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コーヒー沼
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腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 今年は、地下鉄サリン事件20周年になります。毎年この時期になると、テレビなどでもサリン事件について報道されます。いまだにサリンの後遺症で悩む人や、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しんでいる方もいらっしゃいます。我々はこの事件を忘れてはいけないし、あのようなテロを許してはならないと思います。 私は、実はサリンの被害者であり、重症で入院していました。20年経った今、当時のことについて記しておきたいと思います。 1995年3月20日その日は月曜日でした。当時、私は国立がんセンター中央病院のレジデントであり、通常はバイク通勤をしていたのが、前日に千葉の病院で当直のアルバイトがあったので、千葉から電車での通勤となりました。総武線秋葉原駅で日比谷線に乗り換えて、
腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 ■全てのがんに、早期発見早期治療が有効というわけではない。検診が有効ながんは一部のみ。PET検診は勧められない。 この原稿は、Medicina 2013年09月号 (通常号) ( Vol.50 No.9)に寄稿したものです。 全てのがんに、早期発見早期治療が有効ではない。 がんの進行は、非常に緩徐に進行するものから、急速に進行し、あっという間に死に至るものまでさまざまである。 早期発見早期治療は理論的には良いように思われるが、緩徐に進行するがんや、急速に進行するがんには、適応することはできない。がん検診を考える場合、検診がどこまで有効かどうかを知っておく必要がある 。有効性の評価をするには、発見率だけではいけない。がんの発見率が高くなったとしても、最終的に
腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 先日、ある患者さんとお話していて、抗がん剤の治療がうまくいって、がんをうまく抑え込むことができたので、「しばらく抗がん剤をお休みしましょう」、と提案しました。そうしましたら、 「何かできることはないでしょうか?私は、がんが再発してから、玄米、菜食にしていて、牛肉も一切食べていないのです」と言われるので 「大切なことは、○○さんが、生活の質を大切にすることなんです。玄米・菜食が楽しくできるのなら、かまいませんが、つらいものを無理にやる必要はありませんよ」とお話しますと、「そうなんですね。私は牛肉が大好きだったのですが、がんが再発したので、何とかしようと思い、ずっと牛肉を食べずにいました」と、涙を流してお話されました。 上記のようなことは、多くの患者さんにも当
腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 がん放置療法とは、がん患者さんに積極的な治療をしないで、放置することです。これは、近藤誠先生が最近、ご自身の著書や色々なメディアの取材など、あちこちで主張していることのうちの一つです。近藤先生の主張は、「がんには、がんもどきと、本物のがんがある」「抗がん剤は効かない」「がん放置療法がよい」などとの主張をしています。このような表現は断定的で、わかりやすいので、一般の国民、読者にとっては、受け入れやすいのかもしれません。実際のところ、正確には、近藤先生の主張は、「すべての」ではなくて、「一部の」とすると、科学的・医学的にも正しい表現となります。「一部のがんはがんもどき」「一部の患者には、抗がん剤は効かない」「一部の患者には、がん放置療法がよい」とするとわかりや
腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 「抗がん剤は効かない」などという本が、有名になりまして、抗がん剤に抵抗感を持つ人も少なからずいらっしゃると思います。逆に、抗がん剤をやらないというのは、とても不安でやりきれない、という人もいらっしゃると思います。大切なことは、抗がん剤は、効く、効かない、やる、やらない、のでありません。抗がん剤は万能ではありません。副作用が強いお薬ですし、効果も限られています。患者さんにとっては、メリットがありますが、デメリットも大きい治療です。ですので、抗がん剤をやるのかどうかに関しては、がんの種類によっても、がんのステージによっても、臓器機能や全身状態、患者さん個人の生活の状況によっても、メリットやデメリットは大きく異なってきますので、個別に考えていくのがよいと言えると
腫瘍内科医とは、がん患者のあらゆる問題に対応する「がん」の総合内科医です。抗がん剤や緩和療法、適切な治療のナビゲーターの役割もします。 2012年11月18日に放映されたNHKスペシャル「がんワクチン~夢の治療薬への格闘~」を見た。がんに対する新しい治療薬が開発されることは、大いに推奨されることであるし、我が国では、新薬開発の取り組みが遅れているため、その点を指摘しながら、患者・国民啓蒙にしたことは良い点であったと思われるが、効果未確認の治療の報道の仕方、未承認治療の治験・臨床試験の報道のあり方に関しては、いくつかの問題点があると考えられたため指摘したい。 評価すべき点 1. 我が国の新薬開発が遅れていることを指摘した点 2. 新薬開発に対して、患者・国民を啓発し、理解を深めた点 1に関しては、海外との比較例を出して、米国では、国の機関であるNIHが臨床研究、治験までもサポートし、豊富な研
Katsumata_Nori 子宮頸がんに続いて、子宮体がんでも標準治療が変わります。ステージ3、4、再発子宮体癌にTC療法にペンブロリズマブを加えると、無増悪生存期間を有意に延長しました。https://t.co/ZWS2LIiSKu 03-28 16:05 ----【勝俣範之さんのコメント】がん検診受診率を50%以上にするとの計画は、国は20年以上も取り組んでいますが、いっこうに達成できていません。欧米先進諸国はもちろん、お隣の...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/V5MtecjYiV 03-28 16:22 新たな標準治療が乳がんでも使えるようになりました。 https://t.co/sS22tHibs2 03-28 16:35 再発卵巣がんに、手術しないとか、放射線しないとか言いきっている医師もいまだに多いです。 https://t.co/2t7c1yNjf
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