3月末あたりから、スーパーなどにはハウス栽培された新鮮なアスパラガスが並び始める。普段は何気なく食べているアスパラガスだが、これがなんとスタミナアップ、精力アップの優れものだという。 アスパラガスは南ヨーロッパが原産。日本へは江戸時代に伝わったと言われるが、食用になったのは昭和になってからというから、古くて新しい野菜でもある。ユリ科に属し、これからが旬。実はすごい効能を持つ野菜だったのだ。フードコンサルタントで管理栄養士の太田隆二氏が解説する。 「アスパラガスに含まれているアミノ酸の一種のアスパラギン酸には、毒素であるアンモニアをすばやく無毒化し、体外に放出することで、肝臓を保護する作用があるんです」 ユニチカ株式会社の動物実験による研究でも、アスパラガスに豊富に含まれている天然アミノ酸のひとつ、GABA(γ-アミノ酪酸)の作用で、肝機能改善効果や高血圧改善効果があることがわかったという。