サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ブックレビュー
guitarmagazine.jp
実験的な改造が施された、フランク・ザッパが奏でるサンバーストのレス・ポール・カスタム 2023-12-27 Blues Legends Rock 鬼才フランク・ザッパが使ったレス・ポール・カスタムは、多くの改造が彼自身の手によって施されている。弾き手と同様、計り知れない魅力を持つチェリー・サンバーストの1本について、深く探っていこう。 文=細川真平 Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images “黙ってギターを弾いてくれ” 1970年代後半、筆者が中学生の時に買った、様々なギタリストが紹介されているムック本の中で、フランク・ザッパについてこう書かれていたことを今でも憶えている。 フランク・ザッパはギタリストしてもっと評価されるべきである この言葉が筆者の頭を離れないのは、これがどの時代においても言えて、そして今でも言えると思うからだ。つまり、天才に
GOATより新製品“SUSTAINOR”が登場 ROCKMANのオリジナル機のサウンドをコンパクト・エフェクターで再現 2023-12-27 GOATのBlue Seriesから登場した新製品、“SUSTAINOR”を紹介しよう。 GOATのBlue Seriesは、1980年代に多大な人気を博したROCKMANのエフェクターの回路を再設計したシリーズで、昨年までにGENERATOR、STEREO CHORUS、STEREO ECHOの3モデルが順次商品化されている。 今年の12月に発売されたSUSTAINORは、ROCKMANのオリジナル機(モデル名はSUSTAINOR)の回路とサウンドを再現したもので、同シリーズの中でも商品化の希望が最も多かったものだという。 また、オリジナル機のようなハーフラック・サイズではなく、ペダルボードに収まるコンパクト・エフェクターとして開発されたことや、日
クリーム時代のエリック・クラプトンを象徴するギターとして、サイケデリック・ペイントが施されたギブソンSGスタンダードははずせないだろう。今回は、“ザ・フール”と呼ばれるこのギターについてのエピソード紹介しよう。 文=細川真平 Photo by Jeff Hochberg/Getty Images “ザ・フール”という名の由来は? 筆者が1977年頃に買ったクリームの「Sunshine of Your Love(邦題:サンシャイン・ラヴ)」のシングル盤のジャケットには、“これが元B・C・Rのイアン・ミッチェル「ロゼッタ・ストーン」が歌っている「サンシャイン・ラヴ」のオリジナルだ!”と書かれていたことを憶えている。 “イアン・ミッチェルとロゼッタ・ストーン”というのは、当時、大人気を博していたポップ・ロック・バンド、ベイ・シティ・ローラーズ(今から考えると信じがたいが、ザ・ビートルズと比べられ
ジミ・ヘンドリックスが使った“スパゲティ・ロゴ”のストラトキャスターに迫る連載企画。彼のキャリアで最も印象深いシーンの1つ、モンタレー・ポップ・フェスティバルで登場したサイケ・ペイントのストラトも、スパロゴを持つ1本だった。 文=fuzzface66 Photo by Paul Ryan/Michael Ochs Archives/Getty Images ※文中のギターの年式表記は、各スペックから推測される最も近い年式を採用している。 1964 Fender Stratocaster Fiesta Red フィニッシュ:フィエスタ・レッド&ペイント指板:ラウンド貼りローズウッド使用期間 : 1967年6月 ラウンド貼りのローズウッド指板で12フレットのポジション・マークの間隔が狭く、ピックガード・ビスがセンターPU寄りに位置していることから、スパロゴ最終期の1964年製とみられるフィエス
グレッチより、同ブランドの創業140周年を記念する特別企画モデル“Limited Edition G6136TG-62 ʻ62 Falcon with Bigsby, Vintage White”が登場した。国内販売は2023年12月23日(土)より開始されている。 モデル名が示しているとおり、本器は1962年スタイルのダブル・カッタウェイ・ボディにビグスビーのトレモロ・ユニットを搭載したファルコンで、ストリング・ミュートとスタンバイ・スイッチといった特徴も備えている。 メイプル材を採用したボディの幅は17インチで、厚さは2インチ。 このボディの内部には、パラレル・トーン・バーと呼ばれる2本の棒が平行に並んだブレイシングが採用されている。
