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掃除・片付け
science-hjk.hatenablog.com
痩せたいというのは多くの人が思っていて、“ぼくがかんがえたさいきょうのダイエット法”なんてのが巷に溢れています。でも、そんなのを見るよりは、最新の研究成果を見る方がよいですね。そこにはとても重要なことが2つ書いてありました。 ひとつ目は、「運動しても痩せない」です。 そんなはずない。そう思う人が多いでしょう。僕だって、勇者ヒンメルならダイエットのために毎日運動する、と信じてなるべく運動するように努力してきました。 ダイエット目的で運動する人は、きっと以下のようなモデルを考えているでしょう。 【痩せるための不等式】 一日の食事で摂取したカロリー < 一日の消費カロリー = 体の基礎的な維持に必要なカロリー + 運動で消費するカロリー 食事で摂取したカロリーより、消費カロリーが多ければ痩せるはずで、運動すればその消費カロリーを増やせる。 何となく合っていそうな感じがしますよね。 ところが、そう
これほど期待感を高めておいて、肩透かしを食らわせてきた物語は他にないんじゃないでしょうか。 世界に5000万人の患者がいるアルツハイマー病の治療薬開発です1,2)。 この物語をちょっと昔の話から始めてみましょう。 始まりは1900年代のドイツ。精神科医のアルツハイマー博士が、亡くなった認知症患者の脳を詳細に観察したんですね。すると、脳が萎縮していたりとか、異常な堆積物が存在することを発見して、その結果を学会で発表しました。 アルツハイマー博士3) その発表がきっかけで、そういった脳の状態の患者がアルツハイマー病と呼ばれるようになっていきました。発見者の名前が病名になるのはよくある話です。 さて、異常な堆積物があったわけですから、これが病気の原因だろうと考えて、こいつは何者だと研究者たちは調べ始めました。 それで、この堆積物をなんとか脳から抽出して分析したところ、タンパク質の破片の塊であるア
知能は遺伝する。 そうは言っても、知能の100%が遺伝子で決定されるわけじゃない。だから、遺伝子ガチャを乗り越えるため、僕らは一緒懸命に勉強するし、子供には少しでも良い教育を与えようと、塾に課金したりするわけだ。 でも、お金をかければ遺伝子ガチャを乗り越えられるのだろうか。はたして課金額が増えるほど、遺伝子の鎖を解き放って、ずっと遠くへ飛び立てるのだろうか。 行動遺伝学は、遺伝と知能の関係など、人間の様々な特性への遺伝の影響を調べる研究分野だ(1,2)。 例えば、知能の遺伝率は50%程度であることを示している。知能は人によってばらつくわけだが、そのばらつきの50%が遺伝子によってコントロールされていると考えられる。 さて、僕らが気になるのは、お金と知能と遺伝子の関係だ。 親の経済状況と、子供の知能への遺伝率を調べた研究がある。親が裕福なほど遺伝率が低いのであれば、遺伝子の制約をお金で取り払
1) 「意外と知られていないんですけど、、、、 甘いものを食べると太るんですよ。」 進次郎さんがこんな事を言ったら、当たり前でしょ!!と皆さん思いますよね。 ダイエットのために大好きな甘いものを我慢している人も多いと思います。 清涼飲料水やアイスなんかは一口も食べないぞ!と鉄の意志で欲望を抑えていることでしょう。 さて、ここで皆さんに確認したいことがあります。 そんな辛いダイエットをしているぐらいですから、甘いものを食べると“なぜ”太るのかを知らない人なんて、、、 2) 恥ずかしながら告白します。僕はなぜ太るのか分かっていませんでした。 そして実は、食べ物が身体の中でどう利用されているかを研究する栄養学においてもきちんとは分かっていなかったのです。 一口に甘い食べ物と言っても、甘く感じる成分は色々あります。 有名なのはグルコースですね。一方でフルクトースはあまり知られていないかもしれません
「脳×テクノロジー」のブレインテックの最前線で、「ニューロフィードバック」が注目を集めている。 恐怖を感じる、勉強する、運動する。それぞれの状況で、脳は特定の領域を活性化させる。 普段、そうした脳の状態を僕らは知ることができない。 しかし、ニューロフィードバック技術を使えば、脳の活動状態をリアルタイムで可視化できる。さらには、脳神経の配線を希望する状態に書き換えることもできるのだ。 この技術を使えば、鬱病を治療できたり、人の好みを変えたり、運動機能を向上させたりもできる。 この文章だけ読むと、「なんか胡散臭いなぁ。。。」と思うかもしれない。 ところが近年になってニューロフィードバックを利用した研究はNatureやScienceなどの権威ある雑誌に続々と掲載されている。さらには、二重盲検という信頼性の高い手法でその効果が実証されているのだ。 もしやニューロフィードバックって本当に効果があるの
効率的な独学の技術を身に付けるとコロナ禍においても黙々と成長できる。 そうは言っても、「メンターのような人に指導して欲しい」、「並走してくれる存在が欲しい」と思っている人も多いのではないか。 僕はそうだ。 過去の研究によれば、メンターの存在が弟子の将来の成果に大きく影響を及ぼす事が統計解析で示されている1,2)。 アリストテレスのメンターはプラトンで、プラトンのメンターはソクラテスだ。 彼ら賢人たちもメンターがいなければ大成しなかったかもしれない。 鬼滅の刃の炭治郎も鱗滝さんがいなければ、判断の遅いただの炭売りの少年で終わっていたかもしれない。 では、どんなメンターが弟子を成長させてくれるのだろうか。 大きな成果を挙げているメンターほど、優秀な弟子を育てるのだろうか。 研究者を対象にして少し想像してみよう。 iPS細胞の開発でノーベル賞を受賞した山中教授が助教のポジションを公募した場合を考
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