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一方で、過去F1では何度もウエットコンディションで名勝負や、素晴らしい走りが繰り広げられてきた。1985年のポルトガルGPでのアイルトン・セナ、1996年のバルセロナGPでのミハエル・シューマッハ、1994年の鈴鹿GPでのデイモン・ヒル……目の当たりにした者が後世まで語り継ぐような走りはレースが開始されなければ実現しないというのは言うまでもないだろう。 そのため、最近のF1は「リスクを嫌いすぎている」という批判は避けられないだろう。マシンの安全基準がかなり高くなっているのだから、世界最高のドライバーたちが自らの手で問題を解決することが許されるはずだと主張する人はたくさんいるのだ。 しかし、リスクに対する許容範囲は時代とともに変化しており、2022年型F1マシンがウエットコンディションで走行することをより困難にしている決定的な要因もある。 motorsport.comは、F1ドライバーで構成
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3年ぶりの開催となったF1日本GPは、ウエットコンディションでスタートしたが、2周目にはコンディション悪化のため赤旗中断。その際、1周目にクラッシュしたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のマシンを回収するために、作業車とマーシャルひとりがコース上に入った。 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がこの作業車をスレスレで避ける映像からこのことが明らかになると、批判が殺到。他のドライバーからも、セーフティカー先導で走っている時に作業車を視認できなかったとして、厳しい声が寄せられた。 レッドブルのペレスは、今回のインシデントに厳しい声を上げているひとりだ。彼は「近年でも最低の出来事」と語っている。 「どういった状況であれ、マシンがコース上にいる間に、クレーン車を見るべきではない」 「ここで何が起こる可能性があるのか、本当に分かっていない」 「コンディションの問題じゃない。これは決して起こるべき
鈴鹿が悪天候に見舞われたことで、レースは長時間の赤旗中断。レース残り時間が少なくなり、レースの走行距離が予定の75%に満たなかったため、フェルスタッペンがシャルル・ルクレール(フェラーリ)やセルジオ・ペレス(レッドブル)に十分なポイント差を築くことができなくなったと考えていたからだ。 昨年のベルギーGPがほとんど走れないままにハーフポイントで成立となった事例を受けて、FIAはレースのフルディスタンスを走りきれなかった場合における、ポイントシステム改定を大々的に発表していた。 これは特にレーシングスピードで満足にレースが出来なかった場合にポイントを与えないようにすることを目的としたもので、レース距離に応じてポイントシステムが4段階に分かれていた。 Read Also: F1、レース短縮時のポイントシステムを変更。レース距離に応じて4段階に分けてポイントを付与 2周完了~レース距離25%未満で
ガスリーはピットレーンからスタートした後、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)のクラッシュによって飛ばされたと思われる看板がマシンにスタック。ピットインせざるをえなくなり、最後尾を走っていた。 その後レースは2周目にして赤旗中断が決定。ガスリーはその位置から最後にピットに戻ることになったが、その際にコース上へ作業車が出ていたことに、憤慨している。 オンボード映像によれば、ガスリーは走行中、サインツJr.のマシンを回収するために出動していたトラクターに遭遇。コース左側に停車していたトラクターを追い越すような格好となった。 その際、ガスリーは無線で語気を強めて次のように叫んだ。 「コース上のあのトラクターは何だ?」 「僕はその横を通り過ぎた。受け入れられない。ここで何が起きたか思い出せ。信じられない」 ガスリーが言及しているのは、2014年の日本GPで起きたジュール・ビアンキのアクシデント。
ベッテルは2009年に鈴鹿デビューを果たすと、通算4勝をマーク。表彰台もその他に4回獲得するなど、鈴鹿では素晴らしい成績を残してきた。 そんな鈴鹿サーキットは、ベッテルがお気入りのコースとして語る場所のひとつでもある。 6日(木)の記者会見に出席したベッテルは、最後の鈴鹿戦ということもあり、今週末に向けては他の場所と比較しても「少し違った感じがある」と、鈴鹿ラストランに向けて感傷的になっていることも認めていた。 F1引退後、大好きな鈴鹿サーキットを再び走れるよう、将来日本のカテゴリーに挑戦することに興味はあるのかとmotorsport.comに尋ねられると、ベッテルは「絶対に無いってことはないけどね」と答えた。 「言うまでもなく、僕はこのトラックを走るのが大好きだ。ここはいつでも情熱的で、とても生き生きしていると感じられる」 「将来、どんなタイプのクルマが出てくるか様子を見てみよう。もしか
