電気楽器、エフェクターの黎明期において日本のある先駆的なメーカーの存在は、もっと大きく評価されても良いと思います。1970年代以降、海外に進出して世界的なメーカーへとのし上がっていったYamaha、Korg、Rolandを先取りしたこの小さな会社、Honey / Shin-ei Companionの商品開発と技術力は現在でも多くの 'ペダル・ジャンキー' たちを惹きつけます。 時はザ・ビートルズの来日公演に揺れ、その影響で全国に 'GSブーム' の巻き起こった1967年2月、東京都新宿で設立されたHoney。元Teiscoのスタッフにより独立したこの小さな会社は、エレクトリック・ギター、ベース、アンプ、マイクやPAシステムなどと共にエフェクター(当時はアタッチメントという呼称が一般的でした)の製造にも乗り出します。当時のロックを代表する 'アタッチメント' として話題となっていたファズは、