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プレスリリース 1細胞RNA解析キットの商用化へ―ゲノム医療等に貢献― 理化学研究所生命機能科学研究センターバイオインフォマティクス研究開発チームの林哲太郎技師、二階堂愛チームリーダーらの研究チーム※が開発した「1細胞完全長トータルRNA[1]シーケンス法『RamDA-seqTM』」[2]がこのたび商用化につながりました。 日本国内では、ゲノム医療[3]の保険適用が開始され、患者ごとに数十の遺伝子を解析して適切な治療法や薬剤を選択する方向に進んでいます。さらに近年、がんなどの疾患では個々の細胞で性質が異なり、その治療で1細胞ごとの全遺伝子解析の有効性が示されてきました。しかし、検体が微量なため、検出できる遺伝子数が少なく、遺伝子配列の一部しか計測できないため、疾患の原因となる変異を漏れなく計測できない問題がありました。 研究チームでは、この課題を克服した『RamDA-seqTM』を開発しま
プレスリリース 血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明―新しい抗老化方法論の開発に期待― 血液循環中にあるNAD合成系酵素eNAMPT(※1)が、マウスとヒトで加齢に伴い減少すること、またマウスでは血液中のeNAMPT量が個々の個体の余命と強い正の相関を示すことを明らかにしました。 遺伝学的に血液循環中のeNAMPT量を保持したマウス(ANKIマウス)を作製したところ、老齢になって様々な臓器・組織のNAD量が高く保たれ、多彩な抗老化形質を示すことを明らかにしました。 eNAMPTは細胞外小胞(※2)に内包された形で血液中を巡り、標的臓器・組織で細胞質に送り込まれて、NAD合成を賦活化することを示しました。 若齢個体から精製したeNAMPT内包EVは、老齢個体に投与することで、その身体的機能を活性化させ、寿命を延長させることができることを
大腸がんの発がんに関連する細菌を発見 健常者、多発ポリープ(腺腫)、粘膜内がん※1 、早期がん、進行がんを対象(616例)に、便を用いてメタゲノム解析※2 とメタボローム解析※3 を行うことにより、健常者と比較してがんの進行段階で増減している細菌や代謝物質を同定 大腸がんの早期診断や予防、大腸がんになる前に治療を行う(先制医療※4 )への応用に期待 大阪大学 大学院医学系研究科の谷内田真一教授(がんゲノム情報学、前国立がん研究センター研究所・ユニット長)と東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の山田拓司准教授、東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター ゲノム医科学分野(国立がん研究センター研究所 兼任)の柴田龍弘教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任教授らの研究グループは、多発ポリープ(腺腫)や大腸がんの患者さんを対象に、凍結便を収集しメタゲノム解析やメタボローム解析を
通常の培養で使用する高価なウシ血清成分やアルブミンの代わりに液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)を用いることで、安価に細胞老化を抑制した造血幹細胞の増幅が可能になった。 マウス造血幹細胞を用いた実験により、1個の造血幹細胞を得ることができれば複数の個体へ造血幹細胞移植が可能であることがわかった。 本発見は、ヒト造血幹細胞にも応用可能であると期待され、おもに小児の血液疾患に対して移植処置の合併症リスクを軽減した安全な造血幹細胞移植が提供できるとともに、幹細胞治療や再生医療への応用や医療コストの軽減に期待される。 東京大学医科学研究所の山崎 聡 特任准教授(幹細胞生物学分野)を中心とした研究チーム(スタンフォード大学と理化学研究所との共同研究チーム)は、マウスの造血幹細胞(注1)を用いた研究から、細胞培養でウシ血清成分や精製アルブミン(注2)さらには組み換えアルブミンが造血幹細
プレスリリース 分泌型PD-L1バリアントを介した免疫チェックポイント阻害薬耐性機序の発見―免疫チェックポイント阻害薬治療耐性の克服を目指す― 私たちの体は、体外から侵入した細菌やウィルス等の異物を排除し自己を守る免疫防御機構を持っており、体内で発生したがん細胞の排除にも重要な働きをしています。しかしながら、2018年にノーベル賞を受賞された本庶佑博士らをはじめとする様々な研究者らによって、がんはPD-1並びにそのリガンドであるPD-L1などの「免疫チェックポイント分子」と呼ばれる免疫抑制性因子を巧みに利用して、免疫システムによる排除から逃れて増殖していることが明らかにされてきました。この免疫逃避機構を解除することにより免疫細胞が再活性化し、がん細胞を再び殺傷できるようになることが実験的に証明され、現在では、この概念を応用した「免疫チェックポイント阻害薬」が肺がん、悪性黒色腫など幅広いがん
