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ここが、物語のプロローグ。YOASOBI 1st Live “KEEP OUT THEATER”ライブレポート 2021年2月14日、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの初ライブが開催された。 “KEEP OUT THEATER(立ち入り禁止の劇場)”と銘打った本公演は、新宿歌舞伎町のド真ん中、新宿ミラノ座跡地に建設中のビルの工事現場が舞台となった。 まさに“夜遊び”のように、立ち入り禁止エリアに特別に一夜限りのステージを組んだ彼らの配信ライブは、チケット購入者数約4万人、同時視聴者数はその2~3倍と思われる大観衆に見守られながら、成功を収めることとなる。 コロナ禍のバレンタイン、夜の新宿歌舞伎町。 YOASOBIがこの日にしか鳴らせない音、届けられない声で奏でたライブは、筆者の期待をはるかに超え、彼ら/彼女らの新たな物語を垣間見せていた。それはつまり、これまでのYOASOBIの集
「で、一年目終えて、どうだった?」 「いやー、なんつーか、あっという間でした」 「そうだよなあ。入社前のイメージと、違った?」 「そうっすね。いやー、なんか、思ったより、地味じゃないスか?」 「あははは、まあ1~2年目だもんねえ」 「いや、でも、シューカツのときは、『即戦力を求めてます!』とか、『若いうちから活躍できる職場です!』って、言われてたんすよ」 「まあ、そう言うだろうね?」 「それがフタ開けてみたら、“去年の書類の日付を今年に直すだけ”とか、“センパイの後ろにくっついて頭下げて、よくわかんない会議に出てたら終わり” とかじゃないっすか」 「ウンウン、そうだね」 「あれじゃあ、若手、やめても仕方ないかなーって。だって、俺のゼミの友達、ITベンチャー行きましたけど、もうコード書いてるみたいっすよ? なんかエモいサイト作ってました」 「あははは、“エモいサイト”いいなあ。そういうことや
書け、と言われている原稿がいくつもあるし、出せ、と言われている企画がその倍近くある。でも、筆は進まず、脳は動かず、雑念ばかりがせっせと働いており、よくないことだけど、「よくあることだから」と諦めて、雑念と付き合っているのが今である。 雑念は雑念止まりで、そこから進展することなく萎んでいくのが平常運転だけれど、今日は珍しく雑念の方がむくむくと展開と推敲を繰り返して、これは金もらって出せる記事じゃあねえけれども世には出してみてえ話だなあと思える次元に至ったので、約9ヵ月ぶりにnoteを書く。原稿の締め切りを無視して書くnoteは、人の金で食う肉や酒と同じくらい美味しいです。 括られることで安心する人、怒る人先日、歌人でありオープンリー・ゲイである鈴掛真さんとトークイベントに出た。テーマは「言葉で世界は変えられるのか」。鈴掛さんは、ゲイの存在をもっと多くの人に偏見なく知ってもらうために、本を書い
2018年6月8日。アパレルブランド 「 ha | za | ma (ハザマ)」の初となるファッションショー「 ha | za | ma 2018 A/W TOKYO COLLECTION "NOT BAD NIGHTMARE(悪くない悪夢)"」が開催された。 その反響は既にSNSを通してご存知かもしれない。入場無料とはいえ、恵比寿ガーデンホール420席を2公演とも満席にし、それぞれ立ち見客を150人以上集める大盛況となった。 同ブランド「初」のショーであることを考えると、1日(しかも平日!)に1200人を超える動員数を叩き出したこの結果は「成功」の二文字以外考えにくい。 何より、これまで常設店舗を持たずに運営を続けてきた「 ha | za | ma 」がソーシャル上だけでなくリアルにおいても集客力を持っていることを決定付けるには、十分の証拠となったはずだ。 SNSにはその成功を喜ぶ声が幾
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個人で働くには、いつか限界が来る。 そう思ったのは、独立してわずか2カ月目のことだった。 仕事が超繁忙を迎え、睡眠時間が削れ、突然の嘔吐。2時間寝込んで、またすぐ原稿を書き始めて、そこで気付いた。 「ああ、これ、一生はムリ。てか、10年もムリ」 顔出しをして、多少身体を張ったロケをこなし、自身のSNSで拡散・流通し、新規案件の窓口になり、経理をやり、請求書の宛名書きをし、皿を洗い、洗濯物を干し、掃除機をかける。 自分にかかるプレッシャーは日々大きいし、「若さ」に依存した仕事が、あまりに多いように感じた。 いつかハゲ散らかし、皺が増え、身体が追いつかなくなったら、もう今のような仕事のやり方は到底できないだろう。だとしたら、早々に「個人」の自転車操業ではない、何かを始めなければならない。 でも、考えてはみるものの、ライターとか編集者って、どうやってチーム戦に持ち込めばよいものだろうか。とくに僕
「30歳の抱負をどうぞ!」 10日前。誕生日を迎えたばかりの僕に、ある人が野球のヒーローインタビューさながらのテンションで尋ねてきた。 「ええ……? 急に言われても……。えっと……、うーーん……、いろいろと……、挑戦する……? 新しいことを、する……?」 「新しいこと? 何それ? 例えば……?」 10代の僕は、「30歳」はすごい大人で、落ち着きがあって、堂々としていて、安定を好む生き物だと思ってた。 でも実際の僕は、エア・マイクによって行われる正真正銘のエア・インタビューに対して、オドオドしながら「いろいろと挑戦」だとか「新しいこと」だとか、まるで10代のころと変わらない発言をした、大きくなっただけの子どもだった。 「……おれ、ひとりでニューヨークに行くの、やってみたかったんだよね」 「……ニューヨーク?」 ※ 「自分探し」は、空間軸ではなく、時間軸でするものだと思う。 だから僕は、就活前
