事件の真相と、人間の心の闇を描いた『凶悪』(13年)で数々の映画賞を受賞。 以降、『日本で一番悪い奴ら』(16年)、『孤狼の血』(18年)など、アウトサイダーを描いた多くのエンターテインメント作品を送り出してきた白石和彌監督が、新作『碁盤斬り』で挑んだのは、古典落語を原典とする時代劇だった。 代名詞とも言えるピカレスクな作風とは真逆の、清廉潔白な貧乏侍を主人公とする物語に込めた思惑を白石監督に聞いた。 ◆◆◆ 「将来は時代劇を撮りたい」と言い続けてきた ──白石監督が時代劇を手掛けるとは、意外だと感じました。実際にご自身にとっても初めての挑戦ですよね。 白石 『凶悪』で注目していただいたときから、インタビューのたび「将来は時代劇を撮りたい」と言い続けてきたんです。言霊(ことだま)っていうわけじゃないけど、どこかのプロデューサーが興味を持ってくれないかと思って
河合優実はDM「僕の映画に出て欲しい」、稲垣吾郎はSMAP「これはすごいこと。もう30年以上ですから」<運命を変えた出会い> 映画『あんのこと』
今年1月2日、羽田空港で日航機と海保機が衝突し、海保機の乗員5名が死亡する痛ましい事故が起きた。日航機の大きな事故は、昭和の時代に起きた御巣鷹山日航機事故以来である。 この39年前の事故の犠牲者は520名にも及び、今もってなお、単独の航空機事故としては、世界最多の犠牲者を出した事故として記録されている。その凄惨な現場を取材したカメラマンの橋本昇さん(70)が、当時の状況を語った。 ヘリへ遺体を収容する陸自習志野空挺団員たち ©橋本昇 対策本部が設置された南相木村からぶどう峠に入り、ついに徒歩で自衛隊員を追いかけて急峻な山道を登りはじめた橋本氏。御巣鷹山はこの山を越えた先である。 スーツにネクタイ、革靴で倒れていた新聞記者 「早く現場に着きたいと焦っても、普段はほとんど人が入っていない山で、30度くらいの急斜面に、獣道に毛が生えたような道しかない。ぜいぜい息を切らしながら200メートルくらい
今年1月2日、羽田空港で日航機と海保機が衝突し、海保機の乗員5名が死亡する痛ましい事故が起きた。日航機の大きな事故は、昭和の時代に起きた御巣鷹山日航機事故以来である。 この39年前の事故の犠牲者は520名にも及び、今もってなお、単独の航空機事故としては、世界最多の犠牲者を出した事故として記録されている。その凄惨な現場を取材したカメラマンの橋本昇氏(70)が、当時の状況を語った。 遺体をヘリへ運び込む自衛隊員たち。自衛隊員たちは「丸太」と呼んでいたという ©橋本昇 1985年8月12日、18時12分に伊丹空港に向けて羽田空港を飛び立った日本航空123便は、そのおよそ12分後に操縦不能に陥り、18時55分の交信を最後に消息を絶った。 機体は“ジャンボジェット”の愛称で知られたボーイング747。日本の需要に合わせ、短距離路線でなるべく多くの乗客を運べるようカスタマイズされたSR100型と呼ばれる
「何やってるんだ。遅いじゃないか!」――車椅子のお客に配慮せず、自分の要求ばかりを押し通す困ったバスのお客とは? 元バスドライバーの須畑寅夫氏の著書『バスドライバーのろのろ日記――本日で12連勤、深夜0時まで時間厳守で運転します』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) バスドライバーが嘆いた「身勝手な客」とは? 写真はイメージ ©getty ◆◆◆ 「何やってるんだ。遅いじゃないか!」 昨今、車椅子でバスに乗車するお客が増えてきた。街中のバリアフリー化が進んでいるように、車椅子利用者が健常者と同じように移動できることが社会の要請となっている。バス業界も10年ほど前は車椅子を乗せられない車両がいくつかあったが、現在は段差がなく、床が低い位置につくられた「ノンステップ」で、車椅子を2台まで乗せられるバスが主流となっている。 車椅子のお客を乗せるためには、バ
「そろりそろり」「あむあむ」など和泉元彌のモノマネで人気を博したチョコレートプラネット・長田庄平を和泉元彌はどのように思っているのか。長田と初めて会った時のこと、そして騒動を乗り越えつかんだ幸せな日々を語った。(全3回の3回目/1回目、2回目を読む) ◇◇◇ チョコプラ・長田さんを初めて見た印象を教えて下さい ――2018年ごろからチョコレートプラネットの長田庄平さんが、和泉さんのモノマネをされています。はじめて見たときはどう思いましたか? 和泉 最初は僕の顔マネをしている長田くんがテレビに出ているのを偶然見たのが始まりです。その数年後、周りから「あむあむ」(柿を食べるものまね)」とか「そろりそろり」がすごく似ているね! って言われたので自分でもYouTubeを観てみたんですけど「そうか、こう見えてるんだ、皆さんが思う狂言のイメージってこういうことなのかな」って思いました。でも僕から見たら
