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佐藤 佳(東京大学医科学研究所 附属感染症国際研究センター システムウイルス学分野 准教授) ※研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan(G2P-Japan)」(注1)メンバー 佐藤 佳(東京大学医科学研究所 附属感染症国際研究センター システムウイルス学分野 准教授) 本園 千尋(熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター 感染予防部門感染免疫学分野 講師) 中川 草(東海大学 医学部医学科 基礎医学系分子生命科学 講師) 齊藤 暁(宮崎大学 農学部獣医学科 獣医微生物学研究室 准教授) 池田 輝政(熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター 国際先端研究部門分子ウイルス・遺伝学分野分野 准教授) 上野 貴将(熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター 感染予防部門感染免疫学分野 教授) 新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(注2)の感染
プレスリリース うつ病の重症度、および「死にたい気持ち(自殺念慮)」に関連する血中代謝物を同定―うつ病の客観的診断法開発への応用に期待― 国立大学法人九州大学 国立大学法人大阪大学 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 うつ病は、抑うつ気分(気分の落ち込み)、意欲低下(喜びや意欲の喪失)に加えて、罪悪感、自殺念慮(死にたい気持ち)など様々な症状を呈し、自殺に至る危険が高い精神疾患で、重症度の評価は不可欠です。従来、本人の主観的な訴えに基づいた専門家による面接等での重症度評価が一般的でした。今回、日本医療研究開発機構(AMED)・障害者対策総合研究開発事業の支援により、九州大学大学院医学研究院の神庭重信教授(精神医学分野)、加藤隆弘特任准教授(先端融合医療レドックスナビ研究拠点)、康東天教授(臨床検査医学)、瀬戸山大樹助教(同上)、大阪大学大学
通常の培養で使用する高価なウシ血清成分やアルブミンの代わりに液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)を用いることで、安価に細胞老化を抑制した造血幹細胞の増幅が可能になった。 マウス造血幹細胞を用いた実験により、1個の造血幹細胞を得ることができれば複数の個体へ造血幹細胞移植が可能であることがわかった。 本発見は、ヒト造血幹細胞にも応用可能であると期待され、おもに小児の血液疾患に対して移植処置の合併症リスクを軽減した安全な造血幹細胞移植が提供できるとともに、幹細胞治療や再生医療への応用や医療コストの軽減に期待される。 東京大学医科学研究所の山崎 聡 特任准教授(幹細胞生物学分野)を中心とした研究チーム(スタンフォード大学と理化学研究所との共同研究チーム)は、マウスの造血幹細胞(注1)を用いた研究から、細胞培養でウシ血清成分や精製アルブミン(注2)さらには組み換えアルブミンが造血幹細
プレスリリース 新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見―COVID-19の重症化に関与する可能性― 新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見した。 感染増強抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の特定の部位に結合すると、抗体が直接スパイクタンパク質の構造変化を引き起こし、その結果、新型コロナウイルスの感染性が高くなることが判明した。 感染増強抗体は中和抗体の感染を防ぐ作用を減弱させることが判明した。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者では、感染増強抗体の高い産生が認められた。また、非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。 感染増強抗体の産生を解析することで、重症化しやすい人を検査できる可能性がある。また、本研究成果は、感染増強抗体の産生を誘導しない
神経膠腫(こうしゅ)(グリオーマ)は、原発性脳腫瘍のおよそ4分の1を占め、代表的な悪性脳腫瘍です。神経膠腫は悪性度に従って4段階に分けられ、悪性度の高い2つの段階のもの(悪性度3と4)を悪性神経膠腫と呼びます。神経膠腫の中で最も頻度が高く、また最も悪性度の高いのが膠芽腫(グリオブラストーマ)です。手術をしてから放射線治療と化学療法を行っても、生存期間中央値(いわゆる平均余命)は診断から18カ月、5年生存率は10%程度で、治癒は極めて困難とされます。特に、最初の手術で全摘出できず放射線治療後にも腫瘍が残っている場合や再発した場合は、進行が早く有効な手段もないことから、G47∆のような、全く新しい機序による治療手段の開発が待ち望まれています。 がんのウイルス療法とは、がん細胞のみで増えることができるウイルスを感染させ、ウイルスが直接がん細胞を破壊する治療法です。ウイルス療法では、遺伝子工学技術
