フィリピンのドゥテルテ大統領は、警察が麻薬犯罪に関わった疑いがあるとする多くの容疑者を殺害したことについて、国連機関からの批判に反論し、国連からの脱退を示唆した発言をして、国内外で波紋が広がっています。 こうしたフィリピン警察による殺害について、国連人権高等弁務官事務所は今月18日、「法律に基づかない処刑で、人権を尊重するべきだ」などと批判しています。 これに対して、フィリピンのドゥテルテ大統領は21日、「見識がない批判だ」と反論したうえで、「われわれは国連から離れることを決めるべきかもしれない」と国連からの脱退を示唆する発言をしました。 この大統領の発言が国内外で波紋を広げると、ヤサイ外相は22日、「大統領の発言は深い失望といらだちから行ったもので、国連から脱退はしない」と述べ事態の鎮静化を図っています。 フィリピンの警察が、犯罪に関わった疑いがあるとする多くの容疑者を殺害したことについ