だが、この日発売の「文藝春秋」6月号に掲載されている「森喜朗元首相『裏金問題』真相を語る」では、森元首相がノンフィクション作家・森功氏のインタビューに応じ、「事情聴取」のお粗末な実態を明かしている。そこで森元首相は、岸田首相から裏金問題について具体的な質問はなかったと証言しているのだ。 その点を記者団から問われると、岸田首相は次のようにはぐらかした。 「雑誌報道ひとつひとつについてコメントすることは控える」 「総理は訪米にそなえたい気持ちが強かったのでしょう」 240分に及んだインタビューで森功氏から、「(岸田首相から)『キックバックを知っていたか』、あるいは『裏金システムそのものを作ったのではないか』という質問はなかったのですか」と問われると、森元首相はこう答えている。 「岸田総理からの電話は、『例の問題について、森先生の話を聞いたかどうか、質問が集中しますので、含みおいてください』とい
言葉をしゃべり、馬に乗る猿たちが、再びビッグスクリーンに戻ってくる。 5月10日から全世界同時公開中の『猿の惑星/キングダム』の舞台は、2017年公開の『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』から数世代を経た頃。世の中を仕切るのは猿となり、人間は野生化してしまった。猿たちはあちこちに分散して住んでおり、過去の三部作で猿たちを統率したシーザー(アンディ・サーキス)の伝説についても、知らない猿は多い。
「金持ちに生まれた人間の苦しみは普通の人には分からんだろう」 麻生太郎 副総理兼財務相 「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」 しんぶん赤旗 2008年9月23日 今回の失言もそうだが、麻生氏には女性軽視とも取れる発言が多い。昨年、女性記者へのセクハラ疑惑を報じられた福田淳一前財務事務次官を「セクハラ罪という罪はない」と擁護したのもその一例である(ロイター 2018年5月8日)。 ©文藝春秋 麻生氏の究極の女性軽視発言が、1983年に高知県議選の応援演説で語ったという上の発言。正しくは「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」。身内をかばうときは「福田の人権はなしってわけですか」と凄んでみせるが(テレ朝news 2018年4月17日)、女性の人権についてはなんとも思っていないようだ。 麻生太郎 副総理兼財務
プロ棋士、アマ強豪、奨励会員……将棋の物語の主人公は、みな将棋が「強い」人たちばかり。平凡な初心者が将棋を指したら、果たしてそれはマンガの題材になるのだろうか。 そんな「笑える将棋」探しのストーリーが描かれているのが、安藤たかゆきさんによる『こんな笑える将棋見たことがない』。 その一部を抜粋して紹介する。
ときには上から目線でストレスのはけ口をドライバーに向けるお客も……。タクシードライバー歴15年の男性が語る「職業ヒエラルキーのリアル」とは? 1日300km走行、タクシードライバーの悪戦苦闘の日々を描いた内田正治氏の著書『タクシードライバーぐるぐる日記――朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) なぜ私はタクシードライバーになったのか 「おい、どこ行くんだ!」 後部座席のお客が大声で怒鳴る。 浅草橋付近で乗せたお客は「八重洲」とだけ言って自分の携帯電話で話し出した。新人の私は行き方がわからない。お客に聞こうと思っても電話の話が止まらない。おおよその方向に走って、昭和通り、中央通りもすぎて新常盤橋交差点も直進したときだった。 私は思わず急ブレーキを踏んでいた。 今となれば、どちらかの道を左折しなければな
和泉 そうですね。森田芳光監督の映画「未来の想い出」(1992)に出演したのが高校3年生のときで、その後「はなきんデータランド」(テレビ朝日系列/1989~1996)でもMCをさせて頂いたので、その頃からちょっとずつ皆さんに知って頂くようになりました。「上質を知る人」に抜擢して頂いて、より世間の皆さんに「狂言師・和泉元彌」が浸透したと感じています。 ©杉山秀樹/文藝春秋 ――CM出演後、紅白歌合戦の司会や大河ドラマ『北条時宗』(2001)では初出演かつ主演にも抜擢されました。まず大河ドラマのお話がきたときはどう思いましたか? 和泉 NHKさんから「3カ月間スケジュールを抑えられますか」「半年はいかがですか?」「1年はいけますか?」とだんだん長い期間を抑えられるか確認があり、その後「実は大河ドラマなんです」とオファーを頂きました。後日、母と一緒に応接室に行って担当者の方からお話を伺いましたが