プレスリリース 自閉スペクトラム症と統合失調症:2つの精神疾患における発症メカニズムのオーバーラップを発見!―ゲノム医療への展開に期待― 名古屋大学大学院医学系研究科(研究科長・門松 健治)精神医学の尾崎 紀夫(おざき のりお)教授、同大高等研究院(院長・周藤 芳幸)の久島 周(くしま いたる)特任助教らの研究グループは、国内の研究機関と共同で、自閉スペクトラム症(ASD※1)と統合失調症※2の患者を対象にゲノムコピー数変異(copy number variation;CNV※3)を全ゲノムで解析した結果、発症に関与する病的意義をもつCNV(病的CNV)と生物学的なメカニズムに関して、両疾患に重複(オーバーラップ)する部分が存在することを明らかにしました。 ASDと統合失調症は、精神症状による精神医学的な診断基準により、異なる疾患として区別されていますが、最近の疫学研究からは、両疾患の病因
液体のりの主成分であるポリビニルアルコールを中性子捕捉療法用のホウ素化合物に加え、治療効果を大幅に向上。 マウスの皮下腫瘍に対する治療効果はほぼ根治に近いレベルを実現。 臨床応用を目指し、ステラファーマ株式会社の協力を得て研究を推進。 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の野本貴大助教と西山伸宏教授(川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター主幹研究員兼任)の研究グループは、液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(用語1)を中性子捕捉療法用のホウ素化合物(ボロノフェニルアラニン=BPA、用語2)に加えるだけで、その治療効果を大幅に向上できることを発見し、マウスの皮下腫瘍をほぼ消失させることに成功しました。 BPAはがんに選択的に集積することができる優れたホウ素化合物ですが、がんに長期的に留まることができず、その滞留性を向上させることが強く望まれていました。野本助教
双極性障害とうつ病の脳体積の差異を検討した、わが国初の多施設共同MRI研究です。 感情や思考に深く関係する前頭葉の2つの部位(背外側前頭皮質、前帯状皮質)が、双極性障害の方がうつ病より小さいことを見いだしました。 この2つの疾患のうつ状態は症状からは診断が難しいのですが、さらにこうした研究が発展すれば、頭部MRI検査で客観的な診断が可能となることが期待されます。これらの部位をターゲットにした新たな治療法の開発のヒントになることが期待されます。 山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座の松尾幸治准教授、原田健一郎助教、山形弘隆講師、渡邉義文特命教授らの共同研究グループ*は、日常診療で使用するMRI(エムアールアイ)を用いて脳の画像を撮り、多数の双極性障害(躁うつ病)とうつ病の患者さんの脳の体積を計測したところ、双極性障害の患者さんはうつ病の患者さんと比べて、前頭葉の一部である背外側前頭
「3つのLIFE」を大切にした 医療分野の研究成果を一刻も早く実用化し、 患者さんやご家族のもとにお届けすること。 理事長あいさつ 生物画像と統計解析について、 過去の不正例や不適切な データ処理例を紹介するとともに、 適切なデータ処理について 解説するセミナーを開催します。 開催案内ページへ 米国NCI-Early Detection Research Network(EDRN)と連携し、 がんの早期診断技術の開発とそれにかかる 研究の国際的な交流を推進するため のワークショップを開催します。 開催案内ページへ
プレスリリース 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の新たな免疫バイオマーカーの発見―B細胞受容体レパトア解析に基づく成果― 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所免疫研究部の佐藤和貴郎室長、山村隆部長らの研究グループは、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の新たな免疫異常を発見し、それが診断に有用な血液診断マーカーとなりうることを発見しました。 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は、年余にわたる強い疲労感や脱力、記憶や注意、思考の障害、その他様々な症状のために日常生活を送ることが困難となる原因不明の慢性疾患ですが、血液検査や脳画像検査で異常がでないために診断が難しく、医学研究、治療法の開発が中々進まないというのが現状です1)。しかし近年、脳内炎症を示す研究論文や免疫治療の有効性を示唆する報告が発表されたことを受け、世界的にME/CFSの研究が活性化し、注目さ
