結果的に産めない、育てられない妊娠をしてしまった彼らだって、何もはじめっから「おろせばいい」と思っていた訳ではないと言いました。そうでなくって「妊娠する」と思っていなかっただけなのです。だから、私はここに教育の問題を見るのです。 彼らを責めないで下さい。知らないかった彼らの責任ではない、ちゃんと教えなかった大人の責任だ、と、そんな彼らに出会うたびに私はずっとそう思って来ました。 今、文科省のカリキュラムでは、「避妊」は「家族計画」ということで高校で教えることになっています。中学では「性感染症」を教え、高校では避妊です。私は、義務教育のうちに教えるべきだと考えています。だって、高校でだと、高校に行かない子、中退する子は、何もちゃんと学ばないままに性を実行するようになってしまいます。 私のクリニックでのデータでは、中学生の妊娠の相手の男性は、中学生か社会人、高校生の妊娠の相手は高校生か社会人で