昨年12月、筆者を含む4人のVTuber有識者たちが参加した、前後編にわたる座談会企画があった。この企画のなかで、「VTuberのタレント化」について話すタイミングがあった。 今回の記事では、ここ数年のVTuberシーンを引っ張ってきた事務所・グループにフォーカスし、変容し続けるシーンのなかでVTuber事務所がどのように運営体制・姿勢を変えてきたのかについて記していこう。 先述した座談会企画のなかで、にじさんじ・ホロライブといった大手の事務所に所属しているメンバーが、PR・広告塔の役割を持つインフルエンサーとしての側面を求められつつも、そういった側面に大きく頼ることなく活動している、という点が話題に挙がった。 「VTuberが商品をPR・紹介する立場にある」というと、普段彼らの配信を見ているファンはナチュラルに受け取れるかもしれないが、そもそも配信文化やVTuberのシーンを知らない人か