タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (136)

  • 新種の恐竜を発見、「衝撃的に小さな巨大恐竜」ティタノマキア

    6700万年前、南米のパタゴニア中部に生息していたと思われる新種のティタノサウルス類の復元図。(ILLUSTRATION BY GABRIEL DÍAZ YANTÉN) 南米のパタゴニアで、新種の恐竜が見つかった。ティタノマキア・ギメネジ(Titanomachya gimenezi)という学名がつけられたこの恐竜は、長い首を持つ巨大な草恐竜ティタノサウルスの仲間だ。ただし、この恐竜は成長しても大型のウシほどの大きさにしかならない。論文は、4月10日付けで学術誌「Historical Biology」に発表された。 新種の恐竜は、アルゼンチンにあるエジディオ・フェルグリオ古生物博物館の古生物学者で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)でもあるディエゴ・ポル氏の研究チームが発見した。同氏らは、南米における恐竜時代の終焉を探る研究を行っており、それが今回の発見につながっ

    新種の恐竜を発見、「衝撃的に小さな巨大恐竜」ティタノマキア
    snowcrush
    snowcrush 2024/04/16
  • 1億6000万年前のヤツメウナギの化石を発見、口はすでに吸盤状

    1億6000万年前のヤツメウナギ(Yanliaomyzon occisor)の復元図。すでに現生種のフクロヤツメのものとよく似た吸盤状の口器を持っていた。(ILLUSTRATION BY HEMING ZHANG) 肉をらい、生き血を吸う水中の生きもの、ヤツメウナギ。その1億6000万年前の見事な化石が中国の遼寧省で発見された。ヤツメウナギには顎がなく、歯がびっしりと並んだ吸盤状の口を持ち、現生種の多くはこの口で獲物にがっちりとらいつく。発見された2体の化石は大型の絶滅種で、獲物の肉をえぐり取るための特殊な口器を備えていた。元々体の小さかったヤツメウナギが、印象深い捕者に進化していった過程を示す貴重な発見だ。論文は10月31日付けの学術誌「Nature Communications」に発表された。 カナダ自然博物館の古生物学者である宮下哲人氏は、この研究には関わっていないが、「恐竜時

    1億6000万年前のヤツメウナギの化石を発見、口はすでに吸盤状
    snowcrush
    snowcrush 2023/11/06
  • 【インタビュー】ブライアン・メイ、天体物理学博士のギタリスト

    ギタリストのブライアン・メイ氏は、芸術と科学の融合に力を入れており、クイーンのコンサートでは氏が小惑星の上に立ち、惑星に囲まれているような演出など宇宙をテーマにした特殊効果がよく使われる。(PHOTOGRAPH BY STUFISH ENTERTAINMENT ARCHITECTS) 英国ロンドンの労働者階級に生まれたブライアン・メイ少年が、最初に自作したのは望遠鏡だった。その後、エレキ・ギターも自作。物理学の学士号を取得した2日後には、バンドの一員としてピンク・フロイドの前座を務めた。1968年のことだ。 現在76歳のメイ氏は、史上最高のロック・ギタリストの一人とうたわれている。2023月10月、ロジャー・テイラー氏や故フレディ・マーキュリーと結成した伝説のバンド「クイーン」の最新メンバーとともに、再びツアーを開始した(編注:2024年2月に来日予定)。7月にはメイ氏の著書である小惑星ベ

    【インタビュー】ブライアン・メイ、天体物理学博士のギタリスト
    snowcrush
    snowcrush 2023/10/07
  • タコも夢を見ている? 人間のように睡眠が二段階あると判明

    タコも人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠に似た二段階のモードによる睡眠をとっていることを、沖縄科学技術大学院大学らの研究グループが明らかにした。二段階睡眠は哺乳類や鳥類にしか存在しないと考えられていたが、無脊椎動物にもあることが示唆されるという。タコの認知機能も人間のように複雑なのではないかと考察している。 人間は脳が活発に動いている浅い眠りのレム睡眠の間に夢を見ることが多い。ノンレム睡眠は脳の疲労を回復させるための深い眠りのことを指す。両者をバランス良く取ることで疲れが取れたり、記憶が定着したり、感情をコントロールしたりすると考えられているが、詳しい仕組みはまだ分かっていない。二段階睡眠は脊椎動物の進化のごく初期に体得されたとされ、複雑な脊椎動物の脳において睡眠中の脳の働きは生きる上で重要な役割を果たすことから、代々引き継がれたと推測されている。 沖縄科技大計算行動神経科学ユニットの