QUBITのギタリスト、永井聖一が語る、1stアルバム『9BIT』で魅せたサウンド・メイクの技 2023-12-25 Electronic Pops 永井聖一(g)、Daoko(vo)、大井一彌(d)、網守将平(k)、鈴木正人(b)の5人からなる新プロジェクト、QUBIT(キュービット)が2023年4月に始動した。Daokoのサポート・メンバーから派生した彼らが、“バンド”として生み出したデビュー作が『9BIT』だ。そのギター・サウンド、プレイはどのようにして生まれたのか、発起人でもあるギタリストの永井に詳しく話を聞かせてもらった。 取材/文=伊藤雅景 バンド・メンバーには、僕のわがままで声をかけたんです QUBIT。左から永井聖一(g)、大井一彌(d)、Daoko(vo)、網守将平(k)、鈴木正人(b)。 QUBIT結成のいきさつから聞かせて下さい。 このメンバーでDaokoのサポート・
ジミ・ヘンドリックスが使った“スパゲティ・ロゴ”のストラトキャスターに迫る連載企画。今回は、1967年5月に使用されたフィエスタ・レッドの1本。使われたのは短期間かと思いきや、実はのちにロック史に語り継がれる伝説のモデルだった可能性が……? 文=fuzzface66 Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images ※文中のギターの年式表記は、各スペックから推測される最も近い年式を採用している。 1964 Fender Stratocaster Fiesta Red フィニッシュ:フィエスタ・レッド指板:ラウンド貼りローズウッド使用期間 : 1967年5月頃 ラウンド貼りのローズウッド指板で12フレットのポジション・マークの間隔が狭く、ピックガード・ビスがセンターPU寄りに位置していることから、スパロゴ最終期の1964年製とみられるフィエスタ・レッド・
文:いちむらまさき *この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。 A: 本書に述べてきたことの集約がこの質問にあります。 複数の意見があるような事例に関しては、本書で筆者が書いていることは、あくまでも筆者の1つの考え方であって、絶対なる答ではありません。同様に楽器店の店員さんや音楽教室の先生の言うことも絶対なる答ではないのです。答は1つではないのです。 “この考えもある”、“こっちの考えもある”ということを色々と知って、その情報の中から最終的にどれかを選ぶのはあなた自身です。“◯◯は駄目だ”といった言葉を耳にする場合もあるでしょうが、それを聞いてすぐに“ああ駄目なんだぁ”と決定してとらえていると、いずれ“いや、◯◯は良い”という逆の意見に出会った時に混乱します。 “駄目だ”という言葉の意味は、大抵は“私は
フェンダーのエレガントな新製品“Limited Edition Suona Collection”の国内販売が開始 2023-12-20 フェンダーより、卓越したクラフトマンシップと洗練されたエレガンスを感じさせる新コレクションとして、“Limited Edition Suona Collection”が登場した。 本コレクションは、フェンダーのイノベーションを象徴する2023年秋冬の新製品の1つとして今年の7月に発表されていたもので、ギターのラインナップはストラトキャスターの“Limited Edition Suona Stratocaster Thinline”とテレキャスターの“Limited Edition Suona Telecaster Thinline”の2モデル。 いずれも国内販売は2023年12月16日(土)より開始されている。 *ベースのラインナップはジャズ・ベースの”
スティーヴ・ジョーンズ(セックス・ピストルズ)の白いレス・ポール・カスタムを巡る、パンクな逸話 2023-12-19 Blues Legends Rock ロンドン・パンクの象徴的バンド、セックス・ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズも、レス・ポール・カスタムの愛用者だ。このセクシーなステッカーが貼られた印象的な白い74年製カスタムについて、スティーヴらしいエピソードとともに紹介しよう。 文=細川真平 Photo by Tom Hill/Getty Images “本物の不良”がかき鳴らした1974年製 ロックが“不良の音楽”と言われることはもうほとんどないと思うが、それでも“不良性”は今でもロックの1つの魅力だろう。そこには、優等生ぶっている人間にはできないことをやっている者への憧れみたいなものがあるように思える。 だが、“不良性”を持っているだけではなく、中には本物の不良
