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ブックマーク / bunshun.jp (156)

  • 高田純次 71歳 真面目に語る「30歳の決断、40歳の決断」 | 文春オンライン

    高田 そうそう。雨の日のロケだと通りすがりの人に声をかけても反応悪いのよ。 ―― 「どうも、東方神起です」と声をかけたり、“高田純次と名乗らない”高田さんの真骨頂は朝のお散歩番組でも発揮されてますもんね。でも、高田さんはもともとアングラ演劇出身の「演劇人」。まずは、その知られざる「真面目な高田純次」時代についてお伺いしたいと思っています。 高田 何でも聞いてください。一応、僕の肩書きは「舞台俳優」ということになってるから(笑)。いやいや、正直なところ僕が演劇についてどうこう言うのは、おこがましいんだけどね。 ―― と仰いますが、高田さんと演劇の出会いはシェイクスピアの『マクベス』。これをアングラ劇団・自由劇場が上演したのを観たのが、演劇の世界に入るきっかけだったとか。 高田 45年前だから25歳くらいか。六木の劇場で、串田和美さんが演出。吉田日出子さんや佐藤B作さんが出てました。 ―― 

    高田純次 71歳 真面目に語る「30歳の決断、40歳の決断」 | 文春オンライン
  • 業界騒然! 東海地方限定番組「さよならテレビ」は何がすごいのか? | 文春オンライン

    稿を書くきっかけとなったのはある飲み会だった。 私は仕事仲間の映像プロデューサーと、在京キー局の社員である20年来の友人と3人で飲んでいた。仕事柄3人ともドキュメンタリーが好きで、最近観たドキュメンタリー番組や映画の話で盛り上がった。最初は楽しく飲んでいたのだが、不穏な空気が流れだしたのは、東海テレビが制作した「さよならテレビ」の話題になってからだった。 「あの番組はありえない」「放送したことには大きな意味がある」 キー局の社員が、「あの番組はありえない」と批判を始めた。それもかなり強い口調で、全否定と言ってもいい論調だった。彼は話しだしたら番組を思い出して「また怒りが沸いてきた」とまで言い出した。私が「あの番組はすごい作品だった。放送したことには大きな意味がある」と反論すると、火に油を注いだようで、さらに強い言葉で言い返してきた。私も腹が立ち、冷静な議論ではなく、口ゲンカのような状態に

    業界騒然! 東海地方限定番組「さよならテレビ」は何がすごいのか? | 文春オンライン
  • 日本で「ウイグル問題を報じづらい」3つの深刻な理由 | 文春オンライン

    ますます厳しくなるウイグル人への締め付け トルコ系のウイグル人が多く住む新疆は、チベット・内モンゴルなどと並び、20世紀なかば以降にやっと中国政府による直接支配が確立した地域なので、少数民族の間では独立や自治獲得を望む意向が強い。 だが、中国では1989年の六四天安門事件後、国家の引き締めのために漢民族中心主義的なナショナリズムが強化され、また経済自由化のなかで辺境地帯の資源・都市開発や漢民族による移民が進んだ。結果、2010年前後からは追い詰められた少数民族による大規模な騒乱が増えた。 少数民族のなかでも、イスラム教を信仰するウイグル人は、中国共産党にとっては「党以外の存在」に忠誠を誓っているように見える。彼らは人種や文化習慣の面でも漢民族との隔たりが大きく、中央アジアや中東との結びつきも強いことから、他の少数民族以上に強い警戒を持たれている。 結果、近年のウイグル人への締め付けはいっそ

    日本で「ウイグル問題を報じづらい」3つの深刻な理由 | 文春オンライン
  • キズナアイ炎上問題 「萌えキャラだらけ国家」台湾のユルさに学びたい | 文春オンライン

    公的な場における「萌え表現」の使用を許容するか否かという問題は、ひとたび火がつくと大いに燃え上がる。今年10月上旬、NHKがノーベル賞解説サイトに人気バーチャルYouTuberのキズナアイを起用した件についてもそうだった。 「キズナアイは性的に強調されて描かれている」 詳細は他の報道に譲るが、まず弁護士の太田啓子氏が自身のツイッターで「NHKノーベル賞解説サイトでこのイラストを使う感覚を疑う」、「女性の体はしばしばこの社会では性的に強調した描写され(ママ)アイキャッチの具にされるがよりによってNHKのサイトでやめて」と主張し、大きな波紋を呼んだ。