実験では、高い確信度にかかわる脳活動パターンを誘導することで確信度を上げることを狙いとしたDecNef訓練と、低い確信度にかかわる脳活動パターンを誘導することで確信度を下げることを狙いとした訓練の両方を、同一の被験者について、それぞれ二日間ずつ行いました。二種類のDecNef訓練の前後に心理実験を行い、狙った方向に確信度を変容できたかどうかを検討しました。実験には、10名の被験者が参加しました。 確信度を上げることを狙いとしたDecNef訓練では、「高い確信度」にかかわる脳活動を被験者が誘導できたときに報酬が与えられ、一方、確信度を下げることを狙いとしたDecNef訓練では、「低い確信度」にかかわる脳活動を被験者が誘導できたときに報酬が与えられました。DecNef訓練中の脳活動が、どのくらい「高い確信度」または「低い確信度」にかかわるのかをリアルタイムに評価するために、DecNef訓練に先
プレスリリース 細胞内タンパク質輸送の異常が記憶・学習等の 脳高次機能に障害を与える分子メカニズムを発見 国立大学法人大阪大学 国立大学法人東京大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 本研究成果のポイント 統合失調症等の精神疾患では、シナプス機能の異常が指摘されているものの、詳しい分子メカニズムは不明な点が多く残されていた 細胞内タンパク質輸送を介したシナプス※1機能調節のメカニズムとともに、細胞内タンパク質輸送の異常が記憶・学習等の脳高次機能に障害を与えることを発見した 本研究成果をもとに、細胞内タンパク質輸送を標的とした創薬研究により、従来の治療薬では充分に治療されなかった患者や、副作用に苦しんでいた患者の新たな治療法が見いだされることが将来的に期待される 大阪大学大学院薬学研究科の中澤敬信特任准教授、東京大学大学院医学系研究科の狩野方伸教授、大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋
プレスリリース ねらった遺伝子のスイッチをオンにする技術を開発―CRISPR/Casゲノム編集を応用したエピゲノム操作法― 国立大学法人群馬大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 本研究成果のポイント これまで、特定の遺伝子のみのスイッチを効率的にオンにすること(DNA脱メチル化)はできなかった。 CRISPR/Casゲノム編集を応用し、ねらった遺伝子のみのスイッチを効率的にオンにする技術を開発した。 本技術は、遺伝子のスイッチ異常により起こる疾患の治療、再生医療に利用可能。 DNAのメチル化*1と脱メチル化は、遺伝子の発現にかかわるスイッチ(エピゲノム*2と定義されています)のひとつです。例えば、がんの増殖を抑える遺伝子のスイッチがオフになることで正常な細胞ががん細胞に変化することや、iPS細胞*3作製過程では特定の遺伝子(Oct-4)のスイッチをオンにする必要のあることが知られてい
プレスリリース 世界初 自閉スペクトラム症へのオキシトシン経鼻スプレーの治療効果を検証しました 浜松医科大学精神医学講座、山末英典教授(前東京大学准教授)は、金沢大学(責任医師:棟居俊夫前特任教授)、名古屋大学(責任医師:岡田俊准教授)、福井大学(責任医師:小坂浩隆教授)との共同研究チームにより、医師主導臨床試験(※1)を行って、自閉スペクトラム症(※2)における対人コミュニケーションの障害に対する初の治療薬として期待されるオキシトシン(※3)経鼻スプレーの有効性と安全性を世界で最初に検証しました。 自閉スペクトラム症は、表情や声色を活用して相手の気持ちを汲み取ることが難しいといった対人コミュニケーションの障害と、興味や関心が偏りやすく同じ行動を繰り返しやすいという常同行動と限定的興味を主な症状とし、一般人口の100人に1人以上で認められる代表的な発達障害ですが、その治療法は確立されていま
神戸大学医学研究科の古屋敷智之教授、北岡志保助教らの研究グループは、京都大学医学研究科の成宮周特任教授らとの共同研究により、ストレスによる抑うつの誘導に自然免疫系による脳内炎症が重要であることを発見しました。本研究成果は、うつ病の病態に脳内炎症による神経細胞の機能変化が重要であることを示唆しており、自然免疫分子を標的とした新たな抗うつ薬の開発につながる可能性を提示しています。この研究成果は、7月20日(日本時間)に米国学術雑誌「Neuron」にオンライン掲載される予定です。 うつ病と炎症との関連が示唆されてきたが、因果関係には不明な点が多かった。 うつ病の動物モデルである反復社会挫折ストレスモデルを用い、このストレスが自然免疫受容体であるTLR2/4を介して内側前頭前皮質用語説明1の炎症担当細胞であるミクログリア用語説明2を活性化し、炎症性サイトカイン用語説明3であるIL-1αとTNFαの
創薬企画・評価課 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の研究開発課題について 中華人民共和国で令和元年12月に初めて報告され、その流行が世界各国へ拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、速やかな研究開発が必要な状況にあります。 この社会的緊急性に鑑み、政府全体の取組の一部として、AMEDは以下の通り研究開発課題を支援することを決定しました。 (1)診断法開発 開始年度 研究開発代表者 所属機関・役職 研究開発課題名 研究概要