    タコも夢を見ている? 人間のように睡眠が二段階あると判明
    snowcrush
    snowcrush 2023/10/03
  • 系外惑星に生物由来の物質か、新種の海洋惑星の可能性も濃厚に

    科学データに基づいて描かれた太陽系外惑星K2-18 bのイラスト。新たな観測により、メタンや二酸化炭素など、炭素を含む分子の存在が明らかになった。こうした気体が豊富にあることとアンモニアが少ないことは、K2-18 bの大気の下には水の海があるという仮説を補強している。(ILLUSTRATION BY NASA, CSA, ESA, J. OLMSTED (STSCI), SCIENCE: N. MADHUSUDHAN (CAMBRIDGE UNIVERSITY)) 「K2-18 b」と呼ばれる遠い惑星の大気の詳細が、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)によって行われた最近の観測で明らかになった。論文は2023年9月11日に査読前の論文を投稿するサーバー「arXiv」で公開された。 ヨーロッパの研究チームによる分析からは、大気にはメタンと二酸化炭素が豊富で、アンモニアはほとんど存在して

    系外惑星に生物由来の物質か、新種の海洋惑星の可能性も濃厚に
    snowcrush
    snowcrush 2023/09/22
  • 太古の海生爬虫類の長い首は「諸刃の剣」だった、斬首の跡を発見

    海生爬虫類タニストロフェウスの椎骨の化石を調べたところ、大型捕動物に首をいちぎられていたことがわかった。(ILLUSTRATION BY ROC OLIVÉ (INSTITUT CATALÀ DE PALEONTOLOGIA MIQUEL CRUSAFONT)/FECYT) 約2億4000万年前、三畳紀の海に生息していた海生爬虫類タニストロフェウスは、細長い首の先についた小さな頭と尖った歯を使い、獲物に気づかれないように近づいて捕していた。体のほかの部分は隠れたまま首だけを出して、無防備な魚やイカを素早くべていたようだ。(参考記事:「巨大な魚竜の化石が見つかる、英国最大、1億8000万年前」) しかし、最新の研究によって、実はその首がタニストロフェウスの弱点だったと指摘された。論文は、6月20日付けで学術誌「Current Biology」に発表された。 スイスのチューリッヒ大学に

    太古の海生爬虫類の長い首は「諸刃の剣」だった、斬首の跡を発見
    snowcrush
    snowcrush 2023/07/13
  • 途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠

    2つのブラックホールがお互いの周りを回りながら近づく様子を描いた図。このときに重力波を発する。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 時間と空間が織りなす巨大な重力波が検出されたことを示す証拠が得られた。その波長は、なんと数光年から数十光年だという。新たに発表された研究によると、このような波長の重力波の存在を示す証拠が見つかったのは初めてで、最大で太陽の100億倍という質量をもつ超巨大ブラックホールどうしの合体によるものではないかと考えられている。今回の発見の詳細は、2023年6月29日付けで学術誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された一連の論文にまとめられている。 この波を観測したのは、「北米ナノヘルツ重力波観測所」(NANOGrav)の研究者グループだ。68個のパルサーと呼ばれる回転

    途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠
    snowcrush
    snowcrush 2023/07/10
  • マラソンの起源は「古代ギリシャの故事」は誤り、真相は

    紀元前490年、ペルシャに勝利したという吉報を携えてアテネに古代ギリシャの急使フィリッピデスが到着した出来事が、現代のマラソンの起源になったと伝えられている。この伝説の問題点は何か? そんな事実は存在しないことだ。(IMAGE BY SALINAS, ALBERTO VIA LOOK AND LEARN / BRIDGEMAN IMAGES) 42.195kmを走るマラソンの起源について誰かに質問したとしよう。するとおそらく、古代ギリシャの急使フィリッピデスが、ペルシャとの決戦でギリシャが勝利したことを知らせるため、マラトンの町からアテネまで約40kmを走り、その場で絶命したというエピソードを聞くことになるだろう。ギリシャは古代オリンピックに「マラソン」の競技を追加することで、フィリッピデスの働きをたたえたと伝えられている。(参考記事:「オリンピックの驚きの歴史、古代ギリシャから東京まで」

    マラソンの起源は「古代ギリシャの故事」は誤り、真相は
    snowcrush
    snowcrush 2023/06/27
    マラソンという競技名の起源は結局何なんだよ。42.195kmという距離の端数が近代にわりといい加減な理由で成立してしまったというエピソードは面白いけどタイトルは煽りすぎじゃない?
  • 土星の衛星エンケラドスからリンをついに検出、生命に必須の元素