    キズナアイ炎上問題 「萌えキャラだらけ国家」台湾のユルさに学びたい | 文春オンライン
  • 炎上した「キズナアイ」問題 “表現の自由”を主張する前に考えたいこと | 文春オンライン

    バーチャルYouTuberの「キズナアイ」がNHKのノーベル賞特設サイトに登場したことについて、ネット上で議論が起きた。太田啓子弁護士は「このイラストを使う感覚を疑う。女性の体はしばしばこの社会では性的に強調して描写されアイキャッチの具にされる」と批判。社会学者の千田有紀さんは『ノーベル賞のNHK解説に「キズナアイ」は適役なのか?』というYahoo個人の記事で、相槌を打つ役割を担わされているキズナアイのジェンダーロールの問題を指摘した。 NHKのノーベル賞解説サイト「まるわかりノーベル賞2018」より 私がここで取り上げたいのは、議論の内容そのものではなく、こういう議論がどのような場で行われるのが良いのかという「土台」の問題である。千田さんはヤフー記事への批判の反論として、Twitterでこう投稿している。 “私自身は「表現の自由」は国家から規制されるべきものではない、とは思う。でもそう思

    炎上した「キズナアイ」問題 “表現の自由”を主張する前に考えたいこと | 文春オンライン
  • 吉田輝星の指名権獲得! 来年の鎌ケ谷は伝説となる | 文春オンライン

    大成功! 大戦果! たった今、2018年プロ野球ドラフト会議(「サポーテッドバイ リポビタンD」をいちいち言う)のスカイA中継を消して、机に向かったところだ。いつまでも余韻に浸っていたいが、文春野球の原稿を書かなきゃいけない。締切がシリーズ開幕の前々日、つまりドラフト当日だからもちろんその話題だ。今、20時半の時点でヤフーのトレンドワードが1位「日ハム」、2位「中日」、3位「吉田」である。これはすごい。何か手品でも見ているみたいだ。ファイターズは根尾昂(大阪桐蔭)の指名権を中日に持っていかれたはずなのに。 順を追って説明しよう。根尾昂は中日、日ハム、巨人、ヤクルトの4球団が競合になった。ハムは去年、清宮幸太郎を引き当てた木田優夫GM補佐が今回も左手でくじを引いた。ガッツポーズしたのは中日・与田剛監督だ。この時点で文春野球ヤクルトチーム監督の長谷川晶一さんと僕は、枕を並べて「うわ、やられたー

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  • 戦力外通告ーー「野球をやらなくていい生活」の本当の辛さ | 文春オンライン

    あれだけ暑かった夏も、気がつけば一気に秋である。プロ野球は佳境に入り、熾烈な3位争いを経てCS、日シリーズへと一気に流れていく。プロ野球の醍醐味はここから始まると言っていい。いよいよ格的に盛り上がる時期にきた。 そして、盛り上がりの裏でこの時期に活発になるのが、「引退」である。これまでにすでに、村田修一、杉内俊哉、新井貴浩、後藤武敏、加賀繁、脇谷亮太、岡田幸文、大隣憲司、浅尾拓也、松井稼頭央、荒木雅博、岩瀬仁紀といった、プロ野球の一時代を築いてきた選手たちが引退を表明した。時代は流れている。急に寒さを増した天気と相まって、寂しさを増幅させる。 寒さを感じるのは、暑い日々を過ごしてきたからである。今日も暑い、暑いものだ、と思って家を出ると、思ったよりも肌寒い。実際はそこまで寒いわけではないのだが、思い込みによるギャップが、秋になったことをより実感させる。そこに当たり前に「ある」と思ってい

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  • 高木ブー 85歳 今だから語る「長さんは僕にだけ、愚痴をこぼした」 | 文春オンライン

    高木 ああいうの大好きなの。作った人に感謝してるんだよ。 ―― メンバーが揃うのを見るのは、ファンとしてもうれしい限りです。 高木 今の人の笑いのセンスもすごいと思うけど、僕らは全部、体を張ってやってきたからさ。どんな転び方したらいいのかって考えたりして。タライもそうだよね。まさか80歳を超えてタライを落とされるとは思わなかったけど(笑)。 ―― 今日は、ミュージシャン時代から『8時だョ!全員集合』まで、芸能活動全体のお話を伺いたいと思っています。まずは、ドリフターズとの出会いから教えてください。 高木 僕は途中から加入したメンバーで、ドリフとはジャズ喫茶で知り合いました。そのころのジャズ喫茶は、30分交代で2つのバンドが出るんですよ。僕らのバンドが出たとき、その相手がドリフだったことがあったんです。 僕はドリフに引き抜かれたんです ―― そのときのドリフには、いかりやさんや加藤さんは?

