「いやいやいやアカン! この空気、アカンでぇ~!!」 そう言い放ち、口をゆがめてニヤリと笑う。『堂本剛の正直しんどい』(テレビ朝日系)でしばしば見られるワンシーンである。堂本剛が松本人志のモノマネをしていることは巷間よく語られていることであるが、その論調の多くは否定的なもの。「ただフレーズをパクってるだけ」「堂本剛、お前こそアカン!」などなど。 しかし堂本剛の“異常性”に注目し、「松本人志やミスチル桜井といった憧れの人のモノマネを臆面もなくこなしてしまうセンスは、ある意味すごい」と評価する人物がいる。芸能や時事問題を独自の視点で論評する傍ら、銀杏BOYZ、サンボマスターらも一目置くロックバンド「マキタ学級」のリーダー、マキタユウジ氏だ。 「まず、前提として確認しておきたいのが、表現者には2つのタイプがあるということ。ひとつは完璧なオリジネータータイプ。つまり、時代を画する独創的な才能を持つ