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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (28)

  • シン・ゴジラを、「子どもに見て欲しい」と思った。 - シロクマの屑籠

    週末、シン・ゴジラをやっと見てきた。 「百聞は一見にしかず」とは言うけれども、当に素晴らしい作品だった。何度も繰り返される会議も、自衛隊や米軍の勇戦も、ビルが崩れ街が燃えるさまも、すごく楽しめた。 私は特撮映画をそんなに見ていないけれども、ゴジラに新幹線や在来線がぶつかる描写をはじめ、良い具合にデフォルメが効きまくっていて、ものすごく気持ち良かった。「怪獣が暴れるということ」「大型建造物が壊れるということ」がこんなに心地良かったなんて! 大量破壊シーンや戦闘シーンだけでも、映画のチケット代の元がとれたように感じた。 それ以上に嬉しかったのは、たくさんの登場人物がことごとく主人公に見えたことだ。物語の目立つところは政治家や科学者や自衛隊員達によって占められていたし、彼らの演技に目を奪われた。でも、お茶を入れるおばさん、ゴミを回収するおじさん、工業プラントを動かしている従業員、避難する人々、

    シン・ゴジラを、「子どもに見て欲しい」と思った。 - シロクマの屑籠
    tak4hir0
    tak4hir0 2016/08/09
    シン・ゴジラを、「子どもに見て欲しい」と思った。
  • 20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね - シロクマの屑籠

    もしかして少子化問題って10年後には解決してるんじゃないの?非婚が進む30代と早婚志向な20代の溝 - トイアンナのぐだぐだ リンク先を読んで、「ああ、結婚に対して呑気に構えていた、バブル~ロスジェネ世代の結婚観や若者気分がデタラメだったんだなー」と改めて痛感した。と同時に、それらが過去の遺物になりつつあるのは、さしあたって良いことだとも思った。 『東京タラレバ娘』5巻には、まだ若かった頃の主人公達が「あと5年は遊びたい!」と話すシーンがあるが、リンク先のトイアンナさんは、これは現在の二十代から共感されないと解説している。 東京タラレバ娘(5) (Kissコミックス) 作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/13メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見る この、「あと5年遊びたい」「結婚を遅らせて自由な時間を楽しみたい」、実際、私が二十代

    20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2016/05/20
    20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね
  • 『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と所属欲求 - シロクマの屑籠

    機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1 (特装限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2015/12/24メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (22件) を見る 『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』が佳境を迎え、いよいよ面白くなってきた。 この作品の登場人物からは承認欲求がほとんど感じられない*1。かわりに所属欲求をモチベーション源にしているさまが丹念に描かれていて、そこが面白くてしようがないので書き残しておく。 彼らのモチベーション源は承認欲求ではなく所属欲求 知らない人もいそうなので説明しておくと、所属欲求とは、マズローの欲求段階説の上から三番目、承認欲求のひとつ下に位置づけられている欲求だ。 承認欲求と所属欲求は人間関係にまつわる欲求で、モチベーション源として有力だ。だが両者はかなり違っていて、「個人として褒められたい」「個人とし

    『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と所属欲求 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2016/03/18
    『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と所属欲求
  • 「世話をする」ことで、おじさん・おばさんになれたと思う - シロクマの屑籠

    おじさん・おばさんになりたがる社会へ - ぼくらのクローゼット ここではリンク先よりも後の話――「いかにして、私はおじさんになっていったか」について触れます。 おじさん・おばさんを見習っていたからといって、私の心理が急におじさん臭くなったわけではありません。ロールモデルとして年長者を見習っていたとはいえ、20代の頃の私はどう考えても若者――おにいさん・おねえさん的でした。 私の心理が格的におじさんっぽくなったのは、やはり、子育てのフェーズが始まって以降なのだと思います。 一言で変化を述べるなら、「自分自身のことが割とどうでも良くなった」。 それと「人生は、個人所有制のものではないんだ」とも。 年少者の育成。家庭。そういったものに私は時間や情熱やお金を賭けてみることにしました。なぜなら、私が敬愛していたおじさん・おばさんは、多かれ少なかれそのようにしていて、そのような暮らしを良いものとみな

    「世話をする」ことで、おじさん・おばさんになれたと思う - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2016/02/13
    「世話をする」ことで、おじさん・おばさんになれたと思う
  • 若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ - シロクマの屑籠

