離婚して30年ローンで購入した中古の一戸建てを手放し、父から譲り受けた軽ワゴンで車中泊しながら、全国各地で漫画を描く。 そんな日々を題材にした漫画『#離婚して車中泊になりました』。 作者である井上いちろう氏(53)に、車中泊生活における苦労、車内での漫画創作の方法、車中泊生活下でのコロナ禍などについて、話を聞いた。 日陰になる場所は取り合いなので詳しくは言えない ――ロマンを感じる車中泊ですが、やはり過酷な面も多々あるのではないかと。車中泊生活における苦労の最たるものってなんでしょうか? 井上 やっぱり、真夏の暑さと真冬の寒さ。まだ寒いほうが耐えられますけど、真夏は完全に無理ですね。夏は日が出るのが早くて、出ちゃうと車内はとんでもない暑さになっちゃうので。早朝4時に日が出て、6時には寝ていられない暑さ。窓を開けたり、扇風機をつけたり、標高の高いところに移動したり、いろんな工夫をしないと。