『虎に翼』の評判が良い。主人公の寅子(ともこ)が美人ではなく(伊藤沙莉が美人じゃないと言っているのではないよ)塩辛声なのがいい。弁護士を目指す仲間たちも、絶妙に「美人じゃない」人が普通に存在して、その不美人さが魅力になっていく。そういうところにドラマのリアリティを感じてしまう。「ヘン顔で男に殴りかかる」「それをスローモーションで強調」とかチャラけた演出もあったりするが、基本の人物造形がしっかりしているので脱線はしても転覆には至らないというか。 そんな好評の『虎に翼』に堂々と挑戦状を叩きつけた(つもりかどうか知らないが)テレビ朝日、の『JKと六法全書』! 同じ「年若き女性が法曹の世界に挑む」話なのにこうまでちがうとは。かたや「日本で最初に女性弁護士になった人をモデルにしたドラマ」、かたや「高一で史上最年少司法試験合格し弁護士になった女子高生が活躍するドラマ」である。私はこれを『羽鳥モーニング
そんな中、「文藝春秋」6月号では、小池氏を深く知る3人に集まってもらい、「『カイロ大学卒』小池百合子都知事の真贋」と題する緊急座談会を行った。その3人とは、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏、元東京都庁職員の澤章氏、ザ・アール創業者の奥谷禮子氏だ。 普通の人とは次元の異なる感覚の持ち主 〈田﨑 私は小島氏の手記を読んで、非常に信憑性が高いと感じました。政治家と違って官僚は、事実に基づいて正確に記録する訓練を受けている。環境省の幹部だった小島氏は、まさにその典型です。自分の言動と小池さんの言動、さらには記事に出てくる元ジャーナリストのA氏や千代田区長(当時・都議)らの言動が、きちんと整理されていて、「限りなく事実に近いな」と一読して感心しました。 田﨑史郎氏 ©文藝春秋 奥谷 でも、小池さん自身は学歴詐称疑惑について、何も気にしていないと思いますよ。彼女とは、かれこれ40年近くの付き合いで、「親
◆◆◆ 「完璧主義」すぎて部下たちを疲弊させる支店長 某金融機関の男性支店長は何かにつけ細かいので、部下は閉口しているそうだ。たとえば、店内に落ちていた1円玉を部下に命じて警察に届けさせたことがある。「金融機関なんだからお金に関して間違いがあってはならない。後からお客様が、1円玉が落ちてなかったかと捜しにいらっしゃったら、どうするんだ」というのが、その理由らしいのだが、そんな客って実際にいるんだろうかと首を傾げずにはいられなかった。 たしかに「一円を笑う者は一円に泣く」という言葉もあるので、1円だっておろそかにできない。しかし、いい年をしたスーツ姿の行員が1円玉を届けに来たとき、警官も面食らったのではないか。おまけに、3ヵ月経っても、持ち主が名乗り出なかったので、わざわざ受け取りに行ったと聞いて、私は吹き出した。 この話をしてくれた男性行員は、その支店に勤めていて、毎日支店長から細かく注意
日本でも共同親権に慎重・反対する人は、DV被害者が加害者との関係性を断ち切ることが難しくなり、DV関係が継続してしまう懸念を表明することが多い。 「情熱による犯罪」としてDVの弊害を過小評価していたフランス だがフランスが1987年から2002年にかけて徐々に離婚後の共同親権を法制化した際、「家庭内暴力についての懸念はあまり議論にならなかった」という。社会学者のアンヌ・マリー・ドヴルーは当時をこう振り返る。 「2002年にももちろんDVは存在していたが、『me too運動』が起きるまでは社会的な認知がとても低かった。だからDVの心配をする声は大きくなかった」 さらにフランスではDVのことを、愛情が強すぎるために暴力に至る「情熱による犯罪」だと考えられていた時期が長く、その弊害が過小評価されてきた歴史がある。 さらにフランス法では「父権」という概念が伝統的に存在し、1970年までは母親ではな
PCまわりのデバイスは、技術の進歩によるモデルチェンジが極めて早いスピードで行われるのが当たり前。しばらく前には普通に使われていたアイテムが、いつの間にか姿を消していることも珍しくありません。 さらに10年や20年といったスパンになると、それがいったい何のために存在した品だったのか、背景から説明しなければ理解してもらえないこともしばしばです。今回はそのような、現在では完全に姿を消したものの、四半世紀前には確かに存在した「前世紀の遺物」3つを集めてみました。
父の葬儀には列席したという 「デビューから現在までの写真やポスター、コンサートの衣装などを展示。会場中央の椅子に腰かけた等身大のフィギュアは本人と見間違うほど精巧で、マスコミ用の内覧会に出席した倉木自身も『びっくらき(笑)』と驚いていました」(スポーツ紙記者)
2月27日の午後8時過ぎ、東京都港区にある銭湯。 混み合う男性脱衣所で不審な動作を見せる身長170センチほどのずんぐりした中年男の姿があった。初めての客ではない。
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