サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
コーヒー沼
www.gsis.kumamoto-u.ac.jp
※ブルームの弟子のダーベが1971年夏スウェーデンで開かれた「カリキュラム改革に関する国際セミナー」においてわれわれに示したもの。 出典:梶田叡一(1983)「教育評価」有斐閣、表3-1、p112(英語は同書などから加筆) ブルームの分類学として結実したのは、当初、試験問題を分類して互いのコミュニケーションの円滑化を図る目的のプロジェクトではあったが、この分類体系は、教育内容を体系化し、一人ひとりが何をどこまで達成したかを調べて学習を支援しようとする試み(完全習得学習における形成テストの作成)にも有効であった。アメリカのみならず、数多くの言語に翻訳されて世界に広まり、デファクトスタンダードとなった。日本においても、ブルームのタキソノミーを紹介した2冊の訳本などが公刊されており、「教育評価法ハンドブック」の第14章には、タキソノミー(要約版)が邦訳されている。ということで、どこかで聞いたこと
◆ ポートフォリオ(教育評価の専門用語) ◆ ポートフォリオとは、書類入れやファイルを意味する言葉である。総合的な学習の評価方法として、近年注目されている外来語である。ポートフォリオ評価は、たとえば「学習活動において児童生徒が作成した作文、レポート、作品、テスト、活動の様子が分かる写真やVTRなどをファイルに入れて保存する方法」(グロワード,1999,p.8)と定義されている。 ポートフォリオ評価は、単なる記録ではなく評価なので、学習の過程で創出されたものすべてを保存するのではないとの考え方が一般的である。すなわち、残す意味があるものを選んで子ども自身の目の前でファイルすることを通して、1)子どもが達成したことが何であるかを子ども自身に明確に伝え、2)どうしてそれが高く評価されることなのかをわからせ、3)子どもの達成感や自尊心、あるいは自己効力感を高め、そして4)次の課題が何であるかを示し
◆ジグソー法 ◆ ジグソー法:デザイン実験アプローチで洗練された教育手法 ジグソー法とは、協同学習を促すためにアロンソンによって編み出された方法である。1つの長い文章を3つの部分に切って、それぞれを3人グループの1人ずつが受け持って勉強する。それを持ち寄って互いに自分が勉強したところを紹介しあって、ジグソーパズルを解くように全体像を協力して浮かび上がらせる手法。ジグソー法は、最近日本でもさまざまな研修に取り入れられている。文章の断片の代わりに互いに異なる事例を勉強したあとで、自分が勉強した事例のグループの代表選手として他の事例を勉強した代表選手と一緒にジグソーグループを編成し、相互の共通性や相違点を比較検討する。それぞれ自分の勉強した事例については自分しか詳しく知っている者がいないので、他のメンバーに教える必然性が生じるところがミソだ。分担する題材やグループ編成の方法などによってさまざまな
教育システム情報学会誌22巻1号(2005年1月発行予定)解説原稿(鈴木克明) 〔解説〕 教育・学習のモデルとICT利用の展望:教授設計理論の視座から Current Trends of Instructional Design Theories and Models for ICT Utilization 岩手県立大学 鈴木 克明 Katsuaki SUZUKI Iwate Prefectural University 1.はじめに:モデルの実践的価値 本論文は、学習・教育のモデルに関する最近の動向を教育工学(とりわけ教授設計理論[Instructional Design Theory])の立場から概観し、教育システムの構築に際して参照すべき情報があることを紹介するものである。学習についてのモデル(学習科学)については、本誌21巻第3号に解説・論文特集「学習科学と学習/教育支援システム」
◆正統的周辺参加と足場づくり ◆ 正統的周辺参加(LPP:Legitimate peripheral participation)とは、「社会的な実践共同体への参加の度合いを増すこと」が学習であると捉える考え方。レイヴとウェンガーによる「状況に埋め込まれた学習」の翻訳とともに日本でも活発に議論が行われるようになってきた。「正統的周辺参加」論は、学校以前からの徒弟制において、熟達者から新入りに技が伝承していく様子を観察した研究がもとになっている。最初は下っ端の仕事をしながら、より熟達している人がこなしているより重要な仕事を見よう見真似で覚えていく。徐々に「周辺的」な位置から「中心的」な役割を果たすようになっていく姿を「学習」と捉え、下っ端であってもその共同体の「正規メンバー(=正統的)」であり、周辺部分から徐々に参加度を増していく、という意味で「正統的周辺参加」論と名づけた。 ブラウンらは、
◆プログラム学習の5原則 ◆ プログラム学習の研究から、表6-1に掲げる5つの原理が提唱された。行動主義心理学では、整えられた条件の中でどのぐらいの数だけ反応練習をしたかが学習効果を規定していると考えている。正しい反応には必ずそれを「強化」するためのフィードバックが与えられるべきであり、その学習のプロセスを保障するためには個別学習が基本となると考えた。これが下記の5原則の1~4番目に現れている。最後の「学習者検証の原理」は、行動主義心理学が教育学の実証的アプローチ重視に果たした最大の貢献であると筆者が考える視点である。この視点は、現在でもIDプロセスにおける「形成的評価」ないしは、「フィードバックと改善」の考え方に継承されている。