プレスリリース 慢性活動性EBウイルス感染症の原因と、身近なウイルスががんを引き起こす仕組みを解明 名古屋大学医学部附属病院(病院長・石黒 直樹)先端医療開発部の 奥野 友介(おくの ゆうすけ)特任講師、同大学大学院医学系研究科(研究科長・門松 健治)ウイルス学の 木村 宏(きむら ひろし)教授、藤田医科大学ウイルス・寄生虫学の 村田 貴之(むらた たかゆき)教授、京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学の 小川 誠司(おがわ せいし)教授、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの 宮野 悟(みやの さとる)教授らの研究グループは、原因不明の難病である慢性活動性EBウイルス感染症※1,2の遺伝子解析※3を行い、その原因を解明しました。その過程で、ほとんどの人には感染しても大きな害のないEBウイルスが、ごく一部の人には血液がんを引き起こしてしまう仕組みが明らかになりました。本研究成果は、英国時
プレスリリース ヒトiPS細胞のエピジェネティクス状態が血液細胞への分化能の指標となる 京都大学iPS細胞研究所(CiRA) 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) ポイント ヒトiPS細胞やES細胞のIGF2注1の発現量が多いほど、造血前駆細胞注2への初期分化能が高い。 IGF2の発現は、IGF2領域の染色体構造がゆるむと高くなる。 血液細胞への成熟能は、初期化の際のDNAのメチル化注3に影響を受ける。 西澤正俊 研究員(京都大学CiRA)、高折晃史教授(京都大学血液・腫瘍内科)、吉田善紀 准教授(京都大学CiRA)らの研究グループは、35のヒトiPS細胞株、4つの胚性幹細胞(ES細胞)株を用いて、それぞれの株の血液細胞へのなりやすさについて、細胞内の遺伝子発現、DNAのメチル化状態、染色体の状態を指標に解析しました。その結果、iPS細胞やES細胞のような多能性幹細胞から造血前
外界が色褪せて見える知覚変容を生じる脳のしくみを発見 ドーパミン受容体密度が高い人ほど、色褪せて見えると錯覚している時、前頭葉と頭頂葉の神経活動が高くなる 知覚変容を伴う離人感・現実感消失症1)を生じる脳のしくみの理解と、それに基づく新たな診断や治療につながることが期待される 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫。以下「量研」という。)放射線医学総合研究所(以下「放医研という。」脳機能イメージング研究部の山田真希子チームリーダーらは、外界が色褪せて見える知覚変容により、現実味が感じられなくなる脳のしくみを発見しました。 「世界が色褪せて見える、見ているものに生命感を感じられない」などの知覚変容は、健常者においても一時的に経験されることがある感覚ですが、それが長期にわたって持続して自分自身や外界に対して現実味が感じられなくなる、離人感・現実感消失症という症状があります。
プレスリリース 血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明―新しい抗老化方法論の開発に期待― 血液循環中にあるNAD合成系酵素eNAMPT(※1)が、マウスとヒトで加齢に伴い減少すること、またマウスでは血液中のeNAMPT量が個々の個体の余命と強い正の相関を示すことを明らかにしました。 遺伝学的に血液循環中のeNAMPT量を保持したマウス(ANKIマウス)を作製したところ、老齢になって様々な臓器・組織のNAD量が高く保たれ、多彩な抗老化形質を示すことを明らかにしました。 eNAMPTは細胞外小胞(※2)に内包された形で血液中を巡り、標的臓器・組織で細胞質に送り込まれて、NAD合成を賦活化することを示しました。 若齢個体から精製したeNAMPT内包EVは、老齢個体に投与することで、その身体的機能を活性化させ、寿命を延長させることができることを
プレスリリース 青年期自閉スペクトラム症への継続オキシトシンスプレーの効果は点鼻用量と遺伝的個人差の影響を受ける 国立大学法人福井大学 国立大学法人金沢大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 経鼻オキシトシンスプレー(注1)は、自閉スペクトラム症(注2)の社会性障害などの症状を軽減する効果があるとして近年注目されていますが、どのぐらいの量を点鼻すれば効果が得られるのか、個人差があるのかなどはよくわかっていません。 今回、福井大学では、この2つの疑問点を明らかにするために、自閉スペクトラム症がある青年期の方60名に参加いただき、ランダム化二重盲検試験(注3)を行いました。参加者には、①高用量のオキシトシンスプレー、②低用量のオキシトシンスプレー、③プラセボ(偽薬)スプレーのいずれかを12週間にわたって点鼻していただきました。その結果、男性参加者では、オキシトシン点鼻の実際使用量が多い方が
