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円安とは
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警察が見た目や人種を理由に職務質問や捜査の対象を選ぶ「レイシャル・プロファイリング」の問題が、日本でも徐々に認知されはじめている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が、日本でこうした理由から頻繁に職質され続ける人々の置かれた現状を取材した。 「別にドレッドヘアが悪いわけではないですけど」 通勤中の人々が東京駅を足早に通り過ぎていくなか、警官が若い黒人男性に丁寧に説明する。「私の経験上ですよ、ドレッドヘア、おしゃれな方って、けっこう薬物を持っている方がいままで多かった」 2021年にアロンゾ・表側(28)が受けたこの職務質問の動画は、日本におけるレイシャル・プロファイリング(人種や肌の色を理由に捜査対象を選別すること)についての議論を引き起こし、警察の内部調査につながった。だが表側にとっては、13歳で初めて職質を受けて以来、ずっと抱え続けている問題の一部にすぎなかった。 「警察はただ自分の仕事を
多くの人々の思想に影響を与えた注目の学者たちを紹介する「世界の賢人ぺディア」。今回は日本でも話題になった『ワーク・シフト』の著者として知られるリンダ・グラットンを紹介する。 人生100年時代というコンセプトを創り出したグラットンは、私たちにどう生きるべきと説いているのだろうか?
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月2日(木)の「BBC」に次の一文がありました。 The university had earlier told any students involved to leave or face expulsion.
日本でも話題のドラマ『SHOGUN 将軍』で主役のひとりである戸田鞠子を演じた、ニュージーランド出身の日系人俳優アンナ・サワイ(澤井杏奈)が、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の独占インタビューで作品への思いを語った。 アンナ・サワイは、ドラマ『SHOGUN 将軍』の制作総指揮者ジャスティン・マークスと初めて面談したとき、まず聞きたいことがいくつかあった。そのひとつが、「なぜこれをリメイクするのか」だった。 原作のジェームズ・クラベルのベストセラー小説『将軍』を基に、マークスとレイチェル・コンドウが「ディズニー」の制作スタジオ「FX」と組んで共同制作したこのドラマは、長年温められてきた企画だった。 だがその時点でのサワイは、このドラマに対する評価をオーディションの資料からわかる限りで下すしかなかった。その資料に含まれていたのは、人物描写とあらすじ、そして、全貌などまったく見えない入浴シーンの台
フランスの作家ミシェル・ウエルベック(67)は窮地に追い込まれている。そして、それについて言葉を濁さずに語る。 「酷い状況ですよ。怒りを感じますし、私を苦しめる人を傷つけたくなる。でも、そんなことはできない。それに恥じてもいます。性的な羞恥だけでなく、おちょくられたからです」 彼が危機に陥っている理由は、オランダのアーティスト、ステファン・ルーティンビークが監督した実験映画『キラク27』にある。本作には、ウエルベックが性行為をしている場面があるという。 ウエルベックは、裁判でこの映画の公開を差し止めようとして、失敗に終わった。アムステルダムの裁判所は3月末、ルーティンビークにゴーサインを出したのだ。その数週間前に、パリの裁判所がそうしたのと同じように。 彼らは契約を結んでいた。だが主演俳優のウエルベックは、ルーティンビークに騙されたと感じている。そして現在、彼はパリの自宅アパートにいる。出
社会に受け入れられない移民 「移民を受け入れたのが悪かったとは、私は思いません。むしろ統合がうまくいかなかったと言うべきです」 犯罪作家のイェンス・ラピドゥスはそう述べる。彼はかつて刑事弁護士だったが、作家に転身し、ネットフリックスのドラマ『スナバ・キャッシュ』の脚本を執筆した。彼は、かつて弁護した被告や、ギャングのメンバーのほとんどは、スウェーデンで生まれた人たちだと指摘する。 「ここで生まれても、彼らはまだ外国にいると感じているのです。扉が閉ざされていて、中に入れてもらえていないと。本当の問題は、このような人々の社会への統合に、私たちが失敗したことです」 犯罪作家のイェンス・ラピドゥスが執筆したネットフリックスのドラマ『スナバ・キャッシュ』。スウェーデンに住む移民2世で、シングルマザーの主人公が、起業して成功するために、犯罪集団に加わる親戚から金を借りたことで、さまざまな困難に巻き込ま