    土星の衛星の中で6番目に大きいエンケラドスのイラスト。表面から水蒸気や氷が噴出している。(ILLUSTRATION BY TOBIAS ROETSCH, FUTURE PUBLISHING/GETTY IMAGES) 生命に必須の元素の中で最も希少なリンが、地球以外の天体の海から初めて見つかった。土星の衛星エンケラドスの表面は氷に覆われているが、この氷の割れ目から噴出した氷の粒を土星探査機カッシーニで分析したところ、ついにリンを検出したのだ。論文は2023年6月14日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。 リンは地球の土壌を肥沃にする重要な元素だが、研究チームは、エンケラドスの内部海(氷でできた地殻の下にある液体の海)には、地球の海の100倍以上の濃度でリンが存在しているかもしれないと考えている。今回の発見は、木星の4番目に大きい衛星エウロパや土星の最大の衛星タイタンなど、ほかの氷の天体

    土星の衛星エンケラドスからリンをついに検出、生命に必須の元素
    snowcrush
    snowcrush 2023/06/17
  • 新種化石を定説覆す場所で発見、大量絶滅を逃れようと大移動か

    先史時代の南アフリカに生息していた捕者イノストランケビアが、仕留めた獲物に寄ってきた小型の動物を威嚇する様子の復元図。ペルム紀末の捕者の急激な入れ替わりから、長期にわたって続いた大量絶滅の詳細が見えてきた。(ILLUSTRATION BY MATT CELESKEY) イノストランケビアは、アメリカクロクマほどの大きさで、サーベル状の犬歯をもつ単弓類(爬虫類のような特徴を持つ、哺乳類の祖先)だ。最初に見つかったのは、ロシア北部の2億5300万年以上前の岩石の中からだった。しかし、古生物学者たちは最近、ロシアから1万kmほども離れた南アフリカ共和国のカルー盆地という乾燥地帯でイノストランケビアの化石を発見した。 これほど遠い場所にたどり着いたのは、この長い牙をもつ捕者が繁栄していたからではない。むしろ、地球史上最悪の大量絶滅の混乱から逃れようとした最後のあがきだった。現在のロシアにあた

    新種化石を定説覆す場所で発見、大量絶滅を逃れようと大移動か
    snowcrush
    snowcrush 2023/06/07
  • 最も古い乗馬の証拠が見つかる、ヤムナ文化の勢力拡大に貢献か

    乗馬の描写として最初期のものは青銅器時代に登場した。画像はエジプト、サッカラのホルエムヘブの墓から出土した石灰岩のレリーフ。こうした描写は、今回ヨーロッパ南東部で新たに見つかった乗馬者と見られる人々の骨格より1500年ほど後の時代のものだ。(PHOTOGRAPH BY DEAGOSTINI, GETTY IMAGES) 歴史上最初に馬に乗った人々は、東欧の草原に暮らしていた古代の遊牧民かもしれない。彼らは馬に乗るという習慣のおかげで、ヨーロッパにおいて優位性を獲得できたのかもしれない。そんな可能性を示唆する考古学的証拠が新たに見つかり、3月3日付けで学術誌「Scientific Advances」誌に発表された。 論文によると、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの墓から出土した24体の古代の人々の骨格から、馬に乗ることによって生じた身体的ストレスの痕跡が見つかった。骨格の大半は、約5500

    最も古い乗馬の証拠が見つかる、ヤムナ文化の勢力拡大に貢献か
    snowcrush
    snowcrush 2023/03/11
  • 新種の恐竜ナトベナトルを発見、珍しい「泳ぐ恐竜」だった可能性

    新種の恐竜ナトベナトル・ポリドントゥスの想像図。水中に潜ることができたと思われる適応が見られる。(CREDIT: YUSIK CHOI) 古生物学者たちは長い間、恐竜は陸にすむものであり、水中に暮らすのは魚竜など爬虫類だと考えてきた。けれども近年の発見によって、陸上と水中の両方で生活した恐竜がいたという考える人が増えつつある。しかし、それをはっきり示す化石がないことが、研究者にとっての悩みだった。 このほど新たな手がかりが見つかった。6800万年以上前に生息した新種の恐竜が発見され、ペンギンやウなど潜水する鳥のように流線形の体をもっていたことが判明したのだ。鳥類と鳥類に最も近い恐竜以外で、この特徴が確認されたのは今回が初めて。研究成果は12月1日付けで学術誌「コミュニケーションズ・バイオロジー」に発表された。 モンゴル南部で発見されたこの恐竜化石は、ベロキラプトルなどを含むドロマエオサウル