    時間が無いので20分ぐらいでメッセージを届けますね。誤字脱字ほか御容赦ください。 issey-98.com - ※リンク先は数年間放置された末にドメインを余所に売った可能性があるため、当時のはてなブックマークコメントをご参照ください。↓ はてなブックマーク - メディアクリエイター否定派のおっさんたちに聞いてほしい話 - Sprechchor はじめまして、こんにちは。「おっさん」「ブロガー」のp_shirokumaと申します。 面白い、というより夢のような文章ですね。落ち着いた筆致でも若気がみなぎっている。私は、こういう若々しい抱負・意見・主張を眺めるのが大好きなんですよ。「年上世代はわかっちゃいない」「俺たちは俺たちの明日を切り開くんだ」といった態度表明をみかけるとゾクゾクしますね。明日を生きる元気を分けてもらったような気分になってきます。 さて、あなた達(あなた達、という表現を使うの

    若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2016/01/20
    若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ
  • 2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会、オフレポ - シロクマの屑籠

    昨日、ベテランはてなユーザーが集まる「2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会」があったので、私も出席しました。 ネットの衆人環視下では、誰かと一対一で会話しているつもりでも「コミュニティへの言及だ!」「村の政治だ!」「あの人がこう言った/言わなかった」的な誤解が生じてしまうことがあります。が、一定のリテラシーと文脈を共有した人間同士が集まったオフ会でなら、そうしたリスクを気にする必要がありません。忌憚なくインターネットの話をするなら、オフラインのほうがやりやすいですね。 以下、ブログに書いても差し支えなさそうな話題について概略してみます。 2015年、インパクトのあったネット事件 ・オタキング愛人事件:ダメージコントロールの失敗、抜群のタイミングでの燃料投下。結果としてスケールの大きな騒動に発展した。 ・恋愛工学:恋愛工学の有効性うんぬん以上に、シンパ周辺の動きに注目が集まった

    2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会、オフレポ - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/12/13
    2015年のインターネット&はてな界隈を振り返る会、オフレポ
  • 「がんばる」しかないんだよね、惣流アスカラングレーさん - シロクマの屑籠

    orangestar.hatenadiary.jp リンク先を眺めていると、つい、現実との戦いを強いられる人達、とりわけ“不遇”と言われそうな人達に思いを馳せたくなります。 でも、これって小島アジコさんの卓抜した表現力がそう感じさせるのであって、嘆いている暇があったら戦うしかないと思うんですよ、現実と。いや、現実と戦わないように回避行動をとっている最中ですら、人間は、「がんばっている」じゃないかと思うのです。 筋肉少女帯『戦え!何を!?人生を!』で絶唱されているように、人生とは、悲しいぐらいに戦いであると私は思います。実際、選べるコマンドは、「がんばる」「がんばる」「がんばる」「がんばる」しか無いのではないでしょうか。逆説的に、だから「うつ病の患者さんは励ましてはいけない」という言説が信憑されているのではないかと。 つねづね臨床場面を眺めていて思うんですが、うつ病の患者さんなどは、たとえ励

    「がんばる」しかないんだよね、惣流アスカラングレーさん - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/12/07
    「がんばる」しかないんだよね、惣流アスカラングレーさん
  • 半日ちょっとでAmazonから荷物が届く社会は狂っている - シロクマの屑籠

    Amazonの配送、相変わらず早いですね。商品を選んで半日かそこらで荷物が届いてしまいます。こちらはまさか半日で届くまいと思っているから、何度頼んでもびっくりしてしまうわけです。「なんでこんなに早く届いているんだ?」みたいな。 首都圏では、もっと素早いサービスも始まったそうで。 Introducing Amazon Prime Now - YouTube これは、Amazonが凄い……というより宅配会社が凄いと言うべきでしょうかね? しかし、地方の国道沿いに住んでいる私のもとに、どう考えても東京の集配センターにしか置いてなかろう書籍が十数時間で届いてしまうのも、それもそれで凄いことです。便利といえば便利、未来的といえば未来的だけど、こんなサービスが欲しかったんだっけ? ……と思うこともあります。もうちょっとチンタラ届いたって構わないのに。 こう書くと、「早く届けて貰わなければいけない人もい

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    tak4hir0 2015/11/24
    半日ちょっとでAmazonから荷物が届く社会は狂っている
  • 承認欲求を托鉢する時代は終わり、現金を托鉢する時代がやって来た。 - シロクマの屑籠