日本は労働力不足に陥っているにもかかわらず、どうしようもない事情から母国を出てやって来た難民が働くことは、頑なに許さない。排他的なまま変わろうとしない日本の様子を、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」が取材した。 日本で働きたいのに… イラン人難民であるアフシン(57)は、労働力不足の日本経済にキャリアの最後の数十年を捧げることを望んでいた。だが、建設作業員として働いてきた彼は、人手不足にあえぐ日本の労働力の一部になることができず、入国管理局(現・出入国在留管理庁)と闘う羽目になる。 あるとき、入管職員とのもみ合いで、服が血まみれになった。これを見た航空会社から搭乗を拒否されなければ、いまごろ強制送還されていたはずだと彼は言う。そして、ここ数年は拘束されていないものの、仕事や、政府からの支援を求めることを彼は禁じられている。 イランで政治活動家をしていたアフシンは、国にいる家族の安全のため、本名
増え続ける暴力事件 かつて家だった場所とその周辺に木材、断熱材、被覆材の破片が飛び散り、ぐちゃぐちゃに散乱している。吹き飛んだ窓ガラスの跡には、ギザギザになった破片だけが残っている。カーテンや衣服が散乱し、爆発の威力に押し流されている。 「ニュースで見るような、外国の戦争の現場のようです」と地元住民は言う。 しかし、ここは紛争地帯ではない。スウェーデン第4の都市ウプサラの、かつては平和だった地区だ。昨年9月28日に爆発が起こり、新人教員のソハ・サード(24)が巻き込まれて死亡した。この攻撃は、犯罪組織のメンバーの親戚と思われる隣人を狙ったものだった。 9月末にスウェーデンのウプサラで起きた爆発事件の現場 スウェーデンでは昨年後半、ウプサラとやその南に位置する首都ストックホルムで凶悪な暴力事件が相次いだ。9月から10月にかけての最悪の時期には、毎日のように銃撃や爆破、手榴弾による攻撃が起きて
2024年のヴェネチア・ビエンナーレでは、各国のパビリオンと併せて、アジアで最も成功した現代アーティスト、ゾン・ファンジ(曾梵志)と世界的建築家、安藤忠雄のコラボレーションが注目されている。2人の出会いや展覧会にかける思いについて、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が聞いた。 歴史あるイタリアの水の都で開催される現代アートの祭典、ヴェネチア・ビエンナーレ。まるで遠く離れた星座のような巨匠たちが、ここで相まみえる。ビエンナーレといえば各国のパビリオンが有名だが、同時期に開催される独立した展覧会も急増している。 なかでも今年最も注目されている展覧会は、ゾン・ファンジと安藤忠雄という、2人の巨匠のコラボレーションだ。ゾン・ファンジは60歳、北京を拠点とする画家である。途方もないスケールのキャンバスに、抽象と具象、東洋と西洋を流れるように横断する作風でよく知られる。 彼とタッグを組む安藤忠雄は82歳で
この“ultimatum”とは、どういう意味でしょうか? “Ultimatum”の意味 答えは「最後通告」。 ですから、上の一文は以下のような訳になります。 「コロンビア大学、親パレスチナのデモ参加者が最後通告を無視したことを受け、停学処分へ」 “Ultimatum”は英語の説明では“a threat in which a person or group of people are warned that if they do not do a particular thing, something unpleasant will happen to them. It is usually the last and most extreme in a series of actions taken to bring about a particular result”(Cambridge
学問とビジネスの架け橋的存在に 英国リヴァプールに生まれたリンダ・グラットンは、リヴァプール大学で心理学を専攻し、PhDを取得した。その後は航空会社や経営コンサル会社勤務を経て、1989年からはロンドン・ビジネス・スクールの助教授となり、学者としてのキャリアをスタートさせた。 2005年には、アカデミック界とビジネス界をつなぎ連携するためのチーム「HSMアドバイザリー」を設立。このなかでつくられた「フューチャー・オブ・ワーク・リサーチ・コンソーシアム」には世界中の経営者や学者が参加している。先進的な働き方を共に実験する場を創り出したんだ。 2008年に英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、今後10年間で大きな変化をもたらすだろうビジネス思想家として、グラットンを選出した。 「働き方」をシフトせよ! 日本でリンダ・グラットンと聞いて多くのビジネスパーソンが思い浮かべるのが、やはり『ワーク・シフ