“テレキャスターの延長線上にレス・ポールがある” っていうのがわかりました。 ──横山健 2023年の11月29日に連続シングルの第三弾「These Magic Words」が発売されましたね。表題曲のオープニングは、クランチ気味のコード・ストロークが空気感を含んだ気持ちの良い音が鳴っています。 横山 あれは南ちゃんだよね。 南 そうなんですよ。最初は試しにNavigatorのTLタイプで弾いたんです。でも自分では違うなと思って別のギターに変えようとしたんですけど、エンジニアの方が“いや、これでいこう!”と。僕はずっと半信半疑で録っていたんですけど、できあがったものを聴いたら“これが正解だったな”って。 横山 それを録った時は僕もちゃんとレコーディング・スタジオにいて(笑)。印象的だったのが、ああいう少し歪みが乗っているサウンド、普通はアコギで弾くような音をエレキで出すのって難しいんだなと
ドイル・ブラムホールIIのペダルボードを紹介! 2023年4月のエリック・クラプトン来日公演のために選ばれた、ビンテージ・サウンド指向のエフェクターの数々を見ていこう。 取材・文=菊池真平 撮影=星野俊 協力=マティアス・ヨハンソン、前むつみ 【Pedal List】 ①Jim Dunlop/DVP3 Volume (X)(ボリューム・ペダル) ②King Tone Guitar/King Tone Wah Prototype(ワウ) ③Tinsley Audio/Sir Henry(ビブラート/コーラス) ④Prescriptio Electronics/Experience(オクターブ・ファズ) ⑤Acid Fuzz/Italian Fuzz Compact(ファズ) ⑥Acid Fuzz/The Zoink Machine(ファズ) ⑦TC Electronic/Polytune 2
『QUILT』(2022年)で様々なアーティストのコラボレーションを披露し、その中の1人であるコリー・ウォンとはフジロックフェスティバル’23でサプライズ共演を果たしたRei。さらに、セッションをテーマとした“JAM! JAM! JAM!”や“versus”というライブ企画、RHYMESTERとの共作、新作『VOICE』でのジンジャー・ルートとのコラボなど、ジャンルを横断して幅広い活躍を見せている。そんな彼女に、多彩なシーンでギターを弾く中での気づきや学び、最近のギター・プレイに対する考え方を聞いてみた。 インタビュー=福崎敬太 写真=Hachi Ooshio 音量のコントロールが、コリーは凄くうまい フジロックフェスティバル’23でコリー・ウォンとのサプライズ共演がありましたね! ステージを共にして、どのようなことを感じましたか? “強靭なグルーヴ”でした。バンドも超タイトで、しかも原曲
『ロックンロール・サーカス』にも登場する、キース・リチャーズのハンド・ペイントが施されたレス・ポール・カスタム 2023-12-12 Blues Legends Rock テレキャスターを筆頭に、様々なギターを愛用してきたザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。その中の1本に、印象的なルックスを持つギブソン・レス・ポール・カスタムがある。抽象的なペイントが施された1957年製の1本について、その出自から近年の動向までを紹介しよう。 文=細川真平 Photo by Keystone Features/Hulton Archive/Getty Images 1966年に初めて登場した、3PU搭載の57年製 2023年10月、オリジナル・アルバムとしては18年ぶりとなる、ザ・ローリング・ストーンズのニュー・アルバム『Hackney Diamonds』がリリースされた。これは、“21世紀最
シティ・ポップを始めとする、良質な国産ポップスを彩った名手たちのギター名盤を紹介する連載『職人ギタリストで斬る名盤セレクション [邦人編]』がスタート! 記念すべき1人目は、山下達郎の初期名曲「Bomber」のフェイザー・ソロでも知られる椎名和夫だ! 文・選盤=金澤寿和 椎名和夫(しいな・かずお) はちみつぱい末期〜ムーンライダーズ結成に参加。当時はギターだけでなく、ヴァイオリンも弾いていた。アルバム1枚でグループを離れ、セッション活動に移行。78年からは山下達郎のバンドがメイン・ワークになり、80年頃からはアレンジャーとしても活躍。RCサクセションや甲斐バンド、中島みゆきらを広く担当し、86年に編曲を手掛けた中森明菜「DESIRE -情熱-」が日本レコード大賞を受賞している。同年にキーボード奏者/編曲家:新川博と共にスタジオ・ペニンシュラ設立。逸早く打ち込みやデジタル・レコーディングに取
