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EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。
情報システム部の存在意義は、ITサービスを通したユーザ利便性の向上にあります。ITサービスとは単一、もしくは複数のシステムによって提供されるものですから、新しいシステムを企画立案して運用に漕ぎつけるまでの流れは、情報システム部の主たる業務と言えるでしょう。 新しいシステムを構築するためには、企画段階で得た構想を要件レベルに具体化し、システム設計者に引き渡します。企画をした人間が設計・構築・テスト・リリースまで担当できるにこしたことはないのですが、上流工程を担当する人間はスキルセット上、高コスト(月単価150万円以上)であることがほとんどですし、そもそも社内でシステム実装スキルを有する人間を必要数確保できないという根本的な課題もあって、要件定義フェーズ以前と設計フェーズ以降では担当者が異なることが多いのが実情です。 そこで要件定義フェーズで整理したことを正確に設計フェーズにつなげるために用い
ベネッセ事件の功 ―名簿屋問題を考える 山本 はい、ということで第3回プライバシーフリークカフェ開催いたします。よろしくお願いします。今回も、この3人、新潟大学の鈴木先生と、技術者の高木浩光先生、そして私、山本一郎でお送りしたいと思います。 さて、今月先月もいろんなことがありました。その中でも一番冴えたものは、ベネッセ事件がだいぶ続報が報じられて状況がわかるようになってきたかなあ、と。 高木 ちょうど前回、第2回の次の週に報じられましたか、ベネッセ事件は。 山本 はい。突然、ベネッセ大爆発という非常に素敵な話が出ましたけども、実際、事件の概要そのものはもうかなり報じられてきています。 高木 なんか今日も、ドコモの記者会見がさっき4時からあったそうで… 山本 ええ。法人のデータが、1,100人分くらい出ましたっていう話で終わるのかどうかっていうのが非常に微妙なところかと思うんですけれども、出
7月27日開催のイベント「Innovation Summit Tokyo 2018」(主催:日本オラクル)でセッション「話題のコンテナ・オートメーション・ツール『Kubernetes』は何がそんなにすごいのか?」が人気を集めた。背景には、クラウド活用が高度化し、その管理が複雑になっていることがある。同様の悩み・課題を抱える方は多いのではないだろうか。本稿では、セッションタイトルのとおりKubernetesの優れた点や使用する価値、さらにGAUSS社が自社のAIプラットフォームにKubernetesを利用した事例などを紹介する。 なぜコンテナオーケストレーションが必要なのか これまでのITシステムに対するニーズは、既存ビジネスや企業内のバックオフィス業務を効率化するところにあった。しかし昨今では、新しいビジネスを生み出したり、新しいビジネスチャンスを見つけるために、ITシステムを積極的に活用
テレビCMも始まり、施行までいよいよ秒読みとなったマイナンバー制度。とはいえ、まだまだピンとこない方も多いのではないでしょうか。いったい何が起きるのか?―― セキュリティオンライン編集部が向かった先は、内閣官房 社会保障改革検討室。ここで、実際にマイナンバー制度の仕組みづくりに携わってこられたミスター・マイナンバーこと浅岡孝充さんに、お話をうかがいました。マイナンバーカードってどうすればもらえるの? 企業、自治体ではどういうことが起こりうるの?……といった初歩的な疑問から、法律成立の背景、マイナンバーの狙いといった話を掘り下げていき、そしてマイナンバー制度に込められた熱い思い、さらにはキャリア官僚としての生き方など、上から下まで、一通りきいてまいりました。 2015年10月に何が起きるのか? 内閣官房 社会保障改革検討室 ミスター・マイナンバーこと浅岡孝充さん ― 3月初旬あたりから広報活
クラウドサービスは使いたい時、使いたい分だけ使うことができて便利だ。セキュリティ対策に役立つサービスもいろいろと提供されている。しかしクラウドサービスを使えば安心とは限らない。適切な構成や設定にしておくこと、最新の便利なサービスを有効化にしておくことも忘れてはならない。AWS(Amazon Web Services)のセキュリティで欠かせないポイントをネイサン・ケース氏が解説する。 まずは鉄板の重要なドキュメントとツールから AWSのネイサン・ケース氏は冒頭の自己紹介で「セキュリティを担当しています。例えば月曜日の朝、GitHubにお客様のAWSクレデンシャルが……というケースに対応することもあります」と述べた。ケース氏はそれ以上の説明は省略したが、重要なことなので補足しておこう。 Amazon Web Services, Inc. AWS Security Strategist ネイサン
ターゲティング広告、日本のやりかた米国のやりかた 山本 はい、というわけで後半を進めたいと思います。 いま、個人の閲覧情報をトレースするために使われているcookie問題というのは非常に熱いところでありまして、まずはこの議論からしていきたいと思っております。 cookieを使うことで個人的な履歴も含めてさまざまな情報がとれるようになってきました。そうなってくると先ほどの冒頭でありました、「個人情報とはなんぞ?」と言ったときに、定番であり当たり前のように使われているcookieについて論じないわけにいかなくなっているわけです。 例えば、ある特定のニュースサイトに一定期間、定期的に訪問された読み手がどのようなURLをたどると結果的にどういうECサイトに飛んでいき、それが購買になるかということがなんとなく分かってくるようになります。そこに、属性データが組み合わさると、この読み方のパターンを持って
SIerは人が多すぎるうえに、なぜあんなに働くのか。 井上:SIはなんでハッピーじゃないんですかね。 神林:えっと、まずは、人多すぎですよね。もうちょっと少ない人数でできるところに無理やり人を入れてしまって、いや、いろいろな問題があるんですけど、一番大きいのはやっぱりお互いに知識が不足している。 井上:そうですよね。なんであんなに働くんですかね。 神林:たくさん人を働かせたほうが売り上げが上がるからですよね。結局、ユーザーさんが評価ができないんですよね。システムの価値を。中身がわからないので、どういう評価をするかっていうと、どれだけ人を突っ込んだかっていうほうが、人月工数の原価が高い、要は価値があるように見える。人がたくさんいて作ったもののほうが、人が少ないよりもいいものに決まっているっていう発想が抜けてない。抜けていないっていうか、それしか判断する根拠がない。 井上:それで、人数が多いの