ハイブリッド勤務が定着し、オフィスの会議室には人工知能(AI)やホログラム、仮想現実(VR)などの没入感を実現するテクノロジーが導入され、リモート勤務をする人はオフィス勤務をする同僚と同じ部屋で働いているような感覚を味わえるようになるだろう。 ハイブリッド・ビデオ会議につきまとう問題の一部を新たなテクノロジーが解決する可能性がある。「(画面を)のぞき込んでいても、全員を見ることはできないし、誰が話しているかも分からない」。こう指摘するのは、建築設計とコンサルティングを手掛けるオランダ企業アルカディスの北米ビジネスエリア担当ディレクター、ニレシュ・パーマー氏だ。そのような懸念に対処するため、アルカディスは一部の顧客に新たな戦略を用いている。話し手に自動的にパンする(ピントを合わせる)動作検出カメラだ。 「文字通り1対1で会話することになり、終わったらカメラはパンアウトし、再び部屋全体を映し出
刑務所に出向いて服役中の囚人たちに料理を教えているかと思えば、無職の人々を対象にした無料の料理学校を設立──ティエリー・マルクスは「2つ星シェフ」としての料理の腕前だけでなく、その「社会派」な活躍でも知られる。そんなマルクスの「インクルーシブ」な経営哲学を、エグゼクティブ向け仏隔月誌「クーリエ・カードル」が掲載した。 パリの高級レストラン「シュール・ムジュール」を率いる2つ星シェフ、ティエリー・マルクスは、およそ10年前に「キュイジーヌ・モード・ダンプロワ(料理への手引)」という学校を共同設立した。その学校は、生徒たちに短期間で調理や食にかかわる技術を教えることで、飲食業界への参入と、業界内での転職を容易にしている。 マルクスがパリに作った新しいレストラン「オノール」でも、誰も排除しない「インクルージョン」の考えに則ってスタッフの10%を採用しており、そのなかにはマルクスの学校を出た者もい
「はっぴいえんど」は、日本のロック界に大きな影響を及ぼしたバンドのひとつだ。英語で歌うべきものとされていたジャンルで、母国語である日本語の歌詞を作った彼らに、世界的なロックバンド「ビートルズ」を生んだ英国の「ガーディアン」紙が取材した。 「歌詞を翻訳すれば、意味が変わってしまう」 1969年、松本隆と細野晴臣がロックバンドをはじめようとしたとき、二人はある選択を迫られた──当時のロックの共通語である英語で歌うか、日本語で歌うか。議論の末に二人は母語を選択し、そうすることで、日本の音楽の流れを完全に変えたのだった。 松本、細野、そして鈴木茂と大瀧詠一によって結成されたバンド「はっぴいえんど」は、西洋風のフォークロックと日本語のボーカルを融合させた。この決断は、近年ネット上で人気がある80年代のシティ・ポップ・ファンクから、現代のJポップに至るまで、日本のあらゆる音楽に影響を与えている。 「僕
クーリエ・ジャポンのプレミアム会員になると、「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトの記事(日・英・中 3言語)もご覧いただけます。詳しくはこちら。 日本円の価値がどんどん下がっている。円相場は4月29日に一時1ドル=160円を超える水準に下落し、数十年ぶりの安値を付けた。円安はこれまで経済的ジレンマとなってきたが、今や日本以外でも政治的・財政的問題となる恐れがある。 直近の円急落のきっかけとなったのは、日本銀行が26日に金融政策の正常化のためのさらなる措置を取らないと決めたことだ。日銀は3月、日本経済に多大な悪影響を及ぼしてきたマイナス金利政策をようやく解除した。また、10年物日本国債の利回り目標を明示する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)をほぼ撤廃した。 しかし植田和男日銀総裁は26日、平常時の金融政策への回帰が一直線には進まないことを示唆し、インフレ率が2%近いにもかか
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年4月28日(日)の「CNN」に次の見出しがありました。
中国で若者の就職難が進んでいる。彼らは少しでも条件の良い企業に就職するために上海まで面接を受けに来ては、一晩数百円のホステルで旅費を節約している。 そんなホステルがいま、仕事を探す若者たちにとって、不安を癒し、夢を守ってくれる安息の場となっている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」がホステルに滞在する若者たちに話を聞いた。 悩みを抱えた者同士で語らう 上海の下町にある若者向けのホステルでは、ドライヤーやブレンダーの音が響き、スパイシーなカップ麺の匂いがただよっている。23歳のイーサン・イーは、社会の厳しさについて考えこんでいた。 仕事の面接をまる1日にわたって受けてきたイーサンだったが、この日も収穫はゼロだ。 「大卒の自分がなぜ、仕事を見つけられないんだろう」と、ホステルの共有スペースにある椅子に座りながら、イーサンは嘆いた。 「僕をほしがっているのは月収わずか6~7万円の仕事だけ。どうしてこ