    新種の恐竜ナトベナトルを発見、珍しい「泳ぐ恐竜」だった可能性
    snowcrush
    snowcrush 2022/12/05
    ペンギンっぽいなー可愛い
  • 新種のフクロウを発見、100年前から謎だった声の主がついに判明

    2019年1月27日、プリンシペコノハズク(Otus bikegila)を手に乗せるマーティム・メロ氏。プリンシペコノハズクの研究サンプルとなった個体は、これが3羽目だ。(PHOTOGRAPH BY BÁRBARA FREITAS) アフリカ大陸西海岸の沖に浮かぶ小さなプリンシペ島では、夜な夜な奇妙な鳴き声が聞こえるという。 その声を耳にした者はそう多くはない。誰も住む者のない島の南部に広がる原生林から、日暮れ直後に聞えてくるのは、虫か、か、はたまた猿の鳴き声か。島民が初めてこれについて記したのは1928年のことだが、夜の闇のなか、高くそびえる木々の間を見通す術もなく、これまで正体がつかめていなかった。 しかし最近になってようやく、その声の主は小さな黄色い目を持つ新種のフクロウであることが明らかになった。この発見は、2022年10月30日付けで動物学の専門誌「ZooKeys」に発表された

    新種のフクロウを発見、100年前から謎だった声の主がついに判明
    snowcrush
    snowcrush 2022/11/08
  • アフリカ最古、2億3000万年前の恐竜化石が見つかる

    2億3000万年前、現在のジンバブエ北部にあたる地域を流れていた網目状の河川系に、竜脚類の遠い祖先が生息していた。ムビレサウルス・ラーティ(Mbiresaurus raathi)と命名されたこの恐竜の骨は、アフリカ最古の恐竜化石だ。(ILLUSTRATION BY ANDREY ATUCHIN) アフリカ南部のジンバブエで、三畳紀にあたる約2億3000万年前の恐竜の化石が発見された。骨格は驚くほど完全に近く残っていたうえ、アフリカで発見された恐竜の化石の中では最も古い。2022年8月31日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。 この恐竜は、竜脚類の最古の祖先の1つだという。竜脚類は長い首をもつ恐竜で、ブラキオサウルスやブロントサウルスなどが有名だ。陸上を歩いた動物の中では地球史上最も大きく、体重が60トン以上になるものもいた。しかし、今回発見された竜脚類の祖先は、死んだ時点でほぼ成熟して

    アフリカ最古、2億3000万年前の恐竜化石が見つかる
    snowcrush
    snowcrush 2022/09/05
  • 「竜脚類は植物食」 恐竜初の客観的な証拠、早稲田大など

    竜脚類の恐竜が植物をべていたことを、歯の化石の傷を立体的に分析して裏付けた。早稲田大学などの研究グループが発表した。これまでは歯や顎の形から推測されてきたが、岩手県久慈市で見つかった化石から、初めて客観的な証拠を得たという。べ物で歯が摩耗した痕跡を3次元で調べる手法を、恐竜に初適用。恐竜のべ物の物性を客観的に示したのは、世界初という。

    「竜脚類は植物食」 恐竜初の客観的な証拠、早稲田大など
    snowcrush
    snowcrush 2022/08/02
  • 第4回 北欧神話の起源と写本「エッダ」発見の物語

    中世北欧をめぐる話題、北欧神話をめぐる話題、バイキングをめぐる話題などに、「サガ」や「エッダ」という言葉が頻出する。特に「サガ」については、例えば、映画『スター・ウォーズ』シリーズの長大な物語を総称して、「スター・ウォーズ・サガ」などと言うこともある。 では、そもそもどういうものなのか、伊藤さんに聞いた。 「より分かりやすいのはサガのほうですね。片仮名ではサーガというふうに書く人もいるんですが、私はサガと短く書きます。これは語源的にはドイツ語のsagenまた現代英語のsayと同じで、言う、話す、言葉を発するという意味です。日語で私たちが『物語』とか『お話』というのは、『話す』だったり『語る』『ものを語る』という動詞から派生したといっていい名詞なんですね。サガというのはまさにそれで、来は言葉を発するという意味の動詞からできあがった『お話』『物語』『語り』という意味の名詞です」 非常にシン

    第4回 北欧神話の起源と写本「エッダ」発見の物語
    snowcrush
    snowcrush 2022/01/14
  • 宇宙の膨張速度に新たな推定値、宇宙論モデルより8%速く

    ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河Mrk1337。地球からの距離はおよそ1億2000万光年。2006年にこの内部で起こった超新星爆発が、現在の宇宙の膨張速度を計算するために必要なデータを提供した。(IMAGE BY ESA/HUBBLE & NASA, A. RIESS ET AL.) 観測から得られた複数のデータに基づくと、宇宙は、宇宙論に基づく最も優れた推定よりも速く膨張しているという。なぜそのようなズレが生じたかは定かでないが、その証拠は何年も前から積み上がっており、現代天文学最大の謎の一つとされている。これを「宇宙論の危機」と呼ぶ研究者もいるほどだ。 そしてこのほど、ハッブル宇宙望遠鏡を使って膨大なデータを収集した研究者グループが新たな膨張速度を発表、このズレが統計的な偶然である可能性は100万分の1であると報告した。つまり、まだ明らかになっていない宇宙の基成分が存在しているか

    宇宙の膨張速度に新たな推定値、宇宙論モデルより8%速く
    snowcrush
    snowcrush 2021/12/23
  • ブラジルの恐竜、歯がないのに肉食竜の仲間だった 歯はなぜ消えた?

    歯のない恐竜ベルタサウラ・レオポルディナエ。約8000万~7000万年前、砂漠環境だったブラジル南部に暮らしていた。(ILLUSTRATION BY MAURILIO OLIVEIRA) ブラジル、パラナ州には「翼竜の墓」と呼ばれる土地がある。空飛ぶ爬虫類、翼竜の化石が数多く見つかっている太古の盆地だ。そのため、オウムのようなくちばしを持つ生き物の化石が発掘されたとき、また新たな翼竜が見つかったと古生物学者たちは考えた。 ところがこの化石は、翼竜ではなく恐竜の新種と判明した。さらに不思議なことに、歯のないこの恐竜はケラトサウルス類に属している。ほぼすべての種が肉のグループだ。(参考記事:「2021年に発見された驚異の新種恐竜10選、ヤマトサウルスも」) 「今回、歯のない恐竜が見つかったことで、私たちはこのグループに属するすべての恐竜を対象に、歯を失う進化について再考する必要があります」と

    ブラジルの恐竜、歯がないのに肉食竜の仲間だった 歯はなぜ消えた?
    snowcrush
    snowcrush 2021/12/21
  • 新種の恐竜ステゴウロスを発見、尾に「前例のない」武器

    約7300万年前、現在のチリ南部に暮らしていた新種の恐竜ステゴウロス(想像図)。平たいこん棒のような尾を持ち、河口の三角州で暮らしていた。(ILLUSTRATION BY MAURICIO ÁLVAREZ) 7500万~7200万年前、現在の南米パタゴニア地方で、ごつごつしたある恐竜が河口の三角州に埋もれ、やがて化石となった。 この生物は、恐竜としては巨大な部類ではなかった。高さは60センチ足らず、鼻から尾までの長さは2メートルほどと小さいながらも、タフな恐竜だった。よろいのような皮膚で身を守り、尾にはユニークな武器も備えていた。 その武器は科学者たちでさえ見たことのないものだった。尾のいくつかの骨が融合し、平たくギザギザしたうちわのようになっていたのだ。「全く前例がありません」とチリ大学の古生物学者アレクサンダー・バルガス氏は話す。 バルガス氏らの研究チームは、この新種の装甲恐竜を「ステ

    新種の恐竜ステゴウロスを発見、尾に「前例のない」武器
    snowcrush
    snowcrush 2021/12/05
  • 熱々のひととき

    1950年代初頭のアイスランドで、地熱を利用した泥風呂につかる人々。泥風呂は筋肉をほぐし、肌をなめらかにすると言われている。アイスランドでは現在も泥風呂の伝統が受け継がれており、泥の温度は37.7℃、1回につき15分までと制限されているほか、心臓や肺に問題のある人やニッケル・アレルギーの人は利用しないよう警告されている。 英語版1951年11月号のアイスランド特集を執筆したディーナ・クラークは、泥風呂には言及しなかったが、旅の前に入手した持ち物リストの内容を記した。『パスポート、カクテルドレス、イブニングドレス、レインコート、オーバーシューズ――それから、驚きに対する限りない許容量!』振り返って彼女は述べている。「このリストは正しかった。特に最後の持ち物についてはね」 文=マーガレット・G・ザコウィッツ 写真=Amsterdam Press Agency/National Geogra

    熱々のひととき
    snowcrush
    snowcrush 2021/11/26