プレスリリース 高速検索エンジン「CellFishing.jl」を開発―大規模1細胞データベースから類似細胞を瞬時に検出する手法― 理化学研究所(理研)生命機能科学研究センターバイオインフォマティクス研究開発ユニットの佐藤建太研究パートタイマーI(東京大学大学院農学生命科学研究科)、露崎弘毅特別研究員、二階堂愛ユニットリーダー、東京大学大学院農学生命科学研究科の清水謙多郎教授の共同研究チームは、大規模1細胞データベース(DB)から、類似細胞を高速検索するソフトウェア「CellFishing.jl」を開発しました。 本研究成果は、細胞分化や臓器・器官発生などの基礎研究から、再生医療における移植細胞の有効性・安全性評価、創薬などの発展に貢献すると期待できます。 多細胞生物が持つ数百種類の細胞の機能を理解する方法として、1細胞ごとにRNAの種類と量を計測する「1細胞RNAシーケンス法[1]」があ
神経膠腫(こうしゅ)(グリオーマ)は、原発性脳腫瘍のおよそ4分の1を占め、代表的な悪性脳腫瘍です。神経膠腫は悪性度に従って4段階に分けられ、悪性度の高い2つの段階のもの(悪性度3と4)を悪性神経膠腫と呼びます。神経膠腫の中で最も頻度が高く、また最も悪性度の高いのが膠芽腫(グリオブラストーマ)です。手術をしてから放射線治療と化学療法を行っても、生存期間中央値(いわゆる平均余命)は診断から18カ月、5年生存率は10%程度で、治癒は極めて困難とされます。特に、最初の手術で全摘出できず放射線治療後にも腫瘍が残っている場合や再発した場合は、進行が早く有効な手段もないことから、G47∆のような、全く新しい機序による治療手段の開発が待ち望まれています。 がんのウイルス療法とは、がん細胞のみで増えることができるウイルスを感染させ、ウイルスが直接がん細胞を破壊する治療法です。ウイルス療法では、遺伝子工学技術
紀伊半島南部に多発する認知症(筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合)において、脳内に蓄積するタウタンパク質1)(以下、タウ)が、もの忘れを含むさまざまな症状の原因となり得ることを明らかにした タウの脳内蓄積部位は患者ごとに多様で、蓄積部位に関連した脳機能が障害されている タウの脳内蓄積を抑えることで認知機能障害のみならず、運動機能障害などさまざまな症状の治療や予防もできる可能性が示された 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫、以下「量研」)放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部の島田斉主幹研究員と篠遠仁上席研究員らは、三重大学の小久保康昌招へい教授ら、千葉大学大学院医学研究院・神経内科学の桑原聡教授らと共同で、日本の特定地域に多発する認知症患者に認知機能障害や運動機能障害が生じる原因を解明しました。 認知症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)2)、パーキンソン病
プレスリリース 筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対するiPS細胞創薬に基づいた医師主導治験を開始 慶應義塾大学病院神経内科診療科部長の中原仁教授、診療科副部長の高橋愼一准教授らは、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授らとともに疾患特異的iPS細胞を用いた創薬技術を応用し新たに見出したALS治療薬の候補、ロピニロール塩酸塩(本治験薬)の安全性・有効性を評価するための第I/IIa相医師主導治験を開始しました。本治験は、有効な治療法に乏しいALS患者さんを対象に慶應義塾大学病院にて実施する予定です。 本治験薬は、これまでパーキンソン病の治療薬として1996年から世界中で広く使用されてきた薬です。日本における使用経験も数多く蓄積されており、1日1回の投薬で効果が持続するもの(徐放錠)もあります。本治験は患者さんに負担の少ない徐放錠を使用しています。 岡野教授のグループでは、神経疾患を持つ患者さ
