2020年3月に行われた平壌総合病院の着工式。参加した金正恩総書記は演説で、「党の指導に従って建設の大繁栄期を先頭に立って切り開いてきた日々に発揮した不屈の精神力」をもって、その年の10月10日の朝鮮労働党創建記念日までに完成させるよう求めた。 大規模な総合病院を建設するのに、工期がわずか7ヶ月というのは、そもそものスケジュール設定が間違っている「無理ゲー」と言わざるを得ないが、金正恩氏の言いつけならば「白いものでも黒という」のが北朝鮮である。 労働者にろくに食事や睡眠時間を与えない、超絶ブラックなやり方で工事を進め、死亡事故が多発。19人が墜落死する結果を招いた。 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故) そして着工式から2年半。病院は未だに完成に至っていない。 国営の朝鮮中央通信は、一昨年9月に「平壌総合病院建設の外部仕上げ工事が進められ