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円安とは
news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi
2020年6月28日におこなわれた棋聖戦五番勝負第2局▲渡辺明棋聖(36歳)-△藤井聡太七段(17歳)戦は歴史的な一局でした。 中でも、藤井七段が指した61手目△3一銀は現在の最強コンピュータ将棋ソフト「水匠」がすぐには最善と判断できなかった一手として話題となりました。 その発端は開発者・杉村達也さん(33歳)の以下のツイートからです。 このツイートの真意について、杉村さんにうかがいました。 「6億手読む」とは、おおよそ28手先まで読むこと ――なんだかおそろしく話題になりましたね。 杉村「いやもう、びっくりしてます、正直なところ(苦笑)。けっこう今までも『これだけ読ませたら』みたいなツイートはちょっとずつしていました。例えば叡王戦の高見先生も相当いい手を指したとか」 ――2018年、第4期叡王戦七番勝負第1局▲永瀬拓矢七段-△高見泰地叡王戦(肩書は当時)。高見叡王は(72手目)△6五桂と
3月29日(日)。第70回NHK杯将棋トーナメント「出場女流棋士決定戦」▲西山朋佳女流三冠(24歳)-△里見香奈女流四冠(28歳)戦が放映されました。 結果は119手で西山女流三冠の勝ちとなりました。 西山女流三冠、豪腕で逆転 振り飛車党同士の両者。先手の西山三冠は初手でさっと三間飛車に振りました。対して里見四冠は20手目に向かい飛車の位置に振ります。戦型は相振り飛車となりました。振り飛車党の多い女性同士の戦いで、相振り飛車はよく見られる戦型です。 玉形は西山三冠が金を2枚横に並べる金無双。対して里見四冠は美濃囲い。西山三冠が7筋の歩を交換してきたタイミングで美濃囲いの銀を6三に上がりました。これが現代感覚のようです。 序盤から中盤にかけては、里見四冠がはっきりリードを奪っていました。 西山「苦しいと思いながら指していました」 里見「ここはちょっと指しやすいのかなと思っていました」 やや苦
3月24日。大阪・関西将棋会館において王位戦リーグ紅組▲藤井聡太七段(17歳)-△稲葉陽八段(31歳)戦がおこなわれました。 10時に始まった対局は19時36分に終局。結果は129手で藤井七段の勝ちとなりました。 リーグ成績は藤井七段3勝0敗、稲葉八段1勝2敗となりました。 また発表によれば、未放映のテレビ棋戦の結果も合わせ、藤井七段の今年度成績は52勝12敗に。3月31日におこなわれる残り1戦を残して2019年度勝率8割以上が確定しました。藤井七段は過去に誰もなしえていない、3年連続勝率8割超えという偉大な記録を、デビュー以来の3年で打ち立てました。 藤井七段、信念を貫く長考 戦型は角換わり腰掛銀の最新形。 62手目、稲葉八段が藤井陣に歩を垂らす手を見て、ここから時間を使う中盤戦となりました。 藤井七段は昼食休憩中、早めに席に戻って考え続けます。 62手目が指された後、藤井七段は休憩を合
3月5日。東西の将棋会館に分かれて、C級2組順位戦最終10回戦がおこなわれました。熾烈な昇級争いは、前節で決めた高見泰地七段に続いて、三枚堂達也七段、古森悠太四段が9勝1敗で並び、昇級を果たしています。 さて、この日は朝からハプニングがありました。▲中田功八段(52歳)-△阿部光瑠六段(25歳)戦で、中田八段が対局場を勘違いしていたようで、不戦敗となってしまったのです。 こうした勘違いによる不戦敗は、しばしば起こります。 中田-阿部戦は東京・将棋会館でおこなわれる予定でした。 中田八段は関西、阿部六段は関東の所属。一般的な棋戦であれば規定上、席次が下の阿部六段が大阪・関西将棋会館に移動しての対局となります。ただし順位戦では席次は関係なく、東西の遠征数が同じとなるように決められます。本局の場合は、中田八段が東京に移動して対局の予定でした。 現在の規定では、順位戦のように長い持ち時間の棋戦であ
2月27日。静岡市・浮月楼においてA級順位戦最終9回戦一斉対局がおこなわれました。 最後に残った▲佐藤康光九段(50歳)-△羽生善治九段(49歳)戦は1時13分に終局。結果は187手で佐藤九段の勝ちとなりました。 今期A級順位戦は、これで全日程終了しました。 佐藤康光九段、二転三転の大熱戦を制す 佐藤九段は角交換四間飛車→向かい飛車の作戦。そのあまりに独創的な序盤戦術は、ぜひ棋譜を並べてご覧いただきたいところです。ただし途中からは、オーソドックスな美濃囲いに組み換えられました。 一方の羽生九段は穴熊に組みます。 中盤ではずっと、佐藤九段が少しリードしていたようです。そして深夜の終盤戦に入ったところでは、勝敗不明の形勢となりました。 将棋会館での対局は10時に始まりますが、浮月楼での最終戦は9時に始まります。その1時間ほど終局も早くなる計算ですが、本局は日付が変わっても、いつ果てるともしれな
2月25日。東京・将棋会館において棋士編入試験五番勝負第4局▲折田翔吾アマ(30歳)-△本田奎五段(22歳)戦がおこなわれました。10時に始まった対局は18時12分に終局。結果は161手で折田さんの勝ちとなりました。 折田さんはこれで五番勝負を3勝1敗とし、規定により四段昇段(フリークラス入り)を決めました。 将棋界で棋士編入試験に合格したのは花村元司九段(1944年)、瀬川晶司六段(2005年)、今泉健司四段(2014年)に続いて、史上4人目となります。 アゲアゲさん、満願のプロ試験合格 折田さんの人生がかかった大一番は、折田さん先手で、戦型は相掛かりとなりました。 両者は互いに駒組を進めた後、角交換から自陣角を打ち合います。 63手目、本田五段が桂を跳ねたのを見て、折田さんはその頭をねらい、積極的に動きます。本田五段はその動きに応じる形で、銀を捨てて飛車を成り込む順を実現させました。も
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