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  • 仲本工事 77歳 今だから語る「いかりやさんとの“バカ兄弟”が一番難しかった」 | 文春オンライン

     そうです。ここはかみさんが仕切ってて、僕は注文とったり料理を運んだりする使用人(笑)。 ―― ドリフファンにはたまりませんね。 仲 僕が東京にいるときはほとんど店にいるんで、今度ぜひ来てください。隣にカラオケの店もあって、今日はここで取材受けます。 「こぶ茶バンドのTシャツ着てきたよ」 ―― ありがとうございます。先日、高木ブーさんにインタビューさせていただいたんですが、とても反響が大きかったんです。 仲 あっ、そうなの。ちゃんと喋った?(笑) ―― はい、貴重なお話ばかりでした。ぜひ仲さんにもお話をお聞きしたいと思いまして。高木さんと同じく、仲さんも最初はミュージシャンですよね。きっかけは? 仲 大学生のときのアルバイトだね。僕は、中学から高校まで体操部に入ってたんだよ。東京の大会では、いい成績を収めたこともあります。このままいけば、大学4年で東京オリンピックに出られるぞ

    仲本工事 77歳 今だから語る「いかりやさんとの“バカ兄弟”が一番難しかった」 | 文春オンライン
  • 77歳 仲本工事が語る“ドリフ秘話”「加藤は天才、志村は秀才」の理由 | 文春オンライン

    ◆ 目って演技には欠かせない要素だと思う ―― カンヌ国際映画祭にも出品された『寝ても覚めても』には東北の漁師役で出演されていますよね。メガネを外されていたので、最初は仲さんなのか分からなかったんですが。 仲 わかんなくていいんですよ。僕は何でもいいんです(笑)。 ―― ヒロインの唐田えりかさんが「仲さんの目は、いろんなことを経験した人の目で印象的でした」って仰っていて。 仲 唐田さんとは二人になるシーンがいくつかあってね。駅の改札のシーンとか、玄関口のシーンとか、僕にとっても唐田さんの目は印象的でしたよ。ああ、こういう人間的な訴えを持った眼差しを、瞬間的に出せる人ってなかなかいないよなって。やっぱり、目って演技には欠かせない要素だと思う。 『寝ても覚めても』に仲さん(左)は東北の漁師役で登場 ©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS 

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  • 「暑さはチャンス」なぜ東京オリンピックは「太平洋戦争化」してしまうのか? | 文春オンライン

    「ピンチはチャンス」論法 1944年、東条英機の場合 たとえば、東条英機は1944年7月のサイパン島陥落後にこう述べている。 「正に、帝国は、曠古の(前例のない)重大局面に立つに至つたのである。しかして、今こそ、敵を撃滅して、勝を決するの絶好の機会である」 そこまでいうならば、なにか特別な秘策があるのかと思ってしまう。だが、続く箇所を読むと、それが空虚な精神論にすぎないことがわかる。 東条英機 ©AFLO 「この秋(とき)に方(あた)り皇国護持のため、我々の進むべき途は唯一つである。心中一片の妄想なく、眼中一介の死生なく、幾多の戦友並びに同胞の鮮血によつて得たる戦訓を活かし、全力を挙げて、速かに敵を撃摧し、勝利を獲得するばかりである」(『週報』1944年7月19日号) 同じような例は枚挙にいとまがない。いわく、土に戦線が近づいたので有利。いわく、空襲で日人の覚悟が固まったので有利――。

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  • 2018年7月7日、新聞は「オウム真理教」をどう報じたか? | 文春オンライン

    オウム真理教元代表の松智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら教団元幹部7人の死刑執行。 その翌日(7月7日)朝刊各紙は何を書くか注目した。 すると、オウムの総括というより「現代とオウム」について現在進行形の記事が多いことに気づいた。 1995年とオウムの病理 朝日新聞は事件の取材を続けてきた江川紹子氏のコメントを引用しつつ、こう書く。 《当時と時代状況は一変した。だが、江川氏は「人間関係に悩んだり、社会に居場所がなかったりする若者はいつの時代でもいる」と指摘する。インターネット上の情報をうのみにし、「正義」と信じて他人を攻撃する集団もある。「善悪二元論に陥る『カルト性』は散見される。オウムの問題から教訓を学び、次の世代に伝えていく必要がある」》 オピニオン欄では映像作家の森達也氏が、 《地下鉄サリン事件は、多くの人々に直接深刻な影響を与えましたが、社会のありようにも変容をもたらしました。「正義か悪か