ギター・ソロはシティポップなトラックにマッチする、80sの西海岸的なテイストを感じます。 どんなソロを弾く時も、口ずさめるかどうかを凄く意識して作っています。歌と同じように口ずさめるメロディ、というのはテーマとしてありましたね。 やっぱりギターを弾く時は息つぎをするべきだと、私は思っているんです。文脈のある節回しと言いますか、ちゃんと起承転結があって、句読点も打ってある。音を立て続けに並べるようなこともできるとは思うんですけど、文章的な部分があると歌っぽくて良いなって思います。 「Sunflower」は爽快なカッティングがトロピカルなグルーヴを生み出していますね。 この曲は聴き心地以上にダビングした曲なんです。ダブルノートで演奏できるようなところも、あえてピックアップをブリッジのものとセンターのものとで使い分けて、サウンド違いの2声を1弦と2弦に分けてダビングする。ちょっとナチュラルなコー
文:いちむらまさき *この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。 A: 転調は、曲の途中でキーを変えることです。 “B♭キーの曲が、途中からCキーに変わる”といったことを示します。大抵の場合、“転調=キーが上がること”ですが、転調したあとに元のキーに戻る場合もあります。 移調は、曲の途中でキーを変えることではなく、原曲丸ごとのキーを変えることを指します。 移調させるおもな理由は、ボーカルが歌いやすいキーに変更するため、楽器が弾きやすい簡単なコードに変更するためなどです。 “曲のキーが途中でB♭キーからAキーに変わる”のが転調で、“B♭キーの曲をAキーに変えて演奏する”のが移調です。カラオケでキーを操作変更するのは移調です。
Limited Souichiro Yamauchi Stratocaster Customは、FENDER FLAGSHIP TOKYOとフェンダー公式オンラインショップのみで販売される完全数量限定のモデル。 写真ではレギュラー・モデルとの違いがわかりにくいが、限定モデルならではの仕様として、ラッカー塗装のフィニッシュ、1ピースのクォーターソーン・メイプル・ネック、厳選されたローズウッドの指板、セレクテッド・アッシュのボディなどがある。また、3kg前後に重量をコントロールし、本人がステージで使用するものとまったく同じクオリティーに仕上げられている。 また、ネック・プレートにはシリアル・ナンバーが刻印され、ハードケースとサイン付き認定証も付属するプレミアムな製品となっている。 やっぱりボディ・シェイプがストラトキャスターっていうのははずせなかったですね 新たなシグネチャー・モデルのSoui
個性的な魅力で多くのギタリストたちを虜にする“ビザール・ギター”を、週イチで1本ずつ紹介していく連載、“週刊ビザール”。第2回は、本サイトのヘッダー画像にもなっているテスコの銘器=スペクトラム5の登場だっ!! 文=編集部 撮影=植田山月、星野俊 ギター提供=伊藤あしゅら紅丸 国産エレキの最高峰 テスコ デル・レイ スペクトラム 5 斬新なアイディア + 切ない外観 =愛せるビザール。 “エレキ・ブーム”最高潮の時期、テスコがその技術の粋を尽くし誕生したのがこのスペクトラム5。世界中の好事家を虜にするビザール・ギターの代名詞とも呼べる外観で、“王者の風格”すら漂わせている。写真は1966〜1967年製の個体で、海外輸出用ラインとして生まれた“テスコ・デル・レイ”の名を冠する1本だ。 “ジャーマン・カーブ”と呼ばれるボディ外周に施されたコンター加工は、“エレキ・ブーム”の象徴でもあったモズライ
35周年イヤーに開催された記念すべきB’z LIVE-GYM “Pleasure”から、2023年9月3日(日)に行なわれた日産スタジアム公演のステージで機材撮影に成功。今回は、満員御礼の会場を大きく包み込んだ松本孝弘のギター・サウンドを生み出す、エフェクト・システムとアンプを紹介しよう。 取材・文:関口真一郎 機材撮影:星野俊 ※本記事はギター・マガジン2023年11月号に掲載された「Axis’ Gear」を一部抜粋/再編集したものです。 Amplifiers アンプ・ヘッドはステージ裏に設置 松本の立ち位置とスピーカー・キャビネットの裏側に位置するサウンド・システムの中核エリア。アンプとエフェクターが置かれ、本番中はこちらでギター・テックが演奏に合わせてギターの音色を切り替えている。写真左のラックに収められたTwo-Rock 2台と、中央のラックのTEN 4台がメイン・アンプで、右奥の
