回答 東京破壊のイメージは第二次大戦の原爆投下の根深い記憶から、というのが真っ先に思い浮かぶ理由でしょう。原子力の具現化・ゴジラがよく東京を破壊する事実がこの説を裏付けているように思います。もっと過去に例を探せば、1657年に東京ならぬ江戸で起きた大火事で町の多くが燃え落ち10万人が死亡した事例が挙げられます。 しかし、日本人の心象に根付いている破壊と再生のイメージは20世紀中盤や17世紀よりもずっと前の時代にまで遡れます。ANIMEで何度も描かれる東京の破壊・再生のイメージは古代仏教でいう「サムサラ」の考えに基づいています。これは日本語では「生死」(しょうじ)と呼ばれます。 生死とは、生と死と再生は何度も輪廻するという思想です。西洋では「リインカネーション」として知られる死生観です。生けるものたちは生きている限り苦しみからは逃れられず、すべての生けるものと調和できるようもがく宿命なのだと