この期に及んで、ツイッターが好きだ。 2012年。まだフォロワーが300人かそこらのころ。終電の小田急線が人身事故に遭い、帰り道を失った。あてもなくツイートで嘆いたら、「正義のヒーローをやってみたかった」と、見知らぬ男性がエゴサーチで僕のつぶやきを見つけて、車で迎えに来てくれた。 小田急線の人身事故から生じたSNSとリアルの連動の一例。|ITじゃなくても楽しい86世代ライフ SNSとリアルが連動することに、えらく感動した。まるでアニメ作品みたいに、画面の“向こう側”と“こっち側”はつながっているのだと、ひどく興奮した。 ※ 2011年。ツイッターのアイコンを描くことで生計を立てている人を見かけた。当時、大企業の総務部にいて、お金を儲ける仕組みもわからなかった僕にとっては、かなりインパクトのある生き方だった。SNSは、人ひとりの人生くらい、軽く変える力を持っていることを知った。 2014年。
昨年の夏、「ゲリラ豪雨」という乱暴な言葉が日本を覆って、ぼくらの慣れ親しんだ「夕立ち」が姿を消した。 ふたつの言葉の意味は厳密には異なるかもしれないけれど、メディアは肉食獣みたく攻撃的な言葉を好んでは、風情ある景色を奪っていった。 「巻き戻し」という言葉がある。カセットテープやVHSのロールが高速回転し、文字通りトラックを一番最初まで「巻いて」、「戻す」技術だ。僕らはロールの回転が止まるまでの退屈な時間を、名曲や傑作映画の余韻を味わうためのものとして吟味した。 DVDが普及して、画質や音質が格段に向上した。リモコンには「早戻し」という言葉が印字がされ、ぼくらの有意義で退屈な時間も、ディスクに当てられたレーザーの前に消え失せた。 「みずすまし」という生き物をご存知だろうか? 関西地方では「あめんぼ」といっしょくたにされることもある昆虫である。過去に短歌や俳句などで出てくる「みずすまし」も、「
5日間、圏外の世界にいた。 正確に言うと、圏外で生活せざるを得なくなった。電波に色があったなら極彩色となっただろう東京の真ん中で、偶然にも1日にしてスマホを紛失し、ポケットワイファイの契約を切り、パソコンを自宅のフローリングに落としてクラッシュさせてしまった。 主要な連絡手段をすべて失うことになった僕は、文字通り「圏外の世界」で5日間生きることになった。 2016年の東京都心で、圏外生活は始まったのである。 1日目 「インターネットじゃないところに行きたい」とは、よく思ったものだった。 ゆるくもしつこい “友だちとのつながり” にうんざりしていた僕は、「インターネットじゃない世界」に行けば、あらゆるしがらみから解放されるのではないかとさえ思っていた。 だから最初こそ不安に思ったものの、7、8分もクヨクヨすれば後はかんたんに開き直ることができた。「しばらくはこのまま、デトックスしてみるか」と
「6年生まで使うんだからね? ちゃんと大人になっても使えるものを選びなさいね?」 母はそう言った。母はそう言ったのに、僕が小学校1年生のときに選んだ学習机は、ウルトラマンがスペシウム光線を放っているものだった。 6歳児に「自分が生きてきた時間と同じ年数分、未来を考えろ」と言っても、なかなか伝わらないものである。むしろ当時9歳だった兄が、きちんと世界地図が描かれた勉強机を選んでいたのが、今となっては不思議なくらいだ。 6年後、12歳になった僕は6年まえの自分を恨みながら、ウルトラマンを隠すために必死に机をデコレーションする。好きなミュージシャンのポスターを切っては貼り、それでも隠せない部分には、ペン立てや貯金箱を置いてごまかした。 後悔は先に立たない。でも、あれほど母の教えを守ればよかったと思う出来事も、あまりない。 ※ あれから17年が経ち、僕は29歳になった。 いま、我が家で話題になって
我が家にはパソコンがない。 正確に言うと、常に僕が持ち歩いているMacbookがあるが、それを妻は触ろうともしないので、やはり家にはパソコンがない。 彼女の情報源は、スマホとテレビだけである。 我が家は新聞をとっていないし、雑誌もたまにファッション誌やマタニティ誌を買ってくる程度で、活字はもっぱら、スマホから仕入れることになる。 そして妻はニュースアプリを取らない。 そのため、情報源はゲームや友人との連絡手段のために入れたLINEから流れるニュースがメインになる。 あとはテレビだが、これもドラマ以外はほとんど見ない。 僕がしょっちゅうニュースキャスターや報道に文句をつけるからか、我が家で報道番組を見ることは稀だ。 そのほかにSNSがあるが、 妻のTwitterは「かわいい動物bot」みたいなアカウントしかフォローしていないので、タイムラインは365日かわいい。 彼女はリツイートのやり方がイ
クリエイター集団「Bascule」と「PARTY」が共同運営している学校「Both Art and Programming Academy(以下、BAPA)」の第1期生による卒業制作展が開催されたので、行ってみました。 入り口。賑わってますね。 コピーが、すてき。 記念すべきBAPA第1期生の卒制展ということで、期待は高まります。 今回は31名の卒業生が、10チームに別れて制作。 「それぞれのチームに課せられた作品テーマは、渋谷を訪れる外国人観光客が思わず叫んでしまう『Fantastic Shibuya!』。ぜひ、ファンタスティックな10の体験をお楽しみください。」(パンフレットから抜粋)とのことから、会場には渋谷にまつわる作品が展示されていました。 暗幕のなかは、ひたすらクリエイティブな世界。 そんな素晴らしい作品展のなかで、今回、最も僕の心を揺さぶったのは、こちらの作品です! Shib
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