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  • ヒャダインが語る「批判されても『24時間テレビ』が成功する日テレの事情」 | 文春オンライン

    戸部田 『全部やれ。』では、92年にダウンタウン司会でリニューアルされた『24時間テレビ』が、日テレの反撃の狼煙の象徴だと描いているんですが、当時ご覧になった記憶はありますか? ヒャダイン あります、あります。松っちゃん、浜ちゃんが泣いたか、泣いてないかみたいなことになりましたね。あれも、ああ、『24時間テレビ』ダウンタウンもやるんだ! ってびっくりしましたね。 戸部田 まさに日テレの「変わる、変える」的な象徴としての起用だとおっしゃっていました。当時は今と比べ物にならないくらいダウンタウンがヤンチャで、チャリティーとは無縁のイメージでしたから。 ヒャダイン ©深野未季/文藝春秋 ヒャダイン 僕なんて関西だから、ダウンタウンは『4時ですよーだ』とかから見てたんですけど、『24時間テレビ』のパーソナリティに起用されて、こどもながら「あっ、売れた」っていう感じがしましたね。 戸部田 菅さん(賢

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  • ヒャダインが語る「日テレ=豊臣秀吉」論とは | 文春オンライン

    ヒャダイン それにしても『全部やれ。 日テレビ えげつない勝ち方』って強烈なタイトルですよね(笑)。 戸部田 (90年代当時日テレの社長だった)氏家(齊一郎)さんが言った、「お前らが言ったことを明日から全部やれ」「細大漏らさず、全部やれ」から採りました。日テレの番組づくりとか、組織としてのえげつない戦い方に通底する言葉だなと思って。 ヒャダイン のオビにあるように今、当に「日テレ無双」ですからね。 戸部田 この前のインタビューでヒャダインさんが、とんねるずとか、岡村隆史さんが「フジテレビの擬人化」だと言われたのにすごくハッとしたんですけど。翻って、日テレってそういう擬人化できる存在はいますか? 戸部田誠(てれびのスキマ) ©深野未季/文藝春秋 ヒャダイン 僕の中では「徳光和夫」さんですね。 戸部田 ああ、なるほど!(笑)。 ヒャダイン 徳光さんと、あと男性アナウンサーのイメージが強い

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  • ヒャダインが語る「“常勝”日テレの凄さと“エグさ”」 | 文春オンライン

    日テレのバラエティ番組が苦手だった ヒャダイン 『全部やれ。』読ませていただきました。面白かったです! めっちゃ調べて、たくさんの当事者の人に話を聞いて書いてますよね。 戸部田 そうですね。今までの『1989年のテレビっ子』などでは、当事者に直接話を聞く取材というのは一切せず、表に出ている資料だけで書いてきました。それが「テレビ」というものを描く時の適切な距離だと思っていたので。でも、今回の場合、主役は日テレビの社員たち。裏方の方々だったので、当事者の生々しい話を聞いたほうが面白いものが書けると思って色々な方にお話を伺いました。 ヒャダイン 皆さん、快く? 戸部田 そうですね。予定時間を大幅に超えてお話しくださった方もいて、お陰様で濃い取材になりました。 ヒャダイン 僕もさっき、日テレに出てきたばかりで。汐留帰りなんです(笑)。 戸部田 ああ、『PON!』ですね! 僕はこのにも書いた

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  • 「ユーチューバーはテレビの未来を担うか?」小説家・高橋源一郎の“生活と意見” | 文春オンライン

    高橋 番審はもう20年ぐらいやってるんじゃないですかね。たぶん『うるぐす』が終わった後くらいから。 ―― そんなになるんですか。 高橋 気がついたら僕が一番長くやってると思います。だって、最初の頃は、なだいなださんとか、亡くなられた『広告批評』の編集長だった島森路子さんとか、あと、将棋の米長(邦雄)さんとかいらっしゃいましたから。櫻井よしこさんも、あの感じのままでいらっしゃってました(笑)。たぶんやめさせられないのは、僕が番組に文句を言う係になってるからだと思う。 ―― 一番厳しいんですか? 高橋 はい。昔はなだいなださんとか厳しかったけど、そういう役の人がいないといけないんです、一人は。それで僕はいつクビになってもいいから厳しいことを言ってるんです。 今はYouTube眺めてる時間のほうが長いかも ―― 今のテレビはどう観てますか? 高橋 もはや番審での番組くらいしか観なくなっちゃいまし