初期キング・クリムゾンの最重要ギター、ロバート・フリップの1959年製レス・ポール・カスタム 2023-11-16 Blues Legends Rock キング・クリムゾンの結成時にロバート・フリップが入手した1959年製レス・ポール・カスタムは、名盤『クリムゾン・キングの宮殿』を彩ったロック史における最重要ギターの1本だ。今回はその59年製を始め、ロバートがこれまでに手にしてきたレス・ポール・カスタムを一挙に紹介しよう。 文=細川真平 Photo by David Redfern/Redferns/Getty Images キング・クリムゾンのために入手した59年製 プログレッシブ・ロックを代表するバンド、キング・クリムゾンのギタリストでありリーダー(と言うよりも、この人がいなければキング・クリムゾンではないし、もっと言えばこの人がキング・クリムゾンそのものだ)、ロバート・フリップ。間違
フェンダーより、子供向けの3弦エレクトリック・ギターのシリーズ“Fender x Loog Collection”が登場した。国内販売は2023年11月2日(木)より、FENDER FLAGSHIP TOKYO(原宿)とフェンダー公式オンラインショップにて開始されている。 本シリーズは、キッズ・ギターのブランドであるLoog(ルーグ)とフェンダーの共同開発によって誕生したものだ。 ラインナップは次の2モデル。 Fender x Loog Telecaster 3-String Children’s GuitarFender x Loog Stratocaster 3-String Children’s Guitar いずれもLoogを象徴する「3本の弦+1基のピックアップ+1つのボリューム・ノブ」という仕様を、フェンダーを代表するモデルで実現したキッズ・サイズのギターとなっている。またボデ
全国の楽器店員がお薦めする今年の楽器&作品と、店員および一般ユーザーの票を集めた“今年のプレイヤー”を決める楽器店大賞。その結果発表および表彰式が、2023年10月23日(月)にヤマハ銀座スタジオにて行なわれた。今回は、商品部門/作品部門/プレイヤー部門の中から、ギターに関連する賞の結果をレポートしよう。 取材=伊藤雅景 写真=畠山一樹 商品部門(ギター部門) まず最初に発表されたのは商品部門で、“全国の楽器店員がお薦めする今年の楽器”が表彰された。ギター部門の結果は以下のとおり。 大賞に輝いたのは、ヤマハのオリジナル・ギター、PACIFICAの611VFM。2位は同社のPACIFICAシリーズである112V、3位はエピフォンのLes Paul Custom/Ebonyという結果に。アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響か、作品内に登場するモデルに近いビジュアルのギターが上位を占めた。 株式
Interview|コリー・ウォン 世界最高のリズム・ギタリストが理想とするストラトキャスター! 2021-08-04 Instrumental Pops R&B/Soul/Funk 日本でも絶大な人気を獲得している世界最高峰のカッティング・マスター=コリー・ウォン。このたび彼のシグネチャー・モデルとして、Cory Wong Stratocasterがフェンダーから発売された。コリーのトレードマークであるHighway One Stratocasterのキャラクターを踏襲しつつ、彼のファンキーなリズム・プレイのキレをよりブーストさせるような改良が多数施されている。“僕が求めたギターそのものだよ”と語るこだわりの1本について、本人にたっぷりと語ってもらった。 質問作成=福崎敬太 翻訳=トミー・モリー 協力=フェンダーミュージック Fender Cory Wong Stratocaster こ
Diosの2ndアルバム『&疾走』に収録された「アンダーグラウンド」は、Ichika Nitoらしい切なさを感じさせる流麗なテーマ・フレーズからスタートする。その印象的な基本テーマ部分を4つのセクションに分けて、本人にわかりやすく実演してもらった。 文/動画撮影=福崎敬太 譜例作成=石沢功治 撮影=小原啓樹 スライドと開放弦を織り交ぜた流麗なフレージング ichika 「アンダーグラウンド」のフレーズは、数珠つなぎのような流れで作っていきましたね。A△7から始まるんですけど、G♯7には持っていきたかったので、その間を弾きながら考えていった感じです。 あとは、スライドのポイントを2〜3拍に1回は持ってきたいっていうことを考えていたかな。このフレーズのインスピレーションとなったのが、ペリフェリーのマーク・ホルコムや、ガスリー・ゴーヴァンの「Wave」のようなフレージングで、行って戻るスライドに