鈴木克明(1995)『放送利用からの授業デザイナー入門〜若い先生へのメッセージ〜』財団法人 日本放送教育協会 詳細目次 まえがき 序 章 助っ人としての放送 1 放送番組を使わないのは「もったいない」〜助っ人としての放送〜 4 2 「助っ人」の存在をどう生かすか〜ライバルとしての放送〜 5 3 本書から何を得るか〜教師としての力量をつける放送教育〜 6 第1章 個人差への対応を整理する枠組み はじめに キャロルの時間モデル 14 1 キャロルの時間モデルとの出会い 14 2 成績の差はどこから来るのか〜能力差から時間差へのパラダイムシフト〜 16 3 学習に必要な時間を左右する要因 18 ⑴課題への適性 ⑵授業の質 ⑶授業理解力 4 学習に費やされる時間を左右する要因 20 ⑴学習機会(許容された学習時間) ⑵学習持続力 5 個人差への対応を整理する 21 6 自分の人生設計ができる
◆ スキーマ理論 ◆ スキーマ(Schema)とは、知識を構成するモジュールとして仮定される心理学的なモデルのことを指す。その昔、発達心理学者ピアジェによって概念化されたシェマ(Schema)にさかのぼることができる用語であるが、認知心理学の発達とともに再吟味されるようになり、1980年代からの研究に大きな影響を与えた。IT用語としてデータベースの管理方式を指す術語として同じ言葉(スキーマ)が使われるが、これとは似て非なるものである。非なるものではあるが、スロット構造をもったり、スロットに入る事例(インスタンス)があったり、インスタンスにはデフォルト(何も指定しないときに入る値)がある。また、スキーマ自体が入れ子構造になって属性が継承されるなど、非なるが似ているものでもある。同じ言葉が異なる文脈で用いられている、と思った方がイメージしやすい人もいるかもしれない。 スキーマは、ヒトが情報を理
◆ ルーブリック ◆ ルーブリック(Rubric)とは、レベルの目安を数段階に分けて記述して、達成度を判断する基準を示すものである。学習結果のパフォーマンスレベルの目安を数段階に分けて記述して、学習の達成度を判断する基準を示す教育評価法として盛んに用いられるようになった。これまでの評価法は客観テストによるものが主流を占めていたが、知識・理解はそれで判断できたとしても、いわゆるパフォーマンス系(思考・判断、スキルなど)の評価は難しい。ポートフォリオ評価などでルーブリックを用いて予め「評価軸」を示しておき、「何が評価されることがらなのか」についての情報を共有するねらいもある。 Roblyer&Ekhaml(2000)が提案している遠隔教育の双方向性ルーブリックをPDFファイルで示す。このルーブリックでは、遠隔教育において双方向性がどのような観点から重要かについて、関連資料を参考にして、(1)社
鈴木克明(すずきかつあき) Vita in English 研究業績一覧へ 勤務先:熊本大学 大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻(博士前期・後期課程) 鈴木研究室 E-mail: ksuzuki@kumamoto-u.ac.jp(2006年4月1日から) 前勤務先:岩手県立大学ソフトウェア情報学部 社会情報システム学講座(鈴木研究室):移植先 E-mail: ksuzuki@soft.iwate-pu.ac.jp(2006年4月末までで転送期間が終了しました) ---略歴--- 1959年1月20日、千葉県・市川市に生まれる 市川市立冨貴島小学校・市川市立第五中学校・千葉県立国府台高等学校 卒業 1981年国際基督教大学教養学部(教育学科)卒業 同大学大学院修士課程を経て 米国フロリダ州立大学大学院教育学研究科博士課程修了(1987「最優秀大学院生賞」・1997「優秀同窓生賞」受
担当教員: 鈴木克明、渡邊あや 開講年次: 1年前期 後続科目: eラーニング実践演習I、特別研究I 概要: 教育学の視点からeラーニング実践を点検するための基礎を培う。 教員免許課程における教育原理・教育方法論・教育心理学のエッセンスと教授設計理論の基礎について短期間でカバーできる。教育学の基礎知識が不足している入学生のための補講的基礎科目。 注記: この科目は、2008年度からはカリキュラム改訂により「自由科目」となりましたので、修了要件の単位としてはカウントされません。ただし、上記の「後続科目」を受講するための要件になりますので、履修免除者以外は、1年後期開始前には完了しておく必要があります。ご注意ください。 履修上のアドバイス: 過年度の受講生からの感想として4ブロックはとっつきにくかったとの意見が寄せられています。1ブロック終了後は、2・3・4ブロックのどれから学習を進めても構い
お知らせ 2018.10.01平成30年度熊本大学公開講座「インストラクショナルデザイン入門編/応用編」の申込受付は終了いたしました。たくさんのお申込をありがとうございました。 お知らせ 2018.09.21熊本大学大学院教授システム学専攻では、オープンスクール(入科相談会)を開催いたします。 日時:2018年11月11日(日)13:00-15:00 会場:東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター5階(東京都港区芝浦3-3-6) 定員:30名(先着順) 詳細と申込方法については、こちら セミナー 2018.08.30第31回eラーニング連続セミナーが下記の通り開催されます。 日時:2018年9月11日(火)16:00-17:00 会場:くすの木会館レセプションルーム(熊本大学黒髪北キャンパス内) 講師:Prof. Marcy Driscoll(アメリカ・フロリダ州立大学 教育学部教授
熊本大学大学院社会文化科学教育部 教授システム学専攻 本専攻ではフルeラーニングで 教育設計に関するスキルや知識を学ぶことができます → 詳しくはこちら
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『熊本大学大学院社会文化科学教育部 教授システム学専攻 / 教授システム学教育実践...』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く