プレスリリース 顔の好みを好き・嫌い両方向に変化させるニューロフィードバック技術を開発 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) ブラウン大学認知言語心理学科 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 本研究成果のポイント 従来のヒト脳研究では、異なる脳領域がそれぞれ別の認知機能に関わるとされてきた。 本研究では、最先端のニューロフィードバック技術(Decoded Neurofeedback, DecNef)を用い、単一の脳領域内の異なる活動パターンが、それぞれ異なる認知機能の変化を引き起こすことを証明した。 具体的には、高次の脳領域(帯状皮質)にDecNefを適用し、重要な社会認知機能である顔の好みを、好き・嫌い両方向に変化させることに世界で初めて成功した。 本成果は、帯状皮質が好き・嫌いという異なる認知機能の両方に関わることを意味する。 本研究の過程でDecNefの高度化に
第6回日本医療研究開発大賞の 「AMED理事長賞」受賞者の皆さんと 三島理事長の座談会の様子をお届けします! 受賞者の皆さんからは、 研究テーマについてやご苦労話、 あんな話やこんな話も…!? ぜひご覧ください! 詳細はこちら 医薬品等規制調和・評価研究事業 令和5年度 公開シンポジウム レギュラトリーサイエンスにおける 動物試験代替法の発展 ~細胞培養技術の進化と展望~ 12月6日(水)開催です。 せひご参加ください! 詳細はこちら 医薬品プロジェクト 先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業の 成果報告会を開催します。 アカデミア発バイオ創薬最先端の 研究成果を報告します。 会場ではポスター発表も予定されています。 皆様のご来場、 ご参加をお待ちしております。 詳細はこちら 第2回AMED社会共創EXPOでは、 2つのオープンダイアローグ 「AIは私たちの医療を変えるのか? ~AIと共創する
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科先端血液検査学分野の新井文子准教授の研究チームは、国立成育医療研究センター高度感染症診断部の今留謙一統括部長との共同研究で、稀な疾患である「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」患者さんのEBウイルスに感染したT細胞(※1)とNK細胞(※1)で、転写因子STAT3が恒常的に活性化していること、チロシンキナーゼJAKの阻害剤でその活性化を抑制するとそれらの細胞の生存とサイトカイン産生が抑制されることをつきとめました。この研究は日本医療研究開発機構の難治性疾患実用化研究事業「慢性活動性EBウイルス感染症を対象としたJAK1/2阻害剤ルキソリチニブの医師主導治験」の支援、ならびに松来未祐さん追悼イベント「39!未祐ちゃん」からのご寄付のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Oncotargetに、2018年7月24日(米国東部時間)にオン
プレスリリース NCNPの医師・研究者らが新たな神経難病 “NINJA” の概念を提唱 リンパ球解析と拡散テンソル解析により、身体表現性障害とされてきた一群から、多発性硬化症に類似した免疫介在性神経疾患を同定 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:水澤英洋)神経研究所(所長:和田圭司)免疫研究部の竹脇大貴 研究生(前・病院 神経内科レジデント)、山村隆 神経研究所特任研究部長・多発性硬化症センター長、病院 神経内科の林幼偉医師、病院 放射線診療部の佐藤典子部長らの研究グループは、多発性硬化症(MS; multiple sclerosis)に類似する臨床経過があり、多くの症例で血液浄化療法が有効でありながら、通常撮像法の脳・脊髄MRIで異常を認めないために、診断が未確定であった11例を詳細に解析しました。その結果、末梢血液中のB細胞に異常を認め、広
加齢や肥満などの代謝ストレスによって、生活習慣病やアルツハイマー病などの加齢関連疾患が発症・進展することが知られていますが、その仕組みはよくわかっていません。研究グループではこれまで20年以上にわたって加齢関連疾患の発症メカニズムについて研究を進め、加齢やストレスによって組織に老化細胞が蓄積し、それによって惹起される慢性炎症が、加齢関連疾患の発症・進展に関わっていることを明らかにしてきました。さらに最近、蓄積した老化細胞を除去(セノリシス*5)することで、加齢関連疾患における病的な老化形質を改善しうることが示されています。しかしながら、これまで報告されている老化細胞除去薬は、抗がん剤として使用されているものが多く、副作用の懸念がありました。そこで研究グループは、より老化細胞に選択的に作用し、副作用の少ない治療法の開発を目指して研究を行いました。 本研究ではまず、老化細胞に特異的に発現してい
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