    まあ、昔だって臆面もない人ってのはネットにいて、それはそれは見苦しい振る舞いをしていましたとも。ただ、かつての見苦しさとは異なる見苦しさが、この、明るく楽しく元気いっぱいなインターネットに立ち現れてきたのは間違いないと思う。2005年以前に無かった見苦しさ、溢れていませんか。 2015-10-26 12:26:40 via Twitter Web Client 「インターネットなんてやっている奴はオタクかちょっと変わった人」的な認識が希薄になった後のインターネットに何が残っただろうか。いや、何が露わになっただろうか。と 2015-10-26 12:25:22 via Twitter Web Client 「最近のブログは~」などと書いていると魑魅魍魎が寄ってきそうだが、ここは、あえて打擲や火焔を恐れず大きな主語のまま突き進もう。 今朝も触れた話題だが、最近のブログ界隈には、拝金主義の匂いが

    承認欲求を托鉢する時代は終わり、現金を托鉢する時代がやって来た。 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/10/31
    承認欲求を托鉢する時代は終わり、現金を托鉢する時代がやって来た。
  • 「ゲーム“なんか”やってる場合じゃない」 - シロクマの屑籠

    私は面白そうなブログを見つけたら過去ログを追いかける。そのブロガーがどういう人物なのか、手触りを確認するのが好きだからだ。「個々の記事より、個々のブロガーを読んだほうが面白い」。 で、こちらのブログは年に何度かまとめ読みしていて、その世代感覚・娑婆感覚がチクチクしてしようがないんだけど、今回は、以下のフレーズに引っかかった。 もうゲームの気力もないのか俺。と言うか残り少ない人生ゲームに費やしてホントにイイのかとマジで考えてしまうところに年を感じるなぁ。 (今更ながら世界樹の迷宮Ⅲやってます より抜粋) まるで自分の内心を覗かれたみたいだ。私も最近、ゲーム*1を遊びながら自問自答してしまう。「今、ゲームをやっていて構わないのか?これじゃあまずいんじゃないか?」と。 三十歳になるかならないかの頃の私は、ゲームにのめり込むことに疑問を感じていなかった。小学生時代以来、連綿と続いてきたゲーム趣味

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    tak4hir0 2015/10/26
    「ゲーム“なんか”やってる場合じゃない」
  • 「人をバンバン殺すガンダム主人公」――『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 - シロクマの屑籠

    HG 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトス 1/144スケール 色分け済みプラモデル 出版社/メーカー: バンダイ発売日: 2015/10/03メディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログ (13件) を見る 新しいガンダムが面白い……というより興味深い。 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、火星の少年兵達を主人公に据えた、日曜午後五時のガンダム最新作だ。 タイトルのとおり、作は第一話からオイル臭さ・鉄臭さが漂い、それを反映してか、ガンダム・バルバトスもまた「油圧装置がむき出しになったような」武骨なデザインだ。全体的にミリタリーな雰囲気が漂っていて、オープニングテーマの鉄拳制裁に私は目を奪われてしまった。 ガンダムシリーズに肉体的暴力が登場することは珍しくない。とりわけ『Zガンダム』では執拗に鉄拳制裁やビンタが描かれている。しかしオープニングテーマで「人が

    「人をバンバン殺すガンダム主人公」――『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/10/20
    「人をバンバン殺すガンダム主人公」――『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
  • 不器用でも「No」を言わなければ「No」の経験値がたまらない - シロクマの屑籠

    「No」と言えなかった私が試した、あえて火花を散らすコミュニケーション術 - リクナビNEXTジャーナル リンク先は、私がコミュニケーション下手で、なかなか「No」と言えなかった時代の試行錯誤の方法を書いたものです。 でも、大事なことなので二度言いますが、リンク先みたいな「上司の逆鱗にピンポンダッシュ!」なんて二十代のうちしか使えない方法ですからね?私がこうやってインターネット上に手法をひけらかしているのも、私が年を取り過ぎてしまったからです。もし現役で使っていたら、こんな方法は絶対に公開しません。 それはともかく、コミュニケーションってのは相手のご機嫌を取ってばかりでもダメだし、相手に合わせてばかりでもダメなのは間違いありません。だってそうでしょう?守ってばかりのコミュニケーション、相槌を打ってばかりのコミュニケーションで、一体なにほどの人間関係ができあがるでしょうか? ご機嫌取りと相槌

    不器用でも「No」を言わなければ「No」の経験値がたまらない - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/10/02
    不器用でも「No」を言わなければ「No」の経験値がたまらない
  • 何かを「書き上げる」と、何かが「抜けてしまう」問題 - シロクマの屑籠