プレスリリース 治療が困難とされてきた慢性期脊髄損傷治療に新たな光―細胞移植単独治療で運動機能回復― 慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授、整形外科学教室の中村雅也教授らの研究グループは、これまで細胞移植単独では治療効果を得ることができなかった慢性期の脊髄損傷(注1)モデルマウスに対して、Notchシグナル阻害剤(注2)で前処理したヒトiPS細胞から樹立した神経幹/前駆細胞(注3)を移植することのみで、運動機能を回復・維持させることに成功しました。 これまで、本研究グループの行ったヒトiPS細胞由来神経幹/前駆細胞移植単独では、亜急性期(受傷後数週間以内)における脊髄損傷に対しては有効性が確認できた一方、慢性期の脊髄損傷に対しては有効性が確認できませんでした。また、今日にいたるまで細胞移植治療単独では機能改善が得られたという報告は世界でも極めて少なく、慢性期の損傷脊髄における細胞移植
プレスリリース 夢の新薬『mRNA医薬』を実現に導くmRNA安定化技術を開発―外来性RNAの分解機構を解明― 名古屋市立大学大学院薬学研究科の星野真一教授、細田直講師、野木森拓人(大学院生)は、兵庫県立大学、岐阜大学との共同研究の成果として、mRNA医薬に用いる人工mRNAの細胞内における分解機構の全容を世界に先駆けて解明することに成功しました。この分解を抑えることで、これまで困難とされてきた不安定なmRNA医薬を安定化することを可能にし、夢の新薬『mRNA医薬』の臨床応用実現に向けて可能性を開きました。本研究成果は、英国科学誌『Nucleic Acids Research(ヌクレイック・アシッズ・リサーチ)』電子版に2018年11月5日(英国時間)、(日本時間11月6日)に掲載されました。 遺伝子治療にはDNAの使用が試みられてきたが、DNAは発がんのリスクや、ウイルスベクターを使うこと
研究公正高度化モデル開発支援事業 研究開発代表者:信州大学 市川家國 特任教授 医系国際誌が規範とする研究の信頼性にかかる倫理教育プログラム 近年、国際(学術)誌は医系研究発表内容の再現性の低さに危機感を抱き、「再現性を妨げる人為的原因」と「客観性を奪う原因」を研究計画・実施・解析の全てから取り除くことを目的に、倫理規範を大幅に刷新しました。しかし、このことに対する日本国内における認識は、刷新が最近短時間に行われたということもあり、十分とは言えません。 そこで、当事業(通称:AMED支援 国際誌プロジェクト)では、人を対象とした研究およびその基礎となる動物実験に関与する研究者の方々に、有力な医系国際誌が掲げる倫理規範を身につけて頂くためのプログラムを作成しました。 テキスト教材の中では、国際誌におけるチェックポイントと、参照して頂きたいウェブサイトのリンクも紹介しています。 この教材が、研
プレスリリース 隣の芝生が青く見えるのはサルも同じ!サルも他者の得るものが気になる―自己と他者の報酬情報が脳内で処理・統合されるメカニズムの一端を解明― ヒトの意思決定やモチベーションは、自己が得る報酬(金銭や社会的地位など)に加え、他者が得る報酬によっても左右されます。しかし、他者の報酬が脳内のどの細胞の、どの細胞同士のつながりの、どのような働きによって処理されるのか、その詳細は未だ明らかになっていません。自然科学研究機構生理学研究所の磯田昌岐教授と則武厚助教、二宮太平助教の研究グループは、自己と他者の報酬情報が、進化的に新しい脳領域である大脳新皮質の内側前頭前野細胞にて選択的に処理されることを発見しました。そしてそれらの情報は、進化的に古い脳領域である中脳のドーパミン細胞に送られ、そこで自己の報酬の主観的価値が計算されることを突き止めました。今回の成果は、ヒトを含む霊長類動物において、
プレスリリース 自閉スペクトラム症と統合失調症:2つの精神疾患における発症メカニズムのオーバーラップを発見!―ゲノム医療への展開に期待― 名古屋大学大学院医学系研究科(研究科長・門松 健治)精神医学の尾崎 紀夫(おざき のりお)教授、同大高等研究院(院長・周藤 芳幸)の久島 周(くしま いたる)特任助教らの研究グループは、国内の研究機関と共同で、自閉スペクトラム症(ASD※1)と統合失調症※2の患者を対象にゲノムコピー数変異(copy number variation;CNV※3)を全ゲノムで解析した結果、発症に関与する病的意義をもつCNV(病的CNV)と生物学的なメカニズムに関して、両疾患に重複(オーバーラップ)する部分が存在することを明らかにしました。 ASDと統合失調症は、精神症状による精神医学的な診断基準により、異なる疾患として区別されていますが、最近の疫学研究からは、両疾患の病因