多くの外国人観光客が訪れる観光スポットとなった富士山だが… Photo: David Mareuil / Anadolu Agency / Getty Images 富士山の人気撮影スポットとなっていたコンビニ付近でマナー違反が問題となり、目隠しのための黒い幕が設置されることになった。このニュースを複数の海外紙が報道し、読者の反応も相次いでいる。 日本のみならず世界中でオーバーツーリズム(観光公害)が問題になっており、イタリアの観光地・ベネチアでは日帰り観光客から入場料を徴収する制度が導入され、スペイン領カナリア諸島では抗議活動がおこなわれる、などの動きが起こっている。こうしたなか、海外紙の読者からは日本で講じられた措置に同情する声も出ている。 SNS時代の旅行「なんと哀れなこと」 英紙「テレグラフ」は、「富士山を望む日本の町、観光客の視界を遮る幕を設置」という見出しで記事を掲載。違反駐車
ネタニヤフ政権による戦争での失敗は偶然ではない。長年にわたって壊滅的な政策を採ってきた結果である。3つの長期的な要素の組み合わせが、ガザに人道的大惨事を引き起こすという決断をもたらした。その3つとは、パレスチナ人の命の価値に対する感覚の欠如、イスラエルの国際的地位に対する感度のなさ、イスラエルの真の安全保障上の必要性を無視した優先づけだ。 ネタニヤフとその政治的パートナーたちは、長年にわたり、パレスチナ人の命の価値を軽視する人種差別的な世界観を培ってきた。2023年2月にヨルダン川西岸のハワラで起きたポグロムは、現在のガザの悲劇に通じる。 2023年2月26日、イスラエルの入植者2人がハワラを車で走行中に殺害された。その報復として入植者の暴徒がハワラの家屋、商店、自動車に放火し、罪のないパレスチナ市民数十人を負傷させた。しかし、イスラエルの治安部隊はこの無法行為をほとんど止めようとはしなか
エコーチェンバー 10月7日以降、イスラエルがハマスと戦い、打ち負かすことが不可欠となった。しかし、それは罪のない多くの市民を殺し、市民を飢えさせずとも達成することは可能だった。イスラエル国防軍は戦場で多くの勝利を収め、ガザのほとんどの地域とそこに通じるルートを掌握した。 戦闘のさなかに、民間人と戦闘員を切り離すことが困難な場合はあるだろう。しかし、なぜイスラエルはガザに大量の援助物資を入れることを妨げたのだろうか。子供たちが飢餓に苦しみ、絶望した何千人もが援助トラックの襲撃を招いたのは、ガザ内での非効率的な分配、ハマスの工作員による窃盗のせいだという意見もある。 仮にそのような問題が現実だったとしても、イスラエルは大量の食糧や医薬品、その他の物資をガザに送り込めたはずだ。不手際や窃盗があったとしても、飢餓を招くような規模にはならなかったはずだ。結局のところ、食料を窃盗しても、それを他の住
いまや日本を代表する歌手となったAdo。2024年には自身初となる世界ツアーで11ヵ国をまわり、その人気ぶりはとどまるところを知らない。3月中旬におこなわれたロンドン公演を前に、英紙「ガーディアン」が彼女にインタビューした。 本人が考える『うっせぇわ』大ヒットの理由 最近、台北のCDショップ内を歩いていたとき、Adoは自分の最新アルバムが大々的にディスプレイされているのを見つけた。 「このディスプレイを担当した店員は、まさか自分がいまここにいるとは思わないだろうな、と思いました。でも、そういう感じにも慣れました。嬉しくなりますね」 この日本人ポップシンガーは、東アジアとインターネット上でスーパースターとなっている。多くのシングルでプラチナセールスを記録し、Spotifyでは600万人を超える月間リスナーを抱えている。 だが、Adoの素顔は厳重に隠されている。彼女は写真や動画で姿を見せること
イスラエルは今後数日のうちに、歴史的な政策決定を下さなければならない。それは今後何世代にもわたってイスラエルの運命と地域全体の運命を左右しかねないものになるだろう。しかし、残念なことに、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と彼の政治パートナーにそうした決断を下せる能力がないことは、すでに何度も示されてきた。 彼らが長年進めてきた政策によって、イスラエルは破滅の瀬戸際に追いやられている。しかし、彼らは過ちを悔いる様子も、方向を転換する様子も見せていない。このまま彼らが政権を握っていれば、イスラエルと中東地域全体は破綻するだろう。慌ててイランと新たな戦争を始めるのではなく、まずは過去半年の戦争における自分たちの失敗から学ぶべきだ。 戦争は政治的目的を達成するための軍事的手段である。その成功を測るのは、目的が達成されたかどうかだ。10月7日の恐ろしい大虐殺の後、イスラエルは人質を取り戻し、ハマスの武装を解
「化石燃料を掘るさ。ベイビー、掘るとも」 トランプが準備を進める「アンチ環境保護政策」の危険すぎる中身