    何かを終わらせるために書いてる - phaの日記 ニートキャラのphaさんが、だるい状態になっているそうです。 だるさの背景には、季節の変わり目による影響もあるかもしれませんが、phaさん自身は、新著を書き上げて「何かが終わったせい」ではないかと自己分析しているそうです。 これ、わかるような気がします。 私も何度か書籍を出版してきましたが、そのたび少しずつ「何かが終わり」「だるくなった」ような気がします。いや、「だるい」より「なんか抜けちまった!」と言ったほうが良かったでしょうか。 思うに、文章を書くというのは、自分の中である程度終わっているもの、ある程度一段落しているものについてしか書けない。当に何かの真っ最中にいるときは何がなんだか分からなくてそれどころじゃないからだ。 そして、書く、つまり客観的な視点から言語化しようとする行為は、終わりかけてるものをはっきりと終わらせる効果があると

    何かを「書き上げる」と、何かが「抜けてしまう」問題 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/09/29
    何かを「書き上げる」と、何かが「抜けてしまう」問題
  • 私は、弾劾のプロセスとネットの性質に戦慄したんですよ - シロクマの屑籠

    ネットの暗い情念が“世論”と接続してしまう怖さ - シロクマの屑籠 昨日の記事にいろんなコメントがはてなブックマークやtwitterで集まっているので、補足……というより、大事なことだと思うのでもう一度書きます。 断っておきますが、今回の佐野氏の件はグダグダ&問題だらけにみえ、すでにエンブレム使用中止が決まった今だからあえてインターネット上に書くと、「こんな庶民感覚からズレて、胡散臭いデザインなど消えてしまえ」と私個人は思っていました。佐野氏の迎えた顛末は自業自得な部分を多く含み、結果として、大会運営者の姿勢にも疑義を突きつけるものになったとは思っています。この個人的感想は以下を説明する前振りとしてここに書きましたが、件が騒動になっている間、オンライン上に吐露しないよう意識していました。 私はエンブレム中止や佐野氏自身に戦慄したのではなく、弾劾のプロセスとインターネットというメディアの特

    私は、弾劾のプロセスとネットの性質に戦慄したんですよ - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/09/03
    私は、弾劾のプロセスとネットの性質に戦慄したんですよ
  • 今の学生に「退屈な時間」なんてあるんだろうか - シロクマの屑籠

    私が学生をやっていた頃、退屈は敵だった。 どう時間を潰して良いのかわからない時間があちこちにあって、手持無沙汰を喜ぶより「退屈は邪魔」だと感じていた。退屈を埋めるため・暇をつぶすためにはカネがかかる。それか友達の集まっている場所まで行かなければならない。仕方が無いので手近なゲームや既読ので時間を潰すこともあったが、退屈なものはやはり退屈だった。 インターネットがやってきてから、私は退屈からかなり解放された。テレホーダイをやめてADSLに移行してからは、自宅にさえいればいつでも退屈を追放できるようになった。さらに一歩進んで旅先でもインターネットを欠かさなくなると、滅多に退屈しなくなった、退屈や手持無沙汰は手許の端末がすべて吸い取ってくれる。「有意義な時間が過ごせる」というわけだ。無駄な時間などどこにもない。すべての時間を、なにかしらの学習や娯楽に埋めかえられる。いつでもどこでも誰とでもコミ

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    tak4hir0 2015/07/27
    今の学生に「退屈な時間」なんてあるんだろうか
  • そんなに“無難”が偉いんですか? - シロクマの屑籠

    スーツを面白がって着ている精神科医はどこへ行ったの? - ぼくらのクローゼット リンク先で、(男性)精神科医の学会ファッションについて書きました。 私の記憶する限りでは、以前の精神科医の集まる学会や研究会には、もっといろんな服装の先生がいたように思います。ほとんどボロのような服装の先生もいれば、奇抜なファッション、妙に艶っぽいファッションの先生も見受けられたのに、ここ2−3年はみんな“無難”な恰好になってしまってウォッチのし甲斐がなくなってしまったと感じるわけです。 そういう精神科医のファッション変化を目の当りにすると、「とうとう、精神科医の世界まで“無難”に支配されちまったのかぁ」と思わずにいられません。精神科医って、ちょっとぐらい世間からズレていても不思議ではなくて、患者さんとの相性次第ではズレているほうが上手くいくことさえある世界だと私は思ってました。そして精神科医のファッションの多

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    tak4hir0 2015/07/23
    そんなに“無難”が偉いんですか?
  • 「殴って言う事をきかせる」が禁止された社会の「ことば・文字・表情」 - シロクマの屑籠