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科先端血液検査学分野の新井文子准教授の研究チームは、国立成育医療研究センター高度感染症診断部の今留謙一統括部長との共同研究で、稀な疾患である「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」患者さんのEBウイルスに感染したT細胞(※1)とNK細胞(※1)で、転写因子STAT3が恒常的に活性化していること、チロシンキナーゼJAKの阻害剤でその活性化を抑制するとそれらの細胞の生存とサイトカイン産生が抑制されることをつきとめました。この研究は日本医療研究開発機構の難治性疾患実用化研究事業「慢性活動性EBウイルス感染症を対象としたJAK1/2阻害剤ルキソリチニブの医師主導治験」の支援、ならびに松来未祐さん追悼イベント「39!未祐ちゃん」からのご寄付のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Oncotargetに、2018年7月24日(米国東部時間)にオン
神戸大学医学研究科の古屋敷智之教授、北岡志保助教らの研究グループは、京都大学医学研究科の成宮周特任教授らとの共同研究により、ストレスによる抑うつの誘導に自然免疫系による脳内炎症が重要であることを発見しました。本研究成果は、うつ病の病態に脳内炎症による神経細胞の機能変化が重要であることを示唆しており、自然免疫分子を標的とした新たな抗うつ薬の開発につながる可能性を提示しています。この研究成果は、7月20日(日本時間)に米国学術雑誌「Neuron」にオンライン掲載される予定です。 うつ病と炎症との関連が示唆されてきたが、因果関係には不明な点が多かった。 うつ病の動物モデルである反復社会挫折ストレスモデルを用い、このストレスが自然免疫受容体であるTLR2/4を介して内側前頭前皮質用語説明1の炎症担当細胞であるミクログリア用語説明2を活性化し、炎症性サイトカイン用語説明3であるIL-1αとTNFαの
プレスリリース 世界初 自閉スペクトラム症へのオキシトシン経鼻スプレーの治療効果を検証しました 浜松医科大学精神医学講座、山末英典教授(前東京大学准教授)は、金沢大学(責任医師:棟居俊夫前特任教授)、名古屋大学(責任医師:岡田俊准教授)、福井大学(責任医師:小坂浩隆教授)との共同研究チームにより、医師主導臨床試験(※1)を行って、自閉スペクトラム症(※2)における対人コミュニケーションの障害に対する初の治療薬として期待されるオキシトシン(※3)経鼻スプレーの有効性と安全性を世界で最初に検証しました。 自閉スペクトラム症は、表情や声色を活用して相手の気持ちを汲み取ることが難しいといった対人コミュニケーションの障害と、興味や関心が偏りやすく同じ行動を繰り返しやすいという常同行動と限定的興味を主な症状とし、一般人口の100人に1人以上で認められる代表的な発達障害ですが、その治療法は確立されていま
成果情報 無細胞技術を活用し、血液脳関門バリア機能を担うクローディン5を阻害する抗体を創出―脳へのドラッグデリバリーシステムへの応用に期待― この度、愛媛大学プロテオサイエンスセンタープロテオ創薬科学部門の竹田浩之准教授・部門長と、大阪大学薬学研究科の橋本洋祐さん(当時大学院生)、岡田欣晃博士、近藤昌夫博士らの共同研究チームは、愛媛大学発の技術であるコムギ無細胞タンパク質合成技術を活用し、血液脳関門を形成し脳への薬剤送達の障壁となっているクローディン5タンパク質を阻害するモノクローナル抗体の作製に成功しました。 脳の血管にある血液脳関門というバリアのため、薬が脳内に届きにくいことが大きな課題になっています。血液脳関門のバリア機能を担っているクローディン5という膜タンパク質の機能を抑えるには、クローディン5の外側部分に結合する抗体が有効です。しかし、従来の抗体作製技術ではクローディン5の細胞
外界が色褪せて見える知覚変容を生じる脳のしくみを発見 ドーパミン受容体密度が高い人ほど、色褪せて見えると錯覚している時、前頭葉と頭頂葉の神経活動が高くなる 知覚変容を伴う離人感・現実感消失症1)を生じる脳のしくみの理解と、それに基づく新たな診断や治療につながることが期待される 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫。以下「量研」という。)放射線医学総合研究所(以下「放医研という。」脳機能イメージング研究部の山田真希子チームリーダーらは、外界が色褪せて見える知覚変容により、現実味が感じられなくなる脳のしくみを発見しました。 「世界が色褪せて見える、見ているものに生命感を感じられない」などの知覚変容は、健常者においても一時的に経験されることがある感覚ですが、それが長期にわたって持続して自分自身や外界に対して現実味が感じられなくなる、離人感・現実感消失症という症状があります。