革新的な教育手法を取り入れてきた米ハーバード大学の物理学者エリック・マズール。日本でも、能動的な学習を促す「アクティブラーニング」や事前に自習して学んだ知識を授業中の共同作業などで活用する「反転授業」といった教育手法の推進者として紹介されている。 このたびスペイン紙「エル・パイス」がマズールにインタビューし、革新的な教育手法はハーバードの優秀な学生相手だからこそできるのではないか、という問いを投げかけている。はたしてマズールはこの問いにどう答えたのか——。 ChatGTP禁止「最も愚かなこと」 ──大人も幼稚園や保育園で学ぶように学ぶべきだと主張されていますね。 幼稚園や保育園では一緒に作業をすることや交流の仕方を学びます。これは、非常に重要なスキルです。社会に目を向ければ、組織や企業や社会全体が抱える問題のほとんどは、人々が仲良くし合えないことや、協力し合う方法を知らないこと、多様性を受
額と首に大きなタトゥーの入った女性が、タトゥーのせいで採用を断られたとTikTokで訴えて話題になっている。 米紙「ニューヨーク・ ポスト」によると、アシュ・パトナムさんは地元の小売店の求人に応募した。だが、理由を説明されずに落とされてしまったという。 彼女はタトゥーのせいではないかと考え、直接、理由を聞きに行った。店側はルックスを理由に採用を見送ることはないと主張。経験不足が理由だと説明した。 だが、本人は納得できなかったようで、TikTokに今回の動画を投稿。「タトゥーがあるからといって働く資格がないわけではない」とその憤りを語っている。動画を見たユーザーからは「自身の選択には代償がともなう」といった呆れた声が寄せられている。
この記事は、ベストセラーとなった『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の著者で、ニューヨーク大学スターン経営大学院の経営学者であるスコット・ギャロウェイによる連載「デジタル経済の先にあるもの」です。月に2回お届けしています。 人類は5000年前から文字を書いていた。そして、それよりずっと前から酒を飲んでいた。考古学者は最近、現イスラエルのハイファ近郊の洞窟で1万3000年前のビールを発見した。紀元前5000年までには世界中でアルコールが消費されていたことを示す、考古学的な証拠もある。 飲酒の魅力は、生物学的、心理学的、そして社会規範的な要素の融合にある。何よりアルコールは、脳のドーパミン報酬系を活性化させる。もし紀元前にTikTokが存在していたら、フィットネス系インフルエンサーたちが、「水よりモデロ(メキシコビール)を飲もう」と呼びかけていただろう。現代に至るまで、私たち
このままだと「2030年にはナイトクラブは消滅する」 ロンドンやモントリオール、ベルリン、東京、シドニー、メルボルンなど、世界各国の「都市のナイトライフが衰退しつつある」と報じられている。 背景にあるのは、都市中心部の不動産価値の高騰とそれによる高級化、家賃高騰によるコストの上昇、厳しい騒音規制、安全性への懸念などだ。そして、若者の飲酒離れや経済的な困窮なども関係しており、夜間営業のナイトクラブやバーが続々と閉店しているという。 ナイトライフの縮小傾向は、パンデミック以前からあった。それが、パンデミックによってさらに拍車がかかったとみられている。 英国マンチェスターのナイトタイム・エコノミー(一般に日没から日の出までの夜間の経済活動)の顧問であるサーシャ・ロードが米メディア「ブルームバーグ」に語ったところによれば、2005年以降、英国のナイトクラブの約4分の3が閉鎖されており、現在の状況が
東京・飯田橋のブリティッシュ・カウンシルのセンターにて。駐日代表のマシュー・ノウルズさんと脳科学者の中野信子さん 「ブリティッシュ・カウンシル」は、英国の公的な国際文化交流機関として東京に開設されてから70年にわたり、日本と英国の絆を築き深めるための活動をおこなってきた。英語教育という初期からの活動を基盤として、現在は教育、文化芸術、高等教育分野での継続的な協働など多層的な国際交流を展開している。 グローバル化がしきりに言われるようになる一方、インターネットやAIの発達などにより、人と人・国と国との関係性や交流のあり方も大きく変化しているように感じられる。そのようななかで、英語学習や国際文化交流の持つ意味とは何なのか。ブリティッシュ・カウンシル駐日代表のマシュー・ノウルズさんと、脳科学者の中野信子さんに、ブリティッシュ・カウンシルの活動はどこへ向かうのか、またその使命について語り合っていた
Illustration: Emil Lendof / The Wall Street Journal, Paramount, Universal LLUSTRATION: EMIL LENDOF/THE WALL STREET JOURNAL, PARAMOUNT, UNIVERSAL
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