田中和将と西川弘剛に聞いた、GRAPEVINEの新作『Almost there』で使用した機材とサウンド・メイク術 2023-10-19 Pops Rock GRAPEVINEが約2年4ヵ月ぶりのニュー・アルバム『Almost there』をリリース。今回は田中和将(vo,g)と西川弘剛(g)に、レコーディングで活躍したギター、エフェクター、アンプの組み合わせや音作りについて話を聞いた。今作の滋味あふれるサウンドを生み出した機材は要注目! 取材/文=伊藤雅景 写真=藤井拓 新しいギターは使ってあげないと育たないので、なるべく弾いてあげるようにしています──田中 田中和将。手にしているのはフェンダーAmerican Original 60s Telecaster。 新作『Almost there』で使用した機材について聞かせて下さい。まずは田中さんから教えてもらえますか? 田中 アンプはフェ
Kubotyが語る、舞台版“ぼっち・ざ・ろっく!”におけるサウンドメイクの秘密。 2023-10-19 Pops Rock TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の世界を生歌唱&生演奏で再現する舞台公演、“LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」”。今回はその“音楽コーディネート”を担当したKubotyに、舞台用の機材選びやサウンドメイクの裏側について聞いてみた。また、ギター・マガジン2023年10月号では、後藤ひとり役を演じた守乃まも(g)と、喜多郁代役の大森未来衣のメイン・ギターを紹介したが、そこで掲載しきれなかった機材やアイテムも合わせてお届けしよう。 取材・文:錦織文子 撮影:星野俊 協力:Kuboty レス・ポール・カスタムとMooerのGE300を中心に舞台のバンド・サウンドを構築した 舞台でのギター・サウンドのことを聞かせて下さい。機材選びから、音色作り、現場でのディレクショ
文:いちむらまさき *この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。 A: いいえ、もしもスケールを知らなかったとしても、自分が出したいフレーズを思いつくことができて、それをそのまま出す(ギターで弾く)ことができるのならば、特にスケールの知識はいりません。 スケールを覚えることもアドリブ演奏方法の1つではありますが、それだけではないです。自分が弾きたいと思った音が、ギターのどのポジションをどう押さえれば出るのか……それがわかっていればアドリブはできますし、スケールがわかっていても同じ順列組み合わせばかりを弾いていたとしたら自由にアドリブを弾いていることにはなりません。 逆にスケールがわからないからといって演奏の間違いを恐れて弾いていたりしては、なかなか上達しません。 いずれにしてもアドリブというのは“思いつい
追悼 ロビー・ロバートソン 1943-2023 ザ・バンドを愛した至高のアンチ・ヒーロー ロビー・ロバートソンが、去る2023年8月9日に亡くなった。彼が牽引したザ・バンドは、代えがたいグループだった。1960年代後半の狂騒的なロックの蠢きに耳を塞ぎ、独特で豊穣なアメリカン・ミュージックをひたすらに作り続けた。今日のアメリカーナにおける1つの指標ともなったそのエバーグリーンなサウンド、そして5人のメンバーのあまりにも有機的な演奏に、様々なミュージシャンが憧れ、真似しようと試みた。でも、誰もできなかった。正真正銘、ザ・バンド固有の音楽だったのだ。 そのソングライターでギタリストだったロビーは、1人のギター弾きとして簡単に形容できない人だった。ムード重視の黒子のようなプレイでアンチ・ヒーロー的な姿勢を示したかと思えば、癖の強いエキセントリックなフレーズで強烈な個性を見せつける。ステージに上がれ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ギター・マガジンWEB|Guitar magazine』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く