    昭和五十年代〜六十年代を思い出すと、あの頃はまだ、コミュニケーションの方法として「殴って言うことをきかせる」――つまり狭義の暴力がかなり含まれていた。そして幾らかの社会的コンセンサスが残存していた。 たとえば「体罰」。都市部の進歩的な学校では、体罰なんて昭和の終わりには消えていたのかもしれないけれども、私が育った片田舎では「体罰」は残存していた。小学校の教諭がクラスメートを教室の後ろにずらりと並べ、全員を往復ビンタしてまわるようなことが普通に行われていた。同じことを2015年にやったらとんでもないことになるだろう。しかし誰も問題にしなかったし、先生はもちろん、ビンタをされる私達もそのことに疑問を感じていなかった。保護者やPTAが問題にすることもなかった。教師が児童に影響を与えるにあたって、鉄拳制裁やビンタは「あってもおかしくないもの」とみなされていたのだろう。 学校外でも「殴って言うことを

    「殴って言う事をきかせる」が禁止された社会の「ことば・文字・表情」 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/07/12
    「殴って言う事をきかせる」が禁止された社会の「ことば・文字・表情」
  • 「あの人は、気づいてないみたいだけど」 - シロクマの屑籠

    人間同士のコミュニケーション(あるいは情報戦)の精度は、幼児期にはそれほどの差が無い。他者を認知する精度がお互いに低く、それぞれの生まれ持った特徴そのままにコミュニケーションが行われる。「あの人は、気づいてないみたいだけど」は相互発生しやすく、極端な個人差はみられない。 小学生ぐらいになると、「あの人は、気づいていないみたいだけど」の個人差がそろそろはっきりしはじめる。ある一群には明示的な「カッコ悪さ」や「きめの粗さ」が、別の一群にはどうもピンと来にくい……といった出来事がみられるようになる。しかしそうした差異も極端にはなりにくく、ほんのちょっとの出来事やひと夏の経験値が形勢逆転をもたらすことがある。 中学生。「あの人は、気づいていないみたいだけど」があちこちに偏在しはじめる。それはファッションの領域かもしれないし、趣味の領域かもしれないし、コミュニケーションの領域かもしれない。中学生の言

    「あの人は、気づいてないみたいだけど」 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/06/25
    「あの人は、気づいてないみたいだけど」
  • 「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感 - シロクマの屑籠

    全国のお母さん、どうか息子の「性」について正しい知識を持って下さい。 : 人類応援ブログ リンク先には、「全国のお母さん、どうか息子の「性」について正しい知識を持って下さい。」と書いてある。つまり息子の性と適切に向き合えるようになってください、ということだろう*1。 そうは言うけれども、母親が息子の性を適切に取り扱うのは簡単だろうか。 母親が父親(夫)と良好な関係を保ち、男性性も毛嫌いしていないなら、ある程度は可能だろう。そのような母親は、息子の第二次性徴に直面しても不安がったりしない。まあ、実妹の下着を盗んでいるのを見ればさすがに動揺するだろうが……。 しかし仮面夫婦をやっている場合・男性性を嫌悪している場合・成人男性全般と適切な距離感で付き合えない場合は、そうはいかない。母親が息子の性と向き合う行為は、自分自身が取り扱えなかった弱点と向き合う行為に限りなく近い。不安がらずに取り扱うのは

    「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感 - シロクマの屑籠
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    tak4hir0 2015/05/16
    「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感
  • 「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」 - シロクマの屑籠

    自由。それは良いものである。 ただし、お金と判断力と体力に恵まれていたら。 自由。それは取り扱いに注意しなければならない。 お金にも判断力にも体力にも恵まれていないなら、尚更だ。 お金や判断力や体力に自信のある人々が、自由の徹底を叫ぶのは、私にはよくわかる。きっと、その人物は自由を使いこなす自信があるのだろう。しかしそのような人々は、はたして、自分よりお金のない人・判断力のない人・体力のない人のことを省みながら自由を叫んでいるだろうか。自分の身の丈に合うシャツを、全く身の丈の会わない人にも似合って当然とみなして、それが絶対だと胸を張ってはいないだろうか。 現代社会において自由は、こうした「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」を度外視して議論される性質の強いものではある。なぜなら、ただ、自由であるというだけで、それは尊いということになっているのだから。もちろん、個人の自由を巡る歴史

    「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」 - シロクマの屑籠
    tak4hir0
    tak4hir0 2015/03/20
    「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」