平成27年度(AMED設立年度)以降の課題(年度終了後に順次提供) ①課題名、②研究期間、③研究機関名、④研究者名、⑤配分額、⑥成果報告(特許一覧、成果論文一覧含む。)、⑦研究開発タグ、等 ※「研究開発タグ」とは、研究の性格や対象疾患など、AMEDが特定の視点から俯瞰や抽出することを目的に各研究開発課題に付加したものであり、AMEDfindの特長と言えます。
プレスリリース NCNPの医師・研究者らが新たな神経難病 “NINJA” の概念を提唱 リンパ球解析と拡散テンソル解析により、身体表現性障害とされてきた一群から、多発性硬化症に類似した免疫介在性神経疾患を同定 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:水澤英洋)神経研究所(所長:和田圭司)免疫研究部の竹脇大貴 研究生(前・病院 神経内科レジデント)、山村隆 神経研究所特任研究部長・多発性硬化症センター長、病院 神経内科の林幼偉医師、病院 放射線診療部の佐藤典子部長らの研究グループは、多発性硬化症(MS; multiple sclerosis)に類似する臨床経過があり、多くの症例で血液浄化療法が有効でありながら、通常撮像法の脳・脊髄MRIで異常を認めないために、診断が未確定であった11例を詳細に解析しました。その結果、末梢血液中のB細胞に異常を認め、広
Spontaneous intracranial hypotension is diagnosed by a combination of lipocalin-type prostaglandin D synthase and brain-type transferrin in cerebrospinal fluid (脳脊髄液漏出症は脳脊髄液中のリポカリン型プロスタグランディンD合成酵素と“脳型”トランスフェリン・マーカーの組み合わせにより診断される) 脳脊髄液漏出症/脳脊髄液減少症は、脳周囲に存在する体液(脳脊髄液)が漏出し、頭痛など多彩な症状を示す疾患ですが、この新しい診断マーカーを脳脊髄液中に複数見出しました。 見出されたマーカーの2つを組み合わせると高い精度で診断が可能となりました(見逃しが5%以下)。 本疾患の診断には髄液腔に放射性アイソトープを注射し、その漏出・消失を診断に利
プレスリリース 世界初!胃酸分泌を担う胃プロトンポンプの構造を解明―胃酸抑制剤結合構造と強酸に対してプロトンを吐き出す仕組み― 名古屋大学細胞生理学研究センター/大学院創薬科学研究科の 阿部 一啓 准教授、藤吉 好則 客員教授らの研究グループは、消化にとって重要な胃酸分泌を担う(“酸”を胃の中に汲み出す)胃プロトンポンプの構造を原子レベルで解明することに成功しました。 今回、明らかになった構造は、現在、医療用に用いられている胃酸抑制剤(vonoprazan、商品名:タケキャブ®)との複合体構造であり、既存の薬剤の改良および新規薬剤開発のためのテンプレートとなることが期待されます。また、ヒトの体内において、他に類を見ない胃の強酸性環境が、どのような仕組みで作り出されているのかを説明する重要な発見がなされました。 この研究成果は、平成30年4月5日付(日本時間午前2時)英国科学雑誌「Natur
公募情報 AMEDにおける研究開発データの取扱いに関する基本方針、AMED研究データ利活用に係るガイドライン、データマネジメントプラン 令和5年10月16日 令和5年9月の本ガイドラインの改訂により、令和6年4月1日から、本ガイドラインとゲノム医療実現のためのデータシェアリングポリシーが一体化※1します。 令和6年4月以降に締結する全ての委託研究開発契約および補助事業は、本ガイドラインVer.2.1(新版)が適用対象※2となりますので、ご注意ください。 ※1:従来の「ゲノム医療実現のためのデータシェアリングポリシー」は、本ガイドラインの【ゲノム研究関連補足事項】として位置づけられました。 ※2:令和5年度予算を財源とする公募にはガイドラインVer.2.0(旧版)、令和6年度以降の予算を財源とする公募にはガイドラインVer.2.1(新版)を適用します。 医療分野において研究開発の成果として生
プレスリリース 難治性がんに腫瘍抑制効果を示すマイクロRNAを同定 ―マイクロRNAを用いた抗がん核酸薬による新規がん治療戦略への期待― 1,090種類のマイクロRNAを搭載したマイクロRNAライブラリーの機能的スクリーニングにより、強力な抗腫瘍効果をもつマイクロRNA(miR-3140)を同定しました。 miR-3140は、がん遺伝子として知られているBRD4やEGFRを制御することで、多種のがん細胞増殖を抑制することを見出しました。 miR-3140はBRD4-NUT融合遺伝子を抑制することで、難治性がんのNUT Midline Carcinomaへも抗腫瘍効果を発揮することがわかりました。 miR-3140の投与による、新規核酸抗がん薬開発への応用が期待できます。 概要 東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野の玄泰行助教、村松智輝助教、稲澤譲治教授と大学院医歯学総合研究科