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  • “競馬する小説家”高橋源一郎が語る『うるぐす』とダービーと『カルテット』 | 文春オンライン

    ◆ どうして小説に「アラレちゃん」を登場させたか ―― 高橋さんの小説、特に初期の作品には、「アラレちゃん」や「ドラえもん」、「中島みゆき」などテレビ漫画関連のモチーフがたくさん登場します。小説の中にそういったものを引用するのはどういう発想からだったんですか? 高橋 小説には何でも使おうと、それに尽きるんです(笑)。少し真面目な話をすると、小説というのはそもそも詩なんかと違って、新しく生まれたジャンルなんですね。いろんな説があるんですけど、17世紀の終わりから18世紀ぐらいにロマンスとかゴシップとかいろんなものが集まって近代小説ができたと考えられています。その起源の一つが(ローレンス・)スターンの『トリストラム・シャンディ』という長編です。これはもう悪ふざけで長編を書きました、みたいな小説小説は生まれつきそんなところがあるんです。冗談で長いのを書いちゃうみたいなところが。それは1つの考

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  • テレビっ子歴50年! 小説家・高橋源一郎「朝まで生テレビに出るわけないでしょ」 | 文春オンライン

    高橋 そうですか、それはご苦労さまです(笑)。 ―― 憧れの方を前にとても緊張してます……。高橋さんは特に初期作品でテレビ小説のモチーフにしたり、引用されることもあるので、テレビもお好きなんじゃないかと今日はお伺いしました。幼いときからテレビは家にありましたか? 高橋 1951年生まれなんですけど、テレビの最初の記憶といえば街頭テレビとか、おそば屋さんのテレビで流れている番組とかかな。テレビが家に来たのは小3の頃です。ですから60年頃の『ララミー牧場』とか『うちのママは世界一』とか、ああいうアメリカンホームドラマはなめるように観てました。日のドラマは生放送も多かったんですよ、あの頃は。だからNHKの『事件記者』とかもよく憶えているし、クレイジーキャッツのお昼のバラエティ番組も生で観てました。そうだ、あと小学校の教室にテレビが置いてあったんだよね。教育番組を観せるためだと思うんだけど、『

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  • 髭男爵・山田ルイ53世の告白「『あっ、ルネッサンスや!』と言われると傷つきます」 | 文春オンライン

    ◆◆◆ ハローケイスケさんを取り上げた理由 戸部田 『一発屋芸人列伝』に登場する芸人さんの人選はどのように? 山田 担当編集とリストを見ながら相談です。でも、ハローケイスケさんとかはそもそものリストには載っていなかったんです。やっぱり一発でなくて“0.5”発芸人なんで(笑)。 戸部田 それでなんでハローケイスケさんを取り上げたんですか。 山田 まず、僕が好きで尊敬してるから。あとテンポ的にこのへんで1じゃない、0.5があってもええかなと。ハローケイスケさんは、芸が好きなんですよね。あのアンケートの芸(※観客に挙手を促すアンケートを行うハローケイスケのネタ)って、ピン芸の中では、iPhoneぐらいの、芸のデザインがすごくかっこいいなと僕は勝手に思っているんです。すごく削ぎ落としていて、客に手を挙げさせるだけでツッコミや、ボケの代わりにできていたりしてスゴい。そういう尊敬の念から入れさせて貰っ

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  • 髭男爵・山田ルイ53世が語る「僕を通り過ぎた一発屋たち」 | 文春オンライン

    ◆◆◆ 「絶対これは何らかの賞獲りますよ」 山田 スキマさんとはフジテレビの『放談ナイト』に一緒に出て以来ですね。 戸部田 そうですね。僕は『一発屋芸人列伝』を『新潮45』で連載しているときから愛読していたので、あの番組で、「絶対これは何らかの賞獲りますよ」って言ったんですけど、ホントに「雑誌ジャーナリズム賞」を獲られて。 山田 おっしゃってくれましたよね。あんまり自分から、スキマさんがあのときボソッと賞を獲ると言ったとおり、「賞を獲りました!」って言うのもなんか変な話やから言わんかったんですけど(笑)。 戸部田 実は、山田さんの連載時に僕も『新潮45』に制作会社ハウフルスの菅原正豊さんについてのルポルタージュを書いたんですが、担当編集が同じ方なんですよ。 山田 Dくんですよね。もう会社辞めちゃいましたけど。じゃあ、あの時期、Dくんを悩ましていたのは、俺じゃなくてスキマさんなんだ(笑)。俺

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