アドビが実施した「未来のマーケティングに関するグローバル調査」によると、日本のマーケティング担当者は、世界と比較して積極的にAI(人工知能)や機械学習を採用していることが明らかになった。 この調査は、企業のマーケティングの実態や今後の方向性を明らかにすることを目的に、日本を含めた世界6か国(米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本)の消費者とマーケティング担当者を対象に実施したもの。 一方で、消費者の約半数は企業の提供するパーソナライゼーションに満足しておらず、消費者の求める顧客体験の水準が高まっていることがわかったという。また、管理者層でのデータガバナンスに関する理解に遅れが出ていることも判明したという。 日本のAI/機械学習の活用割合は41%で世界でトップ コロナ禍によって日本のマーケティング分野でもデジタル化が進んだ。背景にあるのは、企業と消費者のチャネルがリアル店舗、オン
公認会計士からプレイングCTOへ 神林飛志さん。キレ芸が魅力(ちょと怖い) 「ITで世界が変わった?変わってないから!」 「ITなんてなくても世界は回るから!全てのIT屋は反省すべき!全力で反省しろ」 「ITエンジニアなんて世の中で一番要らない職業だから!」 ……とまあ、この調子で取材に来るなり、全否定。けんもほろろ、とりつく島もない勢い。 今回のDBプロはノーチラス・テクノロジーズ 代表取締役社長の神林飛志さん。某イベントで行なわれたパネルディスカッションでこのキレっぷりを目撃したDBオンライン編集部たっての希望で実現した取材である。とあるデータベースの重鎮も「ちょっと怖いかもしれないけど、面白い人だから話を聞いてごらんよ」と太鼓判。そこでやってきてみれば、やっぱりちょっと怖い。でも確かに面白い。 「ぼくはITやコンピュータに幻想がないから」という神林さん、波瀾万丈な経歴の持ち主でもある
チューニングの基礎 それでは、具体的にInnoDBでどこをチューニングするべきかを見ていこう。 バッファプール 最も基本となるのがバッファサイズの調整だ。ワーキングセットが全てバッファに収まらない限り、バッファプールは大きければ大きいほど良い。その分ディスクアクセスが減るからだ。バッファサイズが小さいと、キャッシュミス時にディスクからReadするのに時間がかかり、I/Oがボトルネックになってしまう。予算のある限りメモリを目いっぱい搭載し、バッファプールに割り当てよう。InnoDBのバッファプールは、innodb_buffer_pool_sizeオプションで設定する。利用可能なメモリは、他の処理に必要な分を除いたすべてをInnoDBのバッファプールに割り当てよう。 innodb_buffer_pool=32G ここで一つ注意がある。innodb_buffer_pool_sizeはバッファプー
まずは基本中の基本 EC2とVPC 2019年6月に開催されたAWS Summit Tokyoでは、数多くのブレイクアウトセッションが用意され、どの会場も多くの聴衆が耳を傾けていた。ここでは「Architecting for the Cloud 2019 クラウドにおけるアーキテクチャの設計原則」のポイントをまとめておこう。解説はAWSに入社して8年目となるアマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 荒木靖弘氏。 アマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 荒木靖弘氏 まずは基本中の基本としてEC2とVPCから。AWSで「サーバー」と言えばEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)。荒木氏は「便利に使える仮想サーバー」と言う。規模や用途に応じて多数のインスタンスタイプが用意されている。EC2はAMI(Amazon Mach
「Domain-Driven Design」通称「DDD」の原著が出版されたのは、2003年のことだった。Kent Beck氏が賛辞に寄せた「思慮深いソフトウェア開発者全員の必携書」という言葉が示している通り、英語圏では圧倒的な支持を集め、出版から7年が経過した現在でも、Yahoo! Groupsのメーリングリストでは活発な議論が交わされている。 一方、日本では少し状況が異なる。識者の間では、有用な書籍として早くから知られていたものの、500ページ超という厚さと、文体の難しさが、多くの日本人エンジニアの挑戦を阻んできた(邦訳も待ち望まれたが、長い間出版されなかった)。 佐藤匡剛氏による「Domain-Driven Designのエッセンス」、徳武聡氏による「DDD Quickly 日本語版」をはじめ、日本語の情報は少なからず存在したし、国内での実践事例も徐々に蓄積されていたものの、本質的に
ソフトウェアは欠点を補い、人の能力を拡張してくれるもの 株式会社セゾン情報システムズ 常務取締役 CTO テクノベーションセンター長 小野 和俊さん 子どもの頃はゲームが好きだった。とはいえ、ゲームセンターに通うお金もない。ならば、自分で作れればと考え、親にファミコン用BASICプログラミング環境「ファミリーベーシック」をねだる。ところが親は「あれはオモチャみたいなものだからダメ。88なら仕事にも使えるから」と、NECのPC-8800シリーズのパソコンを買ってくれた。 88で、『マイコンBASICマガジン』(通称「ベーマガ」)に掲載されていたゲームプログラムを「写経」のように打ち込んでゲームを作り始めた。それがIT、プログラミングの世界に入るきっかけだったと語るのは、株式会社セゾン情報システムズ 常務取締役 CTO テクノベーションセンター長の小野和俊さんだ。打ち込んだプログラムの改造など
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