プレスリリース 固形がんに対して極めて治療効果の高い免疫機能調整型次世代キメラ抗原受容体発現T細胞『Prime CAR-T細胞』の開発 キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T細胞)療法は、がん免疫療法のブレイクスルーの一つとして近年高い注目を集めています。しかしCAR-T細胞療法は血液がんには著明な治療効果を発揮する一方で、がんの多くを占める固形がんに対しては効果が得られていない、という課題が残っています。 山口大学大学院医学系研究科・免疫学講座の玉田耕治教授らの研究グループは、免疫機能をコントロールする能力を付与した次世代CAR-T細胞の開発に取り組んでおり、今回の研究では、IL-7と呼ばれるサイトカインとCCL19と呼ばれるケモカインの両方を同時に産生する能力を有するCAR-T細胞(論文中では「7×19 CAR-T細胞」と記載)を新規に開発しました。 7×19 CAR-T細胞は、IL-
骨の無機成分(炭酸アパタイト)と同じ組成の人工骨を世界で初めて開発 歯科用インプラントの周囲を含む領域でも使用可能な人工骨として国内で初めて薬事承認 国内の3医療機関で治験を実施し、有効性及び安全性を確認 この成果によって、歯科用インプラント治療における患者負担の軽減、適応症例の拡大が期待される 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の医療分野研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)において、株式会社ジーシー(開発管理責任者:熊谷知弘研究所所長)、国立大学法人 九州大学(代表研究者:石川邦夫教授)らは世界で初めてとなる骨の無機成分(低結晶性炭酸アパタイト)と同組成の人工骨「ジーシー サイトランス グラニュール」を開発し、この度、国内では初めて歯科用インプラントの周囲を含む領域でも使用可能な人工骨として薬事承認(2017年12月14日承認)されました。 こ
プレスリリース 1細胞から多種多様なRNAのふるまいを計測―1細胞完全長トータルRNAシーケンス法の開発に成功― 理化学研究所(理研)情報基盤センター バイオインフォマティクス研究開発ユニットの林哲太郎センター研究員、尾崎遼基礎科学特別研究員、二階堂愛ユニットリーダーらの研究チーム※は、これまで検出が難しかった多様なRNA[1]の発現量と完全長を1細胞で計測できる「1細胞完全長トータルRNAシーケンス法『RamDA-seq』[2]」を開発しました。 細胞の多様性は、ゲノム[1]にコードされた数万の遺伝子[1]領域から転写されるRNAの種類や量によって決まります。そのため、一つ一つの細胞の中に存在するRNAの種類と量が分かれば、どの遺伝子がどのくらい働いているかが分かり、細胞や臓器の状態・機能をより深く理解できます。1細胞に含まれるRNAの種類と量を網羅的に計測する技術は、「1細胞RNAシー
狩野 方伸(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 神経生理学分野 教授/国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN) 副拠点長) 上阪 直史(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 神経生理学分野 助教) 生後発達期のマウスの小脳において、認知症関連遺伝子グラニュリンが不要な神経結合(シナプス)の除去を遅らせるとともに、必要なシナプスを強めることが明らかになりました。グラニュリンが老年期の脳だけでなく、発達期の脳においても重要な働きをしている点に、この発見の新規性があります。 グラニュリンのタンパク質であるプログラニュリンはシナプス後部の神経細胞であるプルキンエ細胞から放出され、シナプス前部の登上線維に存在するSort1受容体に作用して、シナプス刈り込みを調節することが明らかになりました。 プログラニュリンが発達期においてシナプスの要不要を選別するとい
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