2013年2月25日に発足したばかりの韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権の前に「強い国会」が立ちふさがっている。省庁再編関連法案が成立しないことなどから、政権発足から2週間にわたって主要閣僚を任命できない状態が続いた。 3月11日にようやく初の国務会議(閣議)を開催できる見通しになったが、それでも未来創造科学相や国防相の任命はできそうにない。 米ベル研究所出身の「目玉閣僚」がこうした事態に嫌気を差して指名を辞退するなど、大統領選挙で50%を超える得票で当選した新大統領が「強い国会」に翻弄される異例の事態になっている。 「国家の未来と国民の運命がかかっている重大な局面で国会が機能せず、未来創造科学部(の新設)に関連した省庁再編法案をめぐる混乱ぶりを見て、祖国のために身を捧げようとした決心を断念せざるを得ない」――。 3月4日午前、韓国の国会内で記者会見を開いた金鍾勲(キム・ジョンフン)未来創造科