ルクレールはミディアムタイヤを履き、3番グリッドからスタート。上位陣では少し遅めの、21周終わりで最初のピットインを行なった。ルクレールは第2スティントで、ポールシッターのジョージ・ラッセル(メルセデス)をパスして首位に浮上したものの、39周終了時点で再度ピットイン。第2スティントは、わずか17周でミディアムタイヤを履き替えることになった。 フェラーリは第3スティントのルクレールにハードタイヤを履かせ、70周のレースを走りきらせようとしたが、これが大誤算。ルクレールのペースは悪く、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれただけでなく、ラッセルにも抜き返されてしまった。 結局、ルクレールは54周終わりに3度目のピットイン。ソフトタイヤに履き替え、6位でレースを終えた。 結果として、フェラーリはタイヤ戦略を間違えたと言えるだろう。ミディアム→ハードタイヤの1ストップ戦略を採っていたアル
彼らは2018年にEV専用に開発されたモジュラープラットフォーム「MEB」を発表。従来の内燃エンジンの開発も2020年代半ばで終了させるといったような、EVシフトの姿勢を鮮明にしてきた。 しかし彼らは今のところ、内燃機関に対する投資を継続している。7月18日にVWは新型エンジンとなる”1.5 TSI evo2”(152PS)を発表。evo2の名前が示すようにこれは改良型のエンジンで、ターボチャージャー付き4気筒エンジンとなっている。 このターボチャージャー付きエンジンは、三元触媒とガソリン・パティキュレート・フィルターをエンジン付近に設置された単一のエミッションコントロールモジュールに収めることで、更に効率が高められているとVWは発表している。 VWはレアメタルへの依存度を下げながら、今後10年でヨーロッパに導入されるであろう排ガス規制強化への備えを進めているということだ。2025年には欧
話題となったのは、7号車Studie BMW M4を駆る荒聖治とアウグスト・ファルフスが紹介された時のこと。この時ふたりの間には女性が立っており、インターネットミームとしても有名な楽曲『Daisuke』のダンスを披露。そのダンスの有名さも手伝い、このシーンを切り取ったTwitterの動画は5月2日時点で1.3万リツイート、2.3万いいねを超えており、まさに“バズった”と言っていい。 この動画がいわゆる“万バズ”を記録する中で、踊っている女性が誰なのか、気付いているファンも少なくなかった。彼女こそ、TikTokなどで活躍する人気クリエイター、“オネーサン”なのだ。 オネーサンは以前、山形にあるBMWの正規ディーラー『モトーレンヤマガタ』に勤めており、そこでマーケティング担当に任命されたが、時世はコロナ禍で試乗会や展示イベントといった従来のマーケティングができず。そこで考え付いたのがTikTo
元F1ドライバーのジャン・アレジの息子としても知られるジュリアーノ・アレジは、昨年から日本を拠点にレース活動を行なっている。来日1年目となった2021年シーズンはスーパーフォーミュラ・ライツでランキング2位を獲得するなど実力を見せつけ、今季はスーパーフォーミュラとスーパーGT・GT500クラスのフル参戦シートを手にした。 そんなアレジは女優・後藤久美子を母に持つこともあり、来日時から片言の日本語でのコミュニケーションが可能であったが、その日本語も1年で大きく上達した印象を受ける。先生などを付けて勉強した訳ではないため、文法や語彙など細かい部分はまだまだなところもあるが、日本で日本語にまみれた生活を1年続けただけあって、言葉も以前よりスラスラと出てくるようになっている。今回のインタビューも、全て日本語で受けてくれた。 「勉強もした方がいいと言われちゃったけど、正直やりたくない(笑)。言語を習
第2戦サウジアラビアGPの予選で、ラッセルは6番手。フェラーリやレッドブルの4台に加え、エステバン・オコン(アルピーヌ)の後塵を拝した。彼のチームメイトであるルイス・ハミルトンは、セットアップの方向性を間違い、予選Q1で敗退するまさかの結果となった。 決勝でもレッドブルとフェラーリのレースペースには及ばず、ラッセルは5位フィニッシュ。ハミルトンは追い上げたものの、展開も味方せず10位が精一杯だった。 Read Also: 【動画】フェルスタッペンVSルクレール、F1サウジの一騎打ちバトル フェルスタッペンがルクレールとの一騎打ちを制す! 角田裕毅はまたもトラブル発生で出走できず:F1第2戦サウジアラビアGP マシンが上下にバウンドするポーパシングに、プレシーズンテストから苦しんでいるメルセデス。ラッセルは、様々なパラメーターが関係しているため、ポーパシングの解消は簡単ではないと考えている。
今シーズンからは新たなテクニカルレギュレーションが導入される。厳密なレギュレーションになっているため、各チームのマシンは似通ったモノになると考えられていた。しかしながら実際に発表されたマシンを見てみると、各チーム様々な解決策を講じてきたことが分かる。 その中でも、サイドポンツーンにはバリエーションがあるが、それでも傾向と言うべきモノが見えてくる。 現状で主流とも言うべきグループは、サイドポンツーン下部にきついアンダーカットを設け、サイドポンツーンの上下で気流を分割するスタイルのものだ。 最も顕著なスタイルを持つのは、アルファロメオC42とアストンマーチンAMR22である。サイドポンツーンは左右に張り出し、リヤサスペンションの直前まで続いている。サイドポンツーンを流れる気流は、リヤウイングのメインプレーン下、もしくは今季から装着が許されたロワウイングに向かっており、この部分でのダウンフォース
これまで各F1チームは、ライバルを少しでも出し抜こうと様々なアイデアを考え出し、マシンに実際に投入してきた。大きなレギュレーション変更が行なわれるタイミングならなおさら。前回のレギュレーション大変更が行なわれた2009年には、その隙間を突いてブラウンGPがマルチディフューザーを登場させ、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。 ただ圧倒的なパフォーマンスを発揮したモノもあるが、特異な見た目だったり、それまで見たこともない機構を備えたマシンも……。そのうちのいくつかをご紹介していこう。 ■ブラバムBT46B Niki Lauda, Brabham BT46B Photo by: Sutton Images ブラバムが1978年の第8戦スウェーデンGPに登場させたBT46Bは、まさに特異なマシンだった。 同年のブラバムは、ニューマシンBT46を第3戦南アフリカGPから登場させた。しかしマリオ・アンド
ハミルトンとフェルスタッペンの間には、周回遅れのマシンが5台挟まっていた。7位から11位を走行していたランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)だ。 SC出動時には通常、事故処理が終了した後に周回遅れのマシンにSCを追い越す許可が出され、隊列が整理される。しかし今回、レースコントロールは当初、周回遅れの車両にSCを追い越す許可を出さなかった。 ところがその後、レース再開直前になってハミルトンとフェルスタッペンの間にいた5台に対して、SCを追い越すよう指示が出された。これによって、フェルスタッペンはハミルトンのすぐ後ろでリスタートに臨むことができた。 SCがファイナルラップを前に退出し、レースが再開されると、フェルスタッペンはタイヤのアドバンテージを活か
2021年F1最終戦アブダビGPは、マックス・フェルスタッペンの劇的優勝、そしてチャンピオン獲得で幕を下ろした。フェルスタッペンが最終ラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクした背景には、終盤のセーフティカー出動が大きく関係しているが、メルセデスはこの際のFIAのレースディレクションについて抗議を行なった。しかしFIAはそれらを棄却。以下がその評決の全文だ。 メルセデス-AMG ペトロナスF1チームは、スチュワードの判断が絡んだレースの最終結果について抗議を行なった。 その抗議は棄却された。手順は以下の通りだ。 1. 12月12日、当事者は20時15分に召喚され、聞き取りを受けた。このヒアリングには以下の者が出席した。 メルセデスの代表者 ロン・メドウズ アンドリュー・ショブリン ポール・ハリス(チームの顧問弁護士) レッドブルの代表者 ジョナサン・ウィートリー クリスチャ
決勝レースは、ポールシッターのフェルスタッペンがスタートでライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)に先行されたため、ハミルトン優勢で進んでいった。両者が1回目のピットストップを終えた後も、順位は変わらず。そこでレッドブルは代わってトップに立ったペレスに“プランB”を指示した。 Read Also: 【F1動画】2021年F1最終戦アブダビGP決勝レースハイライト。劇的決着! このプランBはつまり、ペレスがステイアウトをすることで、そこに追い付いてきたハミルトンをブロックし、少しでもフェルスタッペンがハミルトンとの差を縮められるようにするという作戦だ。 20周目、ペレスに追い付いたハミルトンはひとつ目のバックストレートエンドであるターン6で並びかけ、一度は前に立った。しかしペレスは2本目のバックストレートで再びハミルトンの前へ。その後21周目のバックストレート1本目まで抑え込んで見せた。
Read Also: 【F1動画】2021年F1最終戦アブダビGP決勝レースハイライト。劇的決着! 運も味方につけ、フェルスタッペン”1回目”の載冠「信じられない。ホンダもみんなも、チャンピオンに値する」 アブダビGPでの最終決戦は、期待に違わず今シーズンを象徴するかのようなレースが展開された。 ハミルトンは抜群のスタートでポールシッターのフェルスタッペンをパス。オープニングラップのターン6でフェルスタッペンが首位奪還を目指しイン側からオーバーテイクを仕掛けるも、フェルスタッペンはハミルトンをランオフエリアに押し出してしまう。ハミルトンはそのままポジションを守り、レッドブル陣営はポジションを入れ替えるようにレースコントロールに訴えたが、これは棄却されレースは続行された。 ソフトタイヤでスタートしたフェルスタッペンとしては、ミディアムタイヤを履くハミルトンに対してレース序盤で差を付けることが
ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同ポイントで並ぶ、大激戦となった2021年シーズンのF1。最終戦アブダビGPも、そのシーズンを締めくくるにふさわしい、波乱のレースとなった。 レースはスタートで先行したハミルトン優位に展開。2ストップ戦略で追い上げようとしたフェルスタッペンも寄せ付けず、ハミルトンは完璧なレースで8度目のチャンピオン獲得に近づいていた。 しかし、最終盤にニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュ。セーフティカーが出動した。ハミルトンはフェルスタッペンに逆転される可能性があったため、先にピットインすることができなかったが、フェルスタッペンはピットインしてソフトタイヤに交換。逆転のチャンスを伺った。 そしてファイナルラップにレースが再開されると、タイヤのアドバンテージを